そして俺ガイル最終巻まだ読み終わりました。...........マジで面白かったです!
ライトノベルって初めて読んだんですけどここまで面白いって当初は思ってもみませんでした!でももう完全ドハマりしましたね。もう一周いきます!
でもできればアニメも見てみたいな~。ネトフリで見れますかね?
「.................」
職場体験も終わり気温が上がってきた今日この頃。生暖かい風が柳の葉の音と様々な花と線香が混ざった匂いを俺に届ける
「.................」
色鮮やかな花の束と饅頭とこんぺいとうが入った袋を携え俺はすたすたと歩いていく
「ほら、おばあちゃん!はやくはやく!」
「そんなに走り回ったら危ないわよ」
「大丈夫大丈夫!あっ!」
「...........ッ」
俺の横を走っていた一人の男の子が思い切り転ぶ。ここの道はレンガだ。さぞかし痛いだろう
「う、うぅぅ...」
「大丈夫か?」
「う....うん」
「強いな。そんな強い子にはこれをあげよう」
俺は今にも泣きそうな子どもの頭を撫で袋の中のこんぺいとうを差し出す
「坊主、あんまばあちゃんに心配かけちゃいけないぞ」
「うん、わかった!」
「大丈夫!?」
「うん!それより見てこれ!この兄ちゃんがくれたんだ!」
「まあ...!ごめんなさいね。いま代金を」
「いいっすよ。それじゃあ俺はこれで。坊主、さっき言ったこと忘れんなよ!」
「うん!ばいばい!」
礼をするばあさんと大きく手を振る坊主に俺は手を挙げそのまま歩き出す
『もう喧嘩っばかりして.....ばあちゃん心臓がいくつあっても仕方ないわ」
『ごめん。でも....』
『そうね。女の子を護ったのは立派だったわね。だから今日の夜ご飯は海斗が好きなもの作ってあげる」
『やった!オムッライス!オムッライス!』
そういえば俺もよくばあちゃんに心配かけさせたっけな........と過去の情景に思いを馳せながらしばらく歩いているといつの間にか目的地に到着していた
「....................」
黒崎麗奈。俺の祖母の墓の前で立ち止まる
「久しぶり、ばあちゃん」
挨拶もほどほどに俺は手に持っていた花を花瓶に入れ袋の中の饅頭を彼女の墓前に置き始める
「ばあちゃんが好きだった饅頭屋も今日で閉店だ。だから最後に味わってほしくて持ってきた。こんぺいとうは........まあ、ばあちゃんなら許してくれるよな」
貴方ならきっと俺と同じことをしたはず。だろう?
「俺も高校2年生。そろそろ進路のことも考えなきゃでちょっと焦ってる。将来、なにやりたいかなんてまだ決まってないし一体どうしたもんかな」
もしまだばあちゃんが生きていたらこの問いに答えてくれただろうか?いや、絶対答えないだろうな。ばあちゃん意外と厳しいところもあるし
「じじい......直哉じいちゃんの店に新しく川崎沙希っつう女子がバイトで入ったんだ。料理の腕もいいし愛想は....まあまだ成長の余地を残しってけどアイツが入ってくれたおかげで店も賑やかになったし俺もじじいもかなり助かってんだ」
川崎の弟の大志も妹の京華もよく店に晩御飯を食いに来てくれてな。京華いや京ちゃんな、すごいんだぜ?まだ幼稚園生なのに箸もう完璧にマスターしてるんだ。俺なんて小学校に上がってやっとマスターしたってのに.......
