Nightmares Never Die   作:山田夜守

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*以前は「特殊作戦班」という呼称を用いておりましたが、今回から「特殊作戦課」に変更しました。


第三章 The Hero's Graveyard
第1話山岳のコブラ mountain cobra


ケイン「いやー今回の作戦は楽そうっすね」

 

 

 

bwss社の特殊作戦課、暗殺者アサシン部隊は任務でアフガニスタンの隣国、パキスタンを訪れており、そこでブリーフィングを行っていた。

 

そして今回の任務ではbwss社、特殊作戦部、部長の仮面を付けた男、Leitzも同行していた。

 

 

 

Leitz「確かにナイトバーン君の言う通り、手間は少ないかも知れない。

 

今回は、nightmareが潜伏しているのがわかっている分、話が早い」

 

エドワード「肝心のnightmareの素性を教えて頂けますか?」

 

Leitz「そうだな。

 

早速本題に入ろう。

 

今回の標的の名前は「アイユーブ・サウザーン」

 

サウジアラビア出身の国際テロリストだ」

 

 

 

ネロ「サウジアラビアですか...。

 

数年前の911の実行犯の男と同じですね」

 

Leitz「そうだな。

 

彼も国際テロ組織「アル・カイダ」に所属していた。

 

カタールやバーレーンといった親米国家のアメリカ大使館に対し、爆破テロを敢行している。

 

アメリカが彼を国際指名手配にし、アフガニスタンに侵攻して以来すぐに、ネイビーシールズが暗殺した。

 

その後にnightmare化したとみられている。

 

その後にアル・カイダの分派組織「アル・フィクリユーン」を結成、そして、そのリーダーになったと思われる」

 

 

 

以前、bwss社がアフガニスタンにnightmareである「アイユーブ・サウザーン」が潜伏している可能性の情報を入手し、エージェントを派遣、アイユーブ・サウザーンの懐柔を試みたが失敗し、bwss社は彼の抹殺を決定したという経緯であった。

 

 

 

エーリヒ「...で、その男の潜伏先がアフガニスタンてわけですね?」

 

Leitz「その通りだ。

 

アイユーブとうちのエージェントが接触したのが、ここだ」

 

 

 

Leitzが地図を指さす。

 

Leitz「それでだ。

 

今回、アイユーブが潜伏していると思われる場所がこの地域がここだ」

 

Leitzが再び地図を指をさす。

 

Leitzの指はアフガニスタンの西の地域を指していた。

 

 

 

ケイン「今回、どうやってアフガニスタンに侵入するんすか?

 

カブール行きの便なんてないはずですし、陸路は難しいんじゃないすかね?」

 

エドワード「米軍からの情報によると陸路では「*タリバン」の攻撃により、多数の被害が出ていると報告されています。

 

この場合、当然空路となりますよね?」

 

*アフガニスタンを支配している組織

 

 

 

Leitz「ああ、ここからが重大なんだ。

 

もちろん君たちには空路、具体的にはヘリで侵入してもらう。

 

だが、ここでネックとなる話がある。

 

今回の標的はヘリ撃墜のエキスパートの人物らしいんだ。

 

対ソビエト戦の時、アイユーブはソ連側のヘリをかなりの数撃墜した記録があると報告されている。

 

そこで「山岳のコブラ」という異名が付けられているほどだ」

 

エドワード「不用意に近づいては危険なわけですか....」

 

 

 

ダスク「作戦決行の時間帯は夜間すか?

 

nightmareは夜目が効くんで、夜間でも相手には簡単に捕捉されるんじゃないすかね?」

 

ネロ「ここはあえて昼間の作戦決行というのはいかがでしょうか?」

 

Leitz「いや、そうなるとnightmareでないゲリラたちにも捕捉されやすくなる」

 

nightmareは夜でも、視界が良好で問題なく活動することができ、

 

そして、カスパーにもその特徴があった。

 

 

 

ネロ「それなら、カスパーの能力、プロヴィデンスを生かすはいかがでしょう?

 

彼の能力を常に発動し、広範囲のオーラを感知できる状態にしておいて、オーラを補足し次第、すぐに地面に着陸するというのは?」

 

 

 

カスパー「....実は言うと...プロヴィデンスは体への負担が大きいんです。

 

常時発動しているのは少し難しいかと...」

 

 

 

Leitz「なるほど、そこで、君たちに朗報がある。

 

とあるルートを分析課に調査させたところ、安全なルートが存在するとのことだ」

 

Leitzが地図上で指をなぞる。

 

Leitz「それに加えて、相手側に本命の着陸地点を悟らせないために何度もヘリの離着陸を繰り返してもらいたい」

 

 

 

ネロ「...お言葉ですが、かなりの遠回りな上に、大きな手間になりますね...」

 

Leitz「すまないが、我慢してくれ給え。

 

相手側の特性上、仕方ないんだ。

 

それで、目的地に接近するまでハウザー君の能力は温存しておこう」

 

 

 

一同は理解した合図として頷いた。

 

Leitz「今回は作戦中も私が指揮を取る。

 

そして、加えて伝えておきたいことがある。

 

君たちには大鴉レイブン部隊と共同作戦を行ってもらいたい」

 

 

 

ネロ「...あいつらとですか?」

 

Leitz「ああ、何しろ、彼らは比較的、アフガニスタンの土地勘があるからね」

 

カスパー「...大鴉レイブン部隊?」

 

 

 

Leitz「そうか、君は会うのは初めてだったね。

 

大鴉レイブン部隊は我が企業ホールディングス、bw holdingsの傘下の企業の一つであるシンガポールを拠点とする「black warrior security company」社、所属の特殊作戦課さ。

 

bw holdings傘下の各企業には特殊作戦部、つまりnightmareだけで構成される部署があり、その中に各企業が特殊作戦課を保有しているんだ」

 

 

 

「black warrior security company」は表向きは顧客に対し、警備員や戦闘員を派遣する業務、顧客を護衛する業務を主としていた。

 

しかし、裏側ではbwss社と同じく、nightmareのみで構成される、特殊作戦部を有し、その中に大鴉レイブン部隊を有していた。

 

 

 

カスパー「...なるほど、理解しました」

 

Leitz「よろしい、それと今回は我々、bwss社はアフガンに入る口実がない。

 

NATO軍の兵士のふりをしてアフガンに潜入してくれ。

 

仮に米軍や他の連合軍の兵士に見つかった時に面倒だからね。

 

それじゃあ、景気づけに命名しよう。

 

今回の作戦名は「山岳のイタチ作戦」としようか」

 

 

 

ネロ「承知しました。

 

では、作戦決行と行きましょうか」

 

Leitz「よし、君たちは支度が済み次第、ブラックホークの位置まで移動してくれ給え」

 

 

 

各々はNATO軍のワッペンをつけたり、マガジンを込めたり、銃のセーフティを解除したりし、自身の武器の手入れや準備を済ませる。

 

暗殺者アサシン部隊が動き出す頃、夜も更けてきていた。

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