カスパー「ああ、考え事をしていたんだ」
ダスク「また、例のあれか?お前、いつからそんな調子なんだ?」
カスパー「少し昔話になるが、話してもいいか?」
ダスク「別にいいぜ。
道中、暇だからな」
カスパー「実は言うと、記憶がある最初の瞬間からこうなんだよ。
僕を引き取ってくれた人の家にテレビがあってさ。
アフリカでの紛争で子どもたちが兵士として活用されて、大勢死んでいる内容が報道されてやるせない気持ちになった。
同時に現状を変えたいと思ったんだ」
ダスク「ガキ.......か..........」
カスパー「どうかしたのか?」
ダスク「いや、何でもねえさ。
お前の話を続けてくれ」
カスパー「ああ、当時、湾岸戦争についての報道も盛んに行われていて、子供たちが残虐な目に遭っている証言している少女の話を聞き、当初はアフリカのことと同様に怒りが湧いた。
だが、その直後その証言が嘘であると知った。
僕は訳が分からなくなった。
なぜ、こんな現状、不条理が起こっているのか、何が真実なのか......
そして、気がついたら体が動いていた。
会社に入り、戦地へカメラマンとして赴いていた」
ネロ「引き取り手の人は反対はしなかったのか?」
カスパー「猛反対した。
引き取り手の主人はベトナム戦争の帰還兵だったからね。
最終的に僕は家を追い出された。
僕の道は前にしか存在しなくなってしまったんだ」
ネロ「んで、今度は会社に散々迷惑をかけて、最終的に俺が辞める意向を代理で伝えることになったと.......」
カスパー「僕は辞めたくなかったけどね」
エーリヒ「なるほど、もしかしたら、君は無茶をしすぎて、頭を打ったから、記憶がないのかもな」
ダスク「プロヴィデンスはどうなるんだよ?そん時発現したってか?」
エーリヒ「........わからんな」
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一方、バグダサールと謎のnightmareとの間には戦闘が引き続き起こっていた。
バグダサールは相変わらず、教会を盾にしながら戦いっていた。
戦いの最中、ちょっとした拍子に謎のnightmareフードが外れてしまった。
謎のnightmareは金髪でカチューシャを付けた女性であった。
そして、突如、謎のnightmareがバグダサールに語りかけた。
???「........こんな卑怯な手ばかり......
挙句の果てにはこのような、神を冒涜するような行いを......
あなたには信仰心はないのですか?」
バグダサール「お前、女だったのか?てか、お前が何を喋っているのかわからねえな」
???「.......英語ならわかりますか?」
バグダサール「英語なら喋れるぜ。
世界を股にかける商人にとって英語は必須教養だからな」
???「.......もう一度聞きます。
あなたには信仰心はないのですか?」
バグダサール「信仰心ねえ......
武器に対してならあるかもな。
それよりだ、お前は何者だよ?
突然、奇襲してきたのはお前だよな?」
???「.........私は神、あるいはイエス様の代理人です。
私はあなたのような愛がない輩が許せないのです」
バグダサール「無差別に*アゼリ人をぶっ殺している俺等を討ちに来たってわけか?
イエス・キリストの精神に基づいてこんな辺鄙な場所まではるばるな」
???「ええ、あなたのような暴虐をはたらく輩に裁きを下すために........
ですが、まさか新生人類だとは思いませんでした。
と言うよりも、なぜ、あなたのような者が新生人類となれたのか釈然としない。
新生人類は神の崇高な使命を仰せつかり、本来の生物の死という制約を超越し、蘇っているはずです。
なぜ、あなたのようなものが.......」
*アゼルバイジャン人の略
バグダサール「新生人類?ああ、俺達のことか。
それに、何を言っているんだお前は?武器《宝石》の輝きを最大化させるために俺等は復活しているんだろうが」
???「私にはあなたが何を言っているかわかりません。
私は人間として死んだ時、夢を見ました。
そこでは、イエス様が降臨し、私に使命をくださいました。
イエス様に代わって、愛を伝えてほしいと。
そして、愛のないもの、罪を重ねたものを断罪してほしいと」
バグダサール「........死んだ時の夢なら俺も見たぞ。
ただし、俺の場合はイエスじゃなかったな。
所謂、死神みたいな奴だった。
俺に武器《宝石》の輝きを最大化し、それを目に焼き付けろと言ってきたな。
俺の妻も同じことを言っていたぞ」
???「........訳が分かりませんね。
それよりもあなたたちは、罪を犯しすぎました。
ここで、葬ります」
バグダサール「ふん、その右腕のみでか?
てか、お前馬鹿だな?自分から弱点を白状したようなものじゃん!」
バグダサールは教会に*AK74の銃口を向けた。
*旧ソ連で開発されたAK74アサルトライフル
???「う........」
バグダサール「おら、ステンドグラスに銃弾撃ち込まれたくなかったら、拳銃を捨てろ。
そして、右手を頭の上に載せろ」
謎のnightmareは渋々、要求を受け入れた。
バグダサールはAK74で謎のnightmareの右足を撃った。
???「ううぅぅう!!!!」
謎のnightmareは地面に倒れ込んだ。
バグダサール「輝いてる!輝いてるぜ!俺の*カラシニコフ!」
*AKアサルトライフルの渾名
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一方、バグダサールたちが会話を始める少し前、ネロたちは村に着く直前であった。
ネロ「もうすぐ、到着するぞ。
エドワードによると、今は戦闘は膠着状態のようだ」
カスパーは村に入る直前、プロヴィデンスを発動した。
カスパー「.......向こうに五人のnightmareがいる。
そして、向こうに二人だ」
エーリヒ「エドワードたちと、標的ともう片方か」
カスパー「ネロ、できるだけ標的の近くに車を停車してくれないか?」
ネロ「..............何をする気だ?」
カスパー「さっきみたく、取材を......ね」
ネロ「............駄目だ。
流石に危険過ぎる。
標的でない方も何をするかわからんしな」
カスパー「.........わかった」
ネロはバグダサールたちから離れた所に車を停車させ、カスパー以外の三人はエドワードたちがいる高い建物に入ろうとした。
しかし、カスパーだけは二人のnightmareの方に向かっていった。
ネロ「あっ、おい待て!!
ちっ、前の会社の上司の気持ちがわかったぜ。
エーリヒ、ダスク、お前らは建物に入っていろ」
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エドワード「ネロたちが到着したようだ」
イヴァン「ん?おい、カスパーが二人の方向に向かったぞ?」
エドワードとケインはそれを聞いて面白がっている様子であった。
ケイン「相変わらず、痺れさせてくれる奴だな~」