じゃあ炎の色変えて遊ぶか…
「おーい教主!呼ばれたから来てやったぞ!」
「おおイフリート。よく来たな」
宴会場の扉を開けて入ってきたのはイフリート。どうやら今日のご機嫌は良いみたいだな
「さて、何が食べたい?」
「うーん…何がいいかな〜…そうだ!またクリームブリュレって奴をくれよ!もちろんたっぷり焦がしてからな!」
「焦げた料理が好きなのって珍しいよな。私も焼き肉なら多少焦げてる方が好みだったりするけど。完全に焦げた奴が好きなのはイフリートくらいなもんだ」
「そうか?クリームブリュレってやつは俺と似たような匂いがしていいからな。なら焦げたらもっと俺に近いだろ?」
そうかな…そうかも…まぁいいや。注文されたしさっさと作ろう。そうだ、ついでにイフリートに頼むか
「なぁイフリート。たまには自分で燃やしてみないか?いつもは釜に居てくれる下位の精霊に頼んでるけど…イフリートがやれば焼き加減もとい焦げ加減も自分好みにしやすいだろ」
「おお!いいのか?ここ燃えないよな?」
「まぁ…大丈夫だろ!やれイフリート!だいもんじだ!」
「なんだそれ…知らんけど行くぜ!ファイアー!!」
大きく燃え盛る炎は、私の用意したクリームブリュレを見事に燃えカス同然にした。焦げて黒すぎんだろ…
「これでいいんだ!完璧だ!」
「そ…そうか…まぁイフリートがいいなら良いんだ」
口の中に焦げた物を放り込むとすぐに消えてなくなったように見えた。もうこれ灰食ってるだろ。イフリートがいいならいいんだけどさ
「や〜ありがとう。良かったぞ!」*1
「満足なら私も良かったと思えるな。あ、そうだ…一つ試したいことがあるんだけどいい?」
「なんだ?また燃やさせてくれるのか?」
「違う違う。イフリートって常に燃えてるよね。だから、この炎の色を私の知ってる知識で変えられたら面白そうだし、かっこよさそうだなって…」
「炎の色を変える!?どうやってだ!俺はこの熱く燃える赤しか知らないぞ」*2
昔習ったなぁ…炎色反応…試してみないと損だよな?唆るぜこれは…!
「こちら、宴会場に何故か置いてあるリチウム、ナトリウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、銅です。選んだ物によって炎の色が変わります」
「な、なんだ急に口調が変わって…まぁ、それで色が変わるんだな?」
「あぁそうだ。イフリートが素材選んでみてよ」
悩むイフリートは恐る恐るナトリウムを手に取った。すると、イフリートの手の炎が黄色に変わって燃え始めた
「お…おお!俺の炎が黄色になったぞ!」
「すげぇ!じゃあ反対側の手でバリウム触ってみてよ」
「いいぞ!何色になるんだろ?」
反対側の手は黄緑色に変わった。身体は赤、右手は黄色、左手は黄緑色と派手な炎に変わったイフリートは楽しそうだ
「教主お前凄いな!こんな面白い事知ってたのか!」
「昔習ったんだよね。まさかイフリートも本当に変わるとは思わなかったけど、炎の上位精霊なんだし変わるっちゃ変わるんだな〜」
「他のやつはどんな感じなんだ?まだ色が変わってない所にやってみようぜ!」
「おっしゃ行くぜ!俺の炎色反応をとくとご覧あれい!」
イフリートの頭にはカリウム、胴体にはカルシウム、両足に銅を加えた。見事に元々あった赤い炎の色が消え去り、全身がめちゃくちゃ派手な炎になった
「うぉぉぉぉぉぉ!全身の赤い炎が派手な色に変わった!俺は最強だ〜!!!」*3
「かっけぇ!いいぞイフリート!」
「ファイアー!!!!」
気分を上げて燃え上がるイフリート。立ち昇る炎の色が合わさり最強に見える。しかししばらくすると元の赤い色に変わっていく
「あ〜終わっちまったか…だけどこれ面白かったな!」
「そうだな!協力してくれてありがとうなイフリート」
「俺も楽しかったぞ!また面白そうな事が出来るなら呼んでくれよな」
「分かったよ。じゃあまた明日」
来た時よりもご機嫌になったイフリートは宴会場から精霊の山へ帰っていった
おわり
炎の色を変えて遊ぶイフリートが見たかったんです
何故あんな素材が宴会場に置いてあったのかは知りません(無能)
イフリートってお局精霊って言われるけど素直な奴には素直になったり、ナイアと実は仲が良かったりで可愛い所結構あるよね