トリッカル お前とほっぺ大作戦   作:アイド

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へへ…芝生…うま…


ティグにいい感じの木の棒

「ふんふふ〜ん。なんていい散歩日和なんだ!こういう日は遊ぶしかないな」

 

実に気分がいい…太陽の下をこうして散歩するのも好きなんだよね。割とエーリアスはいい天気な事が多いから、私にとっては中々いい場所だ

 

「でも、大抵何かしらに巻き込まれるんだよなぁ…本当に何もない日は少ないんだよな。こういう日が続くと穏やかに過ごせるのになぁ…ん?」

 

あれは…いい感じの棒!男の子は皆好きな奴だぜ!う〜ん…剣にも見えなくもないから、ティグに自慢しに行こうかな。獣人村近いし

 

「しゃあっ!見よ!俺だけの究極の!いい感じの棒!」

 

〜獣人村〜

 

「お〜いティグ〜。反アニマル缶戦線の隊長〜。バトルの達人〜」

 

あれ、居ないのかな。モナティアムの自販機でも荒らしに行ったか?

 

「おや、教主様?どうされたのですか?」

 

「いや〜これ見てよ。すごいいい感じの棒。ティグなら食い付きそうだから自慢してやろうかなと思ってね」

 

「あら、確かにいい感じの棒ですね。獣人の子供たちが好きそうな形をしてます。教主様もお好きなのですか?」

 

「あったりまえよ!剣に見えなくもないから、ティグが欲しい欲しい言ったらあげようかなとも思ってた」

 

「優しいですね〜。ティグならそろそろ帰ってくると思いますよ。そろそろ反アニマル缶戦線の集会を始めると思いますから。あの子の家に行くといいですよ」

 

「お〜そっか。じゃあ行ってくるよ!」

 

よっしゃ!じゃあ見せびらかしてやるとするか…くくく…

 

「ふむ…あの匂い、どこかで嗅いだような気が…まぁ、毒ではないでしょう」

 

〜ティグの家〜

 

「おっす〜ティグ!居るか〜?」

 

「何者だ!って教主じゃん。何してんの?」

 

「見てこれ。いい感じの棒」

 

「おお!」

 

ティグに私の持ってる棒を見せると、案の定キラキラした目で棒を見てる。くくく…これだよこれ!既に欲しそうだな!

 

「ふっふっふ…どうだいいだろ?その辺で拾ったんだぜ?」

 

「おい!オレ様に寄越せ!教主は反アニマル缶戦線のメンバーだから、隊長に物資を渡すのは当然だ!」

 

「いや別に反アニの隊員になった覚えはないけど…まぁ元々あげる気ではあったぜ」

 

「よっしゃ!」

 

「だが、ただであげる訳には行かねぇなぁ?」

 

「ふん!オレ様に試練を与えようって事だな?どんな試練でも乗り越えてみせるぜ!」

 

流石ティグ。遊びに関してはノリノリだな

 

「私がこのいい感じの棒を近場に隠すから、見つけられたらそのままくれてやるぜ!ただし、5分で見つけられなかったら私が教団に持ち帰らせてもらうぜ!」

 

「望むところだ!目、つぶっとけばいいか?」

 

「うん。じゃあいいよって言うまでは目を開けるなよ〜」

 

さてさて、何処に隠そうかな…バターみたいに匂いで探知とかしないだろうし、ちょっと意地悪して地面に埋めちゃお。よし!

 

「よし!いいぞ!」

 

「しゃ!探し当ててやるぜ!」

 

ティグは一生懸命に走り回って、樹の上や家の周りを懸命に探した。私が持ち上げられなさそうな岩すら持ち上げてその下を探してた。いや隠せねぇよそこには

 

「くっそ〜見つからねえ!何処に隠したんだ?」

 

「ふふふ…ちょっと意地悪してるよ」

 

「何だと!そう簡単には渡さないということか!く〜手掛かりさえあれば…うん?」

 

何やら鼻をヒクヒクさせてる。まさか、お前白虎じゃなくて犬だったのか?

 

「このクセになる…なんだろう…ぽかぽかあったかくなる匂い…教主からするな…」

 

「え?マジ?あの棒の匂いでも付いてたかな」

 

「この匂いを辿ればいいんだな!くんくん…」

 

おお…バターみたいな探知方法だ…あの棒の匂いそんな強かったかな?

