カスパー「....あんたは死を覚悟しているように見えた。
あんたは英雄、生贄として集団の期待に応え、死ぬんじゃなかったのか?」
アイユーブ「......そうだな。
私自身はnightmareになる以前から、アル・フィクリユーンは暴走しすぎており、いつかは壊滅しなければならないと感じていた。
そんな時、私は死亡し、nightmareになった。
私は集団を最期まで導けと神からの啓示があったといったな。
最期まで導くこと、それはこの暴走したアル・フィクリユーンという組織に終止符を打つことであると判断した。
そして、私はこうも解釈した。
nightmareになったのは、これまでの生贄としての英雄像を覆すためだと。
つまり、私は私自身の意思を介在させて、組織を崩壊させることを選択した。
そして、その機会と捉えたのが今回さ」
ネロ「今回なぜ、組織に終止符を打つことを考えた?」
アイユーブ「......私たち、アル・フィクリユーンに交渉を持ちかけた相手が裏切り、私たちごと、葬ろうとしていることは、直感的にわかっていた。
最初はそれでも良いと思ったのが、裏切られて組織が壊滅するのでは示しがつかないと感じたんだ。
そこでだ、カスパーをさらい、君たちが救出に駆けつけ、私を殺し、組織が終焉を迎えることが妥当だと感じた」
ネロ「......俺達に殺されることを望んだと?」
アイユーブ「.....そうだ」
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とあるムスリムの格好をした謎の男が、アル・フィクリユーン、アイユーブの元を直接、尋ねた。
ゲリラ「おい、何だお前は?」
???「こんばんは、アル・フィクリユーンの団長の方はいらっしゃいますか?」
ゲリラ「団長になんの用件だ!?」
???「そうおっしゃらずに、話だけでも聞いて頂けませんか?」
ゲリラ「ええい!なら、俺が聞いてやる!話してみろ!」
???「実は.....」
ゲリラは急いで、アイユーブの元に向かい、事情を説明し、アイユーブが了承し、その男はアイユーブと顔を合わせた。
その男はnightmareだった。
部屋で二人きりになり、会話を始めた。
アイユーブ「まずはあなたの素性を明かしてはくれませんか?」
???「そうですね、私はアル・カイダに所属しているものです。
あなた方も元々はアル・カイダ所属でしょう?
アル・フィクリユーンだってその分派組織ではありませんか」
アイユーブ「ええ、そうです。
....それに、まさかイブリースだったとは思いませんでした....
私の部下にも二人ほどいます」
???「左様ですか。
そして、本題なのですが、イブリースのあなたに折入って相談がありまして」
アイユーブ「先ほど、私の部下が私に言っていた話ですね?
NATO軍のヘリコプターを攻撃してほしいと」
???「ええ、実はですね、相手はNATO軍ではないのですよ。
イブリースの集団なんですよ」
アイユーブ「そうなのですか?
余談ですが、最近も実はイブリースのものが接触をしてきたのですよ。
協力をしてほしいと言われましたが、拒否をしました。
私にはこの組織を導く使命がありますから」
???「そうですか。
まさにイブリースの集団はそのものと同じ組織に属しています。
あなた方がイブリースの集団のヘリを攻撃すると、イブリースの集団はヘリを飛び降りるでしょう。
そこで、あなた方にはその注意を引き付けてもらいたい。
ただし、人間がこの中に一人混じっています。
その人間が私の標的です。
あなた方にはその注意を引きつけてもらっている隙に、私の仲間のものたちがその人間を拉致します」
アイユーブ「人間がヘリコプターから飛び降りては危険なのでは?」
???「恐らく、イブリースの中の誰かが安全を確保するでしょう。
その人間は特別な力を持っており、イブリースを発見、感知する能力が通常のイブリースよりも高いです。
ですので、その人間をできるだけ、他のイブリースから引き剥がし、我々が拉致する時間稼ぎをしてほしいのです」
アイユーブ「なるほど、イブリースは全員で何人いるのですか?」
???「操縦手も合わせて、全員で14人です。
そして、その戦力もできるだけ分散させてもらいたい」
