ハイスクールD×D 明日を掴む超獣使い   作:毘沙死狂騒曲

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旧校舎のディアボロス
プロローグ


俺はある日、バイトの帰りに車に轢かれて死んだ。

人間、死ぬときは最後なんだなと思ったと同時、目の前に真っ白の景色が映る。

辺りを見回すが、真っ白な平行線が続くだけだ。

 

 

「ここは…一体…」

 

 

俺がキョロキョロしてると、黒い長髪に白いドレスを着た女性が現れた。

女性は両手を組み、優しい笑顔を向けてくる。

 

 

「ここはハザマという場所です。ここでは死んだ者をどうするか決めるのです。」

 

 

「えっと…誰ですか?」

 

 

女神「私は女神です。死んでしまったあなたのこれからを決定するためにあなたの魂をここに呼び寄せました。」

 

 

「な、なるほど…?」

 

 

女神「あなたの前世での行いを清算したところ、あなたは転生することになりました。」

 

 

「そうなんですね…」

 

 

女神の存在だけでも混乱しているというのに、さらに彼女の口から色々聞かされたことでさらに頭がこんがらがった。

 

 

女神「転生する世界はすでに決まておりますので、転生先に持って行く『力』を選んでください。」

 

 

「力…?」

 

 

女神「分かりやすい例ですと漫画やアニメに出てくるキャラクターの持つ能力とかですね。他にも特撮ヒーローに変身したりなど色々ありますよ。」

 

 

それを聞いて、俺は自分がよくしていた妄想を思い出した。

俺は前からデュエル・マスターズ(通称デュエマ)というカードゲームが大好きで、それに出てくるクリーチャーを現実で召喚できたらなどと考えることがあった。

 

 

「…デュエル・マスターズのカードを使う能力がいいです…」

 

 

女神「なるほど、分かりました。ではその『力』を授けます。じっとしていてくださいね。」

 

 

女神はそういうと掌から光の玉をだした。

光の玉はゆらゆらと浮遊すると、俺の中に入って行った。

 

 

「これは…?」

 

 

女神「あなたが望んだ『力』を授けました。それでは今から転生させますね。」

 

 

「え…あ…はい。」

 

 

俺は思わず「はい」と答えてしまう。

それを聞くと女神は微笑み、俺に向かって手をかざす。

すると俺は光に包まれて再び意識を失う。

 

 

三人称side

その頃、とある場所で神・天使、堕天使、悪魔、俗に言う三大勢力が戦争をしていた。

だがしかし、その戦場で神をも屠ると言われている『二天龍』が争っている場所で盛大な喧嘩を始めてたのだ。それを恐れた三大勢力は争いを一時中断し力を合わせて二天龍を倒そうとするが、それに二天龍は激しく怒り三大勢力を攻撃し始めた。

 

 

「ぐおぁぁぁぁ!!」

 

 

「このぉ!!うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 

赤龍帝『我らの戦いの邪魔をするな!!』

 

 

白龍皇『神ごとき、魔王ごときが我ら二天龍の楽しみを邪魔してくれるなよ!!』

 

 

その時だった。

突如としてどこからか鎧を纏った四足歩行の龍に騎乗した騎士の様な龍『「鎮魂」の頂ベートーベン・ソレムニス』が現れ、右手の槍から凄まじい光線を放ち、二天龍を破壊した。

 

 

赤龍帝『グハァ!』

 

 

白龍皇『なんなのだ…コイツは…⁉』

 

 

先ほどまで自分たちを苦しめた二天龍がいともたやすく葬り去られたことに、それぞれの勢力は唖然としていた。

しかしすぐに正気に戻ったのか、神はすぐに二天龍を神器として封印した。

だが倒されたとはいえ仮にも神すら屠る力を持った二天龍。それを神器にするのには命に届きかけるほどの負担を伴った。

一方ベートーベンは一気に二天龍を葬った後の余韻に浸っていた。

 

 

ベートーベン「フゥ…やはり邪魔なトカゲを一掃するのは気持ちがいいな。」

 

 

「相変わらず龍を殺すのに快感を得ているのか…貴様は。」

 

 

「おもしろくねぇ…もっと嬲り殺しにしろや。そっちの方が長く楽しめるだろうが。」

 

 

ベートーベンの背後に両腕に刃を付けた赤い龍『武闘将軍カツキング』と脚が斧のような巨大な刃の付いた金棒になっており、骨や筋肉が剥き出しになっていて赤黒く禍々しい姿をした鬼『鬼ヶ鬼ジャオウガ』が現れた。

 

 

ベートーベン「うるさいぞジャオウガ。私は綺麗なまま一気に散らせるのを美学としている。貴様のような蛮族には理解できないだろうがな。」

 

 

ジャオウガ「なんだと気取り屋が…今ここでテメェをぶち殺してテメェの五臓六腑をブチ晒してやろうか?」

 

 

ベートーベン「なんだやるのか?」

 

 

バチバチと火花を散らしているベートーベンとジャオウガの間にカツキングが入り込む。

 

 

カツキング「やめろくだらない。それより、ついにマスターが現れたらしいぞ。」

 

 

カツキングの言葉にベートーベンとジャオウガの顔は驚愕と歓喜でいっぱいになる。

 

 

ベートーベン「なんだと⁉ついにマスターが…⁉」

 

 

ジャオウガ「ッシャア‼やっと俺たちの仕えるマスターが誕生したのかァ!」

 

 

3体のクリーチャーが騒いでいるとき、悪魔…主に四大魔王が余計な考えを巡らせた。

「あの二天龍を葬った力をどうにか我が物にできないだろうか」と。

そんな余計な考えをしなければこの戦争で初代魔王を失うことはなかっただろう…

 

 

