暗殺教室 もう一度立ち直ろう   作:補強と育成

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まあ!私に任せてよ!




中村莉桜と井上勇人の時間

 野球部との激闘を制したE組だが、クラスの雰囲気は良くなかった。その理由は勇人の「D組&野球部」に戻りたい発言が原因だった!しかし張本人の勇人は全く理解していなかった。なぜクラスの雰囲気が良くない理由を…

 

そして今日は球技大会が終わった2日後の話だ。勇人はいつもの様に渚と杉野の3人で登校していた。

 

 

「いや〜!球技大会は本当に楽しいかったな〜!」

 

「うん…」

 

「そうだな…」

 

「…(反応薄!)」

 

 

 なんか渚と杉野のテンションがありえない程下がってるなぁ…なんかあったのかな?

 

 

ガラガラ!

 

 

「おはよう!みんな!」

 

 

「「「「「「「おはよう…」」」」」」」

 

 

「…(いや!反応薄!)」

 

 

 渚や杉野だけでなく、クラスの様子も明らかにおかしい!

 

 

「勇人?早く席に着こっか」

 

「はい」

 

 

ガタ!

 

 

「おはよう!凛香!」

 

「おはよう」

 

「…?」

 

 

 え?なに?俺なんかやったの?

 

 

「渚?ちょっといい?」

 

「なに?」

 

「俺ってクラスのみんなから嫌われてるの?」

 

「そんな事ないと思うよ」

 

 

 渚?せめて俺の顔見て言って欲しい

 

 

「後さ?何でさっきからそんなに反応薄いの?」

 

「そんな事ないと思うよ」

 

 

 渚?もしかして俺の事嫌いなの?

 

 

「俺が勝手に渚のコーラ飲んだから怒ってるの?」

 

「そんな事ないと思うよ」

 

 

お前わざとやってんのか?!

 

 

「分かったよ!今度お詫びにコーラ奢るから!」

 

「…」

 

 

 勇人…逆に何で勇人は気づかないのかな。後僕のコーラ勝手に飲んだの勇人だったんだ。それより今日は予定通り「彼女」に任せるしかない)。

 

 

「はぁ…(何でかな…)」

 

 

 球技大会で野球部を破ったのに、何でこんなにクラスの雰囲気が悪いのかな?それに俺はクラスのみんなから避けられてる様な気がする。今日の朝も渚と杉野の反応薄かったし、特に渚は俺の顔すら見てくれないし。

 

 

「勇人!」

 

「莉桜か…どうかしたの?」

 

「今日の放課後ちょっといい?」

 

「放課後はちょっと無理そ…」

 

「今日は烏間先生の訓練は無いでしょ?」

 

「訓練は無いけど、大事な用事があるから…」

 

「へ〜大事な用事ね…」

 

「うん?」

 

 

ドン!!!

 

 

「?!」

 

「とにかく!今日の放課後私と付き合って!」

 

「はい!」

 

 

 放課後何されるんだろ…

 

 

「ねえ渚!ちょっと来て!」

 

「茅野?どうかした?」

 

 

ガタ!

 

 

「流石に勇人に対する反応ちょっと酷すぎない?」

 

「あれでいいよ、勇人相手には」

 

「そ、そうなんだ…」

 

 

この時の渚の目は本気だった。

 

 

「なあ杉野?前から思ってたけど、渚って勇人相手には結構強気で行くんだな」

 

「まあな…確か渚と勇人って中1の頃から随分仲良かったみたいだからな、ああいう態度とっても問題ないんじゃないかな?」

 

「なるほどね〜!通りであの2人喧嘩しないわけだ!」

 

「そ言う前原だって勇人とは、仲良いみたいだな」

 

「まあな!」

 

 

トン!!

