暗殺教室 もう一度立ち直ろう   作:補強と育成

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女子か!

誤字報告して下さった方!ありがとうございます!


修学旅行の時間・2時間目

 

殺せんせーの絵描き歌

 

 

「地球がひとつありまして」

 

「お豆を東京に置いたとさ」

 

 

ボン!

 

 

「お豆を中国四川省に置いたとさ」

 

 

ボン!

 

 

「ドバイからハワイまで飛行機雲を書きながら飛びまして」

 

 

シュウ〜!!!!!!!!!!!

 

 

「ハワイからドバイにフィリピン上空を通過しながら戻りまして」

 

 

シュウ〜!!!!!!!!!!!

 

 

「さらに!」

 

「ハワイ、ドバイ間を経度25°毎に縦に飛びまして」

 

 

シュウ!シュウ!シュウ!シュウ!

 

 

「あっという間に、殺せんせー」

 

「さぁ!実際に行って描いてみましょう!

 

 

 

 

「「「「「「描けるか!!!!!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今回君に狙ってほしいのは、修学旅行中の引率の教師だ」

 

「…」

 

「聞いただろうが、その教師は人間じゃない」

 

「ただのモンスターでしょう?」

 

「そうだ。君の腕を疑うわけじゃないが…」

 

「何か?」

 

「いや。充分な準備で臨んでくれ」

 

「お任せよ…」

 

 

 俺の名は「レッドアイ」狙撃専門のプロの殺し屋。

 

 

ガタンガタン!ガタンガタン!

 

 

ーAM9:30 1班自由時間行動ー

 

 

「おお~!窓が無いからすごい迫力!」

 

「でしょ!殺せんせー!」

 

「はい!これだけ開放的なら酷いませんし。しかし…時速25kmとは速いですねぇ!」

 

「マッハ20が何言ってんだ…」

 

「だよな…」

 

 

コクン!コクン!

 

 

「(もうすぐだ。俺等1班が狙撃場所に指定したのは、嵯峨野トロッコ列車の名所のひとつ。保津川橋梁!)」

 

 

ガシャン!キーイイイイイイイイイイイ!!!!

 

 

「鉄橋の上で少しの間停車します…」

 

「あ!見て見て殺せんせー!」

 

「にゅう?」

 

「下見てよ!ほら!川下りしてる!」

 

「どれどれ?おお!!」

 

 

コクン!コクン!

 

 

「(スナイパーへの合図は、殺せんせーが船を見に窓から身を乗り出す瞬間)」

 

 

ダアン!!!!かっち…

 

 

「(中東の砂嵐の中…2km先の標的を仕留めた俺だ。この条件の狙撃なら、イージーすぎるぜ。どれ…ヘットショットしたはずだが…)」

 

 

シュウ………

 

 

「ハツ橋で止めただと!?!?!?!?」

 

「おっと!八ツ橋に小骨が…危ない事もあるもんですね!」

 

 

さっ!さっ!

 

 

「(ありえねえ!高速間転するライフル弾を、もちもち柔らかいハツ橋で止めるだと?どれほどの早業が必要だと思ってんだ!)」

 

 

ガタンガタン!ガタンガタン!

 

 

「ふっ…なるほどな。百億円の賞金首か…とんでもない化け物を殺す依頼のようだ。だが面白え!次だ!」

 

 

ーAM11:15 2班自由時間行動ー

 

 

「はぁ…」

 

「速水さん?気分でも悪いの?」

 

「不破さん…別に大丈夫よ」

 

「なら良いけど…」

 

 

シュババ!!!

 

 

「到着!」

 

「やっと来たよ…殺せんせー」

 

「すいません!ちょっと時間がかかってしまいまして!」

 

「とにかく!もうすぐショーが始まるぜ!」

 

「ヌルフフフ!楽しみですね!」

 

 

そして待ちに待ったショーが始まった!

