暗殺教室 もう一度立ち直ろう   作:補強と育成

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この子の呼び方は…




転校生の時間

 

修学旅行も無事に終了し、また通常授業に戻るのだが、どうやら新たに転校生が来るそうだ!どんな人なんだろ?そう思いながら俺は渚と杉野の3人で登校していた

 

 

「修学旅行楽しかったね!」

 

「だな!色々とトラブルもあったけど、楽しい修学旅行だったよ!」

 

「あーあ…今日からまた通常授業か…」

 

「通常ね…」

 

「杉野!もっと気合い入れろよ!」

 

「気合いね…」

 

 

 どうやら杉野はまだ気合が入っていないらしい

 

 

「よっ!」

 

「あぁ!」

 

「おはよう!磯貝君」

 

「磯貝じゃん!どうしたの?そんな走って来て」

 

「いやな!お前らさ。烏間先生からの一斉メール見た?」

 

「うん!見たよ!」

 

「転校生が来るんだっけ?」

 

「どんな子だろうな?」

 

 

カチャ…ピ!ピ!ピ!

 

 

ーーーーーーーーーーーー

From 烏間先生

Sub 生徒たちへ

ーーーーーーーーーーーー

明日から転校生がひとり

加わる。

多少外見で驚くだろうが

あまり騒がず接してあげて

ほしい。

 

         鳥間

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

「う〜ん…この文面だと。どう考えても殺し屋だよな…」

 

「ついに来たね。転校生暗殺者!」

 

「思ったけど、磯貝ってスマホ買わないの?スマホ買ったらクラスの皆んなとラ◯ンとか出来るのに」

 

「悪いな勇人。俺の家貧乏だからさスマホ買うお金とかないんだ」

 

「でも今は2015年よ?流石にスマホが無いと不便なんじゃ…」

 

「勇人!言うてガラケーの人って結構いるぜ!」

 

「あ〜よくよく考えたら確かに…それより今回来る人って暗殺者だけど、ちゃんとした転校生なんだよね?」

 

「あぁ…でも転校生名目って事はビッチ先生と違って俺等とタメなのかな?」

 

 

デデデンン!!!!!

 

 

「そこよ!」

 

「うわ?!」

 

「いきなり出んなよ!岡島!」

 

「気になってさ!顔写真とかないですかってメールしたのよ!」

 

「え?もしかして烏間先生から返信来たの?」

 

「そうなんだよ!勇人!そうしたら…これが返ってきた!」

 

 

キラリン!

 

 

「おお!女子か!」

 

「待ち受けになってる…」

 

「普通に可愛いな」

 

「だろ!すげー可愛いだろ!」

 

「でも目が赤いなぁ」

 

「勇人?」

 

「は〜あ!仲良くなれるかなぁ!」

 

「殺し屋に見えないな?」

 

「それより岡島?いつまで興奮してるの?」

 

 

岡島は余りの嬉しさに踊っていた。

 

 

「浮かれ過ぎだろ。岡島…」

 

「岡島置いて行くぞ!」

 

「待ってくれ!勇人!みんなで一緒に会いに行こう!」

 

 

「「「あはは……」」」

 

 

 殺し屋であろうと、なかろうと。転校生には期待と不安が入り混じる。どんな人で、いどんな暗殺をするんだろう?すごく興味があった!)

 

 

「さーて、来てっかな。転校生」

 

「座るとしたら狭間さんの後ろかな?」

 

「まあ、恐らくは」

 

 

ガラガラ…

 

 

「「「「え???」」」」

 

 

教室に入ったら原さんの席の後ろに黒い箱型が置かれていた…

 

 

「なんだこれ?」

 

「ソ連の新兵器かな?」

 

「勇人…ソ連はもう24年前に崩壊してるから…」

 

 

ピコン!!

 

 

「おはようございます」

 

 

「「「「え????」」」

 

 

「今日から転校してきました「自律思考固定砲台」と申します。よろしくお願いします」

 

 

ブツ…

 

 

「「「「そう来たか…」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カッ!カッ!カッ!

