明日もベニーだ。
お前もベニーだ。
「ふぁ〜よく寝た。さて、今日の予定は…?」
うん、たくさんあるし移動も多いね。何から始めればいいのか分からないから、とりあえず二度寝してみようかな?
「じゃあネルには後で怒られるとして、ささっと布団を整えちゃおう」
ん〜…いい天気だ。どうせ異変も起きないしなんだっていいんだ。私がサボれればいいんだよ!
「…」
「ん?ベニー?何やってるの?」
「あたしはベニーだ」
「うん、知ってるよ。で何やってるの?」
「あたしはベニーだ。あたしと遊びに行こ!」
「あ、うん。いいけど…何するつもりなの?」
「うーん…ご飯食べに行こう!」
「遊びに行くんじゃなかったのかよ…まぁ確かに朝ごはんまだだな。適当に妖精王国のどっかで食べるか〜」
〜妖精王国のレストラン街〜
「うーん…いい匂いだ。最近は甘さ控えめな感じの物も出来てるらしいし、嬉しい限りだ。甘過ぎると流石にキツイから…」
「お、あっちにしよう!あたしが作る料理みたいな匂いがする!」
「あっちは…うん、いいね。てかベニーって料理出来たんだね」
「あたしは反アニマル缶戦線の料理担当だから!」
「へぇ〜まぁルポとかに料理出来るような雰囲気感じないしな…結構上手な感じ?」
「本当は料理担当もぐるぐる回す予定だったけど、皆が美味しいっていうからあたしが作ってるんです!」
うーん…かわいいね。獣人は健気な感じがね、すごいするからね。バターを筆頭に皆好きだな。コミーは気まぐれすぎるけど
「さて入ってみようか…お、本当にいい感じだ」
「あ、教主様!朝ごはんですか?」
「うん。私とベニーの2人だけど入れる?」
「はい!こちらにどうぞ!」
お店の持ち主のほっぺに案内された席でベニーと一緒に座る。そして私は普通のとんかつを頼み、ベニーはハニーガーリックサーモンを頼んだ。料理は結構すぐに出てきて、私とベニーはアツアツを楽しんだ
「いや〜空気とんかつよりも断然こっちだな。私は何故か普通のとんかつが作れないんだけど」
「そうなの?あの妖精に作り方を教えてもらうのとかってのはダメなんですか?」
「いや、作り方はわかってるのに何故か空気とんかつになる。何故かは分からない」
「不思議だな〜」
「さて、お腹もふくれたことだし。今度こそ遊ぶか?何処に行くか決めていいよ」
「湖に行こう!魚釣りしましょう!」
「よし!」
〜精霊の山の湖〜
「おし、釣り竿も持ってきたしゆっくり釣るかな。ベニーとやるのは久々か?」
「教主様とやるのは久々ですね。大きいもの釣って食べるぞ〜!」
「はは。やる気は十分だね。これは私も負けてられないな」
私とベニーは隣に座って気長に魚を待った。この時間がいいんだよな釣りは
「最近は何してるんだ?今日は急に来てたし」
「いつも通りですよ!ただお腹いっぱいご飯は食べられてないかな」
「そうなの?なら今度また宴会場でお腹いっぱい食べるか?」
「いいんですか!じゃあ食べに行きますね!」
そうか〜お腹いっぱい食べられてないか…森の食料が足りなくなるくらい食べまくってしまったのか?でもディアナが管理してそうだしな…それに反アニマル缶戦線のメンバーってモナティアムで自販機とかを色々荒らして食べてるらしいし…お腹いっぱいにならないとかそんな事なさそうな気もするけどな。まぁ食べさせるって言ったからには準備だけしておこうかな
「他には何か困ったことはない?」
「うーん…それ以外はやっぱりいつも通りですね。こうやってゆっくりするのは久々ですけど」
「そうなんだ。獣人達っていつものんびりした感じかと思ってたけど、普通に忙しそうだね」
「あたし達も普通にやりますよ!市長さんからも色々言われるし…」
市長?エレナかな。まぁベニーなら誰であれ何か手伝えって言われてたらやりそうだしな。こんな感じだけど、かなり周りに頼られてるのかな?
「にしても、魚来ないな。暇だしこっちおいでよ」
隣のベニーを私の膝の上に置いておく。あ〜あったかい
「へへ…いいねこれ」
「へへ…これ好きです」
ゆったりとした時間が流れる。今日は雲一つなくて、まだ空高く太陽が昇ってないから程よく暖かい日差しが私とベニーを温めてくれる。仕事なんかじゃなくてこういう日々を送っていたいよな。ていうか、こうやるの私もめっちゃ好きだし今度ネルとエルフィン連れてきてやるか
「ん〜…お、なんか竿引いてるな。多分釣れるぞ」
「おお!釣るぞ〜!」
掛かった魚は決して大きくはなかったが、ベニーが食べるからそんなに気にしてなかった。一口で食べちゃうから凄いもんだ
「良い日を過ごせました!また会いに来ますね!」
「あぁ!このあとは森に帰るのか?」
「いえ、モナティアムに行きます」
モナティアム…なんか、やっぱりおかしい?普通は反アニの所に行きそうだけどな…エレナと変な契約でも結んじゃったのか?詳しく聞いておこう
「なぁベニー、なんかエレナに変な契約書でも書かれたのか?普通は反アニマル缶戦線のメンバーの所に行きそうなもんだけど」
「あ、教主様〜!」
「え?」
…ベニーが、2人?
「あ〜!お前は!」
「あたしはベニーだ」
「あたしもベニーだ」
「「へへへ」」
「待って、どういう事?モモに分身の術でも教えてもらったの?」
まさかベニーも忍者に?そうだったら凄いけど
「いえ!あたしは反アニマル缶戦線のベニーで…」
「あたしはクローンファクトリーのベニーだ」
「え!?クローンファクトリーってあの!?確かになんかおかしいなとは思ったけど!?」
「エルフの街でティグ達に自販機荒らししようと連れて行かれた時に出会ったんです!地下を通っていくとバレにくいので、そこで出会ったんだよね」
「いつもはクローンファクトリーでお仕事してるんですけど、あの日出会ってから友達です!」
へ、へ〜…そういう事だったのか…なんかおかしいなとは思ってたけど、まさかクローンファクトリーのベニーとは思わなかった。でもほぼいつものベニーだった
「これから帰るのか?」
「うん。教主様に魚釣りに付き合ってもらったから、満足して帰るところ!」
「……」
う、本物ベニーが凄い見てくる
「分かった、え〜っと…なんて呼べばいいかな」
「クローンベニーでいいよ」
「オッケー。クローンベニーにした事は、今度ベニーにもしてあげるよ。それでいい?」
「はい!」
おわり
クローンファクトリーの子達がモナティアムの施設から抜け出してきて普通に遊んでるとかだといいよね
地味に性格違うのもあれば似たような子達もいて面白いし