 

 

「そのままおとなしく去るがよい…」

 

「何だと?」

 

「逃げるのか!」

 

「拙者…無益な殺生は好まないでござる…」

 

 

どうやら2班は京都で有名な場所である東映太秦映画村で暗殺を実行するそうだ。

 

 

「なに…言わせておけば~!」

 

「おい!てめえら!やっちまえ!」

 

 

オラアアア!

 

 

キン!

 

キリ!

 

 

ザシ! ザシ!

 

 

「すげえ!間近だと刀の速度すげーな!」

 

「速く魅せる為よく練られた動きですねぇ!先生こういう殺庫大好きなんです!」

 

 

テアア!!

 

キン!

 

 

ザシ!

 

 

「あわ?!こっち来た!」

 

「先生!こっちこっち!」

 

「どっちどっち?」

 

 

すっ…

 

 

「(アクター達にも派手に立ち回って誘導する様に頼んである。手はず通りだ。ショーに奴の気が向いている隙に…)」

 

 

カチ…

 

 

「ん?どこ行った?」

 

 

キン!!

 

 

「てっ!何してんだテメェ!」

 

 

殺せんせーが変装してアクター達に紛れ込んでいた…

 

 

ズキン! ズキン!

 

 

「いつの間にアクターに混じってんだよ!」

 

 

シュババ!!!

 

 

「助太刀いたす。悪党どもに咲く徒花は血桜のみぞ…」

 

 

カチン!!!!

 

 

「決め台詞も完璧だ!」

 

 

シュババ!!

 

シュババ!!

 

シュババ!!

 

 

「いや!それよりも!役者と一緒だと狙えねぇ!」

 

 

 そいつはとにかく速い。常識外れの働きをするが惑わされるな。

 

 

ググ…!!!

 

 

「常識外れって言うレベルじゃねえぞ!」

 

 

バキ!!

 

 

「次だ!レッドアイの名に賭けて、必ず殺す!」

 

 

ーPM2:20 3班自由時間行動

 

 

「遅いよ!殺せんせー!」

 

「にゅや?!失礼!自分が主役の時代劇に酔ってまして… 」

 

「何だそれ?」

 

「清水寺なら、もうとっくの前に行ったぞ?」

 

「そうですか。では二寧坂でお土産探しと行きますか!」

 

「どーせ甘いモンしか興味ねーだろ!」

 

「ここで買い溜めとか、やるなよ殺せんせー?絶対目立つから!」

 

「ご心配なく!では行きましょう!」

 

 

そしてレッドアイの方は準備が完了していた

 

 

「(よし、ここならじっくり狙えるぜ。八坂の五重塔からの狙撃だ。ここで奴を殺る)」

 

 

ガサッ…

 

 

「殺せんせー!あぶらとり紙使ってみなよ!」

 

「う〜ん…ベトベトとれたら恥ずかしいですねぇ」

 

「いいから!いいから!」

 

 

ペタ!ペタ!

 

 

「(産寧坂の出口…買った土産を確認しようと生徒が気を引いた瞬間!)」

 

 

ドキュウ!!! 

 

 

ドツ!!

 

 

「よし!確かにこめかみに命中したぞ!」

 

 

ねっちょ…

 

 

「弾とる紙じゃねーよ!!!!!」

 

「言わんこっちゃないこんなに粘液がとれてしまった!」

 

 

ねとお…

 

 

「弾丸も止める位!」

 

「くっ!」

 

 

カーンコーンカーンカーコ!

 

 

殺せんせーの着信音は結構独特だった…

 

 

「おや?渚者君の班から電話ですね?」

 

 

ピ!

 

 

「もしもし?…?!それで今はどこに?」

 

 

ガタガタガタ……

 

 

「何だ…何なんだ!あいつ!」

 

 

レッドアイの心は既に折れていた…

 

 

「スピードも防御も完璧。まるで暗殺されないためだけに生まれてきた生物だ…」

 

 

ブウ!ブウ!ブウ!