 

 

「皆…知ってると思うが…転校生を紹介する…」

 

「烏間先生。一瞬おかしくなかった?」

 

「なんか動揺してるよね?」

 

「ロシアから来た「自律思考固定砲台」さんだ…」

 

「ロシア?!」

 

「勇人?!」

 

 

ピコン!!

 

 

「皆様よろしくお願いします」

 

 

ブツ…

 

 

「(鳥間先生も大変だなぁ…)」

 

「(俺…あの人だったらツッコミきれずに、おかしくなるわ)」

 

 

一方殺せんせーは…

 

 

「プークスクスクス!!」

 

「お前が笑うな!同じイロモノだろうが!」

 

「いえいえ!」

 

「言っておくが彼女は、れっきとした生徒として登録されている。彼女は、あの場所からずっとお前に銃口を向けるが、お前は彼女に反撃できない。生徒に危害を加える事は許されない。それがお前の教師としての契約だからな」

 

「なるほど。契約を逆手に取って、なりふり構わず機械を生徒に仕立てたと…」

 

「まぁ…そう言う事だ」

 

「いいでしょう!自律思考固定砲台さん。あなたをE組に歓迎します!」

 

 

ピコン!!

 

 

「よろしくお願いします。殺せんせー」

 

 

そして1時間目の授業が始まった

 

 

カッ!カッ!カッ!

 

 

「さて、この物語の登場人物ですが、1人は既に死んでいます」

 

 

すっ…

 

 

「ねえねえ。渚、勇人!」

 

「茅野?どうかしたの?」

 

「何かあったの?」

 

「あれって、どーやって攻撃すんだろ?」

 

 

「「何が??」」

 

 

「こ、固定砲台って言ってるけどさ…どこにも銃器なんて付いてないよ?」

 

「中からTー34の砲身が出てくるんじゃ無い?」

 

 

「「それは絶対に無いと思うよ?」」

 

 

「う〜ん…多分だけど…」

 

 

カッ!カッ!

 

 

「これが本当に梶井を心配して事なのか…」

 

 

ピピピピ!!!!!

 

 

バアアアアア!!!!

 

 

ガシャ!!!ガシャ!!!

 

 

 

「やっぱり!」

 

「かっけぇ!」

 

「言っとる場合か!杉野!」

 

 

 突如、黒い箱型の横からデッカい銃火器が出てきた!最早これは…ターミ◯ーターだ。

 

 

バアアア!!!!!バアアア!!!!!

 

 

「ショットガン4門!機関銃2門!」

 

 

バアアア!!!!!バアアア!!!!!

 

 

「濃密な弾幕ですが、ここの生徒は当たり前にやってますよ!」

 

 

バアアア!!!!!!バアアア!!!!!

 

 

「それと授業中の発砲は禁止です!」

 

 

すっ…

 

 

「にゅう」

 

 

カッ!!!

 

 

シュウ…シュウ…バン!バン!

 

 

「気を付けます。続けて攻撃準備に入ります」

 

 

ピーン!ピン!!!

 

 

「ここからが本領発揮だ。彼女は自らの機能で進化する」

 

 

ピンピンピン!!!

 

 

「弹道再計算、射角修正、自己進化フェイズ5/28/02に移行」

 

「チッチッチ!こりませんね!」

 

 

ガシャ!!!!ガシャ!!!!

 

 

バアアア!!!!バアアア!!!!!

 

 

「さっきと全く同じ射撃…所詮は機械ですね」

 

 

バアアア!!!!バアアア!!!!!

 

 

「この調子ですと、またチョークで弾いて…」

 

 

カッ!

 

 

「にゅう」

 

 

バチュッ!!!!!

 

 

「「「「「「?!?!?!?!」」」」」」

 

 

ット………

 

 

「ブラインド…隠し弾か。私が弾く弾と同軌道上を行く事で後続弾に死角を発生させたのか…」

 

 

ピピピピピ!!!!!!

