実は先生…
カタカタ!カタカタ!
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宛先:T.Karasuma
件名:特務本部より通達
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6月15日 2人目の「転校生」を投入予定。
満を持して投入する「本命」である。
事前の細かい打ち合わせは不要。
全て付添人の意向に従うべし。
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「…」
カタカタ!
ーーーーー
了解。
ーーーーー
ザァァァァァァァ!!!!!
「いや…雨マジ嫌だ…」
「井上君?どうかしたの?」
「矢田さん…あのさ?雨降ったらこの旧校舎ボロいから。雨漏りするなぁって思って…」
「あはは…それはそうだね…」
ガラガラ…
「はい…皆さん…ホームルームを始めます…席について下さい…」
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
「なんか大きいぞ…」
「ふっくらしてる…」
ピピピ!
「殺せんせー。33%ほど巨大化した頭部について、ご説明を」
「ああ…水分を吸ってふやけました…」
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殺せんせーの弱点(14)
しける
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「湿度が高いので…」
ギュウ!!!!
「生米みてーだな!」
ポト…
「さて!島間先生から転校生が来ると聞いていますね?」
「あ〜うん。まあ…ぶっちゃけ殺し屋だろうね」
「律さんの時は甘く見て痛い目を見ましたからね!」
「そう言えば、指何本か吹き飛ばされたね」
「ええ!そうです!なので今回は先生も油断しませんよ!」
「ウフフ!」
「いずれにせよ。皆さんに仲間が増えるのは嬉しい事です!」
ぷにん!ぷにん!
「そーいや律。何か聞いてないの?同じ転校生暗殺者として」
「はい。少しだけ」
「マジか!なら教えてよ!」
「勇人…」
「初期命令では、私と彼の同時投入の予定でした「私が遠距離射撃」彼が「肉迫攻撃」連携して殺せんせーを追いつめると。ですが…2つの理由で、その命令はキャンセルされました」
「へぇ…理由って?」
「一つは彼の調整に予定より時間がかかったから。もう一つは私の性能では彼のサポートに力不足。私が彼より暗殺者として圧倒的に劣っていたから」
「にゅう…」
殺せんせーも少し顔色が暗くなった…
殺せんせーの指を飛ばした律がその扱い。一体どんな怪物なんだ。
ガラガラ…
「「「「「「「?!?!?!」」」」」」」
「なに…あの格好…」
「あれが転校生?」
教室のドアを開けて入って来たのは全身白色の男性だった。ただ、どう見ても大人にしか見えない。
「…」
すっ…
ポン!!!
「「「「「「「え?!?!?!」」」」」」」
「あはは!ごめんごめん!驚かせたね。転校生は私じゃないよ。私は保護者」
「え?保護者?」
「あれで保護者?」
どう見てもヤバい奴にしか見えないけど!
「まあ…白いし「シロ」とでも呼んでくれ!」
「いきなり白装束で来て手品やったらビビるよね」
「鳩はやばいって」
「うん、殺せんせーでもなきゃ誰だって…」
「…」
「ビビってんじゃねーよ!殺せんせー!」
「奥の手の液化まで使ってよ!」
殺せんせーが液状化して天井に張り付いていた…
「い、いや…律さんが、おっかない話するもので!」
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殺せんせーの弱点(15)
噂に踊らされる
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「は、初めまして!シロさん!それで肝心の転校生は?」
「初めまして殺せんせー。ちょっと性格とかが色々と特殊な子でね。私が直で紹介させてもらおうと思いまして」
「ん?」
掴み所のない人だなぁ。それに何でその格好…
「…」
「…?」
「何か?」
「いや、皆いい子そうですなぁ。これなら…あの子も馴染みやすそうだ…」
今…茅野の方見てたな?何で見たんだろう?
「ええ!私のクラスの子達は皆んな、いい子ですよ!」
「では紹介します。おーいイトナ!入っておいで」
ゴッ!!!!!!!!!!
