死滅回游でも陰の実力者になりたくて!   作:がははw

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うん、大好きSA☆


デスゲーム、好きかい?

 

 きっかけが何だったのかは覚えていない。ただ物心がついた頃には僕はもう『陰の実力者』に憧れていた。

主人公でもなく、ラスボスでもなく、物語に陰ながら介入し実力を見せつけて征く存在。

 僕のその気持ちはいつまでも消えることなく僕を突き動かした。 空手、ボクシング、剣道、総合格闘技……強くなるために必要なものは全力で習得し、そして実力は隠し続けた。いつか来るその日のために。

 

 そんな修行を続ける中で、僕はあることに気がついてしまった。こんなことをしていても『陰の実力者』にはなれないと。

例えば銃を持つ軍人を1人倒せたとしても、100人で襲いかかってきたら? いや、銃ではない兵器─それこそ、『核』で僕を狙い撃ってきたら? それに勝てないなら、僕は『陰の実力者』にはなれない。

 そこから、僕は核にも勝つ為に未知のエネルギーを求めた。気、魔力、呪力、オーラ…何でもいい。僕はそれをあらゆる手段*1で探して求めた─そして、転生して魔力に目覚めた。

 

 それから僕は僕がでっち上げた『ディアボロス教団』っていう裏社会の組織を友達のアルファ達と倒すっていう陰の実力者ごっこ*2をして、そこそこ満足する日々を過ごしてきたのだが─

 

 「…ここどこ?」

 

 空に浮かぶ黒い玉を見て『あれに飛び込んだらカッコいいだろうな〜』くらいで突入してみたら、なんか世紀末っぽく建物が壊れた前世らしいところに転移してきたっていうのが今の状況だ。

 

 「アルファー、ベーター、いないのー?」

 

 声を上げてみるが、返事はない。どうやら僕だけがこっちに来てしまったらしい。

元の世界に帰れるか分かんないけど─まあいっか。どこであっても、僕は『陰の実力者』でいるだけだ。

 

 

 僕は『シャドウ』の状態を解除し、『シド・カゲノー』として散策する。『シャドウ』はあくまでも陰の実力者の時だけ、それ以外の僕はただの人畜無害で平凡なモブAだ。

 いやぁ、それにしても…本当にあちこちが世紀末って感じだ。僕が死んだ後に何か大災害でも起きたのだろうか。死ぬ前に起きてくれてたら、こっちでももっと陰の実力者ムーブができたのに…

 そんなことを考えていたら、第一村人を発見した。いやぁ、好都合だ。今どんな状況か分かんないから情報が欲しかったんだよね。

 

 「す、すみませぇん」

 

 情けなく言うことで困ってそうなモブを演出する。どんな時でも、僕はモブらしく振る舞う努力をしているのだ─だが、まだ足りない。折角のcomeback Japanでの初モブムーブ、僕ならもっとモブっぽくいける!

 

 「え、えっと、い、今どんな状況か分かってなくてぇ。良ければ教えてほしいな…なんて?」

 

 完璧だ…! 噛むことで情けなさを、最後の語尾を上げることで戸惑いを表現した今の僕はまさにTHE モブ! これには男も、サクッと情報をくれるに違いない。

 

 「ちょうど良いカモが来やがったな」

 

 そう言った男は振り返り、刀を僕に向けた。

 

 「お前個人に恨みは無えが…死んでくれや」

 

  …………うん?

 

 

 「弱ぇな。どいつもこいつも」

 

 天高く存在する鉄塔の上で、電気回路のコイルのような髪型の男─鹿紫雲一は呟いた。

両面宿儺(最強の術師)と戦う為に羂索と契約し、受肉した400年前の呪術師。そんな彼が求めるのは、強者との血滾る戦闘であったが─これまで対峙した奴は全員、素人かそれに毛が生えた程度。何が呪い合いだよ、と彼は心の中で呟いた。

 

 「やっぱサッサと宿儺見つけるのが─」

 

 ドクン

 

 心臓が鼓動する。

呪術師としての勘か直感かは分からないが、彼はそれを知っていた。

 

 「近くにいるな」

 

 強者の気配。

人生で数える程しかない、自分と同等かそれ以上の者との会合。

 

 「コガネ、ここから1番近い場所にいる泳者」

 『はい、500m北に2人です』

 「多分そいつらだな─行くか」

 

 

 「…と言う訳で、日本の各地で殺し合いをしている最中でございます」

 「ふむ…」

 

 あれから僕は『シャドウ』になり、襲ってきた男をわからせて情報収集をしていた。

殺し合い、つまりデスゲーム─ハッキリ言って、僕のテンションは鰻登りだ。立ち向かう主人公、立ち塞がる強敵に黒幕、そしてその中で爪痕を残す陰の実力者…! こんな素晴らしいものを開催するなんて…ゲームマスターさん、ありがとう!

