「1!2!3!4!そのまま続けろ!」
「ひぃ…ひぃ…き、きつい…」
私はルードが定期的に開催してるらしいルードズ・ブートキャンプに来ている。最近エルフィンと一緒にお菓子やケーキ、パンを食べ過ぎだからかお腹が出てしまったので来た次第なんだけど…いきなりこれはキツすぎる!
「ね、ねぇ!もうちょっと優しくしてくれない!?私そろそろ死ぬんだけど!」
「そう言えるうちはまだまだ元気だろう!ほら頑張れ教主!」
そうは言ってもだろ…!でも周りのもちほっぺ達はついて行けてるし…!これが普段から運動してるかしてないかの差なのか…流石に運動をサボり過ぎたか…?
「よし、一度10分の休憩を取る!水分はしっかり取って、これで終わる者はクールダウンもしっかりするんだぞ。クールダウン無しに健康な身体は出来ないと思え!」
「はい!ルード教官!」
「いい返事だ」
うわ〜…確かにもの凄く教官って感じだ。でもちゃんと休憩は取らせるし、多分運動の基本的な部分をしっかり抑えてるからこその声かけなんだろうな。だからといってキツイのはキツイから嫌だけど
「ふぅ〜…にしてもいい汗かいたな〜…運動ってこんなにスッキリするものなんだ」
「お、教主も運動の良さに気付いたか?運動をして筋肉を付けることでより硬く、より強くなれる。今回教主は来てくれたが、誘ってる筈のシルフィールが来ないからな。シルフィールに足りない物は筋肉の筈だが」
そりゃこんなキツイ事はやりたくないでしょ。私ももうやりたくないよ。明日動けるかも分からんが?
「そっか…そういえば気になったんだけど、何でルードは筋トレが好きなの?」
「鍛錬と努力は決して俺を裏切らない。宴会場でもそう言っただろう?そういう所で言えば、リッツとは気が合うな。私と共にジムに行くこともある」
「へぇ〜…確かに鍛錬バカのリッツとなら気が合うだろうね。って、筋トレとかが好きなのって本当に努力と鍛錬が裏切らないからなの?」
「その通りだ。やればやるだけ強くなれる。体力も付くし、見た目も引き締まり美しく、何より強靭な精神力も身に付けることが出来る。これほど良いものはないだろ?」
あ〜…まぁ闘争心を鍛錬に向ける分には全然良いか。無闇矢鱈に人に挑戦状を叩きつけて被害を出す竜でもないし。真面目な性格でもあるし、いつかダーヤを超えたいという気持ちもあるから鍛錬を続けてるのかな?
「理由は分かったよ。でも頻繁に私とかを誘うのはちょっと…」
「何を言う!俺は努力で強くなれる身体の持ち主が何もしないのが嫌だ!教主は俺が認めた相手だ!ならば上に立つ立場の者が弱いのならば強くしてやるのが友達だろう!」
うーん…こういう所は好きなんだけどね。如何せん誘いが多すぎるし熱量がもうちょっとウザい域に達してるんだよね。どっかのお節介焼きかよ
「まぁまぁ…教団の序列と竜族の序列の違いは前にも言っただろ?力だけで決まってる訳じゃないから大丈夫だって」
「いつ挑戦状を叩きつけられるか分からないだろ?それなら今からでも鍛えて強くなるべきだ!」
「いや…うん…まぁこれは否定できないというか、いつ反乱とかが起きるか分からないは本当にそうなんだけど…!違うの…!」
私が来たァ!でなんとかなる物でもないしな反乱。実際エーリアスに来た初日は私単体じゃ何もできなかったし。でもそれはそれでこれはこれだ…!
「まぁとにかく心配はありがとう。でも本当に大丈夫だから。ルードはシルフィールを頑張って誘ってもらって」
「いや、教主もだ。これからも俺は教主を鍛える為に色々考えるからな」
「えっそれは嫌だ。普通にってか絶対に嫌だ」
「俺は諦めないからな…!」
「マジか…!俺もうね逃げる」
「待て!まだ終わってないぞ!」
教団に逃げ帰ってルードの魔の手から無事に身を守れた。一度参加してくれたからか、誘いが余計に激しくなった事を除けば良い運動ではあったな…
おわり
今更だけどルードがギデオン並に小さいことに気が付いた
あの性格と声で…?ギデオン並みの小ささ…?可愛すぎだろ!