「俺は勝った…この教室の壁よりも強い事が証明された…」
「「「「いや!ドアから入れよ!!!!」」」」
転校生が後ろの壁を破壊して入って来た…
「それだけでいい…それだけでいい…」
「なんかまた面倒臭いの来やがった!」
「どうすんだよ!壁の修理!」
「殺せんせーもリアクションに困ってる…」
「笑顔でもなく真顔でもなく…」
「…」
「何だその中途半端な顔は!」
殺せんせーがめちゃくちゃ中途半端な顔をしていた…
「堀部イトナだ。名前で呼んであげて下さい」
「あ、はい…」
白ずくめの保護者と、話が読めない転校生。今まで以上に、ひと波乱ありそうだ。
「ねえ!イトナ君!ちょっと気になったんだけど?」
「…」
「今さ?外から手ぶらで入って来たよね?外どしゃ降りの雨なのに、なんでイトナ君。一滴たりとも濡れてないの?」
「…」
キョロ!キョロ!
ガタ!
「お前は…多分このクラスで一番強い。けど安心しろ…」
サッ…
「俺より弱いから…俺はお前を殺さない…」
「…」
コト…コト…コト…
スッ…
「後…お前も面白そうに見える…」
「そ、そうですか…」
「だが…俺はお前を殺さない…」
「…」
いや!怖いって!
「勇人大丈夫?汗すごいけど?」
「凛香…死ぬかと思った…」
「…とりあえず、タオル貸してあげるから。早く汗拭かないと風邪ひくわよ?」
「ありがとう…」
ザッ!ザッ!
「俺が殺たいと思うのは俺より強いかもしれない奴だけ…」
「アム!うむうむ!」
呑気に羊羹食べたる場合かよ、殺せんせー!
「この教室では殺せんせー。あんただけだ」
「強い弱いとはケンカの事ですか?イトナ君。力比べでは先生と同じ次元には立てませんよ?」
「立てるさ…だって俺たち…」
スッ!
「血を分けた「兄弟」なんだから」
「「「「「えええ?!?!?!」」」」」
「「「「「「「「き!!!!!」」」」」」
「「「「「「「「き!!!!!」」」」」」
「「「「「「「「き!!!!!」」」」」」
「「「「「「「「き!!!!!」」」」」」
「「「「「「「「き!!!!!」」」」」」
「「「「「「「兄弟?!!!!」」」」」
ビリ!!!!
「負けた方が死亡な。兄さん」
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「にゅう…」
「兄弟同士小細工は要らない、兄さん、お前を殺して俺の強さを証明する、放課後…この教室で勝負だ」
ガラガラ… ガシャン!
「「「「「「…………」」」」」」
「ちょっと先生!兄弟ってどういう事!」
「そもそも、人とタコで全然違うじゃん!」
「いやいや!先生!全く心当たりありません!」
「本当かよ!殺せんせー!」
クラスはパニック状態になっていた。それもそのはず、兄の殺せんせーはタコなのに、弟の方は人間なのだから。
「それに先生は、生まれも育ちも一人っ子ですから!」
「一人っ子?!」
「はい!昔、両親に「弟が欲しい」ってねだったら、家庭内が気まずくなりました!」
「そもそも親とかいるのか!?」
場所は変わって教員室
「あはは!面白いね!この漫画!」
「…」
兄弟とは真実なのか、それとも奴を動揺させるための作戦なのか。
「ん?驚かせて、すみませんね。鳥間先生」
「いや、別に構いませんが」
「なにせあの子は、機密中の機密事項だ…現場のあなたが、知らされていないのは無理なきこと…」
「…」
「ですが、保証します…あの子は確かに殺せんせーの兄弟…放課後には、誰の目にもそれが、明らかになる」
「…そうですか」
その頃、教室では…
ガバ!モグモグ…
「すごい勢いで、甘いモン食ってんな…」
「甘党なところは、殺せんせーと同じだな」
「それと、表情が読みづらい所とかな」
「にゅう…」
転校生の机の上には大量の甘い物が置かれていた。殺せんせーは問題ないと思うけど、イトナ君は虫歯になる可能性があるぞ?
「兄弟疑惑で皆やたら私と彼を比較してます。ムズムズしますねぇ…」
「ムズムズって…」
「気分直しに、今日買ったグラビアでも見ますか。これぞ大人のたしなみ!」
オン!オン!
「にゅや?!」
「巨乳好きまでおんなじだ!」
「これは!俄然信憑性が増してきたぞ!」
「そ、そうかな。岡島君…」
「そうさ!」
「何言ってんだよ。岡島…」
「見ろ!渚!勇人!」
オン!