 

 

「?!もしもし?烏間さんか…」

 

「すまんが、今日の暗殺はこれまでだ」

 

「え?」

 

「この後の暗殺予定だった4班の生徒が、よその高校生とトラブったらしい。奴は急遽その処理に向かうそうだ」

 

「そうか…分かった。俺も…もう辞めたいと思っていたところだ…」

 

 

この後のレッドアイは意気消沈しながら京都市内を彷徨いており、初めて受けた屈辱に参っていた…

 

 

とぼ…とぼ…

 

 

 暗殺稼業を始めて8年…俺のスコープにターゲットの血が映らなかった事は無い。それが「レッドアイ」の名の由来だったのに…

 

 

ガサ…

 

 

「笑わせるぜ…俺の目のどこにレッドが映ってたんだ?」

 

 

スッ…

 

 

「?!」

 

「どうぞ。産寧坂で買った七味です」

 

    (あんた)

「ああ…暗殺対象か。ありがとよ」

 

 

って…

 

 

 (あんた)

「暗殺対象ぁ?!?!?!」

 

 

「生徒のトラブルも無事に解決したのでねぇ…」

 

 

ニュルニュル!!!

 

 

「今日一緒に観光した。あなたにも…」

 

 

ニュルニュル!!

 

 

「ご挨拶しておこうと思いまして…」

 

 

ギラーン!!!!!

 

 

「う…ふ…」

 

 

場所は湯豆腐

 

 

グツグツ…

 

 

「何もかも、お見通しで遊ばれてたわけかい…」

 

 

ふう!ふう!ふう!ふう!

 

 

「こんな怪物がいたとはな、世界中の国が厳重に口止めするわけだ…」

 

 

ふー!ふー!ふー!ふー!

 

 

「で…俺を殺す気かい?いいぜ殺れよ。こんな商売やってるんだ覚悟はしてる」

 

 

ふう!ふー!ふう!ふー!

 

 

「早く食え!」

 

 

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殺せんせーの弱点(11)

 

猫舌

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「殺すなんて、とんでもない!おかげで楽しい修学旅行になりました。お礼が言いたいだけです」

 

「え?」

 

 

はむ!ふむふむ!

 

 

「私を殺すポイントを探す為、生徒達は普段より沢山京都について調べたでしょう。地理、地形。見どころや、歴史、成り立ち。それはつまり、この街の魅力を知る機会がより多かったという事です!」

 

「…?!」

 

 

シュババ!

 

 

「人を知り、地を知り、空気を知る」

 

 

パパッ!!

 

 

「暗殺を通して得たものは生徒を豊かに彩るでしょう…」

 

 

シュババ!

 

 

「はい!どうぞ!」

 

「お、おう…どうも」

 

「いえいえ!だから私は暗殺されるのが楽しみなのです!」

 

「体も考えもイカれてるぜあんた。なのに…何でかな…」

 

「にゅう?」

 

「(立派に「先生」してやがる…)」

 

 

殺せんせーとの夕食を済ませたレッドアイはある決断を下した。

 

 

「任務を辞退?」

 

「ああ悪いな!」

 

「何かトラブルでも起きたのか?」

 

「いや、そうじゃ無い!ただ…この街を好きに観光したくなった!」

 

「そうなのか…」

 

「あぁ!俺は暗殺者として未熟だったよ。1つの色にこだわらず色んな色を見て回る!」

 

 

ブツ!プープープー!