 

 

「左指先破壊、増設した副砲の効果を確認しました」

 

 

 殺せんせーは油断した隙を突かれて、指を吹き飛ばされてしまった。この自律思考固定砲台は相当凄いぞ。

 

 

「大丈夫?速水?」

 

「うん、なんとか…勇人は大丈夫なの?」

 

「俺もなんとかな…」

 

 

ガシャン!!!ガシャン!!!!

 

 

「ターゲットの防御パターンを学習し、武装とプログラムをその都度改良を繰り返し、敵の進路を狭めて行く…」

 

 

ピピピピピピ!!!!

 

 

「次の射撃で殺せる確率0.001%未満、次の次の射撃で殺せる確率0.003%未満、卒業までに殺せる確率」

 

 

ピコン!!!!

 

 

「90%以上」

 

「ふにゅう…」

 

「それでは殺せんせー。続けて攻撃に移ります」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ガシャ!!! ガシャ!!!

 

 

バアアアアア!!!

 

ダダダダダダ!!!!

 

 

シュババ!!!

 

ビッシ!!!

 

シュババ!!!

 

ビッシ!!!

 

 

「2発の至近弾を確認」

 

 

ピピピピピピ!!!

 

 

「見越し予測値計測のため主砲を4門増設し」

 

 

ガシャ!!! ガシャ!!!

 

 

「更に攻撃を継続します」

 

 

バアアアアア!!!!!

 

ダダダダダダ!!!!!

 

 

 僕等は彼女を甘く見ていた。というより、認識を間違っていた。目の前にいるのは、紛れもない殺し屋だ!

 

 

バアアアアア!!!!

 

 

「自己進化する固定砲台。凄いわね」

 

「彼女が撃っているのはBB弾だが、そのシステムは最新の軍事技術だ」

 

「最新ね…」

 

「確かにこれなら…いずれは…」

 

 

烏間先生はこのまま行けば暗殺は成功すると思っていたが、ビッチ先生の方は…

 

 

「フン…そう上手くいくかしら…」

 

「どう言う意味だ?」

 

「この教室が、そんなに単純な仕事場なら。私はここで先生なんてやってないわ」

 

「…」

 

 

そして1時間目は終了した…

 

 

「で、これ…俺等が片付けないと行けないの?」

 

「そうだろうね…」

 

 

 そう…今の教室は彼女が放ったBB弾がそこら中に散らばっている…

 

 

「お掃除機能とか、ついてねーのかよ!固定砲台さんよお!」

 

「…」

 

「チッ!シカトかよ!」

 

「やめとけ!機械にからんでも仕方ねーよ!」

 

「吉田!これ分解出来ないの?」

 

「勇人…無理に決まってるだろ…」

 

 

2時間目

 

 

バアアアアア!!!!!

 

 

「「「「「うわ?!?!?!」」」」」」

 

 

3時間目

 

 

バアアアアア!!!!!

 

 

「「「「「「うわ?!?!?!?!」」」」」

 

 

 その日一日中…機械仕掛けの転校生の攻撃は続いた。

 

 

そして放課後…

 

 

コト…

 

 

「勇人?どうしたの?急に立ち止まって」

 

「ごめん速水…今日は先に帰ってて…」

 

「え?どうして?」

 

「いや、ちょっとやりたい事があるから」

 

 

この時、勇人は右手にガムテープを握っていた。

 

 

「ねえ…そのガムテープ…もしかして…」

 

「あぁ…流石にこれじゃ授業が進まん…」

 

「なるほどね。私も行く」

 

「分かった。戻ろう」

 

 

こうして勇人と速水は2人で旧校舎に戻ったが既に1人先着がいた。

 

 

ガラガラ…

 

 

「ん?なんだ、勇人と速水じゃねえか」

 

「え、寺坂?何でまだいるの?」

 

「あぁ?みりゃ分かるだろ。勇人がやろうとした事をすんだよ」

 

「え…何で分かった?」

 

