基地内に入ってきたエマニュエルはFAMASとM79グレネードランチャーを装備していた。
ケイン「ふん、来やがったか...」
エマニュエル「....英語....そうか、君たちは以前接触してきた三人と何か関係があるんだな?
差し詰め、彼らを始末した報復といったところかな?
それに、君たちも神の子のようだな」
ケイン「あ?神の子だと...?」
エマニュエル「俺達のように死んで生き返った存在を俺はそう呼んでいるんだ。
君たちも神の子ということは、それなりに強力な運命を持っているようだ...
俺には敵わないとしてもな」
ケイン「...意味不明な御託並べてねえで、さっさとかかってこい、キザ野郎」
エマニュエル「君は運命を信じないのか?」
ケイン「....うるせえよ」
エマニュエル「人の運命のというのは予め決定されているのさ。
俺達はその運命の奴隷にすぎない。
一度死んでもなお、このように生き返るなんて俺達が強力な運命を持っていることを証明しているようなものじゃないか?」
ケイン「....」
エマニュエル「君はシャルル・ド・ゴールという男を知っているか?」
ケイン「.....それがどうした?」
エマニュエル「彼の人生は苦難の連続だった。
だが、彼はその数多の苦難を乗り越え、天寿を全うした。
この奇跡をどう説明する?
つまり、これは彼の運命は強靭ということであり、なおかつ、人の運命、そしてその強弱は予め決定されていることの裏付けなんだ!」
ここで、物陰に隠れていたネロがベレッタ92FSで攻撃をするがエマニュエルは咄嗟に回避をし、威嚇としてFAMASを発砲した。
エマニュエル「外野は大人しくしていてほしいものだな....これは彼と俺の対話なんだ」
ケイン「.......」
エマニュエル「そうか、君が不機嫌なのは言い方が悪かったからだな。
訂正しよう、さっき俺が言った内容は、俺達は神の手の平の上で踊っているだけという言い方もできるな。
これでどうだい?」
エマニュエルがそう言った瞬間、ケインは血相を変えて所持していたM4A1でエマニュエルに向けて、猛乱射した。
しかし、彼はそれを咄嗟に回避した。
このとき、カスパーがダスク、イヴァンに攻撃を要請した。
しかし、ケインは阻止した。
ケイン「「....待て!!これは俺とあいつの問題だ。
手出しはするなよ!!」」
イヴァン「「....いや、しかし」」
ケイン「「....こいつは必ず俺が仕留める」」
エマニュエル「.....情緒不安なやつだな......
何がそんなに気に食わないんだ?」
ケイン「全部だ」
エマニュエル「全部?」
ケイン「てめえらみてえな、神とかほざいてる頭がめでてえ奴、全員だ!」
そう言うとM203でグレネード弾を撃ち込んだ。
エマニュエルはそれも交わし、負けじとM79で40mmグレネード弾をケインに撃ち込んだ。
ケインもそれを交わし、両者は基地内を駆け回り、物陰に隠れながら、攻防を繰り返した。
エマニュエル「...流石だな。
ここまで、俺と渡り合うなんてな....
君、いつの生まれだ?」
ケイン「うるせえよ!」
エマニュエル「.....まあ、いいか。
どの道、君は俺に敗北することになる。
このことは決定事項なんだ」
そこからもしばらく、攻防が続き、エマニュエルの攻撃でケインが左腕を負傷した。
ケイン「うぐっ!クソ!」
エマニュエル「はははは!だから言っただろう?
何度も言うが、運命は予め決まっているんだ。
俺がなぜこんなアフリカなんて辺鄙な場所で、こういった活動をしているかわかるか?
強い運命と弱い運命の者の差を明確化させるためだ。
連中の行動がまさにそれを体現しているな。
反政府勢力に武器を渡して、政府軍との力関係を拮抗させる。
すると、どうだ、奴ら互いに潰し合って消耗し、その隙に利権を横取りしても、ほとんどは互いを憎み合って本当に憎悪を向けるべき俺に矛先を向けない。
滑稽の極みだ!
