暗殺教室 もう一度立ち直ろう   作:補強と育成

16 / 26


ロヴロ師匠…




LRの時間

速水との関係が完全に修復した勇人は今日も張り切っていた。何故なら…小テストを含め全国模試でもいい成績を残せるようになったからだ。

 

そして今はビッチ先生の英語の時間だ!

 

 

カッ!カッ!カッ!

 

 

「Oh…sexy guy…It's a mircle. What?Really?」

 

「日常会話なんて実は単純。周りに1人はいるでしょう?「マジすげぇ」とか「マジやべえ」だけで会話を成立させる奴。そのマジにあたるのが「really」木村言ってみなさい?」

 

「リ、リアリー」

 

 

ダ〜ン!!

 

 

「はいダメー!LとRがゴチャゴチャよ?LとRの発散は日本人とは相性が悪いの。私としては通じるけど違和感あるわ。いい木村?」

 

「は、はい」

 

「それじゃ…次に勇人?言ってみて」

 

「really」

 

 

「「「「「「お〜」」」」」」

 

 

「練習の成果がちゃんと出てきているわね」

 

「はい。ありがとうございます」

 

「よく聞くのよ?勇人と速水の2人は、よく学校に残って私と一緒に発音の練習をしているわ!」

 

「へーそうなんだ」

 

「勇人って意外と勉強熱心だな」

 

「うん…まあ…」

 

 

俺の発音が余りにもヤバかったからなぁ…

 

 

「相性が悪いものは逃げずに克服する!これから発音は常にチェックしてるから!LとRを間違えたら…公開ディープキスの刑よ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシャ!

 

 

「あ〜もう〜面倒くさいわ授業なんて!」

 

「その割には生徒の受けは良いようだぞ」

 

「何の自慢にもなりゃしない。殺し屋よ私は?あのタコを殺す為に仕方なくここにいるの!」

 

「…」

 

「その用心のタコはと言えば…私のおっぱいを景色に見立てて。優雅にお茶を飲んでるし!」

 

「う〜ん!経験を活かした実践的な授業。実にお見事!」

 

 

シュウ!

 

 

「やかましいわ!」

 

 

シャ!シャ!

 

 

「焦るな。そういうターゲットだ。こいつは」

 

 

シュウ!

 

 

「ふん!やってらんないわ!」

 

 

ガラガラ…ダン!

 

 

「…気が立ってますねぇ」

 

「全て誰かのせいだがな?」

 

 

ビッチ先生は廊下の窓から外を見ていた…

 

 

「…」

 

 

 こんな所で足止め食ってるわけにはいかない。一体どうしたらあのモンスターを…

 

 

「あ!ビッチ先生!」

 

「そこで何してるんですか?」

 

「勇人?速水?まだ帰って…」

 

 

ス…

 

 

「?!」

 

 

バン!!!

 

 

「うっ!(ワイヤートラップ!なぜ…)」

 

「ビッチ先生!」

 

「ワイヤートラップ?!何で学校なんかに…」

 

 

トコ…トコ…

 

 

「Ирина је била изненађена. 」

(驚いたよ、イリーナ)

 

 

「「「?!」」」

 

 

「Забавни часови са децом...」

(子供相手に楽しく授業…)

 

 

俺たちの後ろから現れたのは…大男だ!

 

 

「え…何この人…それに何の言語なの…」

 

「落ち着け凛香!(これは…セルビア語?)」

 

 

この人もビッチ先生と同じでスラブ人だな。

 

 

「Било је као да гледам скеч неког комичара.」

(まるで、コメディアンのコントを見てるようだった)

 

「мајсторе...」

(師匠…)

 

 

ガラガラ…

 

 

「What are you doing?You shouldn't use such traps on a woman.」

(何してる?女に仕掛ける技じゃないだろう)

 

「без бриге Научио сам их како да се бране од жица.」

(心配ない、ワイヤーに対する防御くらいは教えてある)

 

 

すっ!ブッン!

 

 

ドサ!!

 

 

「…(この言語は…おそらく東欧の言語…)」

 

「Вы говорите по-японски?」

(あなたは日本語を話せますか?)

 

 

「「「「?!」」」」

 

 

「勇人?今の言語って…」

 

「ほう…ロシア語が喋れるとは大したものだな」

 

「な!日本語が話せるのか?!」

 

「あぁ…だから日本語で大丈夫だ。それと、別に怪しい者ではない」

 

「では、何者だ?」

 

「イリーナ・イェラビッチをこの国の政府に斡旋した者…と言えばおわかりだろうか?」

 

「なるほどな…(殺し屋「ロヴロ」か)」

 

 

「え?烏間先生知ってるんですか?」

 

「まあな…」

 

「誰ですか?」

 

「殺し屋ロヴロだ」

 

 

「「殺し屋?!」」

 

 

 腕ききの暗殺者として知られていたが現在は引退。後進の暗殺者を育てるかたわら。その斡旋で財を成しているという。暗殺者になど縁の無かった日本政府には貴重な人脈だが何故ここに…