「寺坂君って意外と鋭いのね?」

 

「鋭いって言うか…右手にガムテープを持って堂々と入って来たからな。そりゃ誰だって分かるわ!」

 

 

「「あはは……」」

 

 

「とにかく!勇人と速水も手伝え!今から「こいつ」をぐるぐる巻きにしてやるぞ!」

 

「おう!」

 

「ちゃんと壊れない様に巻くのよ?」

 

 

こうして寺坂、速水、勇人の3人で固定砲台から銃器は出せない様にガムテープで固定する準備を始めた。

 

 

「ぐるぐるぐるぐるグル◯サミ◯。背中…」

 

「おい勇人!歌ってないで早よ巻け!」

 

「分かった」

 

「ふふ…」

 

 

そして翌日…

 

 

ガラガラ…

 

 

「え?何これ…誰が巻いたの?」

 

「渚!俺と寺坂と速水の3人で巻いたよ!」

 

「勇人…大丈夫なの?」

 

「多分。それにあのままじゃ授業出来ないしね」

 

「あっ…それは僕も思ってたよ」

 

 

そしていよいよ固定砲台が起動する時間になった

 

 

「午前8時29分35秒。システムを全面起動」

 

 

ピーピ!

 

 

「電源。電圧安定。オペレーションシステム正常」

 

 

ピーピ!

 

 

「記録ディスク正常。各種デバイス正常。不要箇所無し」

 

 

ピーピ!

 

 

「プログラムスタート」

 

 

ピピピピピピ!!!!

 

 

「今日の予定。6時間目までに215通りの射撃を実行。引き続きターゲットの回避パターンを分析」

 

 

ビコン!!!

 

 

「?」

 

 

ビユーン…ビユーン…

 

 

「殺せんせー。これでは銃を展開できません。拘束を解いて下さい」

 

「う〜ん…そう言われましてもね…」

 

「この拘束はあなたの仕業ですか?明らかに私に対する加害であり。それは契約で禁じられているはずですが」

 

「ちげーよ!」

 

 

ドン!!

 

 

「俺や勇人と速水の3人でやったんだよ!どー考えたって邪魔だろーが!常識ぐらい身につけてから殺しに来いよ…ポンコツ!」

 

「寺坂の言う通りだ!流石に邪魔すぎる!昨日の授業料が全部無駄になったんだぞ!」

 

「勇人…そこ気にしてたの…」

 

「ま、分かんないよ。機械に常識はさ!」

 

「授業が終わったら。ちゃんと解いてあげるから」

 

「…」

 

「そりゃこうなるわ…流石に昨日みたいな事が続くと授業にならないもんなぁ」

 

「ねえ勇人?本当にこれで良いのかな?」

 

「まあ、烏間先生に苦情言ってどうにかしてもらうしかないよ…」

 

「勇人もやっぱりそう思うか?」

 

「杉野…そりゃそう思うよ…」

 

 

そしてその日の放課後

 

 

「自律思考固定砲台よりマスターへ。想定外のトラブルにより2日目の子定を実行できず。至急対策をお願いします」

 

 

ポン!

 

 

「ダメですよ!親に頼っては!」

 

「?」

 

「あなたの親御さんが考える戦術は、この教室の現状に合っているとは言い難い。それにあなたは生徒であり転校生です。皆と協調する方法は、まず自分で考えなくては」

 

「協調?」

 

「なぜ先生ではなく生徒に暗殺を邪魔されたかわかりますか?」

 

「いいえ分かりません」

 

「彼等にしてみれば、君の射撃で授業が妨害される上。君が先生を殺したとしても賞金は恐らくあなたの親御さんのもの…」

 

「…」

 

「あなたの暗殺は他の生徒には何のメリットも無いわけです」

 

「そう言われて理解しました。殺せんせー。クラスメイトの利害までは考慮していませんでした」

 

「ヌルフフフ!やっぱり君は頭が良い!」

 

「ありがとうございます」

 

「そこで!コレをあなたに作ってみました!」

 

「それは?」

 

「アプリケーションと追加メモリです!ウィルスなど入ってなので受けとって下さい!」

 

 

ピピピピピピ!!!!