このようにだ、弱い運命の奴はどこまでも強い運命の存在にどこまでも格差をつけられる。
そして強弱を明確化することは強者の責務なんだ」
ケイン「.......」
エマニュエル「動きが鈍っているぞ。
そろそろチェックメイトとしようか」
エマニュエルがとどめを刺そうと、物陰から飛び出し、近づいたその瞬間、ケインは懐に隠し持っていた*M67手榴弾の安全ピンを抜いてエマニュエルに炸裂させた。
だが、一部の破片をケインも食らってしまった。
*アメリカで開発された手榴弾
エマニュエル「あがっクソ!小賢しい真似を!」
そう言いながら、素早く、エマニュエルは物陰に隠れる。
ケインは隠れたエマニュエルに対し、グレネード弾を放つ。
エマニュエルは飛び出し、駆け回る、しかし、手榴弾の破片によって負傷しており、動きが鈍ってしまっていた。
そんな時、森の中からハンヴィーが現れた。
エドワードと誠士郎が乗っているものである。
それに一瞬気を取られ、ケインはM4A1でエマニュエルを撃ち抜いた。
エマニュエルは地面に倒れ込んだ、しかしまだ息があった。
ケインは負傷しながらも銃口を向け、喋り始めた。
ケイン「....さあ、この現状をどう説明するんだ....?
お前は強靭な運命を持っているんじゃなかったのか....?」
エマニュエル「.....ふっここで敗北するのも俺の運命なのか....
ならば、受け入れるしかないな...
まっまさか、君が俺より強い運命の持ち主だとはな....」
エマニュエルがそう言うと、ケインは引き金を引き、とどめを刺した。
ケイン「.....俺は断じて認めねえ!
神なんて存在が俺達の生殺与奪を握っているなんてな!
俺は....決して....」
エドワード「おい!無事か?」
エドワードと誠士郎がハンヴィーを降り、ケインのもとに駆けつける。
誠士郎「駆けつけるのが遅くなってすまなかった。
森の中に一人潜んでいるやつがいてな、そいつの尋問に手間取ってしまった。
奴が戦闘ヘリを呼び戻したとのことだ。
それと...ネロとカスパーはどこだ?」
ネロ「...ここにいるぜ」
エドワード「早くこいつの死体で回復するんだ。
ケインもあとはあそこで死んでいる奴らのもので済ませるんだ」
ネロとケインは回復を済ませると、カスパーが質問をする。
カスパー「人間の血も吸うのか?」
ネロ「そうだな、ただし、死体じゃねえと回復できねえ」
そのような会話をしている最中にダスクとイヴァンも基地の中に入ってきて合流を果たした。
ダスク「ケイン...お前、あそこは意固地になるところじゃねえだろ」
ケイン「悪かった...だが、あいつだけは俺が仕留めなくちゃならなかった」
ダスク「....例のあれか?」
ケイン「そうだ」
エドワード「....まあ、すでに、回収班は手配した。
直に到着するはずだ。
僕はnightmareの死体が回収されるこの現状に大いに憤りを覚えている。
毎回、僕の研究の余地がなくなるからね」
しばらくした後、UH60ブラックホークが、ネロたちのいる場に到着した。
操縦手はblack warrior holdings傘下の航空会社、「black warrior aircraft company」に所属するイグアス・ソンブリオであり、普段は暗殺者《アサシン》部隊の送迎だけでなく、回収班としての仕事も請け負っていた。
カスパー「!nightmareのオーラが近づいてくるぞ!」
ネロ「安心しろ、敵じゃねえ。
イグアスだな、割かし早い到着じゃねえか」
イグアス「よお、お前達!回収に来てやったぜ!
相変わらず、エドワードは不満げだな」
エドワード「当たり前だろ、研究対象が失われるんだぞ。
全く、世知辛いもんだ」
そんなエドワードを尻目にイグアスはエマニュエルの死体を回収し、ブラックホークの機体に乗せた。
イグアス「それじゃあな。
また、どっかの任務の時に会おうぜ!」
そう言うと、ブラックホークは飛び立った。