 

 

「それより…例の「殺せんせー」は今はどこだ?」

 

「上海まで杏仁豆腐を食いに行った。30分前に出たから、もうじき戻るだろう」

 

 

コンビニ感覚で中国行くなよ…殺せんせー

 

 

「フン…聞いてた通りの怪物のようだ。来てよかった。答えが出たよ」

 

「答えですか?」

 

「ああ…今日限りで撤収しろイリーナ!この仕事は、お前じゃ無理だ」

 

「え?」

 

「お前は正体を隠した暗殺なら比類ない。だがな?一度素性が割れてしまえば、一山いくらのレベルの殺し屋だ」

 

「必ずやれます。先生!私の力なら…」

 

 

スッ!!!バン!!

 

 

ロブロさんは一瞬でビッチ先生の後ろに移動し、左手を押さえて首元に親指を突き刺した。

 

 

「(速い…)」

 

「動きやば…」

 

「相性の善し悪しは誰にでもある。此処こそが、お前にとって、LとRじゃないのかね?」

 

 

にゅる!!

 

 

「半分正しく!半分は違いますねぇ!」

 

 

「「殺せんせー!!」」

 

 

「おや?勇人君と速水さんじゃありませんか。まだ下校してなかったのですね」

 

「それより何しに来た?ウルトラクイズ」

 

「ひどい呼び方ですねぇ!いい加減「殺せんせー」と呼んで下さい」

 

「お前が…」

 

「あなたの言う通り。彼女は暗殺者としては恐るるに足りません。はっきり言って「クソ」です」

 

 

ピキ!

 

 

「誰がクソだ!」

 

「ですが、彼女という暗殺者こそ。この教室に適任です」

 

「?!」

 

「殺し比べてみれば、分かりますよ?どちらが優れた暗殺者か!」

 

「ほう…」

 

「2人の勝負です!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ルールは簡単!鳥間先生を先に殺した方が勝ち!」

 

「おい待て!何で俺が犠牲者にされるんだ!」

 

「私じゃ、だ~れも殺せないじゃないですか!」

 

「きっ!」

 

 

この時…殺せんせーの顔には緑の縞々模様が出ていた…

 

 

「期間は明日1日!」

 

「なるほど。要するに模擬暗殺か、いいだろう。余興としては面白そうだ」

 

「ふん…勝手にしろ」

 

 

そう言い残して。ロヴロさんと烏間先生はどっか行ってしまった。

 

 

「私を庇ったつもり?」

 

「にゅう?」

 

「どうせ!ロヴロ先生が選ぶ新たな暗殺者よりも。私の方があしらいやすいと考えてんでしょ?そうはいくもんですか!烏間もアンタも絶対私が殺してやるんだから!」

 

 

ビッチ先生もそう言い残して。どっか行ってしまった。

 

「う〜ん…」

 

 

そして今この場に残っているのは俺と速水と殺せんせーの3人だけだ。

 

 

「それじゃ…凛香?俺らも帰る?」

 

「うん…そうね」

 

「それじゃあ殺せんせー!さよなら!」

 

「さようなら」

 

「はい!お二人とも気をつけ帰って下さいね!」

 

 

シュババ!!

 

 

「それでは!勇人君と速水さんの後を追いますか!」

 

 

殺せんせーはカメラを持って2人の後ろについて行った…

 

 

そして次の日…

 

 

「…と言うわけだ。今日一日迷惑な話だが君等の授業に影響は与えない。普段通り過ごしてくれ」

 

「…(苦労が絶えないな烏間先生は…)」

 

「それと…井上君?ちょっといいか?」

 

「はい。もしかして一対一の勝負ですか?」

 

「いや、それは放課後でいい。今回は別の事で聞きたい事がある」

 

 

 え?!放課後って…俺居残り?

 

 

「別の事ですか?」

 

「ああ…昨日の放課後の事なんだが、聞くのを忘れていた。井上君は一体どこでロシ…」

 

「烏間せんせ〜!」

 

 

「「「「「「うん?????」」」」」」

 

 

「おつかれさまでしたあ~!ノド渇いたでしょ?ハイ冷たい飲み物!」

 

「…」

 

 

「「「「「「……………」」」」」」

 

 

ビッチ先生…そのやり方は誰にも通用しないんじゃ…

 

 

「ホラ!グッといってグッと!美味しいわよ~」

 

「なんか入ってる…」

 

「絶対なんか入ってるな…」

 

「あれを飲む人なんかいねえよ…」

 

 

ビッチ先生が怪しさマックスの飲み物を烏間先生に飲ませようとしている…

 

 

「おおかた筋弛緩剤だな。動けなくしてナイフを当てる…」

 

「ギク!」

 

「は…言っておくが、そもそも受けとる間合いまで近寄らせないぞ?」

 

「う…あ!ちょっと待って!じゃここに置くから!」

 

「…」

 

「あっ!」

 

 

ドサ!!!

