【青学三次】青学スパイ達の徒然なる日々【短編集】 作:VISP
本家様や他の三次作家様とは異なる独自設定等が出る可能性がありますが、予めご了承ください
なお、BGMは青学スパイ(背景音楽部)によるキュウべぇの営業テーマでお送りしております
「おっと、どうやら到着したみたいだね。」
ガコン、という音と共に小部屋の下降が止まった。
「ここから先は全てが機密だけど・・・今更引き返すつもりは無いよね?」
「勿論。毒を食らわば皿までだよ。」
「・・・私も、失脚はもう確定ですし、見ますよ。」
「不知火代表は何時でも青学に亡命してくれて良いよ。事務方のポストを用意しておくからさ。じゃぁ行こうか。」
殺伐とした空気となった中、一行は進んでいく。
そこはとても学校の地下にあるとは思えない、SFともオカルトとも言える奇妙な通路だった。
「此処は・・・?」
「此処は青学自治区のほぼ全域に走る術式の中枢だ。」
道中ずっと沈黙を保っていたカールが口を開いた。
「聖典に無いが故、青学は当初スパイ網の構築と研究にのみ終始し、自衛戦力の拡充には及び腰だった。しかし、同じく聖典にない者の手により大きな打撃を受けた故、これを反省して改めて自治区中心部一帯を要塞化した。」
「流石に全域はリソース的にも不可能だったけどね。」
このキヴォトスで青学の心胆寒からしめた人物は唯一人しか存在しない。
「雷帝、ですか。」
「如何にも。あのもう一人の超人には我らも大きな期待を寄せた。しかし、その手は振り払われた。」
「雷帝・・・ゲヘナの前の生徒会長・・・。」
「才覚のみならば連邦生徒会長に比肩し、その神秘もまた強大。だが、余りにも人の心が無かった。」
当時、混沌のゲヘナを完全に規律と暴力によって統治しきった希代の名君にして最悪の暴君。
ゲヘナ史上でも類を見ない被害と利益を自治区に齎した雷帝は、自分の懐に潜り込んでいた青学のスパイを捕らえ、宣戦布告を叩き付けた。
その結果は最早語るまでもない。
青雷戦争とも雷帝戦争とも言われる一連の戦いにより、彼女は敗れ、撤退したゲヘナ自治区にて羽沼マコト一派のクーデターによりキヴォトスを追われた。
「一撃で都市を壊滅させる程のプラズマ兵器を運用していたゲヘナに対し、青学自治区の都市を首都を守る城壁は当時一枚だけだったんだ。それを破られ、内部の市街地に直接砲撃を受ける寸前まで追い詰められた。」
「結果だけ言うと、当時の青学生が神秘を一点に集中してバリアを展開して防いだ事で死傷者多数の大惨事は免れた。でも、この戦争は青学にとって大きな転換点になった。」
「聖典に記されなくても、突然滅びの種は芽吹く。雷帝はその一つであり、備えなければ死ぬだけだと。」
「だからこそ、自治区全域に術式を張り巡らせた。電話線に上下水道、道路に鉄道。建物の並びに木々や河川、湖沼の配置に至るまで、全てが術式の発動のための要素として設計されている。」
「組み合わせる事で多数の術式を適宜発動し、時には守り、時には攻めの手段となる。だからハイランダーの鉄道とは繋げる事が出来なかったんだ。結構繊細な技術だからね。」
「名付けて「自治区全域対応型万能陣」。参考元となった国土錬成陣に比べれば、とても応用性の高い代物さ。」
「先日のアトラハシースに放った戦略級対宙攻撃も、これを元に青学生の神秘を結集して放ったものさ。燃費が悪くて撃った後は隙だらけになるから、逆に汚染されちゃったけど。」
再び穏やかな笑みと共にエミリの解説が挟まる。
一見して穏やかな街並みが広がる青学の都市部や道中の穏やかな自然や町並が全て戦いのための要素であると告げられ、カヤは顔を引き攣らせた。
あの超ヤバい砲撃にこれまでの超技術、やはりこいつらヤバ過ぎて手に余る所か押し潰される(確信)
「この場で発動する術式を適宜選定、切り替える事で効果を発揮する。一時は麻痺したが、現在は復旧し、改善に取り組んでいる。」
コツリコツリとカールが歩を進める。
異形の頭の偉丈夫の真っ直ぐな背と綺麗で淀みない歩みはそれだけで人の視線を誘導した。
