他のメンバーは会議室に集まっていた。
エドワード「やあ、彼女は?」
ネロ「適正検査だってよ」
エドワード「それが終わったら、詳しく彼女に色々質問してみよう」
ダスク「うわ〜、なんかキモいな」
エドワード「別にそんなやましいことは聞かないぞ。
あ!そういえば、今回の標的の二人の詳しい経歴が分かったから聞いてくれ。
二人はどちらも1950年代生まれで、アルメニア出身だそうだ。
旧ソ連時代はアルメニアの「ザルダー設計局」という武器の設計局にいたらしい。
二人はそこで出会い、互いに惹かれたそうだ。
ソ連が崩壊した後は武器商人になり、ソ連時代の余った武器を様々な犯罪組織や武装組織に売却していた。
その後、一応商売敵に殺され、死んだことになっているが、nightmareになったということだな。
んで、ゼンカーの親玉になったという流れだ。
カスパーにも映像を見せてもらったが、武器や兵器に対して並々ならぬ愛着があったとのことだ」
カスパー「許しがたい奴らだった」
エドワード「民族主義者のふりをして他の民族主義者の心に漬け込んだり、武器を捌いたりしていたそうだからな、ただの民族主義者よりたちが悪いかもな。
だが、ビジネスマンとはそういう人種だ。
利潤が第一なんだ。
彼らの場合少し特殊かにしれないがな」
カスパー「....あとでブログを書く」
エドワード「完成したら見せてくれよ」
ネロ「....武器といえば、カスパーお前も武器を持った方がいい。
今回の件でそう感じた。
nightmareには通用しないがないよりはましだ」
カスパー「僕は銃を握ったことはないぞ」
ネロ「俺らが手取り足取り教えてやるから安心しろ」
ダスク「銃って何を使うんだ?」
ネロ「とりあえずはハンドガンでいいだろう」
ダスク「なら、*ガバメントがいいぜ!」
ケイン「ああ、間違いねえな」
エドワード「いや、彼らの意見は聞かない方がいい。
グロックのようにスマートでなくては」
*M1911拳銃の別名
ネロ「いや、ベレッタだな」
エーリヒ「お前たちはわかっていない。
持つなら*USPがいい。
9mm口径のな」
誠士郎「USPも悪くはないが、SIG P226がいいだろう」
イヴァン「いや、*CZ75にした方がいい。
それかマカロフだ」
カスパー「ええっと.....」
カスパーは困惑してしまった。
*ドイツで開発されたHK USP拳銃、45口径弾薬と9mm弾薬を使用できる
*チャコスロバキアで開発されたCZ75拳銃
ダスク「*コミーが作った武器なんか使わねえ方がいい」
イヴァン「それを言うなら、お前ら脳筋の武器の方が使わん方がいいだろう」
カスパー「イヴァンが珍しくよく喋るな....」
*共産主義者
ネロ「わからん奴らだな。
ベレッタは米軍にも制式採用されたんだぞ!」
イヴァン「なら尚更駄目だな」
誠士郎「カスパー、SIGだろ?」
エーリヒ「いや、USPだ」
エドワード「君らには知性が足りないようだ。
グロックしかないだろう」
カスパー「皆、一ついいかな?
僕は武器を握るつもりはない」
ネロ「........何故だ?」
カスパー「ジャーナリストは力ではなで物事を解決するものだろう。
力を行使した場合、それは不条理を生み出してしまう。
第一、僕は武器というものがあまり好きではない。
今回、なおさらそう感じた」
ネロ「護身用として持っておくという発想でどうだ?
今回のnightmareたちのように捉え方の問題だ。
お前は武器を殺す道具として捉え過ぎているんだ。
武器は人々を守るという役割を持っていることも留意しておいていいはずだぞ」
カスパー「いや、僕は持たない」
ネロ「ちっ、強情な奴だな」
エドワード「最初からある程度はわかっていたことだろう?」
ネロ「まあ、そうかもしれんが」
会話をしている最中、イザベルが会議質に入ってきた。
エドワード「やあ、どうしたんだ?」
イザベル「ええ、改めてお礼を申し上げようと思いまして、窮地のところを助けて頂いたので.......」
ネロ「俺達は君自身を助けようとしたというより、君に利用価値があると判断したから頃さなかっただけだ。
礼を言われる筋合いは別にない」
ケイン「できれば俺の前には、姿を金輪際見せるな」
イザベル「.........では、最後に一つだけ、お聞きしてもいいですか?」
ケイン「........何だ?」
イザベル「何故あなたはそのように神を憎むようになってしまったのですか?」
ケイン「........お前に話して何か俺にメリットがあるのか?」
カスパー「僕もそれについては聞いておきたいな」
ケイン「..........カスパー、お前にはいずれ話してやる。
女、お前には話す気はない」
イザベル「........そうですか。
残念ですが、話す気がないのなら仕方がありませんね。
あなたと話し合うことで和解できればと思ったのですが」
ケイン「和解.......?お前、殺しまくってたと聞いたぞ。
イエスの愛とかほざいてな。
そんな奴と和解なんかできるかよ」
イザベル「ええ、あなたとは話し合えば理解し合えると思ったのです」
ケイン「理解なんてできねーよ。
頼むから消えてくれ」
イザベルはそう言われると、黙って部屋を立ち去った。
カスパー「........流石にひどいんじゃないか?」
ケイン「その場で殺してないだけまマシだろ」
カスパー「聞いてもいいかな?君が何故.......」
ケイン「今は話したくねえ。
う!......」
ケインは急に頭を抑えた。
ケイン「うぜえな......」
カスパー「大丈夫か?」
ケイン「いや、気にするな。
たまにあるんだ」
カスパー「.......他の皆はキリスト教についてはどんな認識なんだ?」
誠士郎「俺はあまり馴染みがない。
俺の生まれ育った国である日本ではあまり信者数は多くなかったからな」
イヴァン「......俺もあまり好意的ではない」
ネロ「俺は別にプラスでもマイナスにも捉えていない」
エドワード「僕もネロと同じだ。
研究対象としては面白いがな」
ダスク「俺はあんまり興味はねえな。
俺の親とかは信仰心が強かったが」
エーリヒ「俺は概ね肯定的だ。
熱心な信者というわけではないが。
逆に君はどうなんだ?」
カスパー「僕か.....僕は......う!」
カスパーは一瞬、強烈な頭痛がおき、それと同時に走馬灯のようなものを見た。
カスパー「.......またか」
エーリヒ「平気か?」
カスパー「ああ、僕もたまにあるんだ。
そして、何故か懐かしいかんじがする......
僕の認識は.......そうだな。
理念として立派だと思うが....
分からない。
複雑な感情を抱いている」
ケイン「そうか.....」
そう言うと、ケインは部屋を出ていってしまった。
カスパーはブログを書き始めた。
世界の闇の一端を知り、それにより発生した不条理を書き、世間の人間に知らしめ、人々を刺激し、不条理を根絶するために.......