トリッカル お前が教主になるんだ   作:アイド

19 / 21
教主様すやすやで草


夢の中の教主

疲れた…今日は本当に疲れた。なんで遊びに行ったらビッグウッドに絡まれて敗北しなければならないんだ?私今日は何も悪いことしてないのに…ビッグウッド、いいやつではあるけど1回話しかけられると最終的に私が疲れるんだよね…

 

「あ〜…もう眠いし寝ようかな。疲れた身体にはいい睡眠が一番ってね」

 

そうそうに寝る準備を整えて…今日はどんな夢が見れるかな?

 

〜教主の夢の中〜

 

ここは…教団の中か。しかし最近は夢をはっきり夢と捉えられるようになったな〜。思い通りに夢の中を過ごせるってのは存外楽しいもんだし、夢の中なら好き放題してもいいから、夢を夢と自覚出来る物はいい夢だと思ってる

 

「教主〜!!!」

 

このバカでかい声はエルフィンだな?そうだな…いつもやらかして叱ってたりするし、たまには全力で可愛がってやるのもいいかもしれないな

 

「教主、私今日は外でカブタ捕まえたの!見てこれ大きい!」

「あぁそうだな。にしてもこんな大きいカブタは初めて見るな…見せに来てくれてありがとう。ほら、こっちおいで」

 

私は思い切りエルフィンを抱きしめて、後頭部を優しく撫でてやる。えへへと嬉しそうに照れるエルフィンは夢の中の存在だとしても愛しいものだ。このくらいのやんちゃなら私も現実でこうしてやれるんだけどな…

 

「なぁエルフィン。ネルは何処に居るか分かる?ネルに会いたいんだけど」

「ネルはいつもの場所に居るわよ!一緒に行こ!ネルにも見せるの!」

「そうしようか。じゃあ手を繋ごう。目を離したらまた何処かに行ってしまうだろ?」

「何よ〜そんな子供じゃないんだから。でも繋いであげるわ!」

 

エルフィンと一緒にネルが仕事をしているいつもの場所に行くと、仕事が山積みの机に向かい合ってるネルが居た。夢の中でも仕事とは…優秀な司祭長だ。でも、せっかくだから仕事はなかったことにする

 

「おや、女王様と教主様。どうしたのですか?」

「見てみて〜!大きいカブタ!凄い元気よ!」

「おや…これはかなりの大きさのカブタですね。もうカブタ達が活発になる時期なのですね?」

「そうみたい。さっき外から帰ってきて、私にも見せてくれたんだ。今度私も捕まえに行くのはいいな…平日農場で飼うのもいいし…」

「いいですね。あまり私は虫取りは得意ではないのですが…たまには女王様と一緒にやるのも息抜きになりそうです」

 

心からの優しさが見える表情のネルってきっとこんな顔をしているんだろうな…まるで娘を見るかのような慈愛に溢れている。そして私はネルの所に来た目的であるネルを褒めるという行為を実行させてもらう!

 

「ネル、いつも仕事お疲れ様。教団の為に奔走して、エシュールのパン屋の代金とか大体妖精王国のどこかしら吹き飛んで補修しなければならない状況だから気を抜けないとは思うけど、こんなに毎日頑張ってるネルには感謝してる。ありがとう」

 

そう言って私はネルを膝の上に乗せた。こういうことに慣れてないのか、顔も見せずに俯いているが恥ずかしそうにありがとうございますと言ってくれた。エルフィンもそれを見て私も!と乗っかって来るが、今日の私はそれも受け入れる。ネルもエルフィンも私の大事なもちほっぺだ。いつもはしてやれない褒める、撫でるをしてやって、この幸せな空間を楽しむんだ。いつか現実でも出来たらいいなぁ…

 

「きょ…教主様?もう大丈夫です…」

「あれ?ネルはもういいの?じゃあ私をもっと甘やかすのよ!」

「女王様!甘えすぎてはいけません!」

「ははは。普段はしてやれないからいいさ。ネルも、辛くなったらいつでも私の所へおいで。いつでも話とかは聞いてあげられるからさ」

「…はい。やはり教主様は優しいのですね」

 

ふぅ。いつまでもこんな甘い夢を見ていられないな。でも、こんな夢から覚めたくない気持ちもある。でもそれじゃあ現実のエルフィンやネル達が心配するだろうから起きないといけない。また明日の夜だって、こんな夢を見れるさ。次は…そうだな。いつもはイタズラばっかりしてる幽霊達をこんなふうにしたらどんな反応するか楽しむのも悪くないな

 

〜教主の部屋〜

 

「ふぁ〜…よく眠れた。いい夢だったな。後で日記にでも書いておこう…ん?」

 

『教主へ。あんた最近の夢こんな物ばっかりになってるわよ。覗いていて別の意味で甘すぎるから辞めてくれない?あと、次同じ物を見るとしても、私が覗くときには幽霊じゃないものにしなさいよね。夢の中であんな事される私達なんて…寒気がするわ!次同じ夢を見てたら、100体のビッグウッドを夢の中に現れさせるわよ。エスピーより』

 

「エ…エスピー…!!」

 

最悪だ。私の夢の中をまた覗いてやがったのか!私が好き勝手過ごしてる夢の中を覗いてそんなに楽しいのかよ!しかも文句付けてるし!

 

「全く…エスピー侵入対策もしないといけないかな…ん?裏にも何かある?」

 

『…もしあんたが現実の手でやってみたいって言うなら、私が相手になってもいいわ。その気になったら手紙をちょうだい。表の入り口の睡眠罠を解除して待っててあげるから』

 

……………

 

「…やっぱりちょっと楽しみが増えたかな?」

 

おわり




現実はトラブルまみれだし多少はね?
因みにエスピーが覗きに来てる時には30分だけ寝顔見て帰ると噂のマヨが帰った後だから夢の内容共有されてないヨ
共有されてたら私のコレクション…!って詰めに来るだろうなぁ…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。