勇人はどうしてそうなの…
新しくクラスメイトになった律を始め、クラスの雰囲気は徐々に賑やかになって来たのだが、何故か速水が冷たい。俺は特に何もしてないのに…
そして今日もいつもの様に渚と杉野と一緒に登校していた
トコ!トコ!トコ!
「今日は6時間目小テストか…」
「杉野…相変わらず小テスト嫌ってるな」
「当たり前だろ勇人…逆に少テストなんかを好きになる奴なんか、いるのかよ」
「多分いないな!」
「だろ!」
トコ…
「渚?どうかしたのか?」
「いや…勇人?ちょっといい?」
「うん?」
「その…最近速水さんとの関係はどうなの?」
「速水か、最近はなんか冷たい感じかな?」
「自分では原因は分かってるの?」
「いや、特には…それに俺は何もしてないけどな」
ダメだ。勇人は全然わかっていない。
ガラガラ…
「おはよう速水。最近来るの早いな」
「…おはよう」
「何書いてんの?」
「…別に、ただの予習」
「そう…」
何だろう、態度だけではなく、目すら合わせてくれなくなった。席が隣なのに気まずいなぁ…
「勇人…」
「渚?どうかしたの?」
「ちょっと来てよ」
「え?分かった」
ガラガラ…
「お!おはよう!渚に勇人!」
「中村さん…おはよう」
「よ!莉桜!おはよう!」
すっ…
「そうだ!今度の土曜日映画でも観に行かない?」
「お!良いね!莉桜のオススメ映画なの?」
「そう、今話題の恋愛映画よ!」
「OK!楽しみにしとくわ!渚はどうする?」
「僕は遠慮しとくよ。それより行こうよ…」
「じゃあ!莉桜!また後で!」
「また後でね!勇人!」
ガラガラ…ガシャン
「(くっ…あのギャル女…)」
バキバキ…
「ん?速水さん?今なんか握り潰さなかった?」
「矢田さん。ごめんだけど、シャー芯全部折ったから、何本か貸してくれない?」
「全部?!それより早く手洗って来なよ!」
「いや、大丈夫よ」
「大丈夫じゃないよ!手のひらが真っ黒になってるよ!」
ドン!
「勇人!聞いてよ!」
「渚?何でそんなに怒ってるんだよ…」
「勇人は本当に分かってないの?」
「え…何?俺なんか渚に悪い事した?」
「僕じゃないよ!速水さんの事だよ!」
「え?何で速水?」
「まだ分からないの?速水さんが勇人に対して冷たい態度取る理由が!」
「…うん」
勇人はどうしてそうなの…何で速水さんの気持ちが分からないの…僕は、なんて言えば良いんだろ…
「渚?取り敢えず…教室戻らない?」
「え?」
「いや、もうすぐ1時間目の授業が始まるよ?」
「まだ時間はそんなに…」
時刻8時54分
「え…もうこんな時間…」
「渚…昼休みでも、放課後でも良いから、さっきの続き教えてよ。何で速水が俺に対して冷たい理由…」
「う、うん…」
その頃、2人の様子を見ていた先生達がいた。
「ふむふむ…勇人君と速水さんの関係が拗れていると…」
すっ!
「何をやっている」
「にゅや?!急に後ろから現れないでくださいよ!烏間先生!」
「それで渚君と井上君は喧嘩でもしたのか?」
「いえ、どうやら勇人君と速水さんの件で渚君は怒っているようですねぇ」
「速水さん?なぜ彼女の名前が出てくる?」
「そこに関しては私もまだ知りません。ですか!今日中には知れるようにしたいですね!」
「そうか。俺も今回は手伝おう」
「にゅう?珍しいですね!烏間先生自ら動くとは」
「まぁな」
「では、こう言う作戦はどうでしょう!」
パラパラ!!!
「お前!もう考えたのか!」
「ええ!それが私の得意分野ですから!」
「だが、やってみる価値はある」
「にゅるフフフ!では今日1日は、お願いしますよ!烏間先生!」
殺せんせーと烏間先生が考えた作戦とは…
次回予告
渚君。友達に自分の気持ちを分かってもらう為には、ただ口で言っても中々伝わらない時もあります。その場合は急がず、慌てず、落ち着いて行動しましょう!そうすればきっと相手にも伝わるはずです。
次回・速水凛香と井上勇人の時間 2時間目