「あと、最近ゆーちゃんと仲直り?したんだ。あの泣き虫ゆーちゃんが今じゃすごい綺麗なお姉さんになってるんだぜ?それと前話した彩加も先週の大会で準優勝したんだ。アイツは本当に俺の自慢の親友だよ」
自前のスピードと習得したテクニックを駆使して見事準優勝を果たした彩加。惜しくも決勝で敗れちまったけどアイツは努力は確かに実を結んだんだ。ほんっとアイツは俺の自慢の親友だ
「まあ、何が言いたいかっていうと。とにかく!躓くことも多々あるけど俺はなんだかんだうまくやれてるよ。だから心配しないであっちから見ていてくれ」
俺はばちんと手を合わせ最後にばあちゃんの墓前に礼をしそこを立ち去る
「...またな」
「う~ん....こっちの色いや、これはアイツの趣味合わないな」
ばあちゃんの墓参りも終わり俺はいまららぽーとであるものを調達しようとしている
「あ、そういえば結衣のやつ最近料理を趣味にしてるって言ってたっけ?だったら料理器具でもあげるか.....いや、どこに誕プレに料理器具送るやつがいるんだよ」
そう俺はいま結衣の誕生日プレゼントを探している。いつも仲良くしてくれているからなそのお返しも兼ねて。ちなみに去年はめぐ姉と喫茶店常、陽さんにアドバイスを貰いセボンというブランドのボディスクラブを3つ送った。え、なんで3つも送ったかって?いや、もし俺が選んだ一つボディスクラブの匂いが結衣にとって苦手のモノだったらやばいだろ?だから保険として二つ付けた、そんだけの話だ
「芸はないけどやっぱ今年もセボンにするか」
俺は雑貨店を出てセボンの店に向かう。だが......
「それじゃああとはお兄ちゃん頑張って~!」
「.................」
あの男、椅子に座って電話している女の子のこと凝視しすぎじゃね?
「いやいやまさか....そんな、テレビドラマやアニメ、小説の舞台じゃあるまいし....」
........え、マジ?リアル?ホントに行くの?。俺がそう思っていると見るからに危なそうなやつが女の子に近づいていく
『海斗、もし困っている人がいたら助けてあげられるような強い男の子になりなさい』
『うん...!なる絶対なるよ!だから.....!』
『ふふっ、約束よ』
『ばあちゃん!ねえ、ばあちゃん!』
ああ、わかってるよ。ばあちゃん!
「よ!久しぶりだな!」
「え..........」
「.........!」
「あの時以来だな!こんなところでなにやってんだ?買い物か?」
俺は女の子のもとへ近づき知人を装い話しかける。....よし、あのデブどっか行きやがったな。よかった俺、人相悪くて。....って人相悪かったらこの子も怖がるやんけ!
「...............」
「あの......」
「あ、ああ!すみません!よく見たら人違いでした~!やっべクッソ恥ずかし...それじゃあそういうことで~」
「待って!」
俺が立ち去ろうとするとその女の子は俺の腕を掴かみ俺を制止する
「お兄さん....ですよね?」
「え、はい。お兄さんですけど?」
「あの....小町です!」
「へ?」
小町...........どっかで聞いたことあるような
比企谷小町side
両親は共働きでお兄ちゃんも学校で家にいなかった。それが嫌で小町は一度小学校低学年の頃、家出したことがある。でも所詮は小学生の考え、行くあてもなくただ暗くなるまで近所を歩き回っていました
「グスっ、ううぅ」
辺りが暗くなりすっかり心細くなった小町ですけどやっぱり家に帰るのだけは嫌でおぼつかない足で公園の遊具の土管の中で体育座りをして泣いていました。でも....