 

 

「これは?」

 

「クラスメイトと協調して射撃した場合のシミュレーションソフトです!暗殺成功率が格段に上がるのがわかるでしょう!」

 

「異論ありません」

 

「暗殺における協調の大切さが理解できたと思います。どうですか?皆と仲良くなりたいでしょ!」

 

「方法が分かりません」

 

 

デデン!!!

 

 

「この通り!準備は万端です!」

 

「それは何でしょう?」

 

「協調に必要なソフト一式と追加メモリです!危害を加えるのは契約違反ですが…性能アップさせる事は禁止されてませんからねぇ!」

 

 

ガチャ!

 

 

「おはようございます…」

 

「何故こんな事をするのですか?あなたの命を縮めるような改造ですよ?」

 

「ターゲットである前に先生ですから!昨日一日で身に染みてわかりましたが、君の学習能力と学習意欲は非常に高い。その才能は君を産んだ親御さんのお陰。そしてその才能を伸ばすのは、生徒を預かる先生の仕事です。皆との協調力も身につけて、どんどん才能を伸ばして下さい」

 

「殺せんせー」

 

「にゅう?何ですか?」

 

「この「世界スウィーツ店ナビ機能」は協調に必要ですか?」

 

「にゅや?!先生も…ちょいと助けてもらおうかと…甘かったですかね…」

 

 

スイーツだけに?

 

 

そして翌日

 

 

「なぁ…渚、勇人、今日もいるのかな?アイツ」

 

「多分…」

 

「そら、普通にいるだろうね」

 

「勇人の言う通り、鳥間先生に苦情言おうぜ。アイツと一緒じゃクラスが成り立たないって」

 

「あぁ…この後言いに行こうか」

 

 

ガラガラ…

 

 

「「「え???」」」

 

 

「なんか体積が増えてるような…」

 

「昨日とはまるで違う…」

 

 

ピコン!!!

 

 

「あ!おはようございます!みなさん!」

 

 

「「「えぇーーー!!!??」」」

 

 

固定砲台さんが昨日とは別人になっていた?!

 

 

「今日は素晴らしい天気ですね!」

 

「親近感を出すための全身表示液晶と体。そして制服のモデリングソフト全て自作で60万円6000円」

 

「こんな爽やかな一日を皆さんと過ごせて嬉しいです!」

 

「豊かな表晴と明るい会話術。それらを操る膨大なソフトと追加メモリ。同じく110万3000円」

 

 

 転校生が、おかしな方向へ進化してきた…

 

 

「先生の財布の残高…5円!!!!」

 

 

ち〜ん!!!!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 自律固定砲台がやって来た時は迷惑でしょうがなかったが、どうやら昨日の夜に殺せんせーが魔改造を行ったらしい。

 

 

「庭の草木も緑が深くなって来ましたね。春も終わり。近づく夏の香りが心地よいです!」

 

「たった一晩で、えらくキュートになっちゃって!」

 

「岡島?興奮すんな」

 

「あれ一応、固定砲台…だよな?」

 

「何ダマされてんだよ!お前ら!全部あのタコが使ったプログラムだろ。愛想良くても機械は機械。どーせまた空気読まずに射撃すんだろ?あのポンコツ」

 

 

ウイイイ…

 

 

「おっしゃる気持ちわかります。寺坂さん…昨日までの私はそうでした。ポンコツ…そう言われても返す言葉がありません…」

 

 

ザアアアアア……

 

 

「あーあ!泣かせた」

 

「寺坂君が2次の女の子泣かせちゃった」

 

「なんか誤解される言い方やめろ!」

 

 

すっ…!

 

 

「素敵じゃないか。2次元…Dをひつと失う所から女は始まる…」

 

「竹林!それおまえの初セリフだぞ!?」

 

「いいのか!?」

 

 

ガタン!

