ミホテンザンの脚質判明の回かな?
連続投稿で頭が疲れました
なので次回からは不定期投稿になりそうです
1991年も5月に差し掛かった頃
その日、ミホテンザンやその他の馬は馬運車に乗せられ、育成牧場から美浦トレセンの各厩舎へと引っ越しをしていた
そして馬運車でから運搬員がそれぞれの馬を下ろして各厩舎へと連れていく
「普通馬は移動させるとストレスで素直に着いてこないいんだけど、お前は直ぐに着いてきてくれて助かるよ」
運搬員がそう言いながら、ミホテンザンの手綱を引いて厩務員に手綱を渡す
厩務員に引かれていく途中、別の厩舎をいくつも通り暫く歩いていると入厩先の高原厩舎へと着いた
「テキ、今日から入るミホテンザンを連れてきました」
「ありがとう、もうすぐ政人も来るはずだから馬房に居れておいてくれ
ちょっと面倒だが餌はそれぞれ別に分けて餌桶に入れて水桶にもたっぷり水をあげてくれ」
眼鏡をかけた男、高原邦夫調教師が厩務員にそう告げてミホテンザンは馬房の中へ連れていかれる
そして与えられた餌を一つ一つ別々に食べていると
「もうすぐお前の鞍上が来るからな、餌を食べたら今日はその人にテン乗りしてもらって軽く走ってみてくれ
逃げ馬と馬主さんからは聞いているが、それ以外の才能も見つかるかも知れないからな」
そう言って高原調教師はミホテンザンの額を軽く撫でると奥の方に行き、ミホテンザンは与えられた餌を何時も通り食べていた
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良い馬が来たから見にきてくれないか?
自身が所属する厩舎の経営者でもある高原に誘われ芝浦は厩舎に向かった
厩舎には多くの馬達が居るが、一頭の見馴れない黒鹿毛の馬がおり、その姿は何処かで見た覚えがある馬であった
こんな馬はこれまで居ただろうかと思いながらその他の馬を見ていると、奥の方から厩舎の経営者、高原が現れた
「もう来てたのか、政人」
「テキ、俺に見せたい馬ってもしかしてコレの事か?」
「あぁ、ミホシンザンの馬主の筒見さんが、その息子の騎手として是非お前にって事でな‥‥乗ってみないか?」
ミホシンザンの息子、そう言われ芝浦はかの馬の事を思い出す
自身が乗った馬の中でファンタスト以来にクラシックの皐月賞、そして初の菊花賞と2つのタイトルを獲得し、夢の三冠のかかった日本ダービーには骨折の影響で不出場と涙を飲み、それ以降は不調が続きながらも天皇賞(春)を獲ったが屈筋炎を発症してしまい引退したかつての愛馬の事を
「馬の名前はミホテンザン、天高き山にある冠を獲れるようにという意味を込めてだそうだ」
そして、芝浦はミホテンザンに馬具を装着させ、手綱を引いて練習コースへと入っていき鞍に跨がる
そして芝浦はその瞬間にこう思った
この馬は普通じゃない、イナリワン、プレクナスニー、ホワイトストーン等と数々の名馬達にこれまで乗ってきたが、もしかするとこの馬はそれ以上なのではないか、と
「ヤバイ‥‥テキ、こいつは乗っただけでも分かる‥‥ダービーだって夢じゃない」
遂に夢であるダービーを獲れる馬と出会えたかも知れない、そう思った芝浦はとっさに高原に告げた
「私もその素質は十分あると信じている、だけどお前と相性が良いかはまた別だからな‥‥走ってみてくれ」
併せをする馬は居ないが、馬の乗り心地を確認するためには良いだろうと芝浦はミホテンザンと芝コースを走る
スタートは上々、先に行きたくなるのを手綱で抑えながら第一コーナーを曲がる
そのまま走り第二コーナーも綺麗に回ったところで芝浦は気がつく、スタートしてから全くペースが落ちていない
(スタミナが凄いな、父親譲りだな)
走りながら鞍上でそう思い、続いて第三コーナーを回りかけた時、ミホテンザンがペースを上げて一気にトップスピードでコーナーを力強く駆けた
(今からスパートをかけるだって、このスピードでスタミナは持つのか?)
芝浦はそう思いながらペースを緩めるよう手綱を引くが、ほんの少しスピードが落ちた位で殆どスピードは落ちずにそのまま第四コーナーを回りゴール板を駆け抜けた
そして息一つ乱れていないミホテンザンに跨がりながら芝浦は思う
(後半から一気に駆け抜けてもスタミナは持つのか‥‥差しか追い込みで行くべきか?)
「政人、実際に走ってみてどうだった?」
「そうですね、スタミナが有り余る程ありますから差しか追い込みで行くのが良いかもしれません
今回は抑えましたけど、最初に先に行きたがりますから逃げか先行でも行けそうですから、場面によってはそれぞれ脚質を変えて走ることが出来そうですからそれが今後の課題になりそうです」
「育成牧場での感じでは、このミホテンザンは先を走りたがるから逃げ馬になりそうと言われていたそうだが、本当の脚質は自在だったのか‥‥いけそうか?政人」
「毎回違う脚質で行くのは現在の競馬なら非常に強力な武器になります
調教次第でいけるとは思いますが、自在の脚質の馬は調教した事が無いので、少し手間取るかも知れません」
「脚質自在なんてシンボリルドルフ位だからなぁ、今度何か持っていって小田部さんに話を聞きに行こう」
この日以降、高原と芝浦はミホテンザンの今後の調教について頭を悩ませることとなった
母馬であるコーナンルビーの言葉で逃げしかやってきませんでしたが、実はミホテンザンの脚質は自在だったという事が判明した回です
作者は馬初心者なのでよく知りませんが全部の作戦が出来るって事で良いんですよね^-^;
誤字脱字等もありましたらご指摘の程よろしくお願いします
キャラ紹介
ミホテンザン
今回から美浦トレセン高原厩舎に正式所属となった
実は脚質は自在であり、育成牧場での生活から最終的に先頭を走っていれば良いという思考に変わっているので脚質が自在になった、基本的に先頭を走れれば先頭をずっと走りたい
芝浦騎手の事は凄く認めている
高原邦夫さん
高原厩舎の経営者
育成牧場からミホテンザンの性格とかは色々聞いていたが、脚質が逃げだと聞いていたので自在だと政人から聞いてよくやったと思っている
芝浦政人さん
ミホテンザンの主戦騎手になる予定のベテラン
ミホテンザンに初めて乗った時に思った、この馬は普通じゃないと
よくよく調べたら1993年のダービー馬ウイニングチケットと鞍上が被っているからミホテンザンを走らせる予定のレースをいくつかどうしようかと思っている
無いでしょうけど、某レジェンド(竹○)が分裂できるという話を聞いているから最悪分裂させるかもしれない
小田部さん
シンボリルドルフの主戦騎手がモデル
馬優先主義という本を書いている筈なので教えて下さいと言えば教えてくれると思うけど、この時って確かにトウカイテイオーの主戦騎手だった気がするんですよね‥‥敵に塩を送ってくれるでしょうか?と作者は思っている
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