アイユーブ「......それをして、私たちにメリットがあるのですか?」
???「そのイブリース集団はあなたを殺しに近々、アフガニスタンに入る予定です。
くれぐれも、周囲にはNATO軍の精鋭という風にお伝えくださいね」
アイユーブ「......それはありがたい情報だ。
ぜひとも、協力しましょう」
この時、アイユーブはアル・フィクリユーンを自らの手で壊滅させることを決意した。
暗殺者《アサシン》部隊、大鴉《レイブン》部隊を襲撃する計画を綿密に立て、二つの部隊のヘリが飛行するルートも男に教え、連携がとれるようにと無線機を男がアイユーブに渡した。
???「まず、あなた方、イブリースの御三方がヘリに同時に攻撃を仕掛けてください。
その時、しっかり相手に姿を晒すこと。
そして、御三方は別々の方向へ逃げてください。
御三方のうち、標的の人間は誰かを追ってくるはずです。
追われた方は、我々に無線で連絡を入れてください。
そこへ、私の仲間が人間の回収に向かいますから」
アイユーブ「わかりました。
周囲にはNATO軍のヘリを攻撃すると伝えればいいんですね?」
???「ええ、そうです。
あとは発信機さえ、彼に付けてしまえば.......」
アイユーブ「何かおっしゃいましたか?」
???「いえいえ、なんでもありませんよ」
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アイユーブ「......最後に君に言っておきたいことがある。
英雄であったり、偉業を成し遂げることを目指すな。
私のような末路を辿ることになる」
カスパー「いや、僕はそれらを目指しているわけじゃない。
僕は僕の信念を貫くだけだ」
アイユーブ「.......その果てに私の二の舞になると言っているんだ」
カスパー「いや、たとえそうなったとしても構わない。
それは僕が選んで道であり、それは僕のあり方そのものだ。
そこに後悔はない」
アイユーブ「......言っても無駄か....。
だが、それが君なんだな」
そう言うと、アイユーブは息を引き取った。
ネロ「....戻るぞ」
六人はアイユーブの死体を回収し、他のメンバーがいる場所に戻る。
ケイン「お!帰ってきたな」
ダスク「カスパー!無事か?」
カスパー「ああ、心配をかけたね」
ダム「お前がカスパーか、よろしくな。
ダム・シナワットだ」
カスパー「ああ、よろしく。
カスパー・ハウザーだ」
この白いフェイスペイントを付けた男は飄々としているが、カスパーには頼もしい存在と感じた。
伊吹「黒崎伊吹よ。
よろしくね、カスパー君」
カスパー「よろしく、カスパー・ハウザーだ」
このポニーテールの女性はカスパーにとって物腰柔らかで、頼りがいがある風に感じた。
ラートリー「わたしたちも改めてしておこうかな。
ラートリー・マガルよ。
よろしくね~」
このベレー帽を被った女性はどこか狂気的にカスパーには映った。
ペルマラム「ペルマラム・グラップです。
よろしくお願いしますね、カスパー君」
この軍隊ゴーグルを装着した女性は穏やかながら、どこか恐ろしいとカスパーは感じた。
ダム「他にもまだメンバーがいるんだが、今回は来てねえ。
また、紹介するぜ。
そして、早速だが、カスパー。
俺の部隊に入ってくれよ」
ネロ「そりゃあ、聞けねえ相談だな」
ダム「俺はカスパーに頼んでいるんだぜ?」
ネロ「最終的な判断を下すのは俺だ。
もしくはうちの部長だ」
二人が睨み合う。
カスパー「まあまあ、二人とも」
カスパーはしばらく、二人をなだめ続けた。
ダム「ところで、カスパー、良いことを教える。
伊吹にちょっかいを出すと面白いぜ」
伊吹「ちょっ、ちょっと!何教えてるのよ!」
カスパー「そうなのか?」
伊吹「カスパー君も真に受けないで!」
ダムがカスパーの耳元でとあることを吹き込む。
ダム「ただしだ、他二人に出すのはやめておけよ。
特に、ペルマラムはヤバい」
カスパー「え?どんな風にヤバいんだ?」
ダム「あいつの馬鹿力は半端じゃねえんだ。
nightmareはそもそもが人間よりも力が強いが、その中でもあいつのは一級品だ」
ペルマラム「.....何をこそこそと話しているのですか??」
カスパー「いやー、何でもないんだ」