 

 

「前原!杉野!昨日の打ち合わせ通り頼むぞ!」

 

「おう磯貝!分かってるぜ!」

 

「ああ!予定通りな!」

 

 

スッ…

 

 

「後は中村に全てを任せるしかない」

 

「けどよ磯貝?速水は本当に大丈夫なのかよ…」

 

「前原…多分な…」

 

「今はとにかく昨日の放課後に決めた事をやるだけだ!」

 

「だな!」

 

 

昨日の放課後…

 

 

「「「「「勇人が本校舎に戻りたい?!」」」」」

 

 

「おいおい…その話本当なのか?」

 

「磯貝?それって聞き間違いじゃなくてか?」

 

「岡島、千葉…この話は本当だ!現に俺だけじゃなく、他にもカルマとか前原も聞いていたからな」

 

 

そう、球技大会が終わった翌日の放課後なのだが、勇人以外は皆んな教室に残っており、勇人の件で話し合いをしていた。

 

 

「それって殺せんせーや烏前先生は知ってるの?」

 

「いや…おそらく知らないと思う」

 

「どうする?伝えるべきじゃないか?」

 

「後ビッチ先生にも伝えるべきだと思う!」

 

「私もそう思う!」

 

 

放課後の教室では、磯貝と片岡を始め色んな所から意見が飛び出していたが…

 

 

「たっく…めんどくせえなぁ!俺達が直接勇人に直談判すればいい話だろ!」

 

「待てよ寺坂!急にクラスの皆んなから詰め寄られても勇人が困るだけだろ!」

 

「うるせえなぁ!元話と言えば、勇人があのクソみてぇな本校舎に戻りたいとか言うからこんな事になったんだろ!」

 

「ああ!そうだ!寺坂の言う通りだ!」

 

「直接勇人に聞くのが一番だろ!」

 

 

寺坂、吉田、村松の三人は殺せんせーや烏前先生などの先生方を通さず直接勇人に聞きに行くのがベストと思っているらしい。

 

 

「ん〜渚君はどう思う?」

 

「カルマ君…簡単だよ」

 

「え?」

 

「僕が勇人をーーーーーーーーーーー」

 

「えっ…渚君?今なんかヤバイ事言わなかった?」

 

「カルマ君?別にヤバくないと思うけど?」

 

「な、渚君ってそんな非道な性格してたっけ…」

 

「非道?そんな事ないよ」

 

「…」

 

 

カルマは冷や汗と鳥肌が止まらなかった…

 

 

「カルマ?どうしたの?すごい汗だけど」

 

「速水さん…まずいよ…このままだと渚君の手によって勇人が廃人にされるかもしれないや…」

 

「…え?」

 

 

パン!パン!

 

 

「「「「「「「うん???????」」」」」」」

 

 

「皆んな!私に良い考えがあるわよ!」

 

「中村?良い考えって?」

 

「私が明日の放課後…直接勇人に聞いてみるわ」

 

「ちょっと中村さん!それって寺坂達と言ってる事と変わらないんじゃ…」

 

 

スッ…

 

 

「いいや茅野っち!寺坂達とは違うわよ」

 

「え?違うって?」

 

「寺坂達がやろうとした事はただの脅迫!」

 

 

「「「ああァァァ?!」」」

 

 

「対する私がやろうとしてるのはただの相談!私が勇人の気持ちに寄り添ってあげれば良い話よ!」

 

「でもそれって…中村さん以外でも良いんじゃないのかな?」

 

「普通に渚で良くね?」

 

「いいや三村!渚君は何しでかすか本当に分からないから中村で良いよ」

 

「カルマ君?」

 

「お、おう…カルマがそう言うならそれで!」

 

「それじゃ中村にお願い…」

 

 

スッ!

 

 

「ねえ…相談役なら中村さんよりも、私の方が良いと思うけど?」

 

「へ〜…どうしてそう思うの?速水さん?」

 

「中村さんと勇人の関係はまだ数ヶ月程度に過ぎない…それに比べて私は幼稚園からの幼馴染…どっちが良い相談役なのは、一目瞭然じゃないかしら?」

 

 

 速水さんが勇人と…幼馴染?!