「なあ..」
「....!」
「お前が小町?」
そんな中一人の男の子が息を切らしながら小町に声をかけてきました
「....うん」
「やっと見つけた~....お前の兄ちゃん心配してるぞ」
「お兄ちゃんが?お兄ちゃんに友達なんていたんだ....」
「え、そりゃいるだろ。普通」
まず第一声でこの言葉が出てきたのは仕方ないですよね(笑)
「ってちがうちがう!ほら、兄ちゃんとこ連れてってやるから」
「いやだ...!小町おうちに帰らない!」
「............」
小町の手を掴んでいたお兄さんは小町の言葉を聞くと手を離して小町の隣に優しい笑顔を浮かべながら座るのでした
「なんでお家帰りたくなんだ?」
「だって誰もいないし....寂しくて。みのりちゃんも杏ちゃん家に帰ったらママがいるのになんで小町だけ誰もいないの....?」
「そっか...お前の親共働きなんだな」
「...うん」
小町が頷くとお兄さんは小町を優しく抱きしめて
「寂しかったな。今までよく我慢した」
「うぅ......」
「偉いぞ。頑張ったんだな」
「うぅ...ああああ」
その言葉と行動で小町のダムは決壊、ものすごい量の涙でお兄さんの服はびしょびしょになっちゃったけどお兄さんはそれでも小町をずっと優しく抱きしめ頭を撫でてくれていた
「ぐすっ」
「落ち着いたか?」
「...うん」
「お前の気持ちよくわかるよ。あの誰もいない空間...寂しいよな」
「うん...」
「でも...小町の家族も小町がいなくて寂しいじゃねえかな?特に兄ちゃんは」
「........!」
そこで初めて小町は気づいたんです。自分の行動がお兄ちゃんをどれだけ心配させ悲しませてしまったことを
「小町...どうしよう...お兄ちゃんが...」
「ああ。アイツずっと泣いてたぞ。自分のせいで小町がとか言って」
「.........ッ」
「早く行ってやろうぜ。アイツまだ泣いてるだろうし」
「うん!」
こうして小町はお兄さんに手を握りながら隣町の公園まで歩いていくのでした
「おーい!お前ら!」
「海斗!どうだ見つかったか?」
「アイツどこにいる?」
「え、確か...あ、いたいた!おーいこっち来いよ!」
「.........」
公園には7人の男子がいてその奥のベンチには目を赤く腫らしていたお兄ちゃんが座っていました
「お兄ちゃん!」
「....!小町!」
「ごめんなさいお兄ちゃん!」
お兄ちゃんを見つけた瞬間、小町はお兄ちゃんに抱き着いてまた涙を溢れさせながらずっと謝っていました
「よかったな。見つかって」
「お、おう。ありがとう...ほら、小町も」
「あ、ありがとう...」
「いいって」
「そうそう!おかげで塾サボれたし!」
「俺も!水泳サボれた!」
お兄さん含めた8人の男子は気にするなって言ってくれて恨み言もなくただただ暖かい言葉をかけてくれていた
「はあ、あんな馬鹿たちは放っておいて....でも本当に見つかってよかったね。えっと、ねえ海斗。小町ちゃんはわかるけどこっちの子の名前って?」
「そりゃあ.....あ、そういえば聞いてなかったな」
驚くべきことにお兄さんたちは名前の知らないお兄ちゃんのために夜遅くまでずっと小町を探してくれていました
「俺、海斗!お前は?」
「俺は..」
「ゴルアアアアアア!」
自己紹介をしようとする矢先突然ものすごい怒号が響き渡ったのです
「お前ら!いま何時だと思ってやがる!」
「やべえ!飯塚だ!」
「「「「「「「「逃げろ!」」」」」」」」
怒号の主を発見した途端お兄さんたちは猛ダッシュで離れていってしまいました
「ったくあの悪ガキどもが....!ん?」
「「...........ッ」」
「お前たちうちの学校の生徒じゃないな。こんな時間でなにやってんだ?」
「その....」
こうして小町たちは飯塚先生という方に事情を説明しました
「なるほどアイツらが.....たまにはいいことすんじゃねえか!よし、それじゃあ俺がお前らの家まで送ってやるよ」
「え...」
