オレはココとは違う荒れた街で商人をやっていた。
血と汗と稼ぎで得た金を食事と
オレは夢のマイホームを手に入れた。
が──
…………
深夜、普通の街なら静けさに包まれるはずのこの時間。
この街は眠ることを忘れていた。
「……うるさい」
オレは少ない資産で購入した室内で大きな壁掛けのテレビやクローゼットを横目に寝るためだけに買ったソファに横になっていた。
明日も早く起きて商品の元をかき集めないと、
そう思い、寝返りを打つと……何やら外が騒がしい。
『抗争か?全く。家を買う時にもっと調べておけばよかった』
オレは不貞寝した。
一方その頃外では──
…………
乾いた銃声と車両の爆発音の鳴り響く街道。
街にいくつか存在する内のふたつが激しく衝突している。
「リーダー駄目だ、装甲車に全く歯が立たねぇ」
「クソ、どうしたら」
と、男が脇目を見ると下っ端か長い獲物を担いで物々しく構える。
その肩に担がれたものを見て男は静止をかけようとした。
「まて!ロケランは不味い!」
その言葉が届く頃には引き金は絞られており爆鉄の矢は白煙を吐きながら目標に接敵するが相手も機動力ある車両……そんな迫撃は何の問題もない。
「あ゙!」
避けられた鉄矢はどこに行くのかそれは、
……背後の住宅である。
爆炎を上げて住宅は木っ端微塵になる。
中の住民の命は──無いものだろう。
オレ氏、END。
…………
目が覚めた。
そこは、見知らぬ天井だった。
…………
「んっ──」
全身が焼けるように痛い。
身体は包帯を巻かれベットに横たわっている。
起きようと身体を起こそうと思ったが辞めることにした。
「こ……こは?。ぇ?」
声がおかしい、聞きなれた自分の声とは程遠く高く透き通ったハスキーな声。
『喉もやられたのか?』
辺りを見渡す、一件普通の病室に見える。
「病…院?」
家で寝ている間に何があったのだろうか……まぁ、多方お隣さんの抗争に巻き込まれたのだろう。
「ギャングって怖い」
ふと、足元に目線を移す。
「えっ」
そこには、
少し膨らみのある小さな胸。
力を入れただけで折れそうな細いくびれのある腰。
つるりと丘を描く下腹部。
元の身体に当てはまるものなど何一つなく、頭を困惑と不安が支配する。
「……」
希望に縋るため、あそこへも手を伸ばしてみるが空を切るのみで、
そこに、長年連れ添った相棒は見る姿もなく、ただ見慣れない谷がそこにはあった。
その時、心は虚無に堕ちた。
絶望に浸って天井を眺めていたら、不意に部屋の壁が機械音とともに開いた。
「目が覚めましたか」
白髪の短い髪に黄色い眼光の光る青色の少女か部屋に入ってくる。
「あなたは」
彼女は近くに来て立ち止まると、
「氷室セナです。」
ネアさん――私の名前を呼んだ。
私の頭の上の幾何学模様が紫色に輝く。
私がキヴォトスに生まれた瞬間だった。