Nightmares Never Die   作:山田夜守

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第8話複数の悪夢たち nightmares

襲撃してきたのは民兵を率いている男、アスワドであった。

アスワド「驚いたな...ネイビーシールズあたりかと踏んでいたが、

まさか、相手がイブリースだとは思わなかったぞ」

アスワドはそう言うとすぐさま手にしていた*AKMで誠士郎にものすごい剣幕で射撃を加える。

*AK47の改良版

 

誠士郎は見慣れたAKMの銃弾の軌道を予測し、回避し、アスワドに接近し、切りかかった。

アスワドもそれを交わし、しばらく攻防を続けた。

カスパーは眼の前の光景が到底信じられなかった。

二人の人間離れした尋常じゃない動きにカスパーの心の中は恐怖、興奮、異様など様々な感情が錯綜していた。

 

エーリヒの目も赤く変化し、MP5で援護射撃を加えながら口を開く。

エーリヒ「あの男、映像で喋っていた男だな。

まさかやつがnightmareだったとはな...」

 

しばらくの熾烈な攻防の後、隙をついて誠士郎が刀をアスワドの首元に突き刺し、決着がついた。

誠士郎は仕留め終わると、刀に付着した血を払い、アスワドの遺体を車両の中に引きずり込んだ。

 

ネロ「ダスク、後であいつの死体で少し回復させろ」

ダスク「ちきしょー!

俺が仕留めたかったぜ」

 

ネロ「「....こちらaquila、対象は片付いた」」

ケイン「「....こちらsavage、ヘリを狙った攻撃も下火になってきたことを確認」」

 

 

エドワードはある場所へ車両の無線から連絡を取る。

エドワード「「...こちらbwss社、まもなく指定された米軍前哨基地に到着します、over」」

米軍の通信相手「「....こちらB(ブラボー)前哨基地、承知しました。

それではお待ちしております」」

 

まもなくして米軍の指定された基地に到着した。

先に二機のヘリが着陸し、人質たちを下ろした。

二台のハンヴィーも基地へ到着し、基地の検問所を通過した。

ようやくカスパーは安堵に包まれた。

だが、ちょうどそんな頃、ネロは治療を受けるように諭され、カスパーは施設内で応急処置を受けた。

 

ネロはヘリの操縦手にある頼み事をした。

ネロ「じゃあ、この遺体を回収班のところまで届けてくれ」

操縦手「了解した」

そう言って、ブラックホークにアスワドの遺体を積んだ。

 

基地内で何やらネロが携帯電話で誰かと電話を始める。

ネロ「ああ、部長お疲れ様です。

任務の方が完了しました」

話し相手「ああ、ご苦労。

それでnightmareの捜索の方は?」

ネロ「そちらも同時に完了しました。

それでですね、興味深い報告がありまして...」

 

話し相手「ほう?聞かせてくれ」

ネロ「謎の力を持つ人物を偶然にも発見しまして、憶測ではありますが、nightmareと何らかの関係があるものと自分は確信しております。

それに加えて、彼の力は役立ちます」

 

話し相手「それは確かに興味深い話だ。

その人物と共に本部に出頭してくれ給え」

ネロ「承知しました。

それでは、今から本部へ帰投します」

そう言うとネロは電話を切った。

そんな頃、治療を終えたカスパーがネロのもとに礼をいいに戻ると、とあることを頼まれた。

 

ネロ「おお、治療は済んだか。

それで、カスパー、君の所属する会社の電話番号を教えてくれ」

そう言うとカスパーは電話番号を教え、ネロはその会社に電話をかけ始めた。

ネロ「もしもし?」

話し相手「ん?何だね君は?」

ネロ「私、米軍関係者のものでして、

現在、おたくの社員のカスパー・ハウザー氏をお預かりしております」

素性を偽りながらネロは話す。

 

話し相手「ああ、彼か... すまないな、ご迷惑をおかけしたようで」

ネロ「いえいえ、それでですね、今回ご連絡させて頂いたのはですね、

彼の退社の意向を代理で伝えさせて頂こうかと思いまして、彼は今回の件でこれ以上会社に迷惑はかけられないとのことで...」

 

カスパー「え?ちょっと!何を勝手に..」

話し相手「そうか...いや非常に助かるよ。

彼の独断専行と言うか、行動は普段から目に余ってね。

これ以上こっちで面倒は見きれないと感じていたからね」

ネロ「はい、それではお伝えしましたので失礼します」

そう言うとネロは電話を切った。

 

カスパー「ちょっと!

なんてことしてくれるんだ!」

当然ながらカスパーは怒りをあらわにした。

 

ネロ「カスパー、君は俺達の本社に同行してもらうことになった」

カスパー「え?なんでだ?」

ネロ「悪いが、部長の指示なんでな、問答無用で同行してもらう」

カスパー「僕の意思は?」

ネロ「問答無用だ」

 

そう言うと

ネロは今後の予定を発表し始めた。

ネロ「よし、じゃあここからの予定を発表するぞ。

とりあえず、これからハンヴィーでバグダッドの基地へ帰り、*ストライカーに乗り換えて国境を超えてヨルダンに入る。

そして空港から飛行機でアメリカの本部へ帰還する」

*アメリカで開発された兵士輸送用車両。

ここで使用されているのはM1126ストライカー

 

 

エドワード「ok。

じゃ、ひとまず、ここを出ようか」

二台のハンヴィーは米軍の基地を立ち去り、バグダッドへと向かった。

先程と同じようにエドワードの運転する車両が前方を走り、そちら側にイヴァンとケイン、誠士郎が乗り、ネロが運転する車両にはエーリヒ、カスパー、ダスクが乗った。

 

このとき、カスパーには突然のできごとの連続で安心する余裕はなかった。

そして道中、疑問について質問をした。

 

カスパー「...ひとつ質問してもいいかな?

さっきの赤い目の男は何なんだ?さっきから言っているnightmareってのは何なんだ?」

 

ネロ「...まあ、君ならいいか。

いずれにしても知ることになるだろうしな。

さっきの赤い目に変化するものがnightmareだ。

俺達はそう呼んでいる。

特徴としては赤いオーラを纏い、人間離れした運動能力を有する。

そして、人間よりも強靭な肉体を持つ」

カスパー「...てことはさっきの東洋風の男や金髪の彼もそのnightmareってやつなのか?」

ネロ「そうだ。

ここにいる俺達全員がそのnightmareだ」

 

カスパー「...もう一つ質問いいかな?

あんたらが所属しているのは特定の軍隊なのかい?」

ネロ「いや、民間軍事会社というやつだ。

ここ最近急激に勢いを伸ばしてきている企業形態だな」

そんな会話をしているとき、無線が入った。

 

エドワード「「....そろそろ、基地に着くよ」」

ネロ「おし、そろそろ着くみたいだな。

話はまた後だな」

 

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