「こんな時間にガキ二人だけってのも危ないしな。ほら早く行くぞ、俺だって早く帰ってサッカー見てえからな」
そう言って小町たちは半ば強制的に飯塚先生に送られ無事帰宅しました。そして小町たちを送り届けた先生はすぐに帰ってしまい私を優しく抱きしめてくれたお兄さんの名前を聞きそびれてしまいました。ちゃんとお礼を言いたい。お話ししたい。またあの温もりを感じたい。そう願ってきました
「よ!久しぶりだな!」
そしてあれから数年後、二度と叶わないであろう機会が巡ってきたのでした
海斗side
「ああ。そういえばあったなそんなこと....」
「思い出していただけてよかったです。改めまして比企谷小町です。あの時は本当にありがとうございました!」
「黒崎海斗です。あの時のことは気にしないでくれ。俺たちが勝手にやったことだしな。ということは俺、比企谷と小学生の時一回面識があったってことか....こんな偶然もあるもんだな」
小町さんに連れられ俺はいまちょっとした喫茶店で昼食を取っていた。それにしてもあの女の子が立派になって
「もう立派なお姉さんだな」
「いや~まだまだですよ。でもそう言っていただきありがとうございます♪」
「今はもう中学3年生か....受験ご苦労様です」
「本当ですよ~。最近は面談と模擬のオンパレード...高校受験がこんなに大変とは小町思ってもいませんでした...」
わかる。当時は俺も何度心折られたことか....ああ、未だに思い出すぜ、あの地獄の日々を
「まあ、気を張りすぎずに少しずつ頑張っていったら大丈夫だろ。って悪い、先輩風吹かしちまったな。話題を変えるか。今日はここに何をしに来たんだ?」
「実はですね...」
彼女曰くどうやら比企谷、雪ノ下、小町さんの3人もどうやら結衣の誕生日プレゼントを買いに来たらしい。そして妹からの兄へのお節介と称し雪ノ下と二人きりにしたらしい
「なるほどな....ふっ」
「どうしました?」
「いや。ただ小町さんの狙い通りには絶対ならなそうだなって。性格も考え方も真逆だって結衣も言ってたしな」
「そうですかね~。ああいう人たちほど案外くっついたりするもんですよ。あと小町のことは小町と呼んでくれると嬉しいです」
「いいのか?」
「ぜひ!」
じゃあお言葉に甘えて小町とこれから呼ばせてもらおうかな....こうして俺たちは雑談を交えながら昼飯を食べ進めていった。会話の中で小町と大志は同じ学校のクラスメイトだってことがわかった
「化粧室に行ってくるからちょっと待っててくれ」
「はい!」
ご飯もデザートも食い終わり、俺はトイレに行くふりをしてレジに進む。さすがに年下しかもまだ義務教育が終わってない子どもにお金を出せるわけにはいかないだろ?
「こちら300円のお返しになります」
「ありがとうございます」
会計も終わり俺は元の席に行き小町の様子を確認しに行くとなぜか小町は頬を膨らませながら俺を睨みつけていた。全然怖くねえけど
「なんでそんな目で見る?」
「海斗さんのその行動は小町的にポイント超高いですけど今回は小町があのときのお礼にごちそうしたかったのに!」
「お礼?いやだからあの時のことは気にするなって言ってるだろ。今日は楽しい時間をありがとうな。また会ったら話聞かせてくれ」
「待ってください!」
小町を俺の手を掴む。というか力強いなこの子
「海斗さん、まだ結衣さんのプレゼント決まってないんですよね?」
「まあな」
「だったら一緒に買いに行きませんか?女子視点のアドバイスとかできるかもしれないし....」
たしかに。それはめちゃくちゃ頼もしいな。だが迷惑じゃ
「迷惑なんかじゃありません!」
「そ、そうか。ならお頼む」
「はい!任せてください!ならさっそくこっちのエリアに移動しましょう!」
「お、おい!引っ張るなって!」
俺は小町に引っ張られながら女性物が並ぶお店を回った。香水やヘアブラシ、ボディクリームに携帯ヘアアイロン、リップクリームあ、でもこの前リップはゆーちゃんとお揃いのモン買ったって言ってたっけ...
