カスパーは真正面からバグダサールたちに向かっていった。
カスパー「バグダサール・ギシェリアンだな?」
バグダサール「誰だお前?」
???「あなた!!危険ですよ!?」
カスパー「そんなことは百も承知さ。
バグダサール・ギシェリアン、あんた、大勢の罪がない人々を殺しただろ?」
カスパーは首からカメラを掛けていた。
バグダサール「カメラ.........記者か。
罪がないかは知らんが、ああ、確かに殺したが?」
カスパー「なぜ、そんなことを?」
バグダサール「武器《宝石》の輝きが見たいからさ」
カスパー「......武器のことだな。
お前たち夫婦はどこまで.......」
バグダサール「夫婦?何で俺の妻のことまで知っているんだ?」
カスパー「答える義理はない。
それより、なぜ、お前らは平気でそんな理由で無罪の人々を殺せるんだ?」
バグダサール「.........お前が答えねえなら、俺だって答える義理はねえじゃん。
あ!そうか、わかったぞ。
お前、国連の記者だろ?うぜえんだよ、てめえらは。
何回も調査とかほざいて、よくわからねえ大所帯の奴ら引き連れてきやがって。
んで、口を開けば、人権、人権だ。
国連の奴ら特有の人権語なんてもんがあると疑うレベルだぜ」
カスパー「..........尊いものじゃないと?」
バグダサール「確かに尊いものかもしれんが、じゃあ、武器は尊くないのか?」
カスパー「........所詮人間が作ったものだ。
それに傷つけるだけに存在している武器や兵器なんてもの、本来は存在してはならない」
バグダサール「人間だって人間同士が交わって作ったものじゃん。
それに、お前は武器は傷つけるためだけに存在していると言うが、武器は人間を守る目的だって帯びているんだぜ?
そして、人間の歴史は武器の歴史とも言い変えることができると思わねえか?
石器時代から人間は狩りをするために武器を持っていた。
そこから、剣や槍、弓矢、大砲、銃、核兵器といったように進化してきている。
これが尊くねえわけねえと思わねえか?」
カスパー「..................」
バグダサール「そして、俺達夫婦はそんな尊い武器というものの輝きが見たいのさ。
武器は必要とされなければ、武器にはなれない。
命を吹き込むのは人間さ。
武器として作られたのに、武器となれなかったものを俺は目撃したことがある。
俺がガキの頃さ。
第二次世界大戦の時に過剰生産で一切必要とされなくなった*T‐34を見た。
俺はどうにかなりそうだった。
だって武器として作られたのに、その役割が全うできなかったんだ。
そんなの悲しくないか?寂しくないか?侘びしくないか?」
*旧ソ連で開発されたT-34中戦車
カスパー「だったら、何だと?」
カスパーはもう一歩、踏み込んだ。
バグダサールはAK74の銃口をカスパーの額に密着させた。
そこで、ネロが駆けつけ、カスパーの肩を掴んだ。
ネロ「カスパー、お前............流石にこれはないぞ.....」
バグダサール「もう一匹、人権マンが湧いてきやがったか。
って、ん?お前.....オーラが.....」
???「新生人類......?」
ネロ「いや、俺は........」
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イヴァン「.......何やら、会話をしているようだ。
もう片方のnightmareは足を撃たれて、瀕死の様子だが」
エドワード「ネロが標的を殺せだってさ」
イヴァン「了解《da》」
ダスク「ちっ、納得いかねえな。
俺、今回、戦ってねえぜ?」
ケイン「俺もだ......あんま、標的が多かったりするとダリいけどな」
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イヴァンはSVDの引き金を絞り、バグダサールの右足を撃ち抜いた。
バグダサール「んぐ!!??」
バグダサールは倒れ込みんだ。
バグダサール「ちっ、さっきの野郎か......?
クソったれ、人権マン共の仲間か?」
イヴァンはもう一発、弾丸を放ち、バグダサールの頭を撃ち抜いた。
バグダサールは死亡した。
ネロ「「....こちら、aquila、標的は片付いた。
全員こっちに来てくれ」」
部隊のメンバーとwater9はカスパーとネロのところに向かってきた。
ネロ「カスパー、流石に今回のは無茶し過ぎだ」
カスパー「ああ、悪かった。
以前からの癖でね」
ネロ「............お前の前の上司が不憫で仕方がねえ.....」
メンバーが一箇所に集まってきた。
???「......こんなにもたくさんの新生人類が......?」
ネロ「さて、肝心なのは君だ。
こいつの死体で回復を済ませてくれ。
君の腕は......」
ネロは謎のnightmareの左腕を探し出し、持ってきた。
ネロ「あったぞ。
ほら、こいつの血を飲んで回復をするんだ」
???「.............」
ネロ「こんなゴミの血を飲むのは嫌だろうが、我慢してくれ」
???「血自体、私は.........」
ネロ「我慢してくれ。
葡萄酒じゃ、回復しないんだ、俺達はさ」
ネロは腕の付け根部分に腕を固定し、バグダサールの死体の血を飲ませ、回復に専念した。
カスパー「.....切断された部位もくっつくのか?」
ネロ「ああ、腕ぐらいならな。
より多くのnightmareか人間の死体の血と切断された部位さえあれば再生可能だ。
nightmareに脳とか心臓とかに損傷を与えられたら場合は回復が厳しいがな」
カスパー「目は再生できないってことか?」
ネロは自身の眼帯を指さして、答えた。
ネロ「ああ、これか、眼球は再生できないらしいな」
誠士郎「........................」
???「......あっ、ありがとうございます」
ネロ「君、名前は?」
???「......イザベル・エスクーロと申します.....。
何者なのですか、あなたたちは?あなたたちも神の使徒ですか?」
ケイン「は?こいつ殺していいか?」
ケインはM1911A1をホルスターから取り出し、イザベルに向けた。
イザベル「......え?」
ネロ「ケイン、抑えろ」
ケイン「ちっ」
ケインは渋々、銃をホルスターに戻した。
ネロ「えーと、イザベル・エスクーロだったな?さっきのはどういう意味かな?」
イザベル「あなたたちは人間から新生人類になる瞬間、神あるいはイエス様から使命を受けたのではないのですか?
私は神あるいはイエス様の代理人として、使命を全うするために新生人類となったのです」
ネロ「新生人類とは?」
イザベル「私たちのような超人のことです」
ネロ「......ああ、あれか。
確かに、そうだな。
俺達は君と同じく、神の使徒さ」
ケイン「おい、ネロ」
ネロがケインの耳元で小声で言う。
ネロ「とりあえず、今は口裏を合わせろ」
イザベル「安心しました。
急に拳銃を向けられ、肝を冷やしましたよ。
それに、こんなにもたくさんの新生人類を見たのは初めてですよ。
あなたたちも神の愛を知らない輩を断罪しているのですか?」
ケイン「つくづく、ウゼえな、こいつ.....」
ネロ「ああ、そうなんだよ。
そこでだ、君、俺達に協力してくれないか?
俺達は神の意思を実行する大きな組織に所属しているんだ。
俺達組織は神の愛を知らない連中に裁きを下しているんだ」
イザベル「ええ、いいですよ。
同じ使命を持ったもの同士、協力しましょう!.............と言いたいところですが、
あともう一つ聞きたいのですが、彼は神の使徒ではありませんよね?」
ネロ「......えーとだな」