 

 

「いった〜い!おぶって烏間!おんぶ~!」

 

「やってられるか…」

 

「烏間〜」

 

「フン…恥をさらしおってバカ弟子め」

 

 

烏間先生はそのままビッチ先生を置いて校舎に戻って行きロヴロさんの方は呆れていた…

 

 

「ビッチ先生…」

 

「さすがにそれじゃ俺等だって騙せねーよ」

 

「仕方ないでしょ!顔見知りに色仕掛けとか。どうやったって不自然になるわ!」

 

「まあ…」

 

「キャバ嬢だって!客が偶然父親だったら。ぎこちなくなるでしょ?それと一緒よ!」

 

 

「「知らねーよ!!」」

 

 

 まずいわね。一刻も早く殺さないと、先生は凄腕。その気になれば一瞬でターゲットを仕留めてしまうわ…

 

 

「どうです?たまには殺される側も楽しいでしょう?」

 

「バカバカしい。ちなみに2人とも俺が、かわせばどうなるんだ?」

 

「ふーむ…では!その時は烏間先生にチャンスをあげましょう!」

 

「チャンス?」

 

「あなたの前で1秒間だけ何があっても動きません。暗殺し放題です!」

 

「…」

 

「ただし!2人には、この条件は内緒です。共謀して手を抜かれては台無しですから」

 

「いいだろ…」

 

 

ガラガラ…

 

 

「それより。お前が教えたのか?」

 

「にゅう?何がです?」

 

「井上君にロシア語を教えたのは、お前なんだろ?」

 

「…」

 

 

ロシア語…え?

 

 

「え?!私全然その事知りませんよ?!それより勇人君はロシア語を喋れるのですか?!」

 

「ああ…違和感もなかったな…まるで本物のロシア人が喋ったような感じだった」

 

「にゅう…勇人君がロシア語…私は特に何も教えてませんがね…」

 

「そうか。なら独学で学んだのか?それとも…」

 

「独学でロシア語は、かなり難易度が高いですよ?烏間先生」

 

「それは、分かっている」

 

 

そう…日本人にとってロシア語を習得するのは、かなり難易度が高い。殺せんせーも烏間先生も当然その事は知っている。だからこそ2人は驚いているのだ。

 

 

「まあ…改めて井上君に聞くしかないな」

 

「そうですね。それに今日は模擬暗殺もありますしね…」

 

 

とりあえず一旦保留となった。

 

 

そして今は昼休み。教員室では…

 

 

カタカタ…カタカタ…

 

 

「…」

 

 

カタカタ…カタカタ…

 

 

「…」

 

 

トン!トン!トン!

 

 

「誰だ?」

 

「井上です!殺せんせーに用事があって参りました。入ってもよろしいでしょうか?」

 

「井上君か。いいぞ」

 

「失礼します」

 

 

ガラガラ…

 

 

「殺せんせー!数学の課題終わりましたので提出に参りました!」

 

「おお!そうですか!」

 

「はい!それじゃ自分はこれで…うん?」

 

「にゅう?」

 

 

ガタ!!!!

 

 

「「「「?!」」」」

 

 

ザッ!ザッ!

 

 

「?!(正面から?!)」

 

 

バン!

 

 

「!」

 

 

ダン!ボッ!

 

 

「…」

 

「熟練とは言え…年老いて引退した殺し屋が、先日まで精鋭部隊にいた人間を…ずいぶん簡単に殺せると思ったもんだな?」

 

「…(この男…強い!)」

 

「…(先生でも殺せないなんて…本当に私が…今日中に殺れるの…)」

 

 

俺はめちゃくちゃすごい光景を見てしまった。てか烏間先生って元々自衛隊の人だったんだ…

 

 

シャ!!

 

 

「わかってるだろうな…もしも今日…殺れなかったら…」

 

 

「「「ひひいいい〜!!!」」」

 

 

「?何であんた等がビビってんのよ…」

 

「負けないで!イリーナ先生頑張って!」

 

「頑張ってください!ビッチ先生!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「1秒あれば俺のナイフは5回は刺すぞ?」

 

「…」

 

「楽しみだな!」

 

 

ダラダラ…

 

 

「うわ…はははは…」

 

「え?殺せんせー?」

 

 

殺せんせーの顔から大量の汗が出ていた…

 

 

「あ!先生…手を…」

 

「フン…これでは今日中に、あの男を殺れないな…」

 

「にゅや?!」

 

 

ぴぴぴ!

 

 

「そんな!諦めないで!まだまだチャンスはありますよ!はい!」

 

「例えば殺せんせー。これだけ密着していても俺では、お前を殺せない…それは経験からわかるものだ。イリーナにしても同じ事だ」

 

「…」

 

「そうですか…あなたが諦めたのはわかりました」

 

 

シュババ!!

 

 

「ですが…イリーナ先生を最後まで見て下さい」

 

「なに?」

 

「経験があろうが無かろうが結局は殺せた者が優れた殺し屋なんですから!」

 

「フン…好きにするがいい」

 

 

ガラガラ…ガシャン!