ルシファー「あの力…どうにか俺達のもんにできねぇか?」

 

 

ベルゼブブ「まぁ…できたら理想的でしょうけど…」

 

 

カツキング「ほぅ?俺達を?ものにすると?」

 

 

話し合っているルシファーとベルゼブブの背後に、カツキングが一瞬にして回り込んできた。

 

 

ルシファー「な⁉あの距離で俺達の会話聞こえてたのかよ⁉」

 

 

カツキング「貴様らのようなカスの考えることなどお見通しだ。」

 

 

カツキングに追いつめられたルシファーは攻撃をしかける。」

 

 

ルシファー「だったら力づくで俺達のもんにしてやるよ!」

 

 

そう言ってルシファーが手を突き出した瞬間、ルシファーの腕が消えた。

そして目の前のカツキングはいつの間にか腕を突き上げており、カツキングの上では消えたはずのルシファーの腕が宙を舞っている。

 

 

ルシファー「…は?」

 

 

ルシファーが呆気に取られている間に、カツキングはルシファーの頭部を潰して絶命させた。

一瞬の出来事にベルゼブブ、レヴィアタン、アスモデウスは腰を抜かす。

 

 

レヴィアタン「ヒェッ!」

 

 

ベルゼブブ「ルシファーが…一瞬で…」

 

 

アスモデウス「はやく逃げな…」

 

 

アスモデウスが背を向けて逃走を図ろうとした瞬間、カツキングはアスモデウスの上半身を蹴りだけで消し飛ばした。

 

 

カツキング「少なくとも、貴様らはここで皆殺しにしてやろう。」

 

 

カツキングが指を鳴らしながらベルゼブブとレヴィアタンに近づくと、ジャオウガが乱入して2人をかッ攫った。

 

 

ジャオウガ「どうせテメェも一瞬で終わらすんだろ?なら俺が楽しませてもらうぜ!」

 

 

カツキング「俺としてはそいつらが死ぬならなんでもいい。」

 

 

ジャオウガ「へッ決まりだな。」

 

 

その後ジャオウガの手によってベルゼブブとレヴィアタンは4日間にわたって長く苦しめられて殺されたらしい。

(何をされたのかは皆さんのご想像にお任せします。)

 

 

そして二天龍と四大魔王を葬った3体のクリーチャーは三大勢力の間でずっと語り継がれることになった。

 

 

主人公side

転生した俺は霧札 勝真として新たな人生を送っていた。

新たな人生といっても、なぜか高校2年生からのスタートだったのだが…

どうやら俺の両親は亡くなっており、今は成人している姉と2人暮らしだ。

 

 

デュエマの能力はまだ使う機会が訪れていない。

前に試しで使ってみたが、マナコストを支払う際の自分への負担がすごいことが分かった。

今の俺の体力では4マナが限界だろう。

だから最近は体力づくりを積極的に行っている。

今日も学校帰りに体力づくりとしてランニングをしていた時だった。

走るルートにある倉庫の方からいつもは聞かない音が聞こえたので覗いてみると、異形の怪物が倉庫内を徘徊していたのだ。

 

 

勝真「⁉」

 

 

俺はとっさに倉庫の出入り口近くに身を潜めて口元を押さえ、声を殺す。

あの時女神が力を選べと言っていたから戦うことがあるのだろうとは思っていたが、あまりにも人間からかけ離れた姿に恐怖心を押さえられない。

今すぐにでも逃げ出したほうがいいのだろうが、同時に俺はデュエマの力を試すいい機会だと思ってしまった。

 

 

勝真「この力を…試すチャンスかもしれないな…」

 

 

そして俺は怪物の前に姿を見せる。

今思えば殺していい存在かどうかわかってなかったが、本能が殺さないと自分が殺されると判断し、体を動かしていた。

 

 

勝真「き…『凶戦士ブレイズ・クロー』を召喚‼」

 

 

俺の前に鋭い爪をもった人型の爬虫類のクリーチャー、ブレイズ・クローが現れる。

それと同時に怪物が俺の存在に気付いた。

 

 

怪物「何だァお前?人間か…なら、喰っていいよなぁ?!」

 

 

怪物はいきなり襲い掛かってきた。

この一瞬で判断した。コイツはころしてもいい奴だと。

俺もブレイズ・クローに攻撃を命じる。

 

 

勝真「行け、『ブレイズ・クロー』!そして『ブレイズ・クロー』の攻撃時に…侵略発動!来い!『悪名き侵略レッドアウト』!」

 

 

俺が侵略を発動すると、ブレイズ・クローは人型の爬虫類の見た目から打って変わって両足にタイヤがついた人柄のロボットのような姿のクリーチャー、レッドアウトになった。

侵略はコストを支払う必要がないので負担がかかることはない。

 

 

怪物「なんだコイツは…⁉」

 

 

怪物はブレイズ・クローから突如変化したレッドアウトに驚き、動きを止めてしまった。

そしてその間にレッドアウトは怪物との距離をゼロにし、打撃の乱打を浴びせた。

 

 

ドドドドドドドドド!

 

 

怪物「グェェェェェ!」

 

 

レッドアウトの乱打を受けた怪物は体の所々にタイヤ痕を刻まれて絶命した。

戦ってるのに夢中で気が付かなかったが、あとから疲れがどっと押し寄せてきて、俺は膝から崩れ落ちる。

 

 

レッドアウト「大丈夫か、ボス⁉」

 

 

レッドアウトは俺の元に駆け寄る。

どうやらクリーチャーは俺と意思疎通ができるらしい。

 

 

勝真「あ、あぁ…大丈夫だ。」

 

 

俺はだらだらと汗を流し、自分がクリーチャーに命じて殺させた怪物の死骸を見ると、謎の達成感に包まれるのだった。

 

 

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