暗殺教室 もう一度立ち直ろう   作:補強と育成

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って!思ってたよりも絡まれてる?!




野球の時間

 旧校舎の隣にあるデカい森の中で「殺せんせー」はいつもの様にゆっくりしながら新聞を読んでいた。

 

 

「うん〜んアメ〜リカでも、月の話題ばかり…もっと楽しい一面記事が欲しいですねぇ」

 

 

 殺せんせーは新聞を見ながらそう呟いていた。そしてその様子を3人は見つめていた。

 

 

「HRの前に、校舎裏で寛ぐのがあいつの日課。マッハ20で買ったドリンクと英字新聞で…」

 

「やっぱり渚の情報通りだな!」

 

「あぁ、サンキュウ。渚!」

 

「うん。頑張ってね。勇人!杉野!」

 

「おう!100億円は俺達のものだ!」

 

「俺もベストを尽くすよ!」

 

 

 今日のHRが始まる前に、渚と杉野そして勇人の3人は殺せんせーを暗殺する為に校舎裏に集合していた。

 

 

「それじゃあ杉野、俺は向こうからボールを投げて来るよ!」

 

「おう頼む!渚が合図をするからそん時にな!」

 

「分かった!」

 

 

 勇人と杉野は二つの方向から同時にボールを投げて、暗殺する計画を立てていた。

 

 

「渚?勇人は予定の位置に着いてるか?」

 

「うん!今着いたみたい」

 

「OK…それじゃあ行くぞ!」

 

「勇人!GO!」

 

 

 渚が合図を送り、勇人と杉野は投球動作に入り2人で、一気に殺せんせーに向かってボールを投げた!

 

 

 僕らは殺し屋。ターゲットは先生。

 

 

「おはようございます!」

 

 

「「なぁ?!」」

 

 

「さぁ!挨拶は大きな声で!」

 

「え?え?え?」

 

「おはようございます…殺せんせー」

 

 

「「って…勇人?!」」

 

 

 この時、殺せんせーは渚と杉野の後ろに急に現れていたが、殺せんせーの触手には勇人が絡まれていた。

 

 

「ヌルフフフ!勇人君は別の場所に居ましたからねぇ。彼も連れて来ました!」

 

「一瞬何が起きたか全く持って分からんかったわ…」

 

「勇人…大丈夫?」

 

「おう!殺せんせーが大事に運んでくれたからな!」

 

「笑顔で言うセリフか?」

 

 

 渚も杉野も苦笑いを浮かべていた。

 

 

「それで先生の弱点。対先生用BB弾をボールに埋め込むとは、良いアイデアですねぇ。これならエアガンとは違い発砲音もない。ですが…先生ボールが来るまで暇でしたし、直に触ると先生の細胞も崩れてしまう。そんな訳で、先生道具室までグローブを2つ取りに行っていました!」

 

 

「「なぁ!!」」

 

 

「殺せると良いですね…卒業までに…」

 

 

 殺せんせーの顔には、緑の縞々模様が出来ていた。

 

 

「さぁ!HRの時間ですよ!」

 

 

「「はい…」」

 

 

「あ…」

 

「くっそ…やっぱり俺の球じゃ無理なのかな…」

 

「もうドー◯ングでもするか?」

 

「杉野…てか勇人!それは普通にやばいから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カッ!カッ!

 

 

「えぇ…では次の…」

 

 

 先生は月を7割型壊滅させた怪物、来年の3月には地球をも破壊すると言う。そんな怪物がどう言う訳が、僕らの担任になる事を希望した。僕らの任務は来年の3月までに、この先生を暗殺する事。成功報酬は100億円。

 

 

「ねぇ渚!」

 

「茅野?」

 

「杉野と勇人って今朝、暗殺失敗したんだって?」

 

「うん、それから杉野…すっかり元気なくしちゃって…」

 

「え?勇人は?」

 

「勇人は普通に元気…」

 

「いつもの事だね…」

 

「勇人っていっつもポジティブ思考だから…」

 

 

 この時、渚は少し羨ましいと思っていた。

 

 

「それにしても杉野、あんなに落ち込む事ないのにね」

 

「うん…」

 

「それに、今まで誰も成功してないんだから」

 

「…」

 

 

 殺せない先生。名付けて「殺せんせー」

 

 

ズンーバン!