 

 

「…」

 

「さあて…明日のスコープにはどんな「景色」が映るかな…」

 

 

レッドアイはそう呟きながら京都の空に広がっている、星空を見上げていた…

 

 

その頃…ビッチ先生と勇人は…

 

 

「あはは!やっぱりあんた面白いわね!」

 

「別にそんな事ないですよ!」

 

 

勇人とビッチ先生の2人は誰も居ない部屋の中で日常会話をしていた

 

 

「そう言えば、ビッチ先生ってスラブ人ですよね?」

 

「え?そうだけど。それがどうかしたの?」

 

「いえ!せっかくの機会なんで聞こうと思って!」

 

「…いい機会?」

 

「ビッチ先生って旧ソ連出身ですか?」

 

「…」

 

「ビッチ先生?」

 

「あんたばっかじゃないの?!ソ連って私が生まれる前に崩壊した国家よ!」

 

「ええ?!そうなんですか?!」

 

「当たり前じゃない!」

 

「ならロシア?それともウクライナかベラルーシ?」

 

「残念ながら…その3つも違うわね!」

 

「じゃあビッチ先生って旧ユーゴスラビア出身ですか?」

 

「ユーゴスラビア…ごめんだけど、それも違うわね…」

 

「そうですか…」

 

 

ならポーランドかスロバキアかな?いや…バルカン半島にはもっとスラブ系国家はたくさんあったはず…セルビア…スロベニア…

 

 

「ただ…ヨーロッパのとある地域で民族紛争に巻き込まれた事は言っとくわね…」

 

「え?!」

 

 

ビッチ先生はその言葉を言い残して部屋から出て行った…

 

 

「ヨーロッパの民族紛争って…やっぱりビッチ先生は…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ダダダ!!!

 

バアアアアア!!!

 

タタタタ!!!

 

 

「うおお!どーやって避けてんのかまるでわからん!」

 

「恥ずかしいな…なんだか」

 

 

パチ!パチ!ククン!!

 

 

「おしとやかに微笑みながら手つきはプロだ!」

 

「杉野?興奮し過ぎ」

 

「だってよカルマ!こんなの見たら誰だって興奮するだろ!」

 

 

「「「あはは……」」」

 

 

「でも、すごい意外です!神崎さんがこんなにゲーム得意だなんて」

 

「黙ってたの、遊びが出来てもこの学校じゃ白い目で見られるだけだし。でも周りの目を気にしすぎてたのかも。服も趣味も肩書も逃げたり流されたりして見につけてたから自信が無かった」

 

「そうなんだ」

 

「うん、でもね。殺せんせーに言われて気付いたの、大切なのは中身の自分が前を向いて頑張る事だって!」

 

 

 神崎さんの意外な一面。さらわれた時、茅野と何か話したのかな?なんか2人の空気が軽い。

 

 

デレレ…

 

 

「あ〜!やられた!」

 

「残念…」

 

「渚!そう言えば、勇人はどうしたんだ?」

 

「確かビッチ先生と一緒だった気がするよ」

 

「でもビッチ先生って、さっき1人で廊下歩いているの見たよ?」

 

「あっはは!ならみんなで勇人の捜索でも開始する?」

 

「カルマ君。流石にそこまでしなくても…」

 

「よし!みんなで勇人を捜索しよう!」

 

 

「「「おーう!!!」」」

 

 

 僕以外みんなノリノリだった。それより普通に連絡した方が早いんじゃないのかな?

 

 

その頃、勇人は卓球台で磯貝達と遊んでいた。

 

 

カッコン!カッコン!カッコン!

 

 

カーン!

 

 

「よっしゃ!三村に勝った!」

 

「勇人…5回目だけどな」

 

「よし三村!もっかいやろう!」

 

「いや、俺じゃ無くて次は磯貝だな」

 

「俺かよ!」

 

 

この時三村は普通に疲れていた。

 

 

「いや、流石に6回連続勝負はきついは!」

 

「確かにな…」

 

「竹林!お前は卓球しなくてもいいの?」

 

「気遣いは嬉しいけど、僕は見ている方が面白いから大丈夫だよ」

 

「そっか、じゃあ!磯貝!行くぞ!」

 

「よし!かかってこい!」

 

 

カッコン!カッコン!カッコン!

