ソフから恋人はデートをするものだと聞いていたマルクトは先生と遊園地でデートした自分は先生と恋人だという結論に至っていた!!!
「えっ...貴方は本当に先生の彼女...なの?」
「はい。我は、先生と遊園地ででーとしました。それに手も繋いだのです。」
「!?!?!?!?」
「それに、先生から告白されました。」
「!?!?!?!?」
マルクトの言う先生から告白されたというのは
『これから、長い間一緒に仕事をすることになると思う。今日みたいに楽しい日も、たまには辛い日もあるかもしれないけど、一緒に頑張ろう。』
を末永く一緒にいよう的なニュアンスで解釈してしまったためである。先生的にはこれから一緒に頑張る仕事仲間に対する挨拶的なものだが、先生の天性の
「そんな...先生に...彼女...」
「これは...大ニュースだ!!!!こうしちゃいられない!!!みんなに広めてくる!!!!」
「えっ!?この人をゲーム開発部まで案内するって」
「そっちで案内しといて!!!こんな大スクープ広めなきゃ損でしょ!!!」
「ええ!?」
やめてくれ!!!!!そんな噂広めないでくれ!!!!と未来からの先生の悲痛な嘆きが聞こえてきた気がしたが、それはすでに興奮やめやらぬ様子で今にも駆け出しそうなミレニアム生には伝わるわけもなく、シャーレの先生に彼女がいるという噂は瞬く間に広がっていくことになるのだった。
「あの人は何処へいかれたのですか?」
「ええと、先生とあなたが付き合っているってのをみんなに広めに行ったよ」
「それは...いいですね。皆さんに知ってもらった方が我としても先生を取られずにすみます」
「ほんとに付き合ってるんだ...たしかにこんなにきれいな人、先生にお似合いだよね...」
どことなくテンションが沈んでいる生徒を横目にもう一人の生徒がマルクトに話しかける
「それじゃあ、マルクト...さん?いや、マルクト先生か。アリスちゃんたちのところに案内するね」
「...!!ありがとうございます...!」
マルクトは"マルクト先生"という響きにちょっとテンションが上がっていた。尊敬する先生と同じような呼び方をされてなんか嬉しい気持ちになっている!
そしてマルクト先生とミレニアム生二人一行は雑談をしながらゲーム開発部の部室へと向かう。
「あのお、マルクト先生、先生とはどういう経緯で付き合ったんですか?」
「ふふ、聞きますか?」
「はい!聞きたいです!」
「我と先生は昨日遊園地にでーとしにいったのです。」
「ふえぇ...いいなあ」
「それで夕日が煌めく観覧車の中で先生が我に秘めたる思いを伝えてくれたのです。」
「うわあ...ロマンチック...ねぇねぇ!じゃあさ、もう手とか繋いだりしたの?」
「はい、なんならデート中ずっと繋いでいました。」
「キャー!!!!!!」
生徒二人はとても赤面していた。この世界で男女の交際というものはなかなかにレアで本の中でしかミないものだったためそれが現実で体験したマルクトの話はなかなかにリアルで想像を掻き立てられてとても興奮するものだった。
「ねね、結婚とか考えたりしてるの?」
「結婚、というものをあまり知りません。」
「え!?結婚を知らないの!?結婚ていうのはね〜恋人同士が絶対切れない絆で結ばれるってこと!!!ああ〜私もいつか素敵な旦那様が現れないかなあ」
「ふむ、これ以上の関係を求めるというのは些か欲張りかもしれませんね」
「ふ〜ん堅実なんだね〜私は〜ご飯にする?お風呂にする?そ、れ、と、も?とかやりたい!」
「うわああああああそれ私もやりたい!!!!!」
「今日は貴方の好きなカレーだからすぐ帰ってきてね、あなた♡」
「うわああああああそれ本でみたやつ!!!!」
などと女子女子した会話にちょっとばかし...いや、大分ついていけなかったマルクトであった。
その後もマルクトはシャーレで先生と一緒に暮らすことになったことや、自分の3人の妹たちのことを話したりして部室に向かう。
「マルクトせんせ、ついたよ!ここ!」
話し込んでいるとすぐについてしまったようだ、壁に書かれた『Game Development Department』の文字。すこしドアの枠が歪んでいるが大丈夫だろうか。
「じゃあ先生!また話そうね!」
「はい、私もあなた達と話せて楽しかったです。ここまで案内してくれてありがとうございます」
「じゃあ私達はこれで〜」
そうして生徒二人は去っていった。
すると─────
「せんせーーーーーーーーーーーい!!!!たすけてえええええええ...って...
