トリッカル添い寝パート…本編に欲しい…小さきもちほっぺたちを眠らせるのです
「教主様!まだお部屋にいらっしゃるんですか!」
「も〜…うるさいなぁネル。5日はちゃんと働いたんだから1日くらい休みをくれよ」
「それどころではありません!教団の財政は今、火の車なんですよ!」
なんだ?エルフィンがエシュール以外のパン屋を襲ったのか?それともマヨとマリーが妖精王国のどこかを吹き飛ばしたか?それとも、お金がまた偽物の金になってたとか?
「とにかく、今は教主様にも働いてもらわなければなりません。何か1つ大きなビジネスをしなければ補えないのですよ」
「待って!何でそんなに酷いことになってるの?」
「教主様はご存じないのですか?女王様がエシュールさんのパン屋を襲い、マリーさんの爆弾が原因で妖精王国の一角が大きく吹き飛んでいることを!」
…うん、偽物の金がまた入ってきてないだけマシだな!
「まぁいつもの光景だろ?」
「そのいつものを何回も連続でされるとどうなるか知ってますよね!?ここ最近被害が酷いんですから、教主様にも人肌脱いでもらいますからね!」
「とは言われてもなぁ…私に出来ることってなんだ?お金周りは本当に疎いんだけど」
私でお金を稼ぐ…うん、そういえばやろうと思った事はなかったな。いつも教団の財政ガン無視でお金使ってたもんな。そう考えたら私って料理で稼ぐしかないか?でも材料がなぁ…結局お金かなんかはかかるしなぁ…
「そうですね…宴会場の料理に今更値段を付けても文句を言われそうですし、かといって信徒が多く集まる祈りの時間に寄付をお願いしてもそこまで集まる訳でもありませし…」
「うーん…やっぱり、私にはどうにも出来ないよ。だからもう少し寝させて?」
「それです!」
「はい?」
「ですから、それで資金を稼ぐのです!」
ネル…疲れたなら仕事手伝ってあげるから正気に戻れ。寝るだけでお金が稼げたら世の中苦労しないんだぞ
「以前から考えていました…教主様には価値があるので、祈りの時間に教主様が特別に添い寝をして差し上げるのです。オプションとかもつけて色々取らせればかなりの資金調達が見込めるはずです!」
うーん…そうかな…誰も来ない気がするけど。せいぜいコミーがカイロ代わりにしようと来るくらいか?でもコミーならなんか難しい事を並べ立てて無料にさせようとしてくるだろうし…結局駄目そう
「そんな上手くいくかな?」
「やらなきゃ分かりません!とにかく、教主様も手伝って下さいね!」
ええ…行っちゃった…行く前に何か手渡してくれたけど、何だろう?
【教主様、これを読んだらお昼までには間に合わせてください。料金設定はご自分でなさって大丈夫ですから、無理のない範囲でお願いします!お部屋は祈りで使う広場のすぐ近くを取ってありますので、ご自由にお使い下さい。】
とりあえず、やるだけやってみるか?それでお金が稼げるなら万々歳だし、出来なくても私は寝れる。うん、いい試みじゃないか?
ー添い寝部屋ー
「うわ、こんな直球な名前で看板出されてる。恥ずかしいな…」
とりあえずやる事は値段設定?うーん…正直期待してないし、オプションもよくわからん。それに添い寝と言ってもただ一緒に寝るだけだろ?何かして欲しい事とかあるのかよ?