 

 

 ほとんどのスナイパー達は仕事の難度を見て断り…

 

 

「セイラ!!!!!」

 

 

 唯一受けた腕ききも…

 

 

「モラアアン!!!!」

 

「勇人うるせ!笑」

 

 

 途中で辞退…

 

 

「ピヤアアアア!!!」

 

「おい勇人!流石に怒られるって!笑」

 

「これは確実に苦情が来るね…」

 

 

 京都での狙撃計画はここが限界か…

 

 

「キヤアア!!!」

 

 

「「「あはは!!!」」」

 

 

 これ以上、彼等の修学旅行に負担はかけられん。ここから先は自由時間だな。

 

 

「君達、ちょといいか?」

 

「烏間先生?どうかしましたか?」

 

「もしかして、烏間先生」

 

「あぁ、少し身体を動かしたくなったからな」

 

「よし!烏間先生VS俺ら4人だな!竹林と俺が右側で磯貝と三村は左側だ!行くぞ!」

 

 

「「「「4人も立てねえよ!!!!」」」」

 

 

この後1人ずつ烏間先生にボコられました。

 

 

「しっかし、ボロい旅館だよなぁ」

 

 

ギシ!ギシ!

 

 

「寝室も男女大部屋2部屋だし、E組以外は全員個室だってよ!」

 

「いーじゃん賑やかで!」

 

 

ギシ!ギシ!

 

 

「あ、勇人」

 

「お!渚じゃん!」

 

「おい勇人、どこに行ってたんだよ…」

 

「ちょっと磯貝達と卓球してた」

 

「卓球かよ…」

 

 

そろり…そろり…

 

 

「ん?」

 

「渚?」

 

「今誰かが、男湯に向かったような…」

 

「行ってみようぜ!」

 

 

「「「おう!!!」」」

 

 

こうして渚達一行が男湯に向かったらある2人組がいた。

 

 

「ねえ!」

 

 

「「!!」」

 

 

男湯の前にいたのは中村さんと不破さんだ!

 

 

「2人で何してるの?」

 

「しっ!」

 

「決まってんでしょ。覗きよ!」

 

「覗きに?!」

 

「それ俺らのジョブだろ!」

 

「ジョブではないよね…」

 

「アレを見てもそれが言える?」

 

 

ズ……

 

 

「あ!あの服は…」

 

「そう…あの服がかけてあって、服の主は風呂場にいる。言いたい事、分かるよね?」

 

「う、うん」

 

「今なら見れるわ。殺せんせーの中身…」

 

「中村さん…」

 

 

ガシッ!!!

 

 

「いい勇人!これは決していやらしい事とかじゃ無く!暗殺の為だからね!」

 

「な、なるほど…」

 

「とにかく行くよ!」

 

 

コソ…コソ…

 

 

「首から下は触手だけか、胴体あんのか、暗殺的にも知っておいて損は無いわ!それに勇人だって気になるでしょ?」

 

「いや、まぁ…」

 

「この世に、こんな色気ない覗きがあったとは…」

 

 

カラカラ…

 

 

ポカーン〜

 

 

「女子か!」

 

 

 殺せんせーが泡風呂に浸かりながら触手一本を出していた。

 

 

「おや、みなさん」

 

「なんで泡風呂入ってんだよ…」

 

「入浴剤禁止じゃなかったっけ?」

 

「これ先生の粘液です」

 

「は?」

 

「泡立ち良い上にミクロの汚れも浮かせて落とすんです!」

 

「ホント便利な体だな…」

 

「フフフ!でも甘いわ!」

 

「にゅう?」

 

「出口は私達がふさいでる。浴槽から出る時必ず私達の前を通るよね?」

 

 

すっ!

 

 

「殺す事はできなくても、裸ぐらいは見せてもらうわ!」

 

「そうは、いきませんねえ!」

 

 

ぬぽん!!!!

