二台のハンヴィーはバグダッドにある基地に到着し、そこでストライカー兵員輸送車に乗り換えた。
ストライカー兵員輸送車にはメンバー全員が乗車した。
ネロ「おし、そんじゃ、自己紹介といこうか。
俺はネロ・フェルナンデス。
この部隊のリーダーだ。
よろしくな」
カスパー「え?ちょっと、僕はもしかしてこれからあんたらと過ごすことになるのか?」
ネロ「ああ、そうなるだろうな」
エドワード「僕はエドワード・ブラックウッドだ。
よろしく頼むよ、カスパー」
カスパー「ああ、僕はカスパー・ハウザー。
こちらこそよろしく頼むよ」
ダスク「俺はダスク・オズワルドだ。
よろしくな」
ケイン・ナイトバーン「ケイン・ナイトバーンだ。
カスパー、よろしくな」
エドワード「カスパー、彼ら二人は単細胞だから、注意したほうがいいよ」
エーリヒ「...エーリヒ・ナハトマンだ。
よろしくな」
誠士郎「...夜村誠士郎だ。
よろしく頼む」
イヴァン「...イヴァン・チェルノーフだ」
全員の自己紹介が終わったとき、ケインが口を開いた。
ケイン「てか、今回なんで俺達に依頼が回ってきたんだ?」
ネロ「おそらく見栄えのためだろうな。
米軍は前回の作戦で、ここらの襲撃ミッションにデルタフォースを投入させて失敗しているからな。
もう一度同じ失敗をすれば面目が立たないから俺らの会社に白羽の矢が立ったんだろう。
んで、偶然イラクで活動していた俺等が適任だったってわけだろう」
エドワード「要は尻拭い、汚れ仕事なわけだ。
政治家や軍の上官というのは面目が全てだからね。
それで、失敗というのもそのはずだ。
なんせ、nightmareが潜んでいたんだからな」
ネロ「今回のnightmareの素性はどういったものなんだ?」
エドワード「名前は「アスワド・ディーブ」。
民兵組織「アル=バアス」の団長だ。
所謂、イスラム原理主義を標榜する組織だ。
そして、イランイラク戦争の英雄、フセイン政権下でもそれなりの権力があったとされている男だ。
おそらく死んでnightmareとなっているのはイランイラク戦争か湾岸戦争の最中だろう」
カスパーは困惑し、質問する。
カスパー「死んだ?死んだってのはどういう意味だい?」
ネロ「説明していなかったな。
nightmareは全員一度死亡しているんだ。
それで生き返っている。
ちなみに寿命がなく、体の年齢は若いままでストップする。
年を取っていた場合は若い頃の姿に戻る」
カスパー「え?え?なんだよそれ?そんなこと信じられるかよ!」
世間じゃそんな存在の話聞いたことがないぞ!」
ネロ「それはそうだ。
nightmareは世間で認知されていないからな」
カスパー「認知されていない?あの赤いオーラは一体どうやって隠しているんだ?」
ネロ「隠すも何も、
はなから見えていないようだ。
見えていればとっくに認知されているだろう。
どうやらnightmare同士はオーラを視認できるが、一般の人間には視認できないようだ。
君の場合は例外だな」
カスパー「nightmareを殺すことはできるのかい?
っていうか、さっきのやつは死んでいたのような...」
ネロ「殺す事自体はできる。
だが、一般の人間にはほとんど無理だろうな。
不可能ではないだろうが。
nightmare同士であれば人間同士が殺し合うことができるように殺すことはそれほど難しくない」
カスパー「...君らは銃を用いて倒していたけど、銃は効かないんじゃないのか?
なぜ銃は通用したんだ?」
ネロ「そこは俺たちにもわからない。
人間が銃を使用してもnightmareは倒すのは難しい。
しかし、nightmareがnightmareに銃を使用した場合はなぜか通用するんだ。
ナイフといった近接武器も同じ具合だ。
要は使用武器が問題などではなく、どういった存在がそれを行使するかってことだな」
カスパー「...nightmareってのは一体何なんだ??」
エドワードが運転しながら話す。
エドワード「それがほとんどわかっていないのが実情なんだ。
起源も実態も謎さ。
僕も独自に調査、研究はしているがね。
まあ、太陽が弱点じゃない吸血鬼とでも思ってくれ」
カスパーの困惑が止まらない。
カスパー「吸血鬼?血を吸うのか?」
エドワード「重度の負傷をしたときだけだがね。
nightmareの血を吸うと、回復する」
ダスク「ああ、俺がさっきしたぜ」
エドワード「あと、nightmareの特徴、共通点として軍人なんかの死が身近である人間であることが多いな。
それ以外にも医者なんかも比較的多い」
カスパー「...確かにオーラやあの感覚を感じるのはいつもそういった場所だ。
nightmareってのは世界中にいるのかい?」
エドワード「ああ、世界中にいる」
エドワード「それより、興味深いのはカスパー、君のほうさ。
青い目を持つ個体なんて聞いたことがない」
エーリヒ「...そいつには気をつけろよ。
一度研究とか言って始まったら際限ががないからな...」
エドワード「情熱がある男と言ってくれ給えよエーリヒ、君」
しばらく尋問のような時間が続き、エドワードが結論を出した。
エドワード「要するに、青い目はオーラを感知できる範囲が広い、鋭い感覚がするときに青い目に切り替えると稀にnightmareが確認できる、青い目の発症時期は不明と...
nightmare解明の糸口につながる情報だ。
それにnightmare捜索の手間が一気に省けるじゃんか。
君ほどこの部隊にほしい逸材はいない!」
カスパー「nightmare捜索がこの部隊の任務なのか?
それに手間が省けるっていうのはどういうことなんだ?」
エドワード「僕達はあまり、オーラの視認できる範囲が広くないんだ。
実験結果では精々5mってとこだ。
僕達の任務に関しては後々、説明があるはずだ」
そのような会話をしている間にヨルダンの国境を超え、ヨルダン内の空港に到着した。
ネロ「これだな。
アメリカ行きの便だ」
全員は、飛行機に搭乗し、本社のあるアメリカへ向かった。