「先生、誤解しないでほしいが、初期の面々を除き、青学生に連邦生徒会長及び連邦生徒会への隔意は無い。あった場合、とっくに反旗を翻している。」
「いや・・・私も、彼女達を責めるような言い方をしてしまった。申し訳ない。すまない、エミリにナゴミも。」
記憶が殆ど無いとは言え、自らにとって近しい者を責められた故か、それとも先生の持つ救世主としてのテクストが四文字の神秘を持つ連邦生徒会長を擁護させたのか、或いはその全てかは分からないが、先生はつい感情的に声を荒げた事を謝罪した。
「いいよ。先生だって人間だもん。怒る事はあるよ。」
「ボクの言い方が悪かったのが原因だし、別に構わないよ。」
先生と付き合いの長いナゴミ、今ひとつ感情の読めないエミリもまたそれを受け入れた。
これにて遺恨無し・・・と言うには些か以上に根深い問題だが、この場で蒸し返す面々はいなかった。
「連邦生徒会を最高責任者がいなければ円滑に回らないようにした上で、シャーレと職責の被るSRTを放置し、権限を先生に与えて姿を消す。そして、先生に多くの自治区に直接訪れてもらい、生徒と共に問題を解決する事で絆を深める。」
「いやー凄いね。このチャートを組むためにどれだけの絶望と苦難を乗り越えたのか、ボク達には予想もできないや。でも、事が終わったら迷惑かけちゃった色んな人に頭を下げないと駄目だろうね。ボク達にも言える事だけど。」
ケラケラと、相変わらずの笑みを浮かべたまま解説・・・否、道化役としてエミリは語る。
そこには連邦生徒会長への隔意は見られず、ただ思ったままを口にした様子だった。
「エミリは・・・彼女に思う所は無いのかい?」
「ボクは無いね。初期の先輩方は思う所があるみたいだけど、ある程度青学が出来上がってから参加した青学生は大体「もう一度生き直すチャンス」「嘗ての青春を再び」「諦めた夢を今度こそ」といった具合で連邦生徒会長も四文字も恨んでない。それ所か感謝すらしてる子の方が多いかな。・・・まぁキヴォトスの治安に関しては物申したいけどさ。」
青学生と一口に言っても、彼女らは個性の塊だ。
この末法極まるキヴォトスに自分達を捨てた四文字と引きずり込んだ連邦生徒会長に思う所はあるものの、心底憎悪や憤怒を抱いている者は少ない。
本来なら有り得なかった二度目の青春や生き直すチャンスを得られた事で、彼女らの多くはキヴォトスの環境に文句は多々あるものの、前世で世界をしっかり治めていた四文字と絶賛苦労しまくってる連邦生徒会長を責める気は薄かった。
例外は初期の地獄の様な環境を生き抜いた留年組である。
あの環境に放り出された事で一体何人の同胞が合流叶わずその命を散らしたのか、今になっても不明だ。
自分達にかかった苦難と出会う事すら出来なかった同胞の存在を知るが故に、留年組は最低限謝罪がなされなければ連邦生徒会長を許す事は無いだろう。
「さて先生方。この査察も残す所後僅か。最後にご紹介するのは、青学本校の生徒会こと七武生。誰もが得意分野ならキヴォトス最上位勢に比肩する優秀な生徒達だよ。」
「そして先日、新たにボク達の生徒会長として選出された生徒を紹介させてもらうね。」
・・・・・・・・・・・・・・・
【先生】青学査察対策スレ【カヤ】 Part3
560:名無しの青学生
フー軌道修正成功!
563:名無しの青学生
よくやった!
564:名無しの青学生
乙乙
567:名無しの青学生
危うく先生敵に回す所だったからな
マジで反省しろよCVキュウべぇ
570:キュウべぇ
すまんて!
こっちも今いっぱいいっぱいなんだよ!
追加の催眠お願いぃぃ!
572:★七武
キュウべぇ、新しい遠隔神秘催眠よ!
573:名無しの青学生
草 なんでジャムお○さん風なんだよw
575:名無しの青学生
にしてもこんだけ情報開示して良かったの?
技術と軍事情報だけで良かった希ガス
578:名無しの青学生
でも開示するタイミングここしか無いじゃん
582:名無しの青学生
だね
10年後にはいなくなる予定だし、引き継ぎはしっかりせんと
584:名無しの青学生
で、キヴォトス脱出って可能なの?