 

 

「煮こごりか!」

 

「おっと!湯冷めしてします!」

 

 

シュウ! ちゅるん…

 

 

 殺せんせーがそのまま後ろの窓から逃げて行った。

 

 

「逃げた…」

 

「中村…この覗き虚しいぞ…」

 

「…」

 

「諦めて戻ろっか!」

 

「そうだね…」

 

「修学旅行で皆の事色々知れたけど…」

 

「殺せんせーの正体は全然追れなかったな…」

 

「大部屋でダべろっか…」

 

 

 そして大部屋に戻った後は修学旅行恒例のアレが始まった!

 

 

「やっぱ1位は神崎か…」

 

「まぁ嫌いな奴はいないわなー」

 

 

 そう!気になる女子ランキング!

 

 

「で?上手く班に引きこんだ。杉野はどーだったん?」

 

「それがさあ、色々トラブルあってさ〜。じっくり話すタイミングが少なかったわ!」

 

「あー、なんか大変だったらしいな」

 

「気になるのは誰が誰に入れたか、だよな〜」

 

 

アワアワ!!!

 

 

「俺は一人に決められないんだよ!」

 

「岡島はいいから…」

 

「渚!勇人!お前らは誰に入れたんだよ!」

 

「え?ぼ、僕は…」

 

「俺はな…」

 

「そう言う前原こそ!誰に入れたんだよ!」

 

「俺か?そいつは言えねーな!」

 

 

ズズ!!!

 

 

「腹立つ!お前みたいな奴がモテてると思うと、また腹立つ!」

 

 

ガララ…

 

 

「お!面白そうな事してんじゃん!」

 

「カルマ!良いとこに来た!」

 

「お前クラスで気になる子いる?」

 

「う〜ん」

 

 

パサ…

 

 

「俺は奥田さんかな?」

 

「言うのかよ…」

 

「お!意外なんで?」

 

「だって彼女。怪しげな薬とかクロロホルムとか作れそーだし、俺のイタズラの幅が広がるじゃん!」

 

「絶対くっつかせたくない2人だな…」

 

「だな…」

 

 

パサ!!

 

 

「皆!この授票結果は男子の秘密な!」

 

「ま!そーだよな!」

 

「知られたくない奴が大半だろーし、女子や先生に絶対に知られないようにしないと…」

 

 

にゅる…

 

 

「五番です…なるほどなるほど…」

 

 

カキカキ…

 

 

ガララ…

 

 

「メモって逃げやがった!」

 

「殺せ!」

 

 

シュババ!!!

 

シュババ!!!

 

 

「ヌルフフフ!先生の超スピードはこういう情報を知るためにあるんですよ!」

 

 

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殺せんせーの弱点(12)

 

下世話

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

シュババ!!!!

 

 

その頃、女子側でも

 

 

「え?好きな男子?」

 

「そうよ!こう言う時は、そう言う話で盛り上がるものでしょ?」

 

「はいはーい!私は烏間先生!」

 

「はいはい。そんなのはみんなそうでしょ?クラスの男子だと例えばって事よ」

 

「えー」

 

 

倉橋さんは烏間先生以外の男子は興味ないみたいだ。

 

 

「ウチのクラスでマシなのは、磯貝と前原とはや…いや、その2人ぐらいかな?」

 

「え?そうかな?」

 

「そうだよ!前原はタラシだからまあ…残念だとして、クラス委員の磯貝は優良物件じゃない?」

 

「顔だけならカルマ君もカッコいいよね?」

 

「素行さえ良ければねぇ…」

 

 

「「「「「そうだね………」」」」」

 

 

「うーん…でも意外と怖くないですよ?」

 

「普段は大人しいし」

 

「野生動物か」

 

「あ!カルマ君で思い出したけど、井上君はどうかな?」

 

 

「「え!!」」

 

 

「速水さんに中村さん?どうかしたの?」

 

「いや、別に…」

 

「矢田!正直言ってはや…井上は無くない?」

 

「そうかな?結構優しいと思うけど?」

 

「井上か〜。悪くないと思うけどね」

 

「そうだ!渚君はどうかな?」

 

「渚君も勇人君と同じ感じかな?」

 

「でも井上って恋愛とかに興味あるのかな?」

 

「確かに、まず好きな人とかいなさそう…」

 

 

パン!パン!