 

 

「アンタは本気で思ってるわけ?」

 

「にゅう?」

 

「私が烏間にナイフを当てられるって」

 

 

シュババ!!!

 

 

「勿論です。あなたが師匠のもとで何を教わったかは知りません。ですが、此処で何を頑張って来たかはよく知ってます。例えば…」

 

 

ガタガタ!!

 

 

「昨日通販で発注してたこの下着…頑張ってますねぇ!」

 

「このエロダコ!!!!」

 

「あなたの力を見せてあげて下さい。鳥間先生に師匠に。何より生徒達に」

 

「フン…」

 

「…(俺気まず!)」

 

 

ガラガラ…

 

 

「は…今日もなんか濃い一日だな…」

 

「あ!勇人!」

 

「渚?どうかしたの?」

 

「いいから早く来てよ!」

 

「うん…(え?凛香?)」

 

 

 速水が渚や茅野そしてカルマの4人でご飯食べていた。凛香が渚やカルマと絡むなんて、初めて見たかも。

 

 

「勇人ってハンバーグ好きでしょ?」

 

「めちゃくちゃ好き!」

 

「なら…このチーズ入りハンバーグいる?」

 

「いる!」

 

「それじゃ…はい!あ〜ん!」

 

「あ〜ん!」

 

「ねえ…流石に男同士でそれは、やめてほしい…」

 

「そうね。見ていて吐き気を催すわ」

 

 

茅野と速水は普通にドン引きしていた…

 

 

「お!イチャイチャしてないで見てみ?勇人に渚君」

 

 

「「「「うん????」」」」

 

 

「ほら!あそこ」

 

「ああ、鳥間先生よくあそこで、ご飯食べてるよね」

 

「え、烏間先生…なんか毎日マ◯ク食べてない?」

 

「うん、それは私も思ってた」

 

 

 それにスーツのまま地べたに座ったら結構汚れるんじゃ無いのかな?

 

 

「勇人?茅野ちゃん?見るのはそこじゃなくて。あっち!」

 

「あ!ビッチ先生だ!」

 

「本当だ…」

 

「殺る気だな?ビッチ先生」

 

 

トコ…トコ…

 

 

「ちょっといいかしら…烏間?」

 

「…何だ?例え模擬暗殺でも。これ以上は手加減しないぞ?」

 

「…」

 

 

そこ頃。ロヴロさんは殺せんせーと2人でその様子を見ていた。

 

 

「ナイフを持ってますね!」

 

「あの男には通じない事は承知のはず。馬鹿者が…」

 

「さあ…どうですかね?」

 

「…」

 

 

ロヴロさんは失敗すると思っているが殺せんせーの方は…

 

 

「ねーえ…いいでしょ?烏間…」

 

「…」

 

「私は此処に。どうしても残りたいの…分かるでしょ?」

 

「…」

 

「ちょっと当たってくれれば済む話よ?見返りはイイコト…あなたが今まで受けた事無い極上のサービスよ…」

 

「…」

 

 

 所詮この程度か…サイフを奪って終わりだな。

 

 

「いいだろ…殺れよ。どこにでも当てればいい」

 

「ウフフ…嬉しいわ」

 

 

いよいよ始まるビッチ先生の暗殺…クラスのみんなも一旦食事を止めて、その様子を教室の窓から見ていた。

 

 

「ロヴロさん。イリーナ先生の授業を聞いていましたね?」

 

「ん?」

 

「苦手な発音から。まず克服していくのが彼女の流儀。外国語を覚えるのは挑戦と克服の繰り返し。十か国語を克服した彼女は未経験だった教師の出事すら臆せず挑んで克服しました。そんな挑戦と克服のエキスパートが此処に来てから何もしてないと思いますか?」

 

「…」

 

 

シュウ!

 

 

「これは?」

 

「イリーナ先生のバックです。開けてみて下さい」

 

 

シュュウ…

 

 

「?!これは…」

 

 

ロヴロさんが見た物は…

 

 

「じゃ…そっち行くわね?」

 

 

スッ…

 

 

タタタタ!!

 

 

ビンッ!!

 

 

「?!(ワイヤートラップ?!)」

 

 

ドサッ!!!

 

 

「キッ!」

 

「…」

 

 

ビッチ先生?!

 

 

「うおお!鳥間先生の上を取った!」

 

「やるじゃん!ビッチ先生!」

 

「歴史的瞬間…」

 

「勇人?それはなんか、失礼じゃない?」

 

 

ビッチ先生が烏間先生の上を取った!

 

 

「彼女は私を殺すのに必要な技術を自分なりに考え。外国語と同じように挑戦と克服をしているのです」

 

「…」

 

「あなたなら。このバッグを見るだけで彼女の見えない努力が見えるでしょう?」

 

「ああ…」

 

 

殺せんせーがロヴロさんに見せた物はビッチ先生の練習道具だった。

 

 

「もらった!」

 

 

ガシッ!!!

