「ギデオン居る?」
「居るよ…どうしたの?」
「もう一回日向ぼっこしてみない?」
洞窟の中でいつもの謎ダンスを練習していたギデオンは不思議そうな顔をしていた
「大分前に日向ぼっこしてみたけど…僕には合わなかったよ」
「日向ぼっこはいいぞ…この前はなんか溶けそうになってたけど。でも私はギデオンと一緒にやりたいな〜」
「え〜…なんで僕なの?」
結構嫌そうな顔してるけど、初めて外に連れ出そうとした時よりはなんか押したら行けそうな雰囲気を感じる。外に出るんだギデオン…!このままではジェイドみたいになるぞ!
「私はギデオンが気持ちよく外で寝てる姿が見たいんだ。分かるか?」
「僕は洞窟の中でいいんだけど…そんなに外に連れ出したいの?」
「だって…ギデオンが外に出てくるようになればもっと気軽に会いに行けるだろうし…ここの洞窟暗い上に地味に遠いんだよなぁ」
「外にいい思い出がないから…あんまり出たくない」
そりゃ外に出なかったらいい思い出もないでしょ。前回は熱すぎて溶けそうになったから出ようとは思わないんだろうけども…
「ギデオン、黒い物は熱を集めやすいらしいよ?」
「僕は黒曜石の竜族だから…やっぱり外は厳しいよ。僕を連れ出すのは諦めて…」
「ん〜…じゃあ夜!夜に外に出てみない?」
「夜なら別にいいけど…」
まぁ一旦外に連れ出そう!ギデオンが外も悪くないって思ってくれれば、外で楽しそうにしてるギデオン見れるかもしれないし
〜夜の精霊の山〜
「来たよ…」
「おお、よく来たね」
暗い夜の山の中だと、全体的に黒いギデオンは見づらかった。でも月の光が黒曜石としての輝きを映し少し見える
「夜は寒いな…まぁそのために呼んでるやつが居るんだけど」
「?」
少しその場で待っていると、遠くから明るい光が見えてくる。来たな…今回の光源が…!
「よぉ!俺を呼んだのはなんでだ?」
「いやぁ待ってたよイフリート。この時間にいつも見回りしてるって言ってたから、今日くらいは私に付き合ってくれないか?」
「別にいいけど、ギデオンが居るのは珍しいな!」
「僕そんなに外に出ないから…」
面識あるのは意外だな…ガヴィア繋がりでかな?とりあえず今日はイフリートの光と暖かさを利用させて貰うぜ!
「とりあえずイフリート、そこでキャンプファイヤーみたいになれる?」
「いいぞ!燃えろ〜!!」
イフリートが文字通りキャンプファイヤーのような形に変化した。完璧だ…素晴らしい
「わぁ…暖かくて明るいね」
「流石イフリートだな。じゃあしばらくそのままでお願い」
パチパチと火が跳ねる音が心地よく、勢いよく燃え上がる炎の暖かさがギデオンと私の身体を包み込む。寒かったからか、この丁度いい温度が眠気を誘い込む
「このまま眠りたいな…ギデオンこっちおいで」
「分かった」
私はギデオンをぎゅっと抱きしめてみる。いきなりだからかギデオンはびっくりしてるみたいだ
「そうそうこういうのでいいんだ…良い夜だな」
「う〜ん…こういうことが出来るなら…外に出るのもいいかもしれない」
「だろ?まぁ今はまだ夜の間に出るくらいしか出来ないだろうけど、こうやって他の人と過ごすのも悪くないんだ」
「うん…僕、もう少し外に出てみようかな」
私とギデオンはそのまま眠った
「………これ、もしかして俺は朝が来るまで燃えてないといけないのか?」
おわり
成し遂げたぜ