 

 

「岡野さん?!急にどうしたの?」

 

「いやね、井上は中村さんに好意を抱いてるんじゃないの?」

 

 

「「え!!」」

 

 

「え?そうなの?」

 

「そうだよ!だってほら!岡島が金髪美女の話し、してた時に「金髪美女なら中村さんがいるじゃん!」みたいな事言ってなかったっけ?」

 

 

「「「「確かに!!!」」」」

 

 

「いや!ちょっと待って!」

 

「不破さん?」

 

「井上君の好きな人は速水さんよ!」

 

 

「「え!!」」

 

 

「そうなの?」

 

「そうよ!だって最近いっつも2人で下校してるのよ?それに集会の時も2人で一緒に本校舎に向かってたし!」

 

「え?なら、もしかして速水さんって井上の事が…」

 

「べ、別に好きとかじゃないから!」

 

「え〜本当?」

 

「本当だって!」

 

 

 この時の速水はクラス中の女子達から詰め寄られていた。当の本人は何とか誤魔化そうとしていたが、普通に無理そうだ。そしてその光景を茅野と神崎さんが見ていたが、2人ともある事に気付いた。

 

 

「ねえ神崎さん?さっきから思ったけど、速水さんと中村さんって勇人の事になったらすごく反応するよね?」

 

「茅野さん。多分だけど、2人とも勇人君の事が、す…」

 

 

神崎さんが何かを言おうとした瞬間…

 

 

ガラガラ…

 

 

「おーいガキ共!もうすぐ就寝時間だって事を一応言いに来たわよー」

 

「一応って…」

 

「どうせ夜通しお喋りするんでしょ?あんまり騒ぐんじゃないわよ?」

 

 

ビッチ先生はそのまま自分の部屋に向かおうとしたら…

 

 

「先生だけ、お酒飲んでずるーい!」

 

「当たり前でしょ?大人なんだから」

 

「そうだ!ビッチ先生の大人の話し聞かせてよ!」

 

「はあ?」

 

「普段の授業よりためになりそう!」

 

「何ですって!」

 

 

カタ!!

 

 

「いいからいいから!」

 

 

ここでクラスの女子は衝撃を受けた!

 

 

「「「「「「え?!?!?!?!」」」」」」

 

 

「ビッチ先生まだ二十歳?!」

 

「経験豊富だからもっと上かと思ってた…」

 

「確かにねー」

 

「毒蛾みたいなキャラのくせに」

 

「そう!濃い人生が作る毒蛾の様な色気が…誰だ今毒つったの!」

 

「ツッコミが遅いよ…」

 

「いい?女の賞味期限は短いの。あんた達は私と違って危険とは縁遠い国に生まれたのよ。感謝して全力で女を磨きなさい」

 

 

「「「「「…………」」」」」」

 

 

「ビッチ先生がまともな事言ってる」

 

「なんか生意気~」

 

「なめんな!ガキ共!」

 

 

ズズズズ!!!

 

 

「じゃあさじゃあさ!ビッチ先生がオトしてきた男の話聞かせてよ!