「..............」
「小町、このヘアブラシ.....小町?」
「え、いや~!すみません、それでどうしましたか?」
「このヘアブラシってどうかなって?」
「あ、これ小町が今朝読んでた雑誌に載ってましたよ!確か女子人気小物ランキングで4位だった気がします」
「4位か...」
なんか微妙だな...せめてトップ3に入ってたらこれにしようと思ってたんだが
「でもこれまた人気が再燃してまして....どこを巡っても売り切れ続出なんですよね」
「マジか!じゃあこれにするか」
「良いチョイスだと思います」
「それじゃあ俺は会計してくるからあっちで座って待っててくれ」
「わかりました!」
俺はハート形のヘアブラシとあるものをレジに持っていく
「待たせたな」
「いえいえ!ぜんぜん待ってませんよ!」
プレゼントも無事にゲットし俺は小町の元へと足を進める
「付き合ってくれてありがとうな。おかげでいいもん買えたよ」
「何言ってるんですか...小町のアドバイスなんてほとんどいらないぐらい海斗さんセンスがいいんで驚いちゃいましたよ。むしろごめんなさい、なんか無理やりついてきちゃって」
「そっちこそ何言ってんだ。小町の一声があったからこれを手に入れることができたんだ。マジで助かった」
「えへへ」
これは本音だ。もし小町がいなかったらあと3時間ぐらいはここらをウロウロしてたと思う。いやマジで。だから
「これは微々たるものになっちまうんだけど」
「え...」
俺は小町に小袋を渡す
「開けてみ?」
「これって....」
俺が渡したものは銀の向日葵のネックレスだ。花の真ん中には種類はわからんけど小さなオレンジ色の宝石が埋め込まれている。さっきの店で小町がずっとこれを見てたから今日のお礼ってことで送ってみた。あとはまあ、年上としてちょっとかっこつけてみたかったってのもあるな
「まあ、今日付き合ってくれたお礼だ。改めて今日は本当にありがとう。じゃあな、気を付けて帰れよ」
「あの!」
ん?
「小町こそ今日はありがとうございました.....。こんな素敵なものまで。その.....えっと....」
「........?」
「携帯!連絡先を教えてほしいです!今日本当に楽しくて.....また一緒に出掛けたいし話したいし...だから」
「全然かまわんけど」
なんだ急に顔を赤くして言葉が詰まってたからなんかあったのかと思ったぞ。でもまあ、確かに年上に連絡先聞くのは緊張するよな.......
「QRコード出してくれるか?登録するから」
「は、はい!」
よし、登録完了!
「登録で来たぞ」
「小町もできました....」
「それじゃあ俺も行くな」
「はい。しつこくなりますが今日は本当にありがとうございました!」
「おう!」
こうして俺は小町と別れ家に帰宅するのだった
比企谷小町side
「..............」
「小町?」
「ん、なにお兄ちゃん?」
「その大丈夫か。晩飯食い終わってからずっと...いや俺が帰ってきてからずっとそのネックレス眺めてるけど」
「うん。ダイジョブ」
海斗さん。いまどうしてるかな?
「ねえ、お兄ちゃん」
「ん?」
「男の子が好きな服ってどんなの?」
「ぶっ!え、なんだよ突然?」
「答えて。小町、真剣なの」
「そりゃまあ.....女の子らしい服?」
「はあ......」
お兄ちゃんに聞いたのが間違いだったかもな~
「黒崎さん..どんなのがタイプなのかな~」
「ちょっとまて....」
あ、やば。もしかして声出てた?