 

 

「え?」

 

「あれ?ってあ!」

 

「菅谷君!」

 

「うっ…」

 

「惜しい!先生はもっとシュット「塩顔」ですよ!」

 

「どこが?!」

 

 

キーンコーンカーンコーン!

 

 

「それでは皆さん!先生ちょっと用事があるので、これにて失礼します!」

 

「用事?」

 

「先生に?」

 

「えぇ!ニューヨークでスポーツ観戦です!」

 

 

シュバアア!!!!!

 

 

 そう言った瞬間、先生はいつもの様に飛びだってしまった。

 

 

「行っちまった…」

 

「何なんだよ、あいつ…」

 

「吉田!寺坂!いつもの事だろ」

 

「でもよ勇人?毎回あれされたらこっちもきついぞ」

 

「あぁ…あの野郎…教室中にある埃を撒き散らすからなぁ…」

 

 

 寺坂達は少しお冠な様子だった。でも気持ちは分かる!

 

 

「先生もさぁ。たまにはお土産でも買って来てくれれば良いのにねぇ」

 

「ターゲットにお土産貰っても困るでしょう?」

 

「食べ物なら良いんじゃないのかな?後に残らないし!」

 

「変なとこで現実的ね…」

 

 

 どうやら倉橋さんはお土産が欲しいらしい。まぁ片岡さんの言ってる事も理解は出来る。

 

 

「ニューヨーク土産ってなんかあるのか?」

 

「酒とかどうよ!」

 

「飲めねぇじゃん!」

 

「じゃあコーラ?」

 

「勇人…それは普通に日本で飲めるから…」

 

「何でコーラなんだよ…」

 

「前原、磯貝…俺は本場のコーラが飲みたい!」

 

 

「「変わんねえよ!!」」

 

 

「やっぱ!お菓子が良いよね!」

 

「金髪美女!たまんね〜」

 

「だよな!」

 

 

 岡島、前原!金髪美女ならもうクラスにいるけどな?

 

 

「お前ら!金髪美女なら「中村」さんがいるやん!」

 

 

「「「「「「…………」」」」」」

 

 

「ちょっといいか?」

 

「あ…烏間さん」

 

「どうだ?奴を殺せる糸口は見つかったか?」

 

「糸口…」

 

 

 烏間さんからの質問に直ぐに答える者はいなかった。そればかりかクラスの大半が顔を下に向けていた。

 

 

「って言うか〜私達E組だし〜」

 

「無理ですよ…烏間さん」

 

「早すぎるって、あいつ…」

 

「マッハ20で飛んでく奴なんて殺せないですよ!」

 

「もう、みんなで火星に移住しましょう」

 

 

 クラスメイトの殆どは諦めかけていた。そして俺も正直言ってもう暗殺は無理かも知れないと思っていた。

 

 

「そうだ。どんな軍隊でも不可能だ」

 

「でしょう?」

 

「だが、君達だけにはチャンスがある」

 

「え?」

 

「チャンスがある?」

 

 

 烏間さん?どう言う事?

 

 

「奴は何故か君達の教師だけは欠かさないのだ。放っておけば来年の3月、奴は必ず地球を爆破する。削り取られたあの月を見れば分かる通り、人類を含め全ての地球生物は滅びるだろ。奴を生かしておくには、余りにも危険過ぎる。この教室が奴を殺せる唯一の場所なのだから」

 

 

「「「「「「「…………」」」」」」」

 

 

 烏間さんが話を終えると、クラス中に無言の空気があった。

 

 

「後…井上君」

 

「はい」

 

「火星移住は現時点では不可能に近い事は覚えといてくれ」

 

「はい!(いや!本気で言った訳じゃないですよ!)」

 

 

 落ちこぼれクラスの僕らE組に与えられた試練は、地球を救うヒーローになる事。けど分からない、何で先生が地球を爆破しようとしているのか、どうしてそれなのに僕らの前に現れたのか。

 

 

そして次の日

 

今は昼休みの時間だ。

 

 

「渚?何してんの?」

 

「勇人?今はね、課題やってる所」

 

「あ…課題ね」

 

「どうしたの?」

 

「いや俺…英語の課題やってなかったなぁって…」

 

「何してるのさ…」

 

 

 渚そんな哀れな目で俺の事を見ないでくれ!