 

 

「「「「「「お、幼馴染?!?!?!」」」」」」

 

 

「え?!速水さんって井上と幼馴染だったの?」

 

「そうよ岡野さん、幼稚園からの付き合いよ私と勇人はね」

 

「全然知らんかった…」

 

「マジかよ…」

 

 

この時クラスメイトは初めて知った。速水と勇人が幼馴染の事を

 

 

「中村さん?何かまだ言いたい事はあるのかしら?」

 

「えーっと…」

 

「ないなら私が勇人に…」

 

「待って!速水さん!」

 

「え?」

 

 

速水に待ったをかけた人は…

 

 

「茅野?どうしたんだよ…急に」

 

「ここは中村さんに任せるべきだと思うの!」

 

 

「「「「「「え?!?!?!」」」」」」

 

 

「…え?どうしてそう思うの?」

 

「速水さんと勇人は逆に関係が濃過ぎる!だから中村さんと勇人の関係が丁度良いと思うのよ!」

 

「関係が濃過ぎるって…関係ないじゃない…」

 

「あるよ!関係が濃過ぎるとかえって本心を曝け出してくれない可能性があるの!私がそうだったから!」

 

「…」

 

 

 茅野?私がそうだったからって、誰かと何かあったのかな?それとも…

 

 

渚は茅野の事を見つめていた…

 

 

「分かったわ…」

 

「え?」

 

「茅野さんがそこまで言うのなら…引くわ」

 

 

「「「「「「「…………」」」」」」」

 

 

クラスからは一瞬無言の空気が流れたが…

 

 

「よし皆んな!ここは中村に任せよう!」

 

「そうだな!」

 

「お願いね!中村さん!」

 

 

スッ!

 

 

「まあ!私に任せてよ!」

 

「お願いね…中村さん」

 

「おう!任せて!はやみん!」

 

「はやみんって…」

 

 

そして今日に戻る…

 

 

キーンコーンカーンコーン!

 

 

「え〜今日の授業はこれにて終了!また明日元気よく会いましょう!」

 

 

「「「「「「はーい!!!!!」」」」」

 

 

「それでは先生!これからドイツに行ってソーセージとビールを堪能して来ます!」

 

 

シュバアア!!!!!

 

 

「ドイツか…いいなぁ」

 

「勇人!」

 

「莉桜…」

 

「朝の約束覚えてるよね!」

 

「忘れてないよ!」

 

 

ガタ!

 

 

「じゃ勇人?また明日」

 

「おう!凛香!また明日!」

 

「またね!はやみん!」

 

「…また明日」

 

 

はやみん?

 

 

「勇人!」

 

「渚?どうかした?」

 

「僕は勇人の事信じてるからね!」

 

「え…?!」

 

 

ガラガラ!ガシャン!

 

 

「…(いや怖?!)」

 

「と、とにかく行こっか!勇人!」

 

「お、おう!早く行こう!」

 

 

渚が怖過ぎる!

 

 

「あ〜今日も疲れたね〜」

 

「まあな、けど楽しいよ!」

 

「…」

 

「莉桜?」

 

「ねえ…勇人?この後…ちょっと寄り道しない?」

 

「寄り道?別に良いけど」

 

 

珍しいなぁ…中村さんから誘って来るって

 

 

「それで?どっか行きたい所あるの?」

 

「えーっと…逆に勇人が行きたい所はあったりする?」

 

「え?良いの?俺が行きたい場所って椚ヶ丘市から結構距離あるけど?」

 

「良いって!良いって!勇人の行きたい場合なら何処でも良いわよ!」

 

「OK!なら行こっか!」

 

「うん!(勇人の事をもっと知れるチャンス到来!)」

 

 

そして中村莉桜は普通に後悔する事になった…

 

勇人が行きたい場合とは…

 

 

『次は後楽園…後楽園です』

 

 

アナウンスが車内に響く…勇人と中村が乗っている電車は「東京メトロ南北線」の電車だった

 

 

「えーっと勇人?」

 

「莉桜!次の後楽園で降りるぞ!」

 

「何で後楽園なの?」

 

「水道橋からの方が良かった?」

 

「いや!そうじゃなくて!何しに後楽園に来たのって事!」

 

「何言ってんだよ…後楽園駅だぞ!プロ野球に決まってるだろ!」

 

「え…(私野球知らない…)」

 

 

そう!2人がやって来たのは東京ドーム!

 

プロ野球・読売ジャイアンツの本拠地だ!

 

 

 





次回予告

 渚君。今日のアレは流石にやり過ぎです。下手したらイジメと判断されてもおかしくありません。どれだけ相手が仲の良い相手でも、やって良い事と、悪い事があります。最悪の場合そのまま友情が崩れ去る場合もあるので注意しましょう。それと、これからは先生にも相談してください!


次回・プロ野球の時間

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