 

「あ!興味ある~」

 

 

 倉橋さんと矢田さんの2人は「大人の話」が気になるらしい。2人とも中学生なのに早過ぎだろ。

 

 

「ふ…いいわよ?子供にはシゲキが強いから覚悟なさい!」

 

 

「「「「「「「…………」」」」」」」

 

 

「例えばあれは17の時…」

 

 

サッ…

 

 

「って、おい!そこ!」

 

「?!」

 

「さりげなく紛れ込むな!女の園に!」

 

「え〜いいじゃないですか。私もその色恋の話聞きたいですよ!」

 

「そーゆー殺せんせーはどーなのよ?」

 

「にゅう?」

 

「自分のプライベートはちっとも見せないくせに!」

 

「そーだよ!人のばっかずるい!」

 

 

ダッ!!

 

 

「先生は恋話とか無いわけ?」

 

「え?」

 

「そーよ!巨乳好きだし。片想いぐらい絶対あるでしょ!」

 

「えーっと…」

 

 

シュババ!!!!!!

 

 

「逃げやがった!捕らえて吐かせて殺すのよ!」

 

 

「「「「「おう!!!!!」」」」」

 

 

シュウ!!

 

 

「いたぞ!」

 

「にゅや?!」

 

「ぶっ殺す!」

 

「こっちよ!」

 

「しまった!挟み撃ちに!」

 

 

 殺せんせーは廊下の角の方で、それぞれ男子と女子に挟まれてしまった。みんなマジだ!

 

 

シュババ!!!!!

 

 

「なんだかんだで、結局は暗殺になるね」

 

「そうみたいだね…」

 

「カルマと渚は追わないの?」

 

「俺はいっかな?」

 

「僕もまぁ、それより勇人。ちょっと来てよ!」

 

「ん?分かった」

 

 

カチカチ!!!

 

 

ガラガラ…

 

 

シュババ!!!

 

 

「ん?」

 

「いやあ!危ない所でした!」

 

「どうした?さっきから騒がしいが」

 

「生徒達に恋話を吐かされそうになりまして!」

 

「恋話?」

 

「私だって過去の恋話などゴロゴロありますしねぇ!この手足で数え切れないぐらいのね!」

 

「…」

 

「にゅう?どうかしましたか?」

 

「いや…その話は、お前の手足が「2本」ずつだった時の話か?」

 

「…」

 

「…いや、やめておく。どうせ話す気は無いだろうしな」

 

「賢明です。鳥間先生。いくら旅先でも手足の本数まで聞くのは野暮ですから」

 

 

その頃、勇人は渚と茅野の3人で旅館の窓から三日月を見ていた。

 

 

「楽しかったね。修学旅行!皆のいろんな姿見れて」

 

「そうだね…」

 

「うん?どうしたの?」

 

「うん、ちょっと思ったんだ」

 

「茅野が可愛いって事か?」

 

 

パチン!!!!

 

 

「渚!続けていいよ!」

 

「う、うん。それでね?修学旅行ってさ終わりが近付いた感するじゃん?この生活は始まったばかりだし。地球が来年終わるかどうかはわからないけど…」

 

「うん」

 

「このクラスは絶対に終わるんだよね。来年の3月で…」

 

「そうだね」

 

「皆の事もっと知ったり。先生を殺したり。やり残す事無いように暮らしたいな」

 

「…」

 

「それより髪下ろしてる茅野ってかわ…」

 

 

パチン!!!!

 

 

「とりあえず。もう1回位行きたいね!修学旅行!」

 

「うん。そうだね!」

 

「暗殺成功して3人でもう一回京都に来ようぜ!」

 

 

「「うん!!」」

 

 

 こうして僕等の楽しい修学旅行は幕を閉じてゆく。明日からまた学校での生活が始まる。僕等の暗殺教室が…

 

 

「それより茅野!茅野は髪下ろした方がかわ…」

 

 

パチン!!!!!!

 

 

 





次回予告

 社会の教科書に載っている、史跡や仏像を実際に自分の目で見ると、本物と写真は違うなぁ、と感じますね。ついつい写真を撮りたくなる気持ちは分かりますが、撮影禁止の場所では写真を撮っては、いけません三村君!マナーを守って鑑賞しましょう!


次回・転校生の時間


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