 

 

「井上!」

 

「中村さん?」

 

「課題教えてあげようか!」

 

「まじかサンキュウ!」

 

 

 中村さんまじで神!最初はやばい人かと思ったけど良い人じゃん!この後、俺は中村さんに教わりながら、猛スピード課題を仕上げた。

 

 

「課題提出しなきゃあ…」

 

「渚待って!俺も終わったから一緒に提出しよう!」

 

「良いよ!うん?」

 

「え?どうしたの?」

 

「いや、先生と杉野が」

 

「本当だ。何話してるんだろ?」

 

 

 渚と俺は廊下の外から見える2人を見てこう思った。

 

 

「あ!まさか…」

 

「昨日の暗殺の件か!」

 

「行こう!絡まれてるかも!」

 

「おう!」

 

 

 そして俺と渚は急いで校舎から出て、見たものは…

 

 

「「って!思ってたよりも絡まれてる?!」」

 

 

 杉野が殺せんせーに触手で絡まれていた…

 

 

「何してるんだよ!殺せんせー!」

 

「思いっきり生徒に危害加えてるやん!」

 

「ヌルフフフ!」

 

 

 笑ってる場合か!

 

 

「杉野君!昨日見せた癖のある投球フォーム…メジャーに行った有田投手を真似ていますね!」

 

「あ!…」

 

 

 あれやっぱり有田投手の真似だったのか…

 

 

「でもね…触手は正直です」

 

「え?」

 

「有田投手に比べて君の肩の筋肉は配列が悪い…」

 

「…どう言う事だよ」

 

「君の体では、有田投手の様な豪速球は投げられません。どれだけ有田投手の真似をしても無理です」

 

「あっ…」

 

「…」

 

「殺せんせー…」

 

 

 殺せんせーがそう言った時、杉野はショックを隠しきれず、渚の方はなんかおかしかった。俺はちょっと困惑気味だった…

 

 

「な!」

 

「何で…何で…先生にそんな断言出来るんだよ…」

 

「渚…」

 

「僕らが落ちこぼれだから…エンドのE組だから…」

 

「おい渚…」

 

「やっても無駄だって言いたいの!」

 

「そうですね…何故無理かと言いますと…」

 

 

 殺せんせーはそう言いながら左手の触手を服の中に突っ込み取り出した物は…

 

 

「昨日、本人に確かめて来ましたから!」

 

 

(((確かめたんならしょうがない!!!)))

 

 

「サインも貰いました…」

 

「その状態でサイン頼んだの?!そりゃ怒るよ…」

 

「良く逮捕されずに済んだな…殺せんせー」

 

 

 殺せんせーが見せてくれた物は有田投手が触手に絡まれている写真が載っている英字新聞と有田投手のサインだった。

 

 因みにサインには「ふざけるな!触手!」と書かれていた。

 

 

「そっか…やっぱり才能が違うんだなぁ…」

 

「杉野…」

 

「…」

 

「一方で肘や手首の柔らかさ君の方が素晴らしい!鍛えれば有田投手を大きく上回るでしょう!先生の触手に間違えはありません。才能の種類は一つじゃない。君の才能にあった暗殺を探して下さい…」

 

「肘や手首が俺の方が柔らかい…俺の才能か…」

 

「良かったな杉野!」

 

「おう!ありがとうな!勇人!」

 

 

 杉野…良かったな。

 

 

「では…次に勇人君!」

 

「何ですか?殺せんせー」

 

「殺せんせーもしかして…」

 

「勇人にも同じ事やるの…?」

 

 

 え?俺もあれされるの?