 

 

「磯貝、木村、竹林の初セリフは旅館の卓球室だ」

 

「勇人は黙ってようか!」

 

「はい」

 

 

また渚の目が殺人者みたいになった…

 

 

「でも皆さん。ご安心を、殺せんせーに論されて、私は協調の大切さを学習しました。私の事を好きになって頂けるよう皆さんの合意を得られるようになるまで、私が単独での暗殺は控える事にしました!」

 

「そういうわけで、仲良くしてあげて下さい。あぁ…勿論!先生は彼女に様々な改良を施しましたが、彼女の殺意には一切手をつけていません」

 

 

ガシャン!!! ガシャン!!!

 

 

「はい!」

 

「先生を殺したいなら…彼女はきっと心強い仲間になるはずですよ…」

 

 

 何でも出来るな殺せんせーは、機械までちゃんと生徒にしちゃうなんて。

 

 

カッ!カッ!カッ!

 

 

「さて…網膜の細胞は細長い方の桿体細胞と後太い方は?勇人君!」

 

「はい」

 

「教科書を伏せて答えて下さい!」

 

 

 やばい…分からん…

 

 

「速水…助けて…」

 

「…」

 

 

 ガン無視されてしまった…

 

 

「勇人さん!」

 

「?!」

 

 

すっ!

 

 

 は!自律固定砲台さんの右足に答えが!

 

 

「はい!錐体細胞です」

 

「こら〜!自律思考固定砲台さん!ズル教えるんじゃありません!それと勇人君は堂々と後ろを見ない!」

 

「杉野君に呼ばれたので後ろを向いただけです」

 

「勇人?!」

 

「でも先生。皆さんにどんどんサービスするようにと。プログラムを」

 

「カンニングはサービスじゃありません!それに勇人君は堂々と嘘をつくんじゃありません!」

 

「すいません。本当は渚君から後ろを向けって言って来たので…」

 

「勇人?!」

 

 

昼休み中…

 

 

キラキラ!!

 

 

「すごい!すごい!」

 

「へぇーっ…こんなのまで体の中で作れるんだ!」

 

「はい!特殊なプラスチックを体内で自在に成型できます!データさえあれば、銃以外も何でも!」

 

「すげー造型…」

 

「おもしろーい!じゃあさ!花とか作ってみて!」

 

「分かりました!花のデータ収集をしておきます!」

 

「うん!」

 

 

ウイイイ…タ!

 

 

「王手です!千葉君!」

 

「え?3局目で、もう…勝てなくなった…」

 

「なんつー学習力だ」

 

「凄いわね…は?!そう言えば!人工知能が電子ドラックで世界を支配するって漫画であったわ!」

 

「それは!超メジャー少年誌で連載され、アニメ化もされた。超人気探偵漫画ですね!」

 

「花のデータは無いのに何で?」

 

「さあ?」

 

 

殺せんせーの仕業かな?

 

 

「思いのほか大人気じゃん!」

 

「1人で同時に色んな事こなせるし、自在に物作れるし」

 

「オマケに答えまで教えてくれるし!」

 

「勇人?次からはちゃんと自分の力で答えよっか!」

 

「はい」

 

 

本日2度目!渚の殺人者みたいに目!

 

 

「しまった!!!!」

 

 

「「「「え????」」」」

 

 

「何が?」

 

「先生とキャラがかぶる!」

 

「かぶってないよ!1ミリも!」

 

「自分で改良しといてなんですが、これでは私の人気が喰われかねない!」

 

 

すっ!

 

 

「皆さん!皆さん!」

 

「え?何?」

 

「どうしたの?殺せんせー?」

 

「先生だって人の顔ぐらい表示できますよ!」

 

 

ニュルルル!!

 

 

「ほら!この通り!皮膚の色を変えれば…」

 

「キモいよ!」

 

 

シクシクシク…

 

 

「三村君が…先生の顔を見て…キモいって言った…」

 

「メンタル弱!」

 

 

カタ!