 

 「な、何かございましたか…?」

 「いや、何でもない。他には?」

 「は、はい。あと─」

 

 それにしても『呪力』かー。僕には魔力があるとはいえ、より陰の実力者に近づけるのなら身につけておきたい。男曰く、僕は呪力がないらしいけど。

 

 「─情報は以上です…これで私は許して頂けるんですよね?」

 「ああ、感謝しよう」

 「よ、よかっ─」

 

 男の首を一閃。殺しにきたってことは悪人ってこと。そして悪人は殺してもOK!

そもそもここはデスゲーム会場、つまり強い者が正義。いいよね、無法都市*3ルール。シンプルで好きだよ。

 …と、そんなことを考える暇はない。今の僕にはやらなきゃいけないことがある─そう、主人公探しだ。

 

 僕は『ピンチになった主人公の元に颯爽と現れてラスボス相手に渡り合う陰の実力者』とか『どっちを選んでも誰かが犠牲になるから選べない主人公に「本当に、それでいいのか?」と第3の選択肢を示す陰の実力者』とかやりたい。だから主人公を見つけなければならない。

 やっぱり主人公として王道なのは『このゲームで生き延びてやる!』っていうパターンだよね。でも『俺がゲームを終わらせる』パターンもある。後は─

 

 「おい」

 

 背後からの呼び方、振り返るとそこには青緑色の髪をした男がいた。

男は構えながら言葉を続けた。

 

 「お前強いだろ─俺と戦え」

 「ほぅ─」

 

 特徴的な髪色と髪型、デスゲームでよくある戦闘狂な性格。間違いない─

 

 「我が名はシャドウ─挑戦者よ、魅せてみろ」

 「ハッ、その余裕面ブッ潰してやるよ!」

 

 この人、主人公だ!

 

 

 

 ───

 

 

シャドウ/シド・カゲノー

 『普段は一般人のフリをしているが実は世界最強』という陰の実力者を目指す今作の主人公。

  陰の実力者に関するもの以外どうでもいいので価値観や倫理観がおかしい。

 『クズ主人公』*4

 

すぐ死んだモブ(オリキャラ)

  グエー死んだンゴ

  

鹿紫雲一

  受肉した400年前の呪術師。非常に好戦的で、強者との死闘を好む。

  コガネに敵の位置を教える機能があるか分からないけど許して

*1
森で服を脱ぎ捨て全裸になることで森羅万象を感じ、大木に頭を打ち続けることで物理的に雑念を排除し、かつ脳に刺激を与えることで未知なる力の覚醒を促す。極めて論理的な修行方法である。(原作ママ)

*2
勘違い。ディアボロス教団は実在し、アルファ達は本気で敵対組織を滅ぼそうとしている

*3
異世界にある名前通りの都市

*4
原作者様書き文字




作者こと僕「文の整合性の確認をしてくれよ」
某AI「『comeback Japan』は『come back to Japan』と書きます。comeは自動詞なので直後では名詞ではなく前置詞を─」
僕「いやそこは『言語違う異世界から十何年ぶりに帰ってきたんだから細かい文法ぐらい間違ってるだろ』って意味なんだよね」
AI「なるほど、そういうことですね。しかしこの文法は間違ってるから『come back to Japan』に変えるべきです」
ぼく「だからそこは考えてそうしてるから何もしなくていいんだよ」
A「なるほど、そういうことでしたか。確かに貴方の言う通りこの書き方だとそれも読者に伝わるかもしれませんね。しかし、やはり『come back to Japan』に変えるべきです
ぼ「いやあの─」
え「『come back to Japan』」
b「だから─」
e「come back to Ja─」

このあとめちゃくちゃアンインストールした
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