「なんで黒崎の名前が出てくる?まさかそのネックレス、アイツに貰ったのか?というより今日俺たちと別れてからアイツと一緒にいたのか?」
「うわっ、お兄ちゃんめんどくさっ!」
「小町、悪いことは言わない。アイツはやめとけ。見た目は怖いし変わったやつだし誰とでも仲良くできるし俺とも普通に話してくれるし料理は美味いしさっきは怖いって言ったが顔は悪くないしマッカンに理解あるし......あれ?」
「何も問題ないじゃん...」
「とにかくだ。とりあえずそのネックレス俺にも見せてくれないか?」
「いやだよ!」
「見せろ...!」
「い・や・だ!」
海斗side
「お前、この間の休みに小町と一緒にいたのは本当か?」
「ああ。偶然会って...というよりも俺から声かけて」
「は?お前、ナンパしたのか?」
「そういうわけじゃないんだが....まあ理由は置いておいて。そのまま昼飯一緒に食って一緒にショッピングしたな。小町のアドバイスのおかげで」
「小町を呼び捨てで呼ぶな殺すぞ」
「怖い」
休み明け登校したらいきなりこれだ。怖いんだけど
「そんで小町さんのアドバイスのおかげで結衣の誕プレを選ぶことができたんだ。結果は見ての通り大成功だ」
登校した直後俺は結衣に件のヘアブラシを渡した。結果は大成功!俺も驚くぐらい喜んでくれた。そしてそれを見た俺も嬉しい。やっぱ誕生日はこうでなくちゃな
「ほら、アイツ手鏡持ってさっそく使って...」
「話をそらすな。それでお前は帰り際小町にネックレスを送ったのか」
「おう。店でずっとあれ見てたからな。付き合ってくれた...」
「付き添ってくれたな」
「付き添ってくれたお礼にプレゼントしたんだよ」
さてはコイツ、シスコンだな?でも気持ちはわかる。あんな可愛い妹がいるんだシスコンになんのも仕方ない
「それに他意はないな?」
「え?ああ、うん」
「ふぅ......ならいい」
そう言うと比企谷は席に戻っていった。まったく小町も苦労するな.....
「海斗、おはよう」
「おはようさん。確か今日表彰の日だったよな.......」
こうして月日は流れ一学期が終わり
「え、千葉村?」
「ええ。お願いできないかしら?」
高校生活2度目の夏休みが始まる
おまけ
八幡side
「キマシタワー!」
期末も終わりみなの肩の荷が降りた今日ころごろ、平穏と腐女子の奇声が教室に流れていた
「なあ、海老名さん」
「ん、どうしたの?」
「いつも海老名さんが読んでるびーえる?って面白いのか?」
..............クラスに激震走る。学年の人気者の男子がBL作品を手に取ろうとしているこの現状に皆は衝撃を受けていた。隣にいる三浦は固まってるし戸塚はかつてないほど眼光で海斗を見ている
「ふ、ふふ、ふふふ、もしかして海斗君もこっち側に興味があるの?」
「まあな。いつも楽しそうにその本読んでるしそのたびに”キマシタワー”って叫んでるから気になってるんだよな。だからもしよかったら俺も読んでみていいか?」
「沼る覚悟はできてる?」
「ぬまる?おう、できてる」
やめろ。そんな単語コイツに通じるわけないだろ。黒崎、お前も不用意にうなずくんじゃねえ
「ならこちらをお貸ししましょう!」
「うおっ」
海老名がとても活き活きとした様子で机にBL作品を出す
「ほらどうぞ遠慮なさらずに」
「ん?海斗君、漫画読むん?俺も一緒に読んでいい?」
「いいぞ。ほら隣座れよ」
「海斗!僕も一緒に読んでいいかな?」
「おう、こっち来いよ」
「くろとつ、キマシタワー!」
なんてカオスなんだ。状況を整理しよう......BL作品に集まる強面、べえ、トツカエル。そして黒崎と戸塚が並んでエキサイティングしてる腐女子に未だに固まっている金髪ドリル.......うん、混沌だな
「それじゃあ始めるぞ」
こうして3人はものすごい真剣な顔でBL作品を読み進める。そして10分後
「こ、こんな.....こんなことってあるのかよ...!」
「べえっわ....!マジでべぇわ!」
「ううぅ、こんなの悲しすぎるよ...」
まさかの全員号泣。いや知ってるよ?そういうBL作品って以外と泣けることは。でもそんなに号泣しなくてもいいだろ
「クソ...二人はどうしても交われない運命なのか...!」
「なんという残酷な運命!」
「すごく切ない物語。主人公の人...きっと戻ってくるよね」
戸塚....泣いている姿も大変かわ
「「うおおおおおおお!アンドリアス~!!!」」
うるせえ!むさい男どもが!