 

 

「あとさ!この子の呼び方決めない?自律思考固定砲台っていくらなんでも…」

 

「は…!」

 

「だよね?」

 

「は…?」

 

「そうねぇ…」

 

「は…」

 

「自律固定砲台だから…」

 

「どんな呼び方が良いんだろうね?」

 

 

「「「「「う〜ん………」」」」」

 

 

「みんな!みんなは何が良いと思う?」

 

「はい!磯貝!俺は…初音◯ク何てどうだ!」

 

「前原…却下」

 

「磯貝!俺は!」

 

「岡島は碌なことしか言わなそうだから却下」

 

「俺の扱い酷くね?!」

 

 

ガッシ!!

 

 

「勇人!」

 

「びっくりした…急に抱き付かないでよ!」

 

「ごめんって!それより勇人からは何か提案ないの?」

 

「任せろ!「莉桜」!俺的には…そうだな…そのまま略して「律」何てどうかな?」

 

 

「「「「「……………」」」」」

 

 

「お、おい勇人…今お前何て…」

 

「前原?俺的には「律」何てどうかな…」

 

 

ドン!

 

 

「ちげーよ!その前だよ!」

 

「え?もしかして莉桜?」

 

「勇人…お前が女子の名前を下呼びするなんて…」

 

「勇人が…あの勇人が…」

 

「何…この雰囲気…俺はただ中村の事を「莉桜」って呼んだだけよ?」

 

「えーっと…は、勇人?」

 

「莉桜?もしかして莉桜じゃなくて中村呼びの方が良かった?」

 

「い、いや…そう言うわけじゃ…寧ろ…嬉しい…」

 

 

「「「「「「…………」」」」」」

 

 

「中村「さん」ではなく…中村と呼び捨て…」

 

「やっぱり…勇人は中村さんの事を…」

 

「これは!きっと2人は両おも…」

 

 

パン!パン!

 

 

「みんな!それより勇人が提案した「律」はどうなんだ!」

 

「律か…」

 

「随分安着だな…」

 

「やっぱりダメかな?」

 

 

すっ…

 

 

「律…」

 

「お前はそれでいい?」

 

「はい!嬉しいです!では「律」とお呼び下さい!」

 

「よし!それじゃあ「律」に決定だ!」

 

 

「「「「「「おーう!!!!」」」」」」

 

 

「上手くやっていけそうだね!」

 

「ん〜どうだろう?寺坂の言う通り。殺せんせーのプログラム通り動いてるだけでしょ?機械自体に意志があるわけじゃない。あいつがこの先どうするかは、あいつを作った持ち主が決める事だよ」

 

「ん〜やっぱりそうなるのかな…」

 

「それより渚君」

 

「カルマ君?どうかしたの?」

 

「俺は律の事も心配だけど。それより速水さんの方が心配かな?」

 

「え?何で?」

 

「勇人が中村の事を下呼びで呼んだ時。速水さん結構悲しそうな表情してたから。後勇人って速水さんの事を下の名前で呼んでいる所見た事ないんだよね…」

 

「あ…」

 

 

 この時僕は思った。カルマ君の言う通り、勇人が速水さんの事を下の名前で呼んでいる所は見た事がない。何で勇人は中村さんの事は下の名前で呼んで、速水さんの事は…

 

 

そしてその日の夜…

 

 

「ここだな?」

 

「はい!間違いありません」

 

 

律を作ったロシアの開発者チームが旧校舎に到着した。

 

 

「な、何だこれは…」

 

「こんばんは。マスター!おかげ様で、とても楽しい学園生活を送らさせて頂いております!」

 

「ありえん!」

 

「え?」

 

「勝手に改造された上に、どう見ても暗殺と関係ない要素まで入っている!」

 

「これは今すぐオーバーホールだ!」

 

「そうだな。暗殺に不必要なものは全て取り去る」

 

「そんな…あのお方が170万9000円かけて作って下さったと言うのに…」

 

「170万9000円だと?そんな端金…我々がそいつに返金しとくから、お前が気にする必要はない」

 

 

ウイイイ!!!!!