「巨乳好きは皆兄弟だ!」
「「3人兄弟!?」」
「もし本当に兄弟だとして。でも何で、殺せんせーは、何も分かってないの?」
「う〜ん…は?!きっとこうよ!」
不破さんの妄想…
ウワアア!ウワアア!
カキン! カキン!
「陛下!敵軍がすぐ側まで迫っております!」
「ぬうう…やむを得ん!」
デデン!!!
「息子達よ!お前達だけでも、生き延びよ!」
ザッ!!!!!
「先に行け!弟よ!この橋を渡れば逃げ切れる!」
ズクシ!!
「にゅや?!」
ドバアア!!
「兄さん!兄さーん!」
「構うな!行け!弟よ!生きろー!」
妄想終了…
「…で、成長した2人は、兄弟と気付かず宿命の戦いを始めるのよ!」
「うん…で…どうして弟だけ人間なの?」
「それはまあ…突然変異?」
「肝心なとこが、説明できてなーい!」
「キャラ設定の掘り下げが、甘いよ不破さん!もっとプロットをよく練って!」
「え〜!」
不破さん…何と言う…妄想力!
「勇人?」
「凛香?どうかしたの?」
「何か考え込んでいたから、どうしたのかなって思って」
「ああ…不破さんのやつでちょっと…」
「え…何か考える要素あったの?」
「いやね?物語が明らかに21世紀とは、思えないなって」
「そこ?別に考えなくてもいいじゃない…」
いや…重要だ!
「おい!不破!物語が紀元前じゃねーか!」
「岡島君!そんな事ないよ!」
「いや、マジで!」
ドン!
「不破さん!」
「井上君?」
「はっきり言って、渚レベルの頭してるよ!不破さん!」
「勇人?!」
キーンコーンカーンコーン!
ザッ!!!
「にゅう…」
「机のリング?」
「ああ…まるで試合だ、こんな暗殺を仕掛ける奴は初めてだ」
ビッチ先生も烏間先生も困惑気味だ。
「ただの暗殺は飽きてるでしょ。殺せんせー?ここは一つルールを決めないかい?」
「ルール?」
「リングの外に足が着いたらその場で死刑…どうかな?」
なんつうルールだよ…
「なんだそりゃ…負けたって誰が守るんだ、そんなルール」
「いや、皆の前で決めたルールを破れば、先生としての信用が落ちる。殺せんせーには意外と効くんだ。あの手の縛り…」
「…いいでしょう!そのルール受けますよ!」
マジかよ、殺せんせー!相手の出所も何も分からないのに、そんなルール受け入れるって…
「ただし、イトナ君!観客に危害を加えた場合も負けですよ!」
「…」
コクン…
「では、合図で始めようか!」
スッ…
「暗殺…」
ドクン!
ドクン!
ドクン!
スッ!!!
「開始!」
ザンッ!!!!!!!!
「にゅや…」
「「「「「「「?!?!?!?!」」」」」」」
僕等の目は、ただ、一カ所に釘付けになった。斬り落とされた、先生の腕にではなく。
「まさか…」
ヒュウ!ヒュウ!ヒュウ!
「触手?!」
堀部イトナは触手を持っていた。兄弟と言うのは、同じ血で結ばれたと言う意味では無く、同じ触手を持つ者同士と言う意味だった様だ。
「イトナ君の髪…触手!」
「兄弟って、そう言う意味か!」
「…」
そういう事ね。そりゃ雨の中、手ぶらでも濡れないわ。全部触手で弾けんだもん。
「どこだ…」
「あ!」
パキ…パキパキ!!
「どこでそれを手に入れたッ!」
グラグラ!!! パキパキ!!!!
「その触手を!!!!!」
殺せんせーの顔は黒色になっており、これは…ど怒りだ!
「君に言う義理は無いね。殺せんせー。だが、これで納得したろう?「両親も違う」「育ちも違う」だが?この子と君は「兄弟」だ」
「…」
「しかし、怖い顔をするねぇ…何か、嫌な事でも思い出したかい?」
「どうやら、あなたにも話を聞かなきゃいけないようだ」
ズリュン!!
「聞けないよ。死ぬからね!」
スッ!カッ!!!!!
「にゅう?!」
「この圧力光線を至近距離で、照射すると君の細胞はダイラタント挙動を起こし…」
シュババ!!!