 

 

「…くっ!危なかった」

 

「くっ!

 

 

 しまった!力勝負になっては打つ手がない!どうすれば…

 

 

スッ…

 

 

「烏間…」

 

「ん?」

 

「殺りたいの…ダメ?」

 

 

ピキ!

 

 

「殺させろと、すがりつく暗殺者がいるか!諦めが悪い!」

 

「キッ!」

 

 

グググ!!!

 

 

「はぁ…もういい」

 

「え?」

 

 

ぐにょん!!

 

 

「諦めが悪い奴に今日一日も付き合えるか!」

 

 

ビッチ先生のナイフが烏間先生に当たった…

 

 

「当たった!」

 

「すげぇ!」

 

「ビッチ先生残留決定じゃん!」

 

「歴史的瞬間…」

 

「勇人?」

 

 

クラスではビッチ先生の残留が決定した事に対して喜びを隠しきれていなかった。

 

 

「…」

 

「ふっ〜」

 

 

 所詮は口約束。こんなつまらん賭けで大人しく奴が殺られるとは、とても思えんしな

 

 

「苦子なものでも一途に挑んで克服していく彼女の姿。生徒達がそれを見て挑戦を学べば一人一人暗殺者としてのレベルの向上につながります」

 

「…」

 

「だから私を殺すならば、彼女は此処に必要なのです!」

 

「…」

 

 

この瞬間、ロヴロさんは決意した。

 

 

「あ…先生…」

 

「出来の悪い弟子だな。先生でもやってた方がまだマシだ。必ず殺れよ…イリーナ!」

 

「…!もちろんです!先生!」

 

 

 卑猥で高慢、けれど真っすぐ

 

 

「やったわ!!オホホホホ!!」

 

 

 ビッチ先生は僕等E組の英語教師だ!

 

 

「オホホホホ!!!」

 

 

その後…

 

 

キラキラ!!!!

 

 

「おい!なんだあの甲冑は!」

 

「万が一の1秒間のために備えをと…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

キーンコーンカーンコーン!

 

 

「ヌルン♪フフ♪」

 

 

ドン!

 

 

シュババ!!

 

 

「ご機嫌ですね。殺せんせー!この後何かあるの?」

 

「ええ!ハワイまで映画を見に行くんですよ。先にアメリカで公開するので楽しみにしていたんです!」

 

「うそぉ!ずるーい先生!」

 

「いいなぁ!殺せんせー!」

 

「ヌルフフフ!!!マッハ20はこういう時の為にこそ使うのです!」

 

 

殺せんせーが見ているのは映画の雑誌だった

 

 

「ソニックニンジャ?」

 

「あ〜!あのヒーロー物ね!」

 

「へ〜莉桜?知ってるのこれ?」

 

「え?逆に勇人は知らなかったの?」

 

「初めて知ったわ」

 

 

この瞬間…中村さんは「こいつまじか」みたいな顔をしていた

 

 

「勇人君!この映画は先生のオススメですよ!」

 

「分かりました!今度見てみますよ!」

 

「勇人?あんた…見る気ないでしょ?」

 

「莉桜…大丈夫!多分見る」

 

「ねえ!殺せんせー!明日感想聞かせて!」

 

「はいはい。分かりました!」

 

 

「「……」」

 

 

この時…後ろの方で「青い髪と赤い髪」の2人が殺せんせーと同じ雑誌を読んでいた

 

 

ぐにん!ぐにん!

 

 

「さーて!そろそろ行きますかねぇ!」

 

「殺せんせー!お願い!」

 

「ヌ?」

 

「僕等も連れてってよ!」

 

「おや。お好きなんですか?」

 

「うん!続編出るのずっと待ってたんだ!」

 

 

この時の渚の顔は凄くときめいていた!

 

 

「カルマ君がヒーロー物とは意外ですねぇ!」

 

「監督が好きでさ。アメコミ原作手がけるのは珍しいから」

 

 

ピコン!!

 

 

「私も行きたいです!渚さん!」

 

「え?」

 

「お邪魔してます♪」

 

「律…なんで僕のケータイに入ってんの?」

 

「皆さんとの情報共有を円滑にする為。全員の携帯に私のデータをダウンロードしてみました!これから私の事は「モバイル律」とお呼び下さい!」

 

「(彼女も大概…何でもありだ…)」

 

「殺せんせーのマッハのおでかけ。一度体験したいと思っていました!カメラの映像が暗殺の参考になるかもしれません!」

 

 

すっ…

 

 

「いいでしょう!映画がてら…君達にも先生のスピードを体験させてあげましょう!」

 

 

ザッ!!!

 

 

「カルマ君…軽い気持ちで頼んだけど僕等ひょっとして、とんでもない事をしてるんじゃ…」

 

「さぁね~。そーいや…身の安全まで考えてなかった…」

 

 

渚とカルマは冷や汗を出していた…

 

 

「ご心配なく!君達に負担がかからないよう。ゆっくり加速しますから!」

 

 

そして…殺せんせーが飛ぼうとした瞬間!

