今回からカルバノグの兎編です。1話目なので短めです。
特殊部隊の立て籠もり
とある公園
「よっすカンナ、随分と、苦戦している、みたい、だな。」
家でのんびりしていたらカンナから連絡があったからとある公園に来た、カンナの横では困り顔のコノカが立っていて、更に横の方に気を失ってるヴァルキューレ生徒がたくさんいた。
おっと、これはカルバノグ第1章が始まった感じか。
「急に連絡してすまんな大将。というより狙撃されているのによく避けられるな?」
「そりゃ修羅場をたくさん経験してるからだ。何かあったか?」
誰かから狙撃されてるけど、スナイパーからの距離が結構遠いから弾丸が見える。見えてしまえば避けるのは簡単なんだよ。
「あたしが簡単に説明するっす!この公園でSRT特殊学園の一小隊の生徒が立て籠もっていて、デモを起こしてるみたいっす。」
「確かSRT特殊学園は閉校になるんだっけか。それで一部の生徒が反発を起こしてデモしてると。」
俺の言葉にコノカとカンナは頷いた。デモするならもっと良い方法があっただろうに。
「それでヴァルキューレの警備局や公安局でデモしている生徒の制圧をしようとしたら逆に制圧されたと。」
「その通りっす。いやぁ、局員達を鍛えていなかったあたしらが悪いけど、ここまで来ると笑えてくるっす!」
「笑い事じゃないぞコノカ。まったく、クロノススクールの生徒を追い出したはいいが、このままじゃいつまで経っても制圧できん。」
カンナがクロノススクールの生徒を追い出したのか。でも遠くの方でカメラを回してる。記者魂に溢れてるというか、騒動を大きくしたいだけというか。
「私やコノカが出れば話が早い「駄目ですよ!局長と副局長が出るのは最終手段とするべきです!」んだがこのように止められていてな。」
「あーもう!じれったいのであたしが出て即制圧して来ます!」
コノカがウガッーと手を上げて公園の奥に行こうとしたけど、気絶していないヴァルキューレ生徒数人がコノカに抱き着いて行かせないようにしていた。
「このままでは埒が明かないから大将を呼ばせてもらった。勿論依頼として大将に頼むつもりだ。」
「それは構わないんだけど、立て籠もってる一小隊というと、RABBIT小隊か?」
「その通りっす。よく知ってますね?」
「ま、色々と情報を集めてるからな。さっき奥の方でチラッとウサ耳が付いてる帽子を被った生徒を見かけたから。」
嘘です、本当は原作知識で知ってました。しかしカルバノグ第1章か、この章で死ぬことはないだろう!
と言いたいけど、そう言ったパヴァーヌ第1章で死んだからな。あれからハートは増えているとは言え、怪我はするかも。
「ん?ようやく来たか先生。」
「あれぇ!?大将何でここにいるの!?」
公園の入口の方から先生が歩いて来た。狙撃は、されてないか。
「こんにちは先生、もしかしてですが連邦生徒会からの依頼でここに来られたのですか?」
「そうだよカンナちゃん!リンちゃんから頼まれたから来たの!コノカちゃんもこんにちは!」
「こんにちはっす先生。」
先生は普通にカンナとコノカに会ったことあるから自己紹介の場面は無いな。1回カンナから取り調べされてるし、理由?銀鏡の卒アルの件だよ。
「状況はどんな感じかな?近くでたくさん倒れているヴァルキューレ生徒を見れば何となく分かるけど⋯⋯。」
「お察しの通りです先生。兵力もほとんど残っておらず、士気も底を突いています。当初は数で制圧するつもりでしたが、こちら側の生徒の練度不足で逆に制圧されてしまいました。」
「残ってる人員と言えば⋯⋯。」
カンナが倒れているヴァルキューレ生徒の方へ目線を向けると、手当てをしていた中務キリノと合歓垣フブキがこっちにやって来る。
「初めまして先生!生活安全局のキリノです!大将!また格闘訓練に付き合ってください!」
「同じ生活安全局の合歓垣フブキだよ。もうこれ終わってるっぽいよね?私達の出番じゃないでしょ。」
「以上の2名だけです。」
「先生が指揮してくださるのですか!?それなら作戦は成功したも同然ですね!さあ、このまま放っておくわけにはいきません!早速出勤「はい一旦落ち着こうねー。」離してくださいぃぃ!」
中務が意気揚々と公園の奥地に行こうとしたから服の襟を掴んで阻止する。中務はジタバタしてるけど。
「カンナから許可下りてないだろ。それに先生が指揮するにしても先生は相手の情報無しなんだぞ。それで勝てるほど甘くないぞ中務。」
「はいぃぃ、しゅみません⋯⋯。」
「うーん厳しい言葉だねぇ大将。ま、その通りなんだよね。」
中務はショボーンとして肩を落とし、合歓垣はやれやれといった表情をしながら中務の腰をポンポンと叩いていた。
「すまんな大将、本来なら私が言う台詞なのに。」
「気にすんなってカンナ。それよりも先生に相手の情報を伝えてくれ。」
「そうだね、相手の情報は欲しいかな。」
「かしこまりました。相手はSRT特殊学園所属の1年生チーム、RABBIT小隊です。本来ならSRTの閉校によって、ヴァルキューレの警備局に転校する予定だったのですが。」
「何かあったのか、急にこうして公園を占拠。閉校を取り消せとデモを始めた、という経緯です。」
武装してデモするなんて、ただでさえSRT閉校に賛成な人達が多いのに、それを増やすだけ。
まあ急に閉校と言われて正常な判断が出来る生徒の方が少ないか。外の世界の閉校と訳が違うだろうし。
「相手の数は少ないものの、装備は最先端、一人一人の練度もかなり高いため、ここまで手こずっています。」
「なるほどね、見てもいい範囲で他に詳細な情報とかある?」
「相手の顔ならあれを見た方が速いかもしれません。不本意ですが、クロノスの中継ドローンが中に入ったようなので。」
近くの巨大モニターにRABBIT小隊の面々が映った。言ってる台詞は原作と変わらないか。
『私達に必要なのは、戦闘を通じて交渉に有利な立場を手に入れること。それ以外の何かを今行う必要はありません。』
「戦闘することによって交渉に有利どころが超不利になってる事に気が付かないのか。」
「まぁまぁ、そう言わないであげようじゃないっすか兄貴。向こうも必死なんだから。」
あっ、コノカと会話してたらクロノスの中継ドローンが撃ち落とされた。ヴァルキューレの物じゃないのにあの中継ドローン、これじゃ立派なテロリストだな!
「うんうん!元気な子達だね!」
「あれを見て真っ先に出る台詞がそれなの流石先生だな。」
「元気というよりバカの間違いでしょう。単なるバカならともかく、やたら力を持ったバカです。会話もしにくく、厄介なことこの上無い。」
カンナはそう言ってため息を付いた。初期のRABBIT小隊は暴走気味だから仕方ないね。
「厄介なバカはそこの大将だけで充分ですