Nightmares Never Die   作:山田夜守

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第10話夜更けの瞬間 beginning of the night

彼ら八人は飛行機に乗り、アメリカ合衆国の空港に到着、そこからは本社のあるバージニア州に一般車両で向かった。

バージニア州、そこは奇しくもアメリカ国防総省の本部ペンタゴン、更にはアメリカ中央情報局、通称CIAの本部がある州であり、つまりアメリカの軍事、防衛、対外諜報におけるの要衝、核と呼べる場所である。

 

ネロ「そろそろ、着くぜ」

カスパーは内心穏やかではなかった。

それはあの鋭い感覚が襲ってきたからであり、nightmareがいることが予見できたからであった。

 

カスパーはbwss社の本社に着くなり、廊下を歩き、とある部屋へと案内された。

ネロ「失礼します」

そう言って二人は中へ入った。

そこへ入ると、中には仮面をつけた男が椅子に座っており、カスパーはこの男からもオーラが出ているのを確認した。

 

仮面の男「やあ、フェルナンデス君。

任務ご苦労だった。

して、君が例のカスパー・ハウザー君だね?」

ネロ「恐縮です、部長。

ええ、彼が例の面白い男です」

仮面の男「ハウザー君、君、特殊能力があるそうじゃないか。

ここで披露してはくれないだろうか?」

 

カスパーは緊張しながら青い目に切り替えた。

仮面の男「おお!青い目とは...目にしたのは初めてだ。

その目には一体どんな能力が秘められているんだい?」

ネロ「オーラ、nightmareに対する感知範囲が非常に広いといった特性を持っています。

彼の能力は我が暗殺者《アサシン》部隊で非常に効力を発揮するものと断言できます」

仮面の男「そうだな。

君は今日からフェルナンデス君の指揮下で部隊に同行してくれ」

 

カスパーはまだ決心が固まっておらず、カスパーが承諾しかねていると、

仮面の男「ハウザー君、これは仕方のないことなんだ。

君の能力の性質上、こちらとしては不可欠でね。

それにnightmareという存在を知ってしまったからには野放しにはできないんだ」

カスパーは目の前の男に少し恐怖を抱いた。

 

仮面の男「君、nightmareに関しての概要はすでに聞いているのだろう?

nightmareとは秘匿の存在だ。

世間に知られてはならないんだ。

そのための部隊が彼らだよ。

あ、それと君に一つ質問なんだが、なぜ君は戦場にいたんだ?

見たところ軍人ではなさそうだが」

 

カスパー「僕は戦場カメラマンとして活動しておりました」

ネロ「それに関して私の方からも申し上げたいことがございます。

彼は土壇場になるととんでもない勇敢さと言いますか、無謀にも近いような行動にも及びます。

しかしこの性質は私が彼を推す二つ目の理由です」

 

仮面の男「ふむ、ますます君は部隊にふさわしいじゃないか」

それで、君自身から返事を聞こうか?」

カスパー「はい、ぜひ協力させてください」

仮面の男「快い返事をありがとう。

では二人とも今後とも宜しく頼むよ」

二人は返事をし、部屋を立ち去ろうとした瞬間、ネロだけが呼び止められた。

仮面の男「...彼は我々nightmareの存在を脅かすことになるかもしれない。

監視という意味も忘れないでいてくれ給えよ」

ネロ「はい、承諾しました。

ではこれで失礼します」

 

二人がその場を立ち去り、他メンバーと合流を果たす。

ケイン「で、結局カスパーは所属することになったのか?」

ネロ「ああ」

エドワード「じゃないと困るよ。

調査したいことが山程あるんだからさあ」

エーリヒ「...お前は少し自重したほうがいい」

 

カスパーは質問をぶつける。

カスパー「この前の質問だがここは会社なのかい?」

 

ネロ「ああ、民間軍事会社というやつだ。

「black worrier holdings」という企業ホールディングスで、その中にいくつかの企業が含まれていると行った構造だな。

うちの会社bwss社はその中の一社だ」

 

bwss社は表向きは主に戦場でのコンサルティング業務、軍事訓練、作戦指導、情報分析なんかを提供していた。

 

ネロ「で、俺達が所属するのが「特別作戦部」という部署だ。

で、そん中の特別作戦課、「暗殺者《アサシン》部隊」ってのが俺達だ。

特別作戦部は表向きは存在しない、世間には知られていないんだ。

そして、nightmareのみで構成されている。

他にもnightmare回収課やnightmareの情報を収集する課なんかも特殊作戦部内にはある。

で、肝心の俺等の任務は主にはnightmareの抹殺だ。

ただし敵対的、協力的でないnightmareのな」

 

カスパー「全員じゃないのか?」

ネロ「世界中にいるからな、全員殺すのは不可能に近い。

むしろ協力的なやつは進んで仲間に引き入れている。

 

まとめると敵対的、非協力的なnightmareを排除し、協力的なnightmareを収集するのが特別作戦部の仕事だな」

 

カスパー「...nightmareってのはどれくらいの数、世界にいるんだい?」

ネロ「詳しい数は不明だが、割合自体はかなり少ない。

ちなみに世界各地に企業グループ「black worrier holdings」の支社があって、その支社が世界各地のnightmareを捜索する拠点になってる」

カスパー「nightmareを収集する目的は?」

ネロ「さあな。

詳細は俺等には知らされていないな。

建前としては脅威の排除らしいが」

 

ネロはそこで話を切り上げ、とある場所へ移動した。

ネロ「よし、じゃあ新メンバー加入ってことで歓迎パーティーと洒落込もうか」

ダスク「いいねえ〜!

カスパー、俺はお前以上に楽しんじゃうぜ!」

ケイン「よし、気分が乗ってきた!

おい、カスパーこっち来いよ!

お前、酒は飲めるのか?」

 

エーリヒ「...これからよろしく頼むよカスパー」

エドワード「ちなみに僕ら、nightmareは基本的に栄養摂取は必要としない。

しかし、嗜好品としてなら食事を取ることができる。

さあ今回の主役は君だカスパー。

存分に楽しもう」

その中でも二人のメンバーは相変わらず無口なままであった。

 

ネロ「じゃ、改めてよろしく頼む。

歓迎しよう暗殺者《アサシン》部隊へ、そして死の向こう側の世界へ」

 

このときカスパーはまだ知る由もなかった。

自分がどんな世界に足を踏み入れたのか、そしてこれが夜の始まりであることを。

 

 

 

 

 

 

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