587:名無しの青学生
個人単位なら年内に可能
全員はまだ無理
589:名無しの青学生
え、実証終わったの?
590:名無しの青学生
ウトナシュピテムの本船とアトラハシースの箱船
その残骸は爆発四散したが、消滅した訳じゃない
593:名無しの青学生
おまけに向こう側のシッテムの箱とナムラ・シンの玉座にはハッキングに成功したからね
ある程度の技術情報は奪取済み
その中には多次元観測・干渉技術も含まれてる
595:名無しの青学生
用意周到
598:名無しの青学生
抜け目なくて草
602:名無しの青学生
多次元バリアとまた遭遇した場合、アリスとケイと本船無しだと詰む可能性もあるからな
603:名無しの青学生
取り敢えず思いつく有効そうな対策は全部やっとかんと・・・
だからミステリーバトラー量産するね・・・
606:名無しの青学生
なお予算と時間
609:名無しの青学生
足りません・・・(白目)
613:名無しの青学生
ないよ、今期の予算ないよぉ!
616:名無しの青学生
あるよ、滅びの種あるよぉ!
617:名無しの青学生
草
621:名無しの青学生
オレ達が何したってんだよ!!!
623:名無しの青学生
航空部が打ち上げたスペースシャトルでデブリ回収中
水泳部が海上に落下した残骸をサルベージ中
625:名無しの青学生
宇宙は兎も角海は邪魔はいらんか?
629:名無しの青学生
主個体の出現と称して周辺海域は閉鎖済み
631:名無しの青学生
元SRTのORCAは衛星から監視中
当該海域からは遠いのを確認済み
633:名無しの青学生
この世界にも無名の司祭達がいるし、何時までもここにいては命が幾つあっても足りん
636:名無しの青学生
保険は幾らあってもよい
640:名無しの青学生
クロコ達のいた世界には無名の司祭も面倒な市民や生徒もいない
つまり、無主のキヴォトスが広がっている
644:名無しの青学生
色彩への汚染対策や浄化のノウハウも大凡出来た
648:名無しの青学生
座標に関しても特定済み
探査用ドローンによる転移実験は間もなく開始の予定だ
649:名無しの青学生
ただ、青学生全員はすぐには無理
生徒だけにしても最低でも数年はかかる
650:名無しの青学生
残りたい連中もいるだろうしな
アビドス後援会とかアリウスカルテットとか
653:名無しの青学生
逆に肝据わってる分校連中は一緒にいきたいって言うかもしれんぞ
そっちに関してはどうする?
655:名無しの青学生
こちらは他学の復興支援と各種引き継ぎ
向こうは開拓するための物資や装備含む人員の転移
どっちもすぐには終わらん
656:名無しの青学生
先行開拓団を送るにしても数年は必要か
それまでキヴォトスが保ってくれれば良いが・・・
660:名無しの青学生
保たせるしかない
とりま先生達の動向を監視しつつ要所要所で支援
664:名無しの青学生
つまりいつも通りって事
救世主のテクスト持ちの主人公とくれば大抵は何とかなる・・・筈
668:名無しの青学生
不安!
672:名無しの青学生
仕方ねーだろまだサ終してないんだから!!
673:名無しの青学生
可能ならば10年は欲しい
そうすれば諸々込みで青学生と必要な装備や施設全部送れると思う
677:名無しの青学生
あの、大抵のスマフォゲーは10年も保たないのですがそれは
680:名無しの青学生
ブルアカ以外じゃにゃんこ大戦争にパズドラ、FGO、PGOにウマ娘、崩壊3rd辺りか大人気なのは
682:名無しの青学生
化け物揃いのタイトルで草
686:名無しの青学生
ブルアカも普通にいきそうなんだよなぁ
687:名無しの青学生
まさかFGOが11年も続くとは・・・
691:名無しの青学生
いい加減オレらの藤丸を休ませてやってくれよ・・・
693:名無しの青学生
だって型月ドル箱だし
697:名無しの青学生
アムロとシャアよりはマシよ
700:名無しの青学生
つまりオレらはブルアカのサ終まで付き合わねばならんと・・・?
703:名無しの青学生
四文字に連邦生徒会長、せめて説明責任だけは果たしてくれませんかね!?
705:名無しの青学生
まっことキヴォトスは地獄ぜよ!(白目)
次かその次で終わりの予定です
いやー書いてる内に伸びるわ伸びるわ(白目)