ハイスクールD×D 明日を掴む超獣使い   作:毘沙死狂騒曲

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猫又と無限の龍神

前回のあらすじ

転生し、デュエマの力を得た転生者。

 

 

倉庫で異形の怪物を殺してから数日が経った。

今でもあの心臓のドキドキが忘れられない。

俺は教室であの日の事を思い出しながら自分の掌を見つめていた。

 

 

勝真「あの時…俺は確かにレッドアウトにあのバケモンを殺させたのか…」

 

 

自分で手を汚すことなく自分に無条件の忠誠を誓ってくれているクリーチャーに殺させた…その事実が心に深く刺さっている。

自分でも戦う力を身に着けた方がいいかもしれない。

放課後になり帰宅していると、爆発音が聞こえた。

 

 

ドカァン‼

 

 

勝真「何だ⁉」

 

 

俺は気になって音のした方に向かった。

すると、そこでは着物を着た猫耳の女性が複数の男に追いつめられているところだった。

 

 

「はぐれ悪魔黒歌、追い詰めたぞ。」

 

 

黒歌「クッ…こんなところで追いつめられるなんて…ごめんね白音…」

 

 

「でもこんな上玉なんだし、少し楽しむのもいいんじゃないか?」

 

 

「そうだな。最終的に捕えればいいわけだし。」

 

 

「へへッじゃあ早速…」

 

 

男たちは卑しい笑みを浮かべて女性に歩み寄る。

俺はいてもたってもいられず、クリーチャーを召喚して飛び出す。

 

 

勝真「『アクア・ガード』召喚‼」

 

 

「な、なんだ貴様は⁉」

 

 

「人間か?それにしては奇妙な生き物を使役してるようだが…」

 

 

「俺たちは今からお楽しみタイムなんだよ。失せな。」

 

 

昔の俺なら見て見ぬふりをしていたんだろうが…今の俺には力がある!

 

 

勝真「悪いが…これを見て見ぬふりはできない!呪文『転生プログラム』発動!」

 

 

俺はプレミアム殿堂というデュエマの公式戦では1枚もデッキに入れて使用することができなくなっているほどに強力な呪文、転生プログラムを唱えた。

これによってアクア・ガードの体にノイズが走り、やがてあらたなクリーチャーへと書き変わった。

しかし転生プログラムによって出てくるクリーチャーはランダム、俺はこの状況でギャンブル性の高いカードをつかったのだ。

 

 

「な、なんだこれは…⁉」

 

 

黒歌「これは一体…」

 

 

勝真「ハハ…マジかよ。」

 

 

アクア・ガードから書き換えられたクリーチャーを見て俺は笑いと同時に恐怖した。

真っ黒な巨体で、顔に目はなく尾は触手のようにも翼のようにも見える異様な姿のドラゴン・クリーチャー。『∞龍ゲンムエンペラー』だった。

 

 

勝真「よし…『ゲンムエンペラー』!あの男どもをぶっ飛ばせ!」

 

 

俺がゲンムエンペラーに命令すると、ゲンムエンペラーは胸部にある2つのZと書かれた装甲にエネルギーを集める。

このままじゃ猫耳の女性も巻き込まれると思った俺は、すぐに彼女の手を引いてこっち側に寄せる。

 

 

勝真「危ないからこっち来て‼」

 

 

黒歌「え、ちょ⁉」

 

 

俺が彼女を安全な方へ引き寄せたと同時にゲンムエンペラーの胸部の装甲から光線が放たれ男たちを破壊した。

 

 

勝真「ハハ…やっぱ『ゲンムエンペラー』はやべぇな…で、大丈夫?」

 

 

黒歌「にゃ、ありがとにゃ。私は黒歌っていうにゃ。」

 

 

勝真「俺は勝真。ところで、どうしてあんなことになってたの?」

 

 

黒歌「う~んあまり恩人を巻き込みたくないんだけどにゃ…」

 

 

勝真「大丈夫だよ、俺がしたくてするんだから。」

 

 

黒歌の話によると、元々黒歌はとある上級悪魔の眷属だったのだが、主人が妹の白音の力を無理矢理覚醒させようとしたらしく、それを守るため主人を殺しはぐれ悪魔になったらしい。

 

 

勝真「なるほど…そういう経験はないから言えることは少ないけど…しばらく俺の家にきたら?」

 

 

黒歌「そんなことしたら勝真やその家族に迷惑がかかっちゃうにゃ‼」

 

 

勝真「姉ちゃんには隠しとくから大丈夫だよ。それに常にクリーチャーとかで家を警備させておけば安全だし。」

 

 

黒歌「これ以上は何言っても聞かなそうだし…お世話になるにゃ。」

 

 

こうして黒歌が俺の家に住むことになった。

それから数日後、俺がバイト先から帰る時だった。

 

 

勝真「お疲れ様でしたー。」

 

 

店長「うん、ありがとね。またよろしく。」

 

 

勝真「はーい。」

 

 

俺がバイト先のカフェから出ると、俺を待っていたかのようにゴスロリ服の幼女がいた。

 

 

勝真「…?」

 

 

「やっと見つけた。未知の力を使う人間。」

 

 

勝真「えっと…俺に何か用かな…?」

 

 

オーフィス「我、オーフィス。再び静寂を得るため、お前の力を借りたい。」

 

 

勝真「とりあえず…ここで話すのもなんだし、公園に行こうか。」

 

 

オーフィス「分かった。」

 

 

俺はオーフィスを連れて小さな公園に向かった。

ベンチに腰を掛けると、再びオーフィスの話に耳を傾けた。

 

 

勝真「で、力を借りたいってのはどういうことなのかな?」

 

 

オーフィス「我、次元の狭間で生まれたドラゴン。次元の狭間で静寂を得たかったけど、同じ場所で生まれたドラゴンに負けて追い出された。故に、我は静寂を得たい。」

 

 

勝真「それで俺の力を借りたいってこと?」

 

 

俺が聞くとオーフィスはコクリと頷く。

その様子に俺は考える。

正直言うとこのオーフィスからはものすごい力を感じる。

そんなオーフィスでも勝てないのなら、俺も運頼みなカードを使わなければどうしようもないだろう。

そんな戦いはしたくないので、俺はオーフィスの目的を変えることにした。

 

 

勝真「でもせっかくここに来たなら、静寂以外の楽しみを知るのもいいと思うよ。」

 

 

オーフィス「静寂以外の…?」

 

 

勝真「そうそう。例えば美味しい物を食べるとかさ、ゲームとか色々あるからそれを試してからでもいいんじゃない?」

 

 

オーフィス「…分かった。」

 

 

それから俺はオーフィスと一緒に食べ歩きをしたりゲームセンターで一緒にゲームをした。

 

 

オーフィス「我、静寂もいいが、こっちの世界も楽しい。」

 

 

勝真「ならよかった。」

 

 

オーフィス「故に、我はこれから勝真と暮らす。」

 

 

勝真「…え⁉」

 

 

オーフィスからの思わぬ発言に度肝を抜かれたのだった。

 

 




転生プログラム…やっぱトチ狂ってますわ…

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