 

 

「こいつのルーツはイージス艦の戦闘AI…人間より速く戦況を分析し。人間より速い総合的判断で、あらゆる火器を使いこなす…」

 

 

ウイイイ!!!!!

 

 

「こいつが、その威力を実証すれば、世界の戦争は一気に変貌する」

 

 

ウイイイ!!!!!

 

 

「賞金100億など…ついでに過ぎん。この教室は最高の実験場。怪物殺しの結果を出せば、もたらす利益は数兆円だ」

 

 

バン!!!!

 

 

「は…?!」

 

「親であるマスターの命令は絶対だぞ。お前は暗殺の事だけ考えてればそれでいい…」

 

「はい…マスター………」

 

 

ドン…

 

 

そして次の日…

 

 

ピコン!!!!

 

 

「おはようございます。皆さん」

 

「生徒に危害を加えないという契約だが「今後は改良行為も危害と見なす」と言ってきた」

 

「…」

 

「君等もだ。彼女を縛って壊れでもしたら賠償を請求するそうだ」

 

「チッ!」

 

「持ち主の意向だ。従うしかない…」

 

「持ち主とは、これまた厄介で…親よりも生徒の気持ちを優先させたいんですがねぇ…」

 

「それと…」

 

 

ッタ!

 

 

「にゅう?この封筒は?」

 

「ロシアの開発チームから170万9000円を預かった。どうやら改良するのにかなりの予算を使ったらしいな」

 

「えぇ…まあ…」

 

「他人の為に使うのは良いが、お前が稼いだお金だ。出来れば自分の為に使え」

 

「…」

 

 

そして1時間目が始まった。

 

 

「ダウングレードしたって事は…」

 

「また始まるのか。あの1日中続く…」

 

「ハタ迷惑な射撃が…」

 

 

ブウウウウウウウウ!!!!!

 

 

「来る…」

 

 

ガバ!!! ガバ!!!

 

 

「来た!」

 

 

バアアアアア!!!!!

 

 

「え?」

 

「これは…」

 

「花を作る約束をしていました」

 

「は…!」

 

「殺せんせーは私のボディーに計985点の改良を施しました。そのほとんどはマスターが「暗殺に不要」と判断し。削除、撤去、初期化してしまいましたが。しかし学習したE組の状況から「私個人」は「協調能力」が暗殺に不可々な要素と判断し。消される前に関連ソフトをメモリの隅にを隠しました」

 

「素晴らしい!つまり「律」さんあなたは…」

 

 

ピコン!

 

 

「はい!私の意志でマスターに逆らいました!」

 

「やるね!」

 

「殺せんせー?こういった行動を「反抗期」と言うのですよね?律はイケナイ子でしょうか?」

 

「とんでもない。中学三年生らしくて大いに結構です!」

 

 

この瞬間殺せんせーは触手で丸を作り顔にも⭕️が出来ていた!

 

 

 こうしてE組にひとり仲間が増えた。これからはこの28人で、殺せんせーを殺すんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「烏間!烏間!」

 

 

ガラガラ!!

 

 

「イリーナ?」

 

「顔を描いたら人気者になるって本当?」

 

「お前はどこに迷走してるんだ…」

 

 

 

 

 

 

 

 





次回予告

 1946年にアメリカで真空管式のエニアックと呼ばれる、コンピューターが完成しました。しかし1万8000本もの真空管を使い、重量30トンという。今とは比べ物にならない物だったのですよ。律さん


次回・潮田渚と井上勇人の時間


席順         教卓

    片岡 前原 岡野 磯貝 倉橋 木村
    茅野 潮田 中村 三村 矢田 竹林
    不破 井上 速水 岡島 神崎 吉田
    原  杉野 奥田 千葉 狭間 村松
    律  菅谷    赤羽    寺坂
   (New!)

律登場!


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