「まぁ、適当に1000ゴールドくらいで一個お願いを叶えるくらいでいいだろ!」
うん、これでゆっくり寝れるな。後でお気に入りの枕と布団も持ってこよう
〜数時間後〜
「ふあ〜…来てやったにゃん」
「うわ、マジで来るのかよ。正直誰も来ないと思ってた。けど、コミーならワンチャン来るかなとは思ってたよ」
「カイロは小さくてあったまりにくいにゃん。でも、教主は大きいから丁度いいにゃん」
「あ、そう。じゃあ適当に1000ゴールド払ったら後は何でもいいよ」
「えぇ〜…お金かかるにゃん?」
「まぁ、教団の財政が色々マズいらしい?」
「うーん…しょうがにゃいにゃあ。1000ゴールドにゃん」
「え?」
マジで払ったぞ…?まぁでも事情を言えば協力くらいはしてくれる良心くらいはあるものか。有り難く受け取っておこう
「それじゃあ、コミーと一緒に寝るにゃん。教主が下で、コミーが上に乗るにゃん」
「はいはい…これでいい?」
私は布団に潜り込んで、コミーにおいでと言った。コミーは遠慮なく私の上で丸くなった
「これだにゃん…お家も最高だけど、この暖かさが1番いいにゃん…教主が大きいからこそ出来ることだにゃん」
「寝る事に関してはコミーは本気だもんな…これだけでいいなら正直お金は要らないけどな。だって寝るだけだし」
「じゃあ1000ゴールド返してにゃん」
「貰ったものを返すのは何か違うから貰っておくよ」
「要らないって言ったにゃん…まぁいいにゃん。1000ゴールド払ったら一個お願い聞いてくれるって書いてるにゃん。お願いするにゃん」
「何をするつもり?」
「コミーを撫でるにゃん。この暖かさで撫でられながら寝たら、きっと今までで最高の睡眠が取れるにゃん」
「それくらいならお安い御用だな」
コミーの頭を優しく撫でてあげる。ゴロゴロと喉を鳴らしているような、いないような。でも少なくとも気持ち良いみたいだ。私のお腹の上で猫特有のふみふみもしてるし
「…あ、寝たか。祈りの時間はあとどのくらいかな…てか、受け入れるのはやるとしても1日1人だけでいいのかな?」
色々ちゃんと決めてないから分からないけど、まぁ寝るだけでいいなら悪くないね。ネルもちゃんと仕事したって認めてくれるだろ。時間は…後2時間。ゆっくりおやすみ
〜2時間後〜
「…ん、もう終わりの時間か。ほらコミー、祈りの時間は終わりだ」
「ふぁ〜…まだ眠いにゃん。でも、教主枕は最高だったにゃん。まだ続けるつもりなら、コミーはまた来てあげるにゃん」
「続けるかは分からないけど、一緒に寝るだけならいつでもどうぞ。一応これも仕事の時間らしいから、それ以外の時間で空いてるならお金を取るつもりはないし」
「なるほどにゃん。じゃあ今日はありがとうにゃん」
私も久々にいい睡眠が取れた気がするな。気持ちのいい目覚めだ
「それじゃあ、またやってたら来るにゃん」
「あぁ。私も寝るだけだから楽でよかったね」
あ、一応やることは終わったし、ネルに1000ゴールド渡しに行くか。てか、適当に1000ゴールドって決めてやったけどネルに少ないって文句言われないよな?
〜教団の廊下〜
「あ、ネル!」
「はい?どうしたのですか?」
「え?いや、ネルが祈りの時間で商売しろって言ったでしょ。ほらこれ、コミーが来たから適当に値段設定して1000ゴールドだけだけどね」
「まぁ…まさか本当に…!」
「そんな驚く?いやまぁ別に良いんだけど。寝るだけだからこれなら続けてもいいかなと思うんだけど」
「寝るのではありません!世界樹への祈りの時間です!でも、少なくとも需要があるのは分かりました。今後もお願いしますね?後、私がその他の値段設定も致しますから教主様はそれに従って下さいね?」
「あ、はい。じゃあ明日も?」
「お願いしますね。それではまた後で確認をしてください」
うん…まぁ色々決めてお金を稼ぎやすくするなら全然良いんだけど、ふっかけた内容じゃないといいな。まぁ暫くは続けることになるだろうな〜
おわり
っぱ定番はコミーだろ!