【青学三次】青学スパイ達の徒然なる日々【短編集】   作:VISP

4 / 17
特に山なし落ちなしの日常回


その3 ある元山海経スパイの話

589:名無しの青学生

次私が話していい?

元スパイで今何してるかって近況報告なんだけど

 

590:名無しの青学生

おkおk

 

591:名無しの青学生

今は緊急の要請も無いしいいよー

 

595:名無しの青学生

先日のトリスパイ救出は大変でしたね・・・

 

598:名無しの青学生

まさか心中を図るとは・・・いや稀によくある事だが

 

601:名無しの青学生

なんでお嬢様学校で無理心中が割とよくある事なんですか???

 

604:名無しの青学生

なんであそこ悪役令嬢仕草で自家中毒に陥ってるんだろうな・・・

 

605:名無しの青学生

さぁ・・・?

 

606:名無しの青学生

キヴォトスでは強くなければ生きられませぬ

 

609:名無しの青学生

戦国時代かな???

 

613:名無しの青学生

これでも中南米とかよりはマシ・・・マシ・・・か?

 

614:名無しの青学生

酒とドラッグと殺しが無いだけギリマシ

 

615:名無しの青学生

酒に関してはオレらがやらかした事例があるし、残りも実行自体は出来る

 

617:名無しの青学生

シィー!

 

620:589

話していーい?

 

624:名無しの青学生

いーよー

 

627:名無しの青学生

すまんすまん

 

628:589

私は元山海経スパイで玄武商会所属の飲食店でバイトしてたんだ

まぁちょっと深入りしかけたから玄龍門のスパイに頼んで密告からの出戻りしたんだわ

 

629:名無しの青学生

まぁよくあるパターン

 

630:名無しの青学生

有り過ぎて内部抗争が酷い事になってる

 

632:名無しの青学生

幾ら原作で重要じゃないっていってもやらかしが過ぎる

 

633:名無しの青学生

ルミ会長、この前たまたま会ったら未亡人臭が凄い事になってた

 

634:名無しの青学生

草w

 

637:名無しの青学生

草に草を生やすなw

 

641:589

んでまぁ前職での経験を生かして前に出戻りしたルミ会長の右腕スパイさんの所で働いてたんだけどさ

これだけだと山海経の素晴らしい文化が広がらないって話になったんだ

青学生だと中華文明圏の学校ってだけで通じるけど、外じゃそうじゃないし

 

642:名無しの青学生

あーまーね

 

643:名無しの青学生

前世中華と一緒にするのも烏滸がましい程にまともだけどね

 

647:名無しの青学生

まぁあっちはその・・・はい・・・

 

651:589

なので山海経の食文化を発信しようってなったんだ

目指せ玄武商会と青学の中華料理店の商売繁盛!

 

653:名無しの青学生

言ってる事はまとも

 

655:名無しの青学生

要は宣伝よね

 

657:名無しの青学生

知らん自治区の知らん文化の料理とか言われてもほーんだしな

 

661:589

なので中古で買い取ったハンヴィーをキッチンカーに改造して中華まんと中国茶を売ってる

 

665:名無しの青学生

飲茶か

 

669:名無しの青学生

そこは点心にしないの?

 

670:589

本格的なのは青学の店か本場で頼む

うちで出してるのはあくまで入門編、お茶と中華まんの飲茶風軽食セット

 

671:名無しの青学生

中国茶って具体的には?

 

673:589

プーアル茶、水仙・鉄観音などの烏龍茶、菊花茶、寿眉茶なんか

 

675:名無しの青学生

ほえー知らんのもある

 

679:名無しの青学生

たまにD.U.で見かけるな

結構人気なのか人並んでたな

 

682:名無しの青学生

マジ?買おうと思ってたけど無理か

 

686:589

同じものは青学内の例のルミ会長の右腕ちゃんの店で出してるから大丈夫!

 

689:名無しの青学生

お、なら今度試してみるわ

 

690:名無しの青学生

本格中華料理ってあまり経験ないから楽しみ

 

692:名無しの青学生

キッチンカーで出してる中華まんってどんなのある?

コンビニのより美味しい?

 

693:名無しの青学生

高そうだしその分美味しいんでは?

 

694:589

高いしコンビニのより大きいし美味しいよ!

基本は豚饅・塩豚饅・ごま餡・桃まん(こし餡)・プレーン

 

698:名無しの青学生

他は分かるがプレーンって?

 

699:589

前世の動画で見た生地だけのやつに練乳つけて食べるやつ

結構人気だよ

 

702:名無しの青学生

へぇ興味出てきた

 

705:名無しの青学生

あぁもうさっき飯食ったばっかだってのに・・・

 

709:名無しの青学生

ちょっとコンビニ行ってくるわ

 

712:名無しの青学生

中華料理屋は・・・仕込み中だったorz

 

713:名無しの青学生

ってただの宣伝じゃねーか!何か相談とかねーのかよ!

 

716:589

実はねぇ・・・生地に使う小麦粉はゲヘナの粉物工場から買ってるんだよね

そのせいか美食研に目ぇ付けられちゃって(震え声

 

720:名無しの青学生

Oh・・・

 

722:名無しの青学生

アカーン!?