ダダダ!!!!
「一瞬…全身が、硬直する…」
ダダダ!!!
シュババ!!!!
「全部知っているんだよ、君の弱点は全部ね…」
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ッ!!!!!
ドドドドド!!!!!!!
シュ…ドッ!!!!
「殺った?」
「いや…上だ!」
「あれは?」
「カルマ!脱皮だ!」
イトナの容赦無い攻撃受けていた殺せんせーだが、間一髪で躱し天井に避難していた
「ハァ…ハァ…」
「脱皮か、そういえばそんな手もあったか」
「…」
コト…コト…コト…
「でもね、殺せんせー。その脱皮にも弱点があることを知っているよ?」
「?!」
シュババ!!!!
「にゅや?!」
「脱皮は見た目よりもエネルギーを消費する」
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殺せんせーの弱点(16)
脱皮直後
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「よって直後は自慢のスピードも低下する」
ドッ!!ドドドドド!!!!
「にゅうお?!」
「加えてイトナの最初の奇襲で腕を失い。再生したね?それも結構体力を使うんだ」
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殺せんせーの弱点(17)
再生直後
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「私の試算では、この時点で身体的パフォーマンスは、ほぼ互角…」
シュババ!!!!!
ドドドドド!!!!
「また触手の扱いは、精神状態に大きく左右される」
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殺せんせーの弱点❷
テンパるのが意外と早い
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「予想外の触手によるダメージでの動揺…」
シュババババ!!!!!!
ドドドドド!!!!!!
「今、現在どちらが優勢か…」
シュババババ!!!!!!
ドドドドド!!!!!
「一目瞭然だろうね…」
殺せんせーが圧倒的に押されている。これが、これが触手の力なのか。こんな力がこの世に存在してて良いのか。もし戦争やテロなんかで使われたら大変な事になるぞ!
「さらには、献身的な保護者のサポート」
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殺せんせーの弱点(18)
特殊な光線を
浴びると
硬直する
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スッ…カッ!
「にゅう?!」
シュウ!
ドドドド!!!!
ザンッ!!!!!
「「「「「あ!!!!!」」」」」
イトナの攻撃によって殺せんせーの足が2本切断された。
「にゅや…」
ドサ!
「フッフッフ!これで脚も再生しなくてはならないね。なお、一層体力が落ちて、殺りやすくなる」
コト!コト!
「安心した、兄さん、俺はお前より強い」
「にゅう…」
こまま行けば、地球が救える!でも…
「渚…」
「勇人?」
「これで良いのかな…」
「…」
殺せんせーが、追いつめられている。殺せば、世界が救えるんだ!なのに…
スッ…
なんで、僕は悔しいんだろう。後出しのジャンケンのように、次々出てきた?殺せんせーの弱点。本当ならそれは、僕等が、この教室で見つけたかった。
とある昼休みの時…
「渚!何書いてるの?」
「勇人!これだよ!」
「え?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・たけのこ派
・つぶあん派
・イチゴは最後派
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「何これ…」
「殺せんせーの弱点」
「ビリビリに破いていい?」
「いや何で?!」
「…」
「…」
「「あはは!!」」
僕等が殺したかった!
ズリュン!!
「足の再生も終わった様だね。さ、次のラッシュに耐えられるかな?」
「ハァ…ハァ…」
スッ!
「ここまで追い込まれたのは初めてです。一見愚直な試合形式の暗殺ですが、実に周到に計算しされている」
嘘だろ?!殺せんせーが認めた…
「あなた達に聞きたいことは多いですが、まずは試合に勝たねば、喋りそうにないですねぇ」
「まだ勝つきかい?負けタコの遠吠えだね」
「シロさん。一つ計算に入れ忘れている事がありますよ」
「ないね。私の計算方法は完璧だから」
スッ!
「殺れ」
ドドドド!!!!!!
ドロ…ドロ…
「「「「「あ……」」」」」
「なっ?!」
バチャ…
「おや?落とし物を踏んづけてしまった様ですねぇ」
「渚!俺らの対先生用ナイフは?」
「え?!あ…」
いつの間にか、殺せんせーが俺らが持っていた。対先生用ナイフを奪って、教室の床に置いていた。それがイトナの触手に触れて、イトナの触手を吹き飛ばした。
「くっ?!」
スッ!!