 

 

「それでは…行きますよ!勇人君!」

 

「嫌だ!!!!!」

 

 

 俺は悲痛の叫びを上げながら殺せんせーに、触手で身体の隅々をチェックされた。

 

 

「行くぞ渚!勇人!」

 

「良いよ!」

 

「おっしゃ!こい!」

 

 

シュ!

 

 

「うわ?!凄いよ杉野!消えるみたいに変化した!」

 

「やるじゃん杉野!」

 

「へへ!肘と手首をフルに生かした変化球を取得中だ!」

 

「もしかして殺せんせーのアドバイスか?」

 

「勇人!その通り、遅いストレートもこいつと2択で早く見せられる!」

 

「なるほどな。良く考えたな」

 

「まぁ、あいつにとっては、あくびが出る様な球だけど…でもさぁ渚!勇人!俺続けるよ!野球も暗殺も!」

 

「うん!」

 

「おう!やっぱり杉野はそうじゃないと!」

 

 

 僕らの先生は、常人なスピードと万能な触手を兼ね揃えているから正直言って殺せる気がしない。でも…

 

 

「殺せんせー!ちょっと殺したいんだけど。来てくんない!」

 

「ヌルフフフ!凝ませんねぇ!」

 

 

 殺せんせーの顔には緑の縞々模様が上がっていた!

 

 

 不思議に僕らをやる気にさせてくれる、殺せんせーの暗殺教室は、ちょっと楽しい!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ゴロゴロ…

 

 

「いたいた!」

 

「今日のおやつは北極の氷でかき氷だとさぁ」

 

「コンビニ感覚で北極行くなよ!あのタコ!」

 

 

 そう、何と殺せんせーは校舎裏の森の中で北極から取ってきた氷を使ってかき氷を作っていた。

 

 

「行くぞ!100億円は山分けだ!」

 

「山分けとか言いながら、全部自分の物とかにしないよな?」

 

「おい勇人!俺を何だと思ってるんだ!」

 

「ちょっと!2人とも気付かれるわよ!」

 

「とにかく行こう!」

 

「よし…行くぞ!」

 

 

「「「「殺せんせー!!!!」」」」

 

 

「にゅう?」

 

「かき氷俺たちにも喰わせてよう!」

 

「先生!私にもちょうだい〜」

 

「先生!俺にも食わせろよ!」

 

 

 俺を含め今回の暗殺に参加したメンバー全員で渾身の演技で殺せんせーに近いた。

 

 

「おぉ…生徒達が心を開いてくれている…あんなにも笑顔で…こんなにも殺気だって!」

 

 

ダン!!!!!

 

 

 俺達は一斉に対先生用ゴムナイフを取り出して、殺せんせーに襲い掛かったが…

 

 

「あれ?」

 

「いない…」

 

「おい…磯貝騙したな」

 

「いや!何でそうなる!」

 

「じゃあ…前原?」

 

「いや!俺も知らなえよ!」

 

 

 砂煙が収まった頃にはその場にあるのはかき氷を作る道具だけで殺せんせーはいなかった…

 

 

「でもねぇ…笑顔が少々わざとらしい…油断されるには足りませんねぇ…こんな危ない対先生用ゴムナイフは置いといて…花でも見ていい笑顔を学んで下さい!」

 

 

 いつの間にか手に持っていたゴムナイフではなく、花に変えられていた…ちょっと待って!この花は…

 

 

「ん?て言うか殺せんせー!この花クラスのみんなで育てた花じゃないですか!」

 

「にゅや!そうなんですか?!」

 

「酷い殺せんせー…クラスのみんなで大切に育ててやっと咲いたのに…」

 

「すいません!今から新しい物を…買って来ました!」

 

 

 片岡さんが花の事を指摘した後、矢田さんと岡野さんの泣き真似の演技も決まり。殺せんせーはマッハ20で速攻に新し球根を買ってきてしまった。

 

 

「マッハで植えたら駄目だからね!」

 

「はい!承知しました!」

 

「1個、1個労って!」

 

「はい!かしこまりました!」

 

 

 流石にこれは自業自得だぞ…殺せんせー。もしかしたら、矢田さんも岡野さんも、泣き真似じゃなくて、ガチだったのかな?