 

「見つけたぞ!地面の中だったのか!」

 

「あちゃ〜バレたか。じゃあそのままあげるよ」

 

「へへへ。にしてもこのいい感じの棒…オレ様が好きな匂いだ…ぺろぺろ」

 

「えぇ…地面に埋まってたのをすぐに舐めるのか…美味しいの?」

 

「ぺろぺろぺろぺろ」

 

「聞いてねぇ…えなに?なんか危ない棒なの?とりあえず取り上げるか?」

 

「へへへへ…これ好きぃ…」

 

「うわ、マジでなんかヤバそう。取り上げるか一旦」

 

棒にしがみついてるティグから一度棒を引き剥がす

 

「ふへへへ…オレ様のいい感じの棒〜」

 

「うわっマジでなんかヤバそう!?これディアナの所に持っていこうかな」

 

「ちょっと待てよ〜!」

 

凄い力で私の背中が引っ張られてる。やめて服千切れるって!うわ!

 

「へへへ…教主ぅ…ぺろぺろ」

 

「うわっ!ちょ手を舐めるのやめろって!棒も狙わないで!なんか危なさそうだから!待って!止まれ!」

 

「ぺろぺろぺろぺろ」

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

まずい。ティグにあり得ない力で引っ付かれながら顔と手をぺろぺろされている。正気を失っている…!?

 

「助けてディアナ!ティグに襲われちゃう〜〜!!!」

 

「はいはい、来ましたよ」

 

「え、本当に来た!待ってティグ、本当に止まって〜!?」

 

「あら〜。もしやと思っていましたが、やっぱりそうなりましたか」

 

「え?このいい感じの棒が何か知ってるの?」

 

「ええ。でもその前に…」

 

ディアナがティグを上回る力で私からティグを引っ剥がした。因みにそのせいで私の背中側の服が破れました。かなしい

 

「ティグ。正気に戻りなさい」

 

森が一瞬でざわめいた。圧倒的な気迫をディアナが出したから、具体的に言うとバトル漫画でよくあるような強い気配で鳥が飛んでいく感じの気迫だ。これによってティグが酔っているような状態を解除した

 

「…はっ!オレ様は一体何を?」

 

「酔っぱらってました。ほら、もう反アニマル缶戦線の集会の時間じゃないんですか?」

 

「もうそんな時間か!?ごめん教主!また後でいい感じの棒を貰いに来るぜ!」

 

ティグは全速力でベニーの家に走っていった。土煙が凄いなこれ。とりあえず止めてくれたディアナに感謝しよう

 

「ありがとうディアナ…もしかして、こうなることを知ってたの?」

 

「まぁ大体は…」

 

「じゃあ止めてよ!なんか凄いぺろぺろされたよ!」

 

「多分それ、またたびの棒でしょうね。猫にはよく効きますが、酔っぱらったようになりますから…ティグの場合は、甘えん坊になったりするんですよ」

 

「へ〜そうなんだ…じゃなくて!知ってたなら最初から忠告とかさ!」

 

「いえ、何分確信が持てませんでしたので…教主様がティグと遊んでくれるようでしたし、それがまたたびの棒でなければティグは大変喜びますから。何かあったら駆け付ける程度にしていたのですよ」

 

あ〜…まぁ、そういう事か。ディアナならさっきみたいに止められるからそうしたんだろうし…これはもう不慮の事故って事にしよう

 

「まぁなんとなく理解したよ。まさかこのいい感じの棒がこんなになるとはな…」

 

「そのまたたびの棒は、私が預かるか教団の方で保管していただけると助かります。ティグやコミーには一応悪影響かもしれませんので…」

 

「うーん…ティグが匂いで分かるくらいだし、ディアナが持ってたらティグとコミーが入り込んで来そうだ。私たちの方で持っておくよ」

 

「そうして頂けると助かります。一応、結構匂いが強いので水浴びもしておくといいと思いますよ」

 

「分かったよ。じゃあ今日は帰るよ」

 

結局ドタバタしたな…にしても、ティグがあんなふうになるなんて思ってもなかったわ。いきなりで困惑したけど、あれはあれでかわいいから悪くない…いや、やっぱやめとこう。毎日教団に来られても困るし

 

「あ、いい感じの棒あげるって約束しちゃった。どうしよう?」

 

「そうでしたか。では、私が代わりに…フンッ!」

 

近くの木が一撃で倒れた。そして、幹を素手で加工して似た感じのいい感じの棒に変えてしまった。おそろしい

 

「これで良いでしょう。私が渡しておきますね」

 

「…うん!ありがとう!」

 

ディアナには絶対逆らわない!おそろしい!!

 

おわり




またたびで酔っ払うシチュはいいぞ
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