マルクト!?!?!?」
猫耳をし桃色のパーカーをした元気溌剌な生徒がマルクトに飛びかかる。
そして想像していた人物と違い驚愕している。
「え...ドアの外で"先生"って聞こえた気がしたんだけど...」
「はい、我は先生になりました。」
「えええええ!?!?!?」
「お姉ちゃんうるさい。今日の朝シャーレ公式Zwitterで新しく先生が増えたって言ってたでしょ。あ、マルクトさん、久しぶりです。」
「そうだった...久しぶり!!今日は何しにここまで?」
「先生がまずはいろんな学園を回って来いと言っていたので、我の数少ない知り合いがいるここまで来たのです✨ 」
「へぇ〜!じゃあさ、一緒にゲームしない?」
「ゲーム...?」
「そう!!私達の作ったゲーム、やってみてよ!!!」
「わかりました。やってみようと思います。モモイをわからせてあげます」
「なんでマルクトさんまでミドリみたいなこというのさあ...うう...こうなったらとっておき難しいやつやらせようよ!!!......ってミドリ?どうかしたの?」
「マルクトさん...この投稿って本当ですか?」
投稿というのはおそらく先程の生徒がZwitterにアップした投稿のことだろう。もう情報が広まっていた。何というスピード。これが情報社会に生きる人間の脅威というものなのだろうか。Zwitterには
『みんな!!!!!緊急事態!!!!シャーレの先生に彼女ができた!!!!!!!相手は新しくシャーレの先生になった人!!!』
と、投稿されていた。ちなみに添付ファイルとしてマルクトと生徒たちの写真も添えられている。
その投稿はめちゃめちゃに燃えていた。主に先生ガチ恋勢が発狂していた。
『先生に彼女?反吐が出る』
『先生は私にお姫様って言ってくれたじゃんね。私を裏切るなんて許さない』
『ん、デマを流すのは良くない。先生を襲う』
『あはは...』
『旦那様を私から奪った罪、新しいシャーレの先生だろうと容赦はしませんわ』
などなど...これらはまだ良い方でもっとひどいことが書かれていたのもある。
「はい、本当です。この生徒達にここまで案内してもらいました。」
「えっ!?マルクトさん先生と付き合ってるの!?!?」
「お姉ちゃん話聞いてた?」
「先生から告白されたので間違いありません」
「「えぇ!?!?」」
どんどんと自体は急速に確実に悪化していっている。
まだマルクトの勘違いをさっきの3人だけが知っているのなら先生がその3人とマルクトの誤解を解いて終いだったが、ここまで広まってしまうと簡単には取り消せなくなっている。
どんどんと先生の負担が増えていってしまっている。
「あ!マルクト!お久しぶりです!」
「マルクトさん、お久しぶりです...」
外が騒がしいのが気になったのか部室の中からアリスとユズが出てきた。
「アリスにユズ、久しぶりですね」
「パンパカパーン!アリスはマルクトとエンカウントしました!今日は何しに来たんですか?」
「アリス達に会いに来ました。」
「嬉しいです!私もマルクトに会いたかったです!輸送船の中では目を覚ましませんでしたし...元気そうで何よりです!!」
「アリス!!!ユズ!」
「モモイ?どうかしたんですか?」
「マルクトさん、シャーレの先生になったじゃん。」
「はい!それはアリスも知ってます!とてもびっくりしましたがマルクトならやっていけると思います!」
「それは...私も...知ってます」
「ありがとうございます、アリス。これからはマルクト先生と呼んでくれると我も嬉しいです。」
「実はね、マルクトさん...マルクト先生って先生と付き合ってるらしいよ!!!!」
「...っ!?先生とマルクト先生は恋人の絆でつながっているってことですか!?」
「...!?」
「まあ、真偽はわからないけどそういうことになるかな」
「それはおめでたいです!!!いつ結婚するんですか?」
どんどん話が進んでしまっている。今こうしている瞬間にもあの投稿は拡散されまくってキヴォトス中に知れ渡ることになるだろう。まだ投稿してから一時間も立っていないのにいいね数は万を超えリポスト数も2000を突破しそうだ。コメントは1000は優に超えている。おそらく明日には万を超えるコメントが殺到していることだろう。
ついに、先生、動きます。マルクトに電話がかかってくる
『マルクト!?!?あの投稿はなに!?!?えっ!?!?!え、どういう事!?!?!?』
『あれは、事実をそのままあの生徒たちに述べただけですよ(`・ω・´)』
『なんで得意気なの!?!?ちょっと一旦帰ってきて!!!!!それからまたゆっくり話そう!!!!ゆっくりはしてられないけどおおおお』
『わかりました。今帰りますねあなた』
『それはまた誤解を生むって!?!?てか何処で覚えてきたのさそんな言葉...』
ツーツーツー
電話が切れた。電話越しの先生の声を聞いたゲーム開発部の面々はとんでもなく困惑していたが、今は説明している時間はないだろう。それがまた問題を生んでしまうのだが...
「ではみなさん、まだ話したかったですが先生に呼ばれてしまったのでシャーレに戻りますね」
「ちょっと待って!?今先生が誤解とかなんとか...」
「色々説明してほしいです!チュートリアルを飛ばしてゲームが始まってしまった状態くらい困惑し
てます!!!」
「待ってくださいぃ!!!!!」
アリスたちの叫び虚しくマルクトはシャーレへと飛んで戻っていってしまった。天井をぶち抜いて...
先生とマルクト先生がなんかこんがらがりそうです...小説を書くのって楽しいですが難しいです...色々と設定が瓦解しそうです。