グギギ ゴキ バキキ
"おぉ、凄い音が出たな…"
瑠柴は伸びをすると今まで聞いたこともないような音が聞こえて来たため一瞬耳を疑う
仕事も区切りが付いてきた頃なので一度切り上げ、背もたれにゆっくりと腰を掛ける
"もうこんな時間か、キヴォトスに来てまだ一日目だけど濃すぎるよ"
"アロナ"
アロナ「はい!先生、何かご用ですか?」
"特に用ってわけじゃないけど、話がしたくてね"
アロナ「そう言うことなら、スーパーアロナにお任せください!」
"ありがとう、ところでアロナ、今の私って先生に見える?"
「当たり前です!先生は先生ですよ!」
"それなよかった、安心したよ。
先生として、まだ未熟だからちゃんと出来ているか不安で"
「はい!先生はいつも立派に見えます。
ところで、キヴォトスに来る前は何をされてらっしゃったんですか?」
"引き篭ってたよ"
「何かあったんですか?
先生からそう言う雰囲気は感じなかったので…」
瑠柴は頭を悩ませる、正直に話した方がいいのだろうか、それとも嘘を吐けば良いのだろうか。
先生として、伊藤瑠柴という個人として、話すか迷っていた。
「あっ、ごめんなさい、答えたくなかったら答えなくて良いですよ、先生。」
"いや、大丈夫
こっちこそごめんね、変な空気になっちゃって"
アロナはどう言う言葉をかけたら良いか分からなくなり、押し黙ってしまう、そんな部室の静寂を先生は砕いた
"実は色々とあってね、パワハラだったり、精神的にも肉体的にもキツくなっちゃったんだ。
今はみんなから見たらちゃんと先生なんだろうけど、私って結構弱いんだよね"
「…大丈夫です!先生は私、このアロナが支えます!
もし、何か辛い事や相談したい事があったら私に言ってください、先生も、人間なんですから…無理はしないで欲しいです。」
"わかった、ありがとう、アロナ。
頼もしいね。"
と褒めながら頭を撫でる
そんな報酬にアロナは満足しながら撫でられる
そんな深夜のシャーレ
静寂に包まれ、たまに聞こえる物音は私のみ。
これから起こることに比べたら大したこともない、ただの日常で、ちっぽけな瞬間かもしれない。
でも、今この瞬間を楽しめたら良いんだと私は思う。
こんな小さな幸せの瞬間が一番大切で、尊重しなきゃいけないものだと思うから。
…
…
次回予告!
"アビドス高等学校?"
シャーレに届いた一通の手紙
それはアビドス高等学校からだった。
先生はこうしてちゃいられないと思いすぐに身支度をし、向かう。
頑張ります