 

724:名無しの青学生

あいつら料理美味くても接客で駄目だったら爆破するからな・・・

 

725:589

だからあいつらのSNSとか目撃情報集めて近くにいたり凸してきそうだったら逃げてるんだわ

 

726:名無しの青学生

あーそういや美食はSNSやってたな

 

730:名無しの青学生

副部長に〆られたりフウカ拉致ってフウカー強奪してるだけじゃないのか

 

731:名無しの青学生

可哀想な給食部長

一重に君の料理が美味しすぎて目ぇ付けられたせいだが

 

732:名無しの青学生

ちな売れ行き悪くて余った時は外部にいる青学生に無料で食わせてくれるぞ

 

734:名無しの青学生

結構ヘルメット団オレ達やスケバンオレ達は世話になってる

 

736:名無しの青学生

だから見かけたらさらっと周囲警戒するし美食の情報キャッチしたら知らせる

 

737:589

皆すまないねぇ

今度ちゃんと青学の店においでよ

店長と一緒に歓迎すっからさ

 

738:名無しの青学生

時間できたらねー

 

742:名無しの青学生

何とか抜け出せたらね・・・(3敗)

 

744:名無しの青学生

お、おう

 

747:589

おっと、そう言ってる間にお客さんだ

そんじゃ接客しなきゃだからまたねーノシ

 

751:名無しの青学生

またねーノシ

 

753:名無しの青学生

ん?

 

756:名無しの青学生

どったん?話聞こか?

 

758:名無しの青学生

いや、今589と思われるキッチンカーに見慣れぬお嬢様?が来ててな

誰かと似てる気がするんだが・・・うーん?

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 昼過ぎの午後、風も少ないよく晴れたD.U.にある公園にて

 

 行楽日和の今日、山海経風饅頭の幟が掲げられたキッチンカーではオープンして数時間、漸く人の列がはけて休憩時間に入ろうかと思っていた時の事だった。

 

 「ごめんください。まだやっていますか?」

 「はーい、少々お待ちくださーい!」

 

 すっと作業を中断して、お客様の待つカウンターの前に出る。

 そこには銀髪赤目の、如何にも瀟洒なお嬢様という風情の三つ編みの美少女が立っていた。

 その銀髪赤目に一瞬美食研の部長が思い浮かんだものの、服装も髪型も手配書のそれと異なるため、他人の空似だろうと思考を切り替える。

 

 「申し訳ございませんお客様。今日はもう商品が殆ど売り切れていまして・・・プレーンしかもう残っていないんです。」

 

 申し訳ありません、ときっちりと頭を下げる。

 普段はもう完全に売り切れて店じまいしている時間なのだが、今日は偶々時間がずれたためにまだ開店していたのだ。

 もう一種類しか残っていないのに開店しているとクレームの対象になる事もあるから、早めの店じまいを心がけているのだ。

 友人とは言え他人の店から暖簾分けしてもらっている現状、そういった事に敏感になるのも無理ない事ではあったが・・・目の前の人物にとっては散々逃してきた果てにこれなので結構がっかりしていた。

 

 「そうですか・・・いえ、こちらが遅かったせいなので仕方有りませんね。残っている分はどの位ですか?」

 「プレーンが8個残ってますね。勿論付属の練乳はちゃんとあります。ドリンクは全種残っていますよ。」

 「それではプレーン8個とホットのウーロン茶を4つお願います。」

 「畏まりました。少々お待ちくださいませ。」

 

 テキパキと4つ分のウーロン茶をポッドに入れて蒸らしてから、蒸し器から具なしで蒸した生地だけのプレーンの中華まんを取り出し、個別に包装紙で包んだ上で紙袋に入れ、付属の練乳入り容器を入れる。

 それが終わると丁度蒸らし終わったウーロン茶を厚手の紙コップに分け、蓋をして、紙袋に入れる。

 これで完了である。

 

 「お待たせいたしました!プレーン8つにウーロン茶4つになります。」

 「はい、ではクレジットは・・・」

 「あ、本日は品切れなのでドリンク代は無料にさせていただきますね。」

 

 その一言にお嬢様らしき客は目を丸くした。

 

 「あら、よろしいのですか?」

 「えぇ、本日は品切れでしたのでこれでお詫びという事で。後ポイントカードもおまけしておきますね。青学自治区の本店でも使えますのでどうかご利用お願いしますね。」

 「ふふ、商売上手ですね.分かりました、ではプレーン8つ分だけお願いします。」

 「ありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。」

 

 こうして、今日もまた元山海経スパイ現キッチンカー店員はにこやかに本日最後のお客様へと挨拶をしてその日の営業を終わったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「わ、凄いもちもち!部長、よくここの買えたね!」

 「いつもは直ぐ売り切れになるそうなのに凄いですねぇ。うーんもちもち♥」

 「うーん、すごいもちもち感!イカスミにも合いそう!」

 「うふふ、苦労して探した甲斐がありましたね。青学本店もよろしいですけど、またあのお店に行くのも良いかもしれませんね。」

 

 「所で部長、なんで変装なんてしてまでいったの?」

 「お嬢様っぽくてかわいいですねぇ。」

 「普段とはまた違った良さだよね。」

 「何でもあそこの店員さんは私達の噂を聞いて怯えてると聞きましたの。だから怖がらせないためにもこうして一手間かけたんですわ。結果だけ言えば大正解でした。」

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。