 

 

「なぁ…あいつって地球を滅ぼすって聞いてるけど…」

 

「お、おう…その割にはチューリップ植えてるな…」

 

「けど、良い先生じゃん!」

 

「そうか?」

 

「チューリップ抜いたのはあいつだけどな?」

 

「前原と磯貝には「人の心がないんか?」」

 

 

「「勇人に言われたくないわ!!」」

 

 

「チッ!モンスターが…良い子ぶりやがって…」

 

 

 何故か寺坂達は道具室の隣でたむろっていた…

 

 

「渚!何書いてるの?」

 

「茅野か、このメモ帳に先生の弱点を書いてるんだよ!」

 

「先生の弱点?」

 

「うん、そのうち暗殺のヒントになるかと思って!」

 

「ふ〜ん」

 

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殺せんせーの弱点❶

 

カッコつけるとボロが出る

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「で…その弱点役に立つの?」

 

「う〜ん…」

 

「何言ってるんだよ!役に立つかも知れないだろ!」

 

「知れないって事は多分役に立たないって事か?」

 

「勇人?!いつからいたの?」

 

「今さっき!杉野の後ろ姿見たから追いかけて来た」

 

 

(((何故追いかける!!!)))

 

 

「それより何て書いてあるの?」

 

「えーっと、身長背伸びしたら3mぐらい、特技は超音速巡行、体重…何これ?」

 

「役に立たないね…このメモ…」

 

「今の所はね…」

 

「もう!ビリビリに破くか!渚のメモ帳!」

 

「いや何で?!」

 

 

 僕らは殺し屋。椚ヶ丘3ーEは暗殺教室。そして、僕ら以外は名だたる進学校のエリート達。

 

 

「防衛省から通達済みかと思いますが、明日から私も体育教師としてE組の副担任を務めさせて頂きます」

 

「…」

 

「奴の監視は勿論ですが、生徒達には技術面そして精神面でのサポートが必要になります。教員免許は持っておりますのでご安心を」

 

「ご自由に、生徒達の学業と安全を第一にね…」

 

「では、失礼します」

 

「…」

 

 

ガチャ

 

 

「ものわかりの良い理事長ですね」

 

「フン、見返りとして国が大金を積んでいるしな」

 

「まあ…そうですね」

 

「だが、都合がいいのは確かだ。地球を壊せる怪物がいて、しかもそいつは軍隊でも殺せない上に教師をやっている。こんな秘密を知っているのは我々国と、ここの理事長。そしてあの校舎のE組の生徒だけでいい」

 

 

その時…

 

 

「やっば!」

 

「ん?」

 

「これ以上落ちたらE組行きかも…」

 

「マジか!?あそこ落ちたらほとんど絶望だぞ」

 

 

「「……」」

 

 

「学食もない、便所も汚い、隔離校舎で、俺等からも先生からもクズ扱い。超いい成績出さないと戻ってこれない。まさにエンドのE組!あそこ落ちるくらいなら死ぬな!俺!」

 

「だよな!あいつ等みたくならないよう頑張らなきゃ!」

 

「なるほど、極小数の生徒を激しく差別することで、大半の生徒が緊張感と優越感を持ち頑張るわけか。合理的な仕組みの学校だし、我々としてもあの隔離校舎は極秘任務にうってつけだが、切り離されたエンド達は、たまったものではないだろうな」

 

 

烏間先生はそのまま旧校舎に向かって行った。

 

 

「あ!烏間さん!こんにちは!」

 

「こんにちは。明日からは俺も教師として君達を手伝う」

 

「そうなんだ!」

 

「あぁ、よろしく頼み」

 

「じゃあ、これからは烏間先生だ!」

 

「ところで、奴はどこだ?」

 

「それが、殺せんせーがクラスの花壇荒らしたから。そのお詫びとして、ハンディキャップ暗殺大会を開催してるの!」

 

 

 そう、この時の殺せんせーは、木に吊るされながらゴムナイフやBB弾を躱していたのだ!

