「これが車内で殺害された長瀬、そして宮島で殺害された山口。」
「今回の事件は、やはりパワハラによる犯行じゃないでしょうか。」
と、松本は言う。
「被害者の2人は、その男にパワハラをしていると報告を受けて、山口課長代理に報告したとそしてその男は懲戒処分を受けて東京の支社へ転勤したことが判明されました。」
「ほう、なるほどね。」
「しかし、手口も違いますし本当に彼の犯行ですかね。」
と、南は言った。
「つまり、犯人は新大阪駅から新幹線に乗って、どこかの駅で下車して速達タイプの「ひかり」に乗り換えて博多へ向かったと考えられます。」
「ほう、問題はどうやって新幹線に乗り換えたのかな。」
「そこなんですよね、班長。」
「うーむ。」
と、そこへ1本の電話が入ってきた。
「はい、こちら東京中央鉄道公安室です。」
「もしもし、鉄道公安隊ですか。大変なんです、新幹線の車内で狙われそうなんです。」
「はっ、新幹線の車内で人が狙われる。いったい誰が狙われるんですか。」
「実は、私の勤務先でパワハラが起きてその人が狙われそうなんです。」
「えーと、すいませんが誰か狙われるんですか。」
「はい、名前は高見 達仁という人です。」
「ほう、その人が新幹線に乗って誰かに殺害されるのか。」
「ええ、そうです。」
「という事は、一連のパワハラと関係しているのか。」
と、高杉は言った。
「ええ、恐らく。」
「わかりました、それでその人は何時の新幹線に乗られるかわかりますか?。」
「はい、えーと7時13分発の東海道新幹線「のぞみ5号」に乗られます。」
「ほう、のぞみ5号に。すると高見はその男に殺されると言うですね。」
「ええ、恐らく。」
「失礼ですが、あなたの名前を教えてください。」
と、電話を切られてしまった。
「やはり、今回起きた殺人はパワハラと関係しているんですか?。」
「ええ。」
「よしっ、さっそく直ちに警乗捜査だ。各自拳銃を携帯しておけ。」
「了解。」
一方、高山と桜井は中野は射撃訓練をしていた。
「おいっ、中野、高山、桜井!。緊急警乗勤務だ。」
「主任、何かあったんですか。」
「とにかく、のぞみ5号に乗るぞ。」
「はいっ。」
7時15分、南と松本と梶山と高山と中野と桜井は東海道山陽新幹線「のぞみ5号」に乗って警乗に当たった。
「何か異常は。」
「今のところは別に。」
「よしっ、高山と松本と梶山は高見を保護しろ、桜井と中野は犯人を追ってくれ、いずれも拳銃を所持している。」
「わかりました。」
一方、小海と岩泉と三輪と菅原は。
「もしもし、東京中央鉄道公安室です、逆探知は分かりましたか。えっ、駅ホームの公衆電話から。ええ、どうも。」
「となると、こいつは単なるいたずらではなさそうだな。」
東海道新幹線「のぞみ5号」の車内にて。
「あのー、あなたが高見達仁さんですね。」
「はい、そうですけど。」
「実は、あなたを狙われていると通報があったんです。」
「えっ、私が。」
「はい、すいませんが警護させてください。」
「えっ、はぁ。」
そして、名古屋と京都を通り過ぎて、10時37分岡山駅に到着。
高見は在来線ホームへ向かった。
と、その時だった。
1人の男が、けん銃を所持していた。
そして、高見にめがけて1発発砲した。
ガーン!
「おいっ、大丈夫か。桜井、中野、奴を追えっ!。」
「了解。」
桜井と中野は、1人の男を追った。
「止まれ、止まらんと撃つぞ!。」
と、中野はショルダーホルスターからリボルバーを取り出した。
「てめぇっ、これでも蔵えっ!。」
と、男は2発発砲し、中野が打たれて倒れた。
「ぐはっ。」
「中野さん、大丈夫ですか。」
「おいっ、中野、大丈夫かしっかりしろっ!。」
「主任、救急車を。」
「了解。」
ピーポーピーポーピーポー
と、サイレンを鳴らして病院へ搬送された。
そして、数分後。
悲しい知らせが届いた、中野公安官が帰らぬ人となった。
「親父、親父。」
「あなたーっ。」
と、母と高校生の息子の晴彦は遺体の前で泣いていた。
「一体、だれが親父を殺したんだよ。」
「晴彦、やめなさい。」
と、母は言った。
「追跡中に、男に拳銃で撃たれたんですよ。」
「一体、何で主人を。」
「恐らく、その男が犯人ではないかと。」
「犯人はまだ捕まっていないんですか?。」
「いいえ、犯人は今もなお逃走中です。」
「やはり、パワハラと関連しているのか。」
「ええ。」
中野公安官射殺に使われた拳銃は、SWのМ28ハイウェイ・パトロールマンと判明した。
「問題は誰が、垂れ込んで通報したんでしょうか?。」
「ああ。」
次回、犯人が使ったアリバイトリックが解けるのだ。