Nightmares Never Die   作:山田夜守

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第2話山岳のイタチ作戦 operation mountain mollidova

暗殺者《アサシン》が動き出した頃、大鴉《レイブン》部隊も動き出していた。

 

ダム「あいつらとの作戦か、久しぶりだな」

喋りだしたのは大鴉《レイブン》部隊を率いるリーダーの男、ダム・シナワットである。

 

ペルマラム「最近、新メンバーが加入したと聞きましたよ」

返事をしたのは支援火器を扱うペルマラム・グラップであった。

 

伊吹「その新メンバー、何やら特殊な能力を持っているそうよ」

そう言ったのはこの部隊の狙撃手を担当する黒崎伊吹であった。

 

ラートリー「特殊な能力?何それ~?」

興味がある様子で応ええたのは近接戦闘を得意とするラートリー・マガルであった。

 

ダム「どんな奴なのか楽しみだな。

それはそうと今回の作戦、あの仮面のオッサンの指揮下につけとのことだったな?

俺あいつ、なんか胡散臭え気がするんだよな~」

 

伊吹「まあ、ほとんどあの人について何も知らないから無理はないわよね」

ペルマラム「私、あの人の素顔、見たことないですよ」

ラートリー「よっぽど、顔にコンプレックスでもあるのかしらね?

あ、ダム、時間だよ!」

ダム「おっしゃ!じゃあ、向かうとするか」

 

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大鴉《レイブン》部隊が動き出した少し後、暗殺者《アサシン》はMH60ブラックホークでアフガニスタン領内に侵入していた。

 

イグアス「何度もヘリを離着陸させんのめんどくせえな~」

ヘリの操縦手のイグアスがボヤく。

 

ケイン「吐きそうだぜ全く。

しかもよ、遠回りルートを進むんだろ?勘弁してくれよ。

カスパー、お前のプロヴィデンスで何とかなんねえのか?」

 

カスパー「すまない....

それに僕も別の理由で苦しいよ。

この土地、あの感覚が頻繁に襲ってくる...」

 

エドワード「僕の研究結果によるとだね、通常時のカスパーのオーラの感知範囲が100m前後、プロヴィデンス発動時は400m前後といったところだ」

カスパー「もう僕は駄目かもしれない.....」

エーリヒ「....気の毒だな、カスパー。

それにケイン、お前はいつも文句言ってないか?」

ケイン「仕方ねえだろ。

文句を言うのは俺の昔からの趣味なんだからよ」

エーリヒ「...厄介な趣味だな....」

 

エドワード「ところで、聞いたかい?

アメリカ軍のアフガンでの作戦名。

「不朽の自由作戦」だってさ」

イグアス「本当にアメリカ人は自由だとか、そういう言葉が好きだな」

 

ダスク「自由とか何とかはフランス人が一番最初に言い出したんじゃなかったか?」

エドワード「ああ、フランス革命の理念にそうある。

それと同時にだ、アメリカ人は自由の強制が好きなんだ。

自由と言うのはだな、広大なジャングルの中に地図やコンパスを持たずに、放り込まれるようなものだ。

これについては、似たような主張を哲学者のサルトルもしている」

 

イグアス「大体、戦争ふっかける時の大義名分がそれじゃね?」

エドワード「そうさ、彼らは、自由の強制という不自由を強いている矛盾に気づいていない」

ダスク「本当に屁理屈が大好きな野郎だぜ」

 

そんな時、ヘリの音と共にカスパーは近づいてくるnightmareのオーラを感じ取った。

 

カスパー「!nightmareが近づいてくる!」

それと同時に、イグアスの元に、大鴉《レイブン》部隊のブラックホークの操縦手のソンブリア・ピノチェトから無線が届いた。

 

ソンブリア「「....ブラックホークA(アルファ)、こちら、ブラックホークB(ブラボー)、そちら側の機体に接近中、over」」

イグアス「「....こちらブラックホークA(アルファ)、了解した」」

 

イグアス「大鴉《レイブン》部隊の奴らだな」

カスパー「ああ、例のか。

どんな部隊なんだ?」

 

ネロ「....まあ、兎に角、リーダーの奴が強烈だな。

あいつ、*bwsc社の特殊作戦部の部長のくせして、業務を他の奴に丸投げして、現場で戦っているような奴だ。

部隊の特徴としてはチームワーク力が高く、元砲兵の奴なんかもいるから、支援力が高い部隊と言えるな」

*black warrior security companyの略

 

カスパー「なるほど、その部隊もnightmareの抹殺任務を行っているのか?」

ネロ「bw holdingsの各企業保有の各特殊作戦課は、基本的にはそうなるな。

俺達は世界中の様々な地域に投入されるのに対して、東アジア地域での任務が多い。

時折、俺達と共同作戦を行うことがある」

 

そんな会話を交わしている時、カスパーは突如、山岳地帯において、前方の岩陰からnightmareのオーラを壁越しに視認し、慌ててプロヴィデンスを発動させた。

カスパー「!!!nightmareが....前方に三人もいるぞ!?」

ダスク「は!?!?三人!?」

次の瞬間、カスパー以外の全員が目を赤く変化させた。

 

nightmareとヘリの距離は50mほどであり、イグアスはブラックホークA(アルファ)急停止させ、それに続いてを後ろから、追尾していたブラックホークB(ブラボー)も急停止する。

 

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???「おい、あれだろ?情報にあったのはよ」

???「ああ、そうだ。

では、手筈通りに遂行しよう」

 

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そして次の瞬間、一人のnightmareが目から赤い閃光を暗闇の中で放ちながら、岩陰から勢いよく飛び出し、両肩に担いだ*AT4を撃ち込んだ。

ネロ「おい!イグアス!*フレアだ!」

イグアス「わかってらあ!」

イグアスはヘリのレバーを力強く、操作する。

しかし、二発放ったうちの一発がブラックホークA(アルファ)のローターに命中し、機体は大きく振動した。

そして他二人のnightmareが岩陰から顔を出し、RPG7を使用し、ロケット弾がブラックホークB(ブラボー)のローターに直撃した。

*航空機に搭載されたミサイルを回避するためのデコイ

*スウェーデンで開発されたロケットランチャー

 

イグアス「ううおああ!」

ケイン「おい!確か、今回のターゲットの野郎、ヘリの撃墜がうまいんだったな?

あいつじゃねえのか?」

ネロ「...ああ、この命中精度、伊達じゃねえ」

カスパー「どうするんだ!?このままだと、地面に激突してしまうぞ!!」

 

攻撃をした途端、三人のnightmareは別々の方向に疾走し出した。

一人は南、一人は北東、もう一人は北方向に走り出した。

 

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