 

 

「あ!殺せんせーだ!さようなら!」

 

「さようなら、殺せんせー」

 

 

「「「うん???」」」

 

 

「おや!勇人君と速水さんじゃないですか!君達も来ますか?」

 

「え?何がですが?」

 

「殺せんせー?君達もって誰がいるんですか?」

 

 

スッ!

 

 

デデン!!!

 

 

「渚君とカルマ君!そして律さんです!」

 

 

「「……」」

 

 

「え…なんで2人は殺せんせーのマントの中に入ってんの?」

 

「ちょっと引くわね…それに律は何してんのよ…」

 

 

勇人と速水は顔を少し顰めていた…

 

 

「ち、違うよ!勇人!速水さん!これにはちゃんと訳があって!」

 

「殺せんせーと一緒にハワイまで映画を見に行くだけさ。勇人や速水さんも行こうよ」

 

 

ピコン!!

 

 

「勇人さん!速水さん!これからは「モバイル律」とお呼びください!」

 

 

「「……」」

 

 

カルマ?涼しい顔で言ってるけど。やってる事は普通に犯罪行為やぞ?それと律は平気な顔でスマホの中に入って来ないで!

 

 

「渚?カルマ?不法入国って知ってる?」

 

「殺せんせーも勿論知ってるわよね?」

 

 

「「「……」」」

 

 

「殺せんせーはまだしも…渚やカルマは下手したら。アメリカの警察官に捕まる可能性があるぞ?」

 

「捕まったら冗談抜きで笑えないわよ?」

 

 

「「「……」」」

 

 

「それに…殺せんせーのマントの中って2人でパンパンですし。自分達は大丈夫ですよ!」

 

「私達はもう。帰りますね」

 

 

そして2人が帰ろうとした瞬間…

 

 

シュババ!!!

 

 

「渚君!カルマ君!今です!」

 

 

ガシ!!!

 

 

「「え??」」

 

 

「行こうよ!勇人!速水さん!」

 

「そうそう!人数が多い方が楽しいし!」

 

 

渚?!カルマ?!

 

 

「勇人君!速水さん!行きますよ!」

 

「いや狭?!ちょっと待って!殺せんせー!」

 

「嫌よ!何で男3人が入ってるマント中に女1人の私が入らないと行けないのよ!」

 

 

シュバン!!!!

 

 

シュッ!!!!!!!!!

 

 

「「「「うわわわ?!?!」」」」

 

 

シュバンンンンンンン!!!!!!!

 

 

「はっ速っや!」

 

「あっははは!すっげぇ!もう太平洋見えてきた!」

 

「マジでハワイに行くの?!」

 

「ねえ!それより狭いんだけど!」

 

 

ジュゴオオオオオオ!!!!!

 

 

「あれ?風も音もあんまり来ないね。せんせー」

 

「本当だ…ほとんど先生の頭で弾かれてる」

 

「良い所に気がつきましたねえ!渚君に勇人君!秘密は先生の皮膚にあります!」

 

 

「「「「皮膚?」」」」

 

 

「普段は柔らかい先生の頭ですが、強い圧力を受けると硬くなります。そうすると…マッハの風圧にも負けないのです!」

 

「そうなんだ…」

 

「ねえ!それよりもっと左に寄ってくれない?」

 

「速水さん…流石にそれは無理…」

 

「そもそも!2人だけでも狭かったのに、さらにプラス2人も追加したから。こんなにぎゅうぎゅう詰めになったのよ!」

 

 

「「「あはは…」」」

 

 

「勇人!速水さんの機嫌直してほしいなぁ!」

 

「カルマ…普通に無理」

 

 

速水は冗談抜きでブチ切れていた…

 

 

「話の続きですが、先生の皮膚と似た原理なら君達の身近にもありますよ。そのひとつ「ダイラタンシー現象」について学んでみましょう!」

 

「飛行中に授業始まっちゃった!」

 

「殺せんせー本当すげーな…」

 

「授業なんていいから!早く日本に引き返してよ!」

 

 

ただ…ここでも分かりやすい授業だった。

 

 

「暗殺しないのですか、カルマさん?今はチャンスと思われますが…」

 

「無茶言うなよ律…今殺れても俺等まで、マッハで太平洋にドボンだよ」

 

 

シュウウウ!!!!ゴウッ!!!!

 

 

「完全に殺せんせーの思うツボだ。おとなしく授業受けるしかないよ」

 

「では勇人さん?勇人さんが代わりに…」

 

「律?俺はまだ死にたくないよ?」

 

 

その後は殺せんせーの授業を4人で聞いていたら。あっという間にアメリカ領ハワイに到着した

 

 

シュウ!!!!ゴウッ!!!!!

 

 

「…とまぁ!そのようにダイラタンシー現象は最新の防弾チョッキにも応用されてる技術なのです」

 

 

ふわっ!!!