 

 

「どう?渚?勇人?」

 

「う、うん…完全に舐められてる…」

 

「一向に当たる気配がない…」

 

「くぅ…最早これは暗殺と呼べるのか…」

 

「あ!でも待てよ…殺せんせーの弱点からすると…」

 

「渚…もしかしてあれか?」

 

「そう…勇人見てて」

 

 

 殺せんせーの弱点その❶…

 

 

「にゅるフフフ…無駄ですねぇ!E組の諸君!このハンデをもろともしないスピードの速さ!君達がこの私を殺すなど夢のまた夢のさ…」

 

 

バキ!!!

 

 

ドサァ!!!

 

 

「…」

 

 

「「「「「「………」」」」」」

 

 

そして…

 

 

「「「「今だやれ!!!!」」」」

 

 

「にゅや!!!しまった!!!」

 

 

シュウ!!! シュウ!!!

 

 

「危ないでございます!」

 

 

シュウ!!! シュウ!!!

 

 

「危ないでございます!」

 

 

シュウ!!! シュウ!!!

 

 

「危ないでございます!」

 

 

シュウ!!! シュウ!!!

 

 

「危ないでございます!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

殺せんせーの弱点❶

 

カッコつけるとボロが出る

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「弱点メモ、役に立つかも…」

 

「うん、どんどん書いていこう!」

 

「いや、その前にビリビリに破く」

 

「だから何で破くの?!」

 

 

シュババ!!!!

 

シュババ!!!!

 

 

「ちょ、待って!縄と触手が絡まって…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

殺せんせーの弱点❷

 

テンパるのが意外と早い

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「こんな時は少年ジャンプ!」

 

「チクショ!」

 

「逃げやがった!」

 

「ここまでは来られないでしょう!基本性能が違んですよ!バーカ!バーカ!ヌルフフフ!ヌルフフフ!」

 

「くそ!後もうちょっとだったのに!」

 

「はぁはぁ…ふーう…明日出す宿題を2倍にします…」

 

 

「「「「ちっせ!!!!」」」」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

殺せんせーの弱点❸

 

器が小さい

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「にゅるフフフ!」

 

 

殺せんせーはそう笑いながら、何処かへ飛んでいってしまった。

 

 

「あ!逃げた!」

 

「でも!今までで1番惜しかったね!」

 

「みんな!この調子なら殺すチャンスが必ずくるぞ!」

 

 

磯貝がそう言うとみんなは歓喜の声を上げながら喜んでおり、100億円を何に使おうかって話や、次はこうしよって話で盛り上がっていた。

 

そんな様子を見て烏間はこう思っていた

 

 

 中学生が嬉々として暗殺の事を語っている…どう見ても異常な空間だ。

 

 

「ねえ!渚!勇人!」

 

「なに?」

 

「茅野?どうかした?」

 

「殺せるかな?卒業までに」

 

「殺すよ!殺す気じゃないと、あの先生とは付き合いきれない!」

 

「渚の言う通りさ!茅野!お前も殺す気で行こうぜ!」

 

「うん!そうするよ!」

 

 

 だが不思議だ。生徒の顔が最も活き活きしているには、ターゲットが担任の、このE組だ。

 

 

 烏間はそう不思議がっていた…

 

 

その頃、防衛省では…

 

 

「事情は今話した通りです。地球の危機ゆえ秘密の口外は絶対に禁止」

 

「…」

 

「もし漏らせば記憶消去の治療を受けて頂くことに…」

 

「怖っえ!」

 

「E組の全員に同じ説明をし他の皆はすでに任務に入ってます。君も停学が解けたらE組に戻る…よって君にも暗殺任務を依頼します!」

 

「ねぇ…このゴムみたいなナイフ本当に効くの?」

 

「ええ、人間には無害ですが奴への効果は保証します」

 

「へーえ」

 

 

ズン!!!

 

 

「ま、人間じゃなくても別にいいか。1回さあ…先生って生き物…殺してみたかったんだ…」

 

 

 





次回予告

 杉野君。人間の腕には上腕二頭筋、骨筋と上腕三頭筋、伸筋が付いています。それぞれの筋肉を収縮させる事で腕の曲げ伸ばしが行われます。まぁ、先生の関節は曖昧ですがね。


次回・カルマの時間

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