Nightmares Never Die   作:山田夜守

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第6話狭間の時 a moment in limbo

カスパー「ああ、考え事をしていたんだ」

ダスク「また、例のあれか?お前、いつからそんな調子なんだ?」

カスパー「少し昔話になるが、話してもいいか?」

ダスク「別にいいぜ。

道中、暇だからな」

 

カスパー「実は言うと、記憶がある最初の瞬間からこうなんだよ。

僕を引き取ってくれた人の家にテレビがあってさ。

アフリカでの紛争で子どもたちが兵士として活用されて、大勢死んでいる内容が報道されてやるせない気持ちになった。

同時に現状を変えたいと思ったんだ」

ダスク「ガキ.......か..........」

カスパー「どうかしたのか?」

 

ダスク「いや、何でもねえさ。

お前の話を続けてくれ」

カスパー「ああ、当時、湾岸戦争についての報道も盛んに行われていて、子供たちが残虐な目に遭っている証言している少女の話を聞き、当初はアフリカのことと同様に怒りが湧いた。

だが、その直後その証言が嘘であると知った。

僕は訳が分からなくなった。

なぜ、こんな現状、不条理が起こっているのか、何が真実なのか......

そして、気がついたら体が動いていた。

会社に入り、戦地へカメラマンとして赴いていた」

 

ネロ「引き取り手の人は反対はしなかったのか?」

カスパー「猛反対した。

引き取り手の主人はベトナム戦争の帰還兵だったからね。

最終的に僕は家を追い出された。

僕の道は前にしか存在しなくなってしまったんだ」

ネロ「んで、今度は会社に散々迷惑をかけて、最終的に俺が辞める意向を代理で伝えることになったと.......」

カスパー「僕は辞めたくなかったけどね」

エーリヒ「なるほど、もしかしたら、君は無茶をしすぎて、頭を打ったから、記憶がないのかもな」

ダスク「プロヴィデンスはどうなるんだよ?そん時発現したってか?」

エーリヒ「........わからんな」

 

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一方、バグダサールと謎のnightmareとの間には戦闘が引き続き起こっていた。

バグダサールは相変わらず、教会を盾にしながら戦いっていた。

 

戦いの最中、ちょっとした拍子に謎のnightmareフードが外れてしまった。

謎のnightmareは金髪でカチューシャを付けた女性であった。

そして、突如、謎のnightmareがバグダサールに語りかけた。

???「........こんな卑怯な手ばかり......

挙句の果てにはこのような、神を冒涜するような行いを......

あなたには信仰心はないのですか?」

 

バグダサール「お前、女だったのか?てか、お前が何を喋っているのかわからねえな」

???「.......英語ならわかりますか?」

バグダサール「英語なら喋れるぜ。

世界を股にかける商人にとって英語は必須教養だからな」

???「.......もう一度聞きます。

あなたには信仰心はないのですか?」

バグダサール「信仰心ねえ......

武器に対してならあるかもな。

それよりだ、お前は何者だよ?

突然、奇襲してきたのはお前だよな?」

???「.........私は神、あるいはイエス様の代理人です。

私はあなたのような愛がない輩が許せないのです」

 

バグダサール「無差別に*アゼリ人をぶっ殺している俺等を討ちに来たってわけか?

イエス・キリストの精神に基づいてこんな辺鄙な場所まではるばるな」

???「ええ、あなたのような暴虐をはたらく輩に裁きを下すために........

ですが、まさか新生人類だとは思いませんでした。

と言うよりも、なぜ、あなたのような者が新生人類となれたのか釈然としない。

新生人類は神の崇高な使命を仰せつかり、本来の生物の死という制約を超越し、蘇っているはずです。

なぜ、あなたのようなものが.......」

*アゼルバイジャン人の略

 

バグダサール「新生人類?ああ、俺達のことか。

それに、何を言っているんだお前は?武器《宝石》の輝きを最大化させるために俺等は復活しているんだろうが」

 

???「私にはあなたが何を言っているかわかりません。

私は人間として死んだ時、夢を見ました。

そこでは、イエス様が降臨し、私に使命をくださいました。

イエス様に代わって、愛を伝えてほしいと。

そして、愛のないもの、罪を重ねたものを断罪してほしいと」

 

バグダサール「........死んだ時の夢なら俺も見たぞ。

ただし、俺の場合はイエスじゃなかったな。

所謂、死神みたいな奴だった。

俺に武器《宝石》の輝きを最大化し、それを目に焼き付けろと言ってきたな。

俺の妻も同じことを言っていたぞ」

 

???「........訳が分かりませんね。

それよりもあなたたちは、罪を犯しすぎました。

ここで、葬ります」

バグダサール「ふん、その右腕のみでか?

てか、お前馬鹿だな?自分から弱点を白状したようなものじゃん!」

バグダサールは教会に*AK74の銃口を向けた。

*旧ソ連で開発されたAK74アサルトライフル

 

???「う........」

バグダサール「おら、ステンドグラスに銃弾撃ち込まれたくなかったら、拳銃を捨てろ。

そして、右手を頭の上に載せろ」

謎のnightmareは渋々、要求を受け入れた。

 

バグダサールはAK74で謎のnightmareの右足を撃った。

???「ううぅぅう!!!!」

謎のnightmareは地面に倒れ込んだ。

バグダサール「輝いてる!輝いてるぜ!俺の*カラシニコフ!」

*AKアサルトライフルの渾名

 

 

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一方、バグダサールたちが会話を始める少し前、ネロたちは村に着く直前であった。

ネロ「もうすぐ、到着するぞ。

エドワードによると、今は戦闘は膠着状態のようだ」

カスパーは村に入る直前、プロヴィデンスを発動した。

カスパー「.......向こうに五人のnightmareがいる。

そして、向こうに二人だ」

エーリヒ「エドワードたちと、標的ともう片方か」

 

カスパー「ネロ、できるだけ標的の近くに車を停車してくれないか?」

ネロ「..............何をする気だ?」

カスパー「さっきみたく、取材を......ね」

ネロ「............駄目だ。

流石に危険過ぎる。

標的でない方も何をするかわからんしな」

カスパー「.........わかった」

ネロはバグダサールたちから離れた所に車を停車させ、カスパー以外の三人はエドワードたちがいる高い建物に入ろうとした。

しかし、カスパーだけは二人のnightmareの方に向かっていった。

ネロ「あっ、おい待て!!

ちっ、前の会社の上司の気持ちがわかったぜ。

エーリヒ、ダスク、お前らは建物に入っていろ」

 

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エドワード「ネロたちが到着したようだ」

イヴァン「ん?おい、カスパーが二人の方向に向かったぞ?」

エドワードとケインはそれを聞いて面白がっている様子であった。

ケイン「相変わらず、痺れさせてくれる奴だな~」

 

 

 

 

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