 

 

「ひとつ賢くなったところで映画館はこの下ですよ!」

 

 

「「「「………」」」」

 

 

「着いちゃった…軽く授業を受けている間にハワイまで…」

 

「はあ…これで立派な不法入国者ね…私達は…」

 

「速水さん?せっかくのハワイですし。この時ぐらい楽しみましょう!」

 

「殺せんせー…楽しむって…」

 

「そうそう!気にしない気にしない!」

 

「カルマ…あなたね…」

 

 

ダン!!

 

 

「勇人?どうかしたの?」

 

「渚!俺…生まれて初めて来た!ハワイ!」

 

「僕もそうだよ!」

 

「あっはは!勇人良かったじゃん!」

 

 

勇人は人生初のハワイに興奮を隠し切れていなかった。

 

 

「ちょっと!勇人!目立つわよ!」

 

「大丈夫だって!それより皆んなでパールハーバーに行こうよ!」

 

 

「「「「……」」」」

 

 

「まず最初に「USSアリゾナ記念館」でしょ!次に行くのは「戦艦ミズーリ記念館」でしょ!次に…」

 

「ねえ…カルマ君?なんか…勇人が1番楽しんでない?」

 

「そうみたいだね…渚君…」

 

「…あのバカ!」

 

「にゅや…映画を見に来たんですけどね…」

 

 

この後みんなで映画館に向かった。

 

 

「着きました!ここです!」

 

「ここか…」

 

「デカ?!」

 

「流石アメリカ!スケールが違う!」

 

「本当…初めて見たわ…」

 

 

看板には「ハワイ・エンターテイメントセンター」と英語で書かれていた。

 

 

「先生はチケットを買って来ますので少し待ってて下さい」

 

「買ってくるって…ここドルでしょ?」

 

「ええ!そうですが既に外貨両替は済ませていますよ!」

 

「チケット代ぐらいなら私達でも…」

 

 

ピタ!

 

 

「速水さん?お気持ちは嬉しいですけど、ここは先生に任せて下さい。それに速水さんを無理やり連れて来たのは他でもない先生なのですから!」

 

「殺せんせー…あ、ありがとうございます…」

 

 

速水の頬は少し赤くなっていた…

 

 

「おお!すげー!本当にハワイに来たんだな!」

 

「勇人?興奮しすぎ!」

 

「そう言うカルマこそ!いつもよりテンション高いじゃん!」

 

「別に…」

 

「あはは…(素直じゃないな…カルマ君は)」

 

 

 けど、僕もワクワクでいっぱいだった!

 

 

「さあ!買って来ましたよ!それでは行きましょうか!」

 

 

「「「はーい!!!」」」

 

「…はい!」

 

 

こうしてシアターの中に入った瞬間…

 

 

「うわ…寒っ!」

 

「すごいね…この寒さ…」

 

「やば…冷房効きすぎじゃね?」

 

「そうね…流石に寒いわ…」

 

「ハワイの室内は、とにかく冷房が効いています。皆さん?ちゃんと防寒の準備をして下さい!」

 

 

すっ…

 

 

「はい!どうぞ!」

 

「…」

 

「え…」

 

「ちょっと…流石にこれは…」

 

「うん…でも無いよりかは…マシかな…」

 

 

殺せんせーが渡してくれた毛布はピンク色でしかも殺せんせーのハート柄模様が入っていた…

 

 

「凛香?俺の学ラン奪わないでくれる?」

 

「でもその代わりに殺せんせーの毛布があるじゃない」

 

「これは嫌だ…」

 

「文句言わない!」

 

 

ピコン!

 

 

「楽しみです!映画館は初めてなので!」

 

「律…?!」

 

 

律も防寒対策をしていた…

 

 

「でも、ここってアメリカだから日本語字幕無いんだよね。スジわかるかなぁ…」

 

「大丈夫ですよ!4人とも英語の成績は良好ですし。イリーナ先生にも鍛えられているでしょう?」

 

「俺は、良好って訳じゃ…」

 

「勇人君?問題ありませんよ。勇人君の英語の理解力は明らかに上がっていますし「自信」を持って見てください!」

 

「…はい!分かりました!」

 

「それと先生の触手を耳に」

 

 

ニュルル…

 

 

「「「「うん????」」」」

 

 

「習ってない単語が出たら解説します。あとは!頑張って楽しみながら聞き取りましょう!」

 

「はい!」

 

「勇人…気合い入ってるね」

 

「いい勇人?上映中は静かにね?」

 

「凛香…俺の事何だと思ってるんだよ…」

 

 

「「「あはは…」」」

 

 

「はい!コーラとポップコーン!」

 

「やった!ありがとう!殺せんせー!」

 

「サンキュー!せんせー!」

 

「ありがとうございます!殺せんせー!」

 

 

 殺せんせーは映画のチケット代だけでは無く。コーラやポップコーンまでも買ってくれた!