「わかる!すごいわかるよ!」
「なあ、海老名さん。続き、続き貸してくれ!」
「残念だけどその続きはまだ私も持っていないの」
「ええ!?それじゃあこの本の続きが置いてあるお店、もしくは発売日を教えて」
「あまい!」
「「....!」」
海老名の張りのある声が響き渡りその声に黒崎も戸部も背筋を伸ばす
「その本は簡単には手に入らないの」
「なんだと...?」
「手に入れるには戦いに勝たないといけない」
「戦い?それっていったいなんなん?」
戦い....まさか
「夏のコミケ.....この戦場で勝たなければ....続きは読むことはできない!」
「夏の....」
「コミケ...!」
「「戦場?」」
そりゃそうだろうな。お前らコミケとは縁遠い存在だもんな
「なら俺らも行ってみるか、コミケ」
「いいじゃん!実は前から気になってたんだよね~」
「彩加はどうする?」
「僕も行ってみようかな」
「よし、決まりだな。海老名さん、そのコミケっていつ開催されるんだ?」
え、おまえらマジで?
「一応聞くけど3人ともコミケ参加の経験は?」
「「「ない」」」
「仕方ない。ここは先達者として使命を果たしますか.....はい、これ」
「うん?ホモンクルス?なんだこのカード?」
うわっ、なんつーサークル名
「ちょうど売り子の人をまだ見つけられてなかったんだよね。だからもしコミケで私の出店の手伝いをしてくれたら色々サポートしてあげる。どう?売り子、やってみない?」
「そのあんまりまだよくわかってねえけどとりあえず海老名さんの店の手伝いをすればいいんだな」
「てか海老名さん漫画描けるん?マジでやべえ!」
「すごいね、海老名さん!」
「いや~でも今回初出展だからまだまだ全然だよ~」
いや、それでも十分凄いだろ
「それじゃあここにこの時間で集合ね」
「はや!?」
「これ始発使っても間に合わねえぞ。しゃあねえ、どっか適当なホテルで宿泊するか。彩加も一緒に来るだろ」
「え!?う、うん!」
「あ、俺も俺も~」
「年頃の男子高校生3人がホテルの一部屋に....ぶっはあああ!」
あ、とうとう噴いたな
「ん...な、ちょ、、妃菜!?」
はああ....当事者じゃないのになんでこんなに疲れてんだ俺.....それにしても戸塚とホテル.....へへっ
「うわ、ヒッキー顔キモッ」
「黙れビッチ」
「ああ!?」
続く
「え、このおまけ続くの?ていうかあーしのセリフこれだけ?一応この作品のヒロ....」
つづく!
読んでくださりありがとうございました!
海斗の過去が少しだけ明かされましたね。海斗の性格は故人である祖母、麗奈が大きく影響しています。麗奈も今の海斗と同じく困っている人がいたら放っておけない性格でした。そして海斗の祖父である直哉(下衆じゃないよ)は麗奈に助けられた一人でありその時に一目ぼれしています
マル秘エピソードのコーナーです
実は当初小町はヒロインにするつもりはまったくありませんでした。ですが私の全ての作品を見てくださっている我が妹から「もうハーレムにすれば?」と言われたのでもう思い切ってぶちこんでみました。ちなみに川崎は海斗に対し恩は感じていますが恋愛感情は一切抱いていません。