「同じ触手なら対先生ナイフが効くのも同じ。そして、触手を失うと動揺するのもまた同じことです」
殺せんせーの頭の回転スピードは本当に桁違いだ!
「でもね。触手の扱いに関しては先生の方が少しだけ老獪です!」
スッ…バア!!!
ガシャアーン!!!!!
「あ…!」
殺せんせーがイトナを脱皮した皮で包んだ後、そのまま外に投げ飛ばしてしまった。
「先生の抜け殻で、包んだからダメージはないはずです。ですが、君の足はリングの外に着いている。先生の勝ちですねぇ。ルールに照らせばキミは死刑、もう2度と先生を殺れませんねぇ」
「くっ!」
イトナの目が明らかに変わった。
「生き返りたいのならば、この教室で皆と一緒に学びなさい。性能計算では、そう簡単に測れないもの、それは経験の差です。君よりも少しだけ長く生き、少しだけ知識が多い、先生が先生になったのはね、それを君達に伝えたいからです。この教室で先生から経験を盗まなければ君は私には勝てませよ」
「勝てない…俺が…弱い…!?」
イトナの目の色が大きく変わり明らかに怒りで、おかしくなってた。
「…」
まずいな…イトナは大の勉強嫌いだ…
「にゅう?」
ブア…!
勉強嫌いの子供に対して説教すれば…
シュバババ!!!!!!!!!!
ジェノサイドが吹き荒れるぞ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゴオオオオ!!!!!!!
「黒い触手?!」
「やべぇ!キレてんぞあいつ!」
「おいおい…嘘だろ!」
黒い触手って、マジかよ!
「俺は強い!この触手で誰よりも強くなった!誰よりも!」
ダアッ!!!
ドオオオオオ!!!!!
ヤバい!こっちに向かってくる!
「前原!莉桜!窓から離れろ!」
「お、おう!」
「待って勇人!」
ドッ!
「オラッ!」
ピシュン!
ドサッ!!!
「カッ…」
「にゅう…」
イトナが急に気を失ってしまった…
「莉桜!大丈夫?」
「勇人…何とかね!」
普通にあぶね…
「すいませんね、殺せんせー。どうもこの子はまだ登校できる精神状態じゃなかったようだ。転校初日でなんですが、しばらく休学させてもらいます」
「シロさんがやったのか…」
「恐らく、麻酔銃か何かだろうね…」
「ねえ…いつまで2人で抱き合ってるわけ?」
「「え?」」
速水に指摘されるまで、勇人と中村の2人はずっと抱き合ったまんまだった…
「ごめん!莉桜!」
「べ、別に〜!良いって事よ!」
コト…コト…
「待ちなさい!担任としてその生徒はほっとけません。卒業するまで面倒を見ます。それにシロさん!あなたからも聞きたい事が山ほどある」
「嫌だね、帰るよ。力づくで止めるかい?」
「にゅう!」
ペシャ!!
「対先生繊維。キミは私に触手1本触れられない。心配せずともまたすぐに復学させるよ。殺せんせー。3月まで時間がないからね。責任持って私が家庭教師を務めた上で」
コト…コト…
シロは、そのままイトナを連れて教室から出て行ってしまった。
「奴の性格上、地球滅亡出まであそこから逃げ出す事は無い」
スッ…
「しかもあのクラス…フ!面白い「降ったり」「やんだり」今日の空模様のようだな…」
その頃…教室では…
「恥ずかしい恥ずかしい…」
「何してんの殺せんせー?」
「さぁ…さっきからあーだけど」
殺せんせーがさっきからずっと手を顔に当てて、ブツブツ呟いていた…
「シリアスな展開に加担したのが恥ずかしいのです…先生どちらかと言うとギャグキャラなのに…」
「自覚あるんだ!」
「自分で言うなよ殺せんせー…」
コト…コト…
「カッコよく怒ってたね…」
デデン!!!
「どこでそれを手に入れた!その触手を!」
いやあぁぁぁあ!!!!!!!
「言わないで狭間さん!改めて自分で聞くと逃げ出したい!」
「そんなに恥ずかしいの?!」
「掴みどころない天然キャラで売ってたのに…あぁも、真面目な顔を見せては、キャラが崩れる」
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殺せんせーの弱点(19)
シリアスの後
我に返ると
恥ずかしい
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「自分のキャラを計算してんのが腹立つな…」
「でも驚いたわ、あのイトナって子、まさか触手を出すなんて…」
「そうだな…」
「え?もしかして、ビッチ先生も烏間先生も知らなかったですか?」
「ええ、そうよ…」
「あぁ…聞かされてなかったな…」
マジか。ビッチ先生はまだしも、烏間先生にも言ってなかったのか。一様防衛省の人なのに
「ねぇ…殺せんせー!説明してよ」
「あの2人との関係を」
「先生の正体…いつも適当に、はぐらかされてきたけれど」
「あんなの見たら気になるよ」
「そうだよ、私達生徒だよ?先生の事をよく知る権利あるでしょ?」
やはりクラスの皆は、先程の話題で気になる事がたくさんあるみたいだ、勿論…俺も殺せんせーに聞きたい事は、たくさんある
「仕方ない…真実を話さないといけませんね」
真実、一体何だろう…
「実は先生…」
「うん…」
「人工的に造り出された生物なんです!!!!」
「「「「「「「…………」」」」」」」
「だよね」
「で?」
「にゅや!反応薄っ!これは結構、衝撃的な告白じゃないですか!?」
「つってもなぁ…自然界にマッハ20のタコとかいないだろ」
「宇宙人でもないのなら、それぐらいしか考えられない」
「で?あのイトナ君が弟だと言っていたから、先生の後に作られたと想像がつく」
スッ!
「察しが良すぎる!恐ろしい子達…」
「知りたいのはその先だよ、殺せんせー、どうしてさっき起こったの?イトナ君の触手を見て、殺せんせーはどういう理由で生まれてきて、何を思って此処に来たの?」
渚!ナイス!
「残念ですが、今それを話したところで無意味です、先生が地球を爆破すれば…皆さんが、何を知ろうが全て塵になりますからねぇ」
「「「「「「………」」」」」」
「逆に君たちが地球を救えば、君達はいくらでも事実を知る機会を得れる。もう分かるでしょう。知りたいのなら行動は1つ「殺してみなさい」アサシンとターゲット。それが先生と君たちを結びつけた絆の筈です、先生の中の大事な答えを探すなら、君達は暗殺で聞くしか無いのです」
なるほど。つまり、今の所は真実を喋るつもりは無いって事か。
「質問が無ければ、今日はここまで!また明日」
ガラガラ…
「恥ずかしい恥ずかしい…」
「…」
僕等は殺し屋。銃とナイフで答えを探し、ターゲットは先生。自分の命で僕等に問う。
コト…コト…コト…
「ああ、生徒達に怪我はない。修繕の手配を頼む」
「烏間先生」
「君達か、どうした?大人数で」
「あの…もっと教えてくれませんか?暗殺の技術を」
「ん?…今以上にか?」
「今まではさ…結局誰かが、殺るんだろってどこか他人事だったけど…」
「ああ、今回のイトナを見て思ったんだ。誰でも無い、俺たちの手でやりたいって」
「もしも今後、強力な殺し屋に先越されたら…俺等、何のために頑張ってたのか、分からなくなる」
「だから限られた時間、殺れる限り殺りたいんです。私たちの担任を」
「殺して、自分たちの手で答えを見つけたい」
「後…防衛省も何か隠してると思うし!」
「ちょ!勇人!?」
「…」
井上君以外意識が1つ変わったな…いい目だ!
「分かった。では井上君と希望者は放課後に追加で訓練を行う、より厳しくなるぞ!」
「「「「「はい!!!!!」」」」」
「…え?(俺は強制なの?!)」
「では早速新設した、垂直ロープ昇降!」
「「「「「厳しっ!!」」」」」
「始めッ!」
これって…恐らく20mあるぞ…
「因みに井上君はこれを10セットしてもらう!」
「は?!」
椚ヶ丘中学校3ーEは、暗殺教室。雨も止んで、始業のベルは明日も鳴る。
次回予告
渚君。歴史上で兄弟と言えば、源頼朝と源義経。義経は源氏の勝利に大きな貢献をしましたが、やがて頼朝と対立して自ら命を絶ちます。義経のこの悲劇から多くの物語が生まれましたよ。
次回・球技大会の時間