 

 

「ありがとうございます。それにしても凄いわね…」

 

「凛香?どうかしたの?」

 

「コーラとポップコーンの量が日本とは比べ物にならないわ…」

 

「そりゃ速水さん。ここアメリカだもん!」

 

「確かに。カルマの言う通りね…」

 

「流石自由の国!アメリカ!」

 

「勇人!そろそろ始まるよ!」

 

「だな!渚!」

 

 

そして照明が暗くなり。いよいよ映画が始まった。

 

 

 やばい、かなり幸せだ!

 

 

ジャキン!!!

 

 

ビャンビャンビャン!!!!

 

 

「Fuuman!」

 

「This man will once again stand up to protect the city!」

 

 

 悩みながら世界を救う孤独のヒーロー。僕等の年頃なら皆が憧れるキャラクターだけど、殺せんせーも、そうなのかな?

 

 

「G…いや!Hですねぇ!」

 

「Oh my god!」

 

「当てはヒロインか…」

 

 

カチャン!

 

 

ドン!ドン!ドン!ドン!

 

 

「You're saying that you would kill me...」

 

 

スッ…

 

 

「even if you knew who I really was?」

 

「my brother?!」

 

 

 

「…」

 

 

 無事に映画を見終わった後は勇人の要望であった「戦艦ミズーリ」と日本軍による真珠湾攻撃で沈没した「戦艦アリゾナ」を見学した後。日本に戻った。

 

 

「面白かった~!あそこで引かれると続編メッチャ気になるよね!」

 

「けどさあ、ラスボスがヒロインの兄だったのはベタベタかな?」

 

「え?あ…うん…」

 

「俺と凛香はそもそも「ソニックニンジャ1」を知らないから。よく分からなかったわ!」

 

「そうね。はっきり言って内容がよく分からなかったわ」

 

「え?まあ…うん…」

 

「ハリウッド映画一千本を分析して完結編の展開を予測できます!実行しますか?」

 

「いや、いいよ。冷めてるなぁ…4人とも」

 

「殺せんせー?」

 

 

ボロボロ!!!

 

 

「生き別れの兄と妹!なんと過酷な運命なんでしょう!」

 

 

「「「「……」」」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

殺せんせーの弱点(13)

 

ベタベタで泣く

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「かといって、あれもどうなの?いい大人が」

 

「ハワイから東京まで泣きっぱなしです」

 

「映画で泣いてるのね?俺てっきり戦艦を見れて泣いてると思ってた」

 

「てか、戦艦見て泣く奴とか普通いるの?」

 

「カルマ君。勇人だけだよ」

 

「そうでしょうね。勇人だけよきっと」

 

 

勇人は戦艦ミズーリを見た瞬間…泣いていた

 

 

「今日はありがと!殺せんせー!」

 

「さようなら!」

 

「ありがとうございました!殺せんせー!」

 

「ありがとうございました!さようなら!」

 

「はい。さよなら!夜道ですので気をつけて!後…明日までに映画の感想を英語で書いて提出しなさい」

 

 

え?!明日まで?!

 

 

「ええ~~宿題出るんだ…」

 

「タダでハワイに行けたんだから安いもんです!」

 

「それは?確かに」

 

「それじゃ、帰ろっか!」

 

 

こうして4人で旧校舎から降りて行った。

 

 

「はぁ…」

 

「どうしたの?渚君?」

 

「眠いの?」

 

「そう言う事では、ないよ!」

 

「なら、どうしたの?」

 

 

スッ…

 

 

「いや、人生初の体験だよ。5時間の間に授業受けながらハワイ行って映画と戦艦見て帰って来るの…」

 

「そりゃあね…」

 

「俺等も初の体験だよ!」

 

「私はもう2度とゴメンだけどね?」

 

 

ピコン!

 

 

「しかも、皆さまの身体に負担をかけないよう細心の注意を払っていました。風圧や塵などを触手を駆使して避けていたのを確認できました」

 

「律ってちゃんと見てたんだ」

 

「勇人さん!当たり前じゃないですか!」

 

 

渚のスマホで確認してたのかな?

 

 

「今日のが、殺せんせーがいつも見てる景色なんだね…」

 

「うん…」

 

「知れば知るほど先生の命が視界から遠のいていく気がするよ」

 

「そうね…」

 

「まあ、マッハ20だしね…」

 

 

そして、殺せんせーの方は

 

 

「さて、先生も行きますか!この後は三村君の家で数学の補習の約束でした」

 

 

シュバンンンンンン!!!!!!

 

 

「…」

 

「どうだ?目で追えたかい?」

 

 

コクン!

 

 

「ならば良し。君なら殺れる」

 

「にい…さん?」

 

「そう、君の兄だ。そして明日から君の先生になる」

 

「…」

 

「さて、あの月の落とし前をつけに行こうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





次回予告

 渚君。水の中で手を握っても水は掴めませんね?でもある種の混合物は、ぎゅっと手で握ると硬くなり、離すと液体のようになるのです。このような現象をダイラタンシー現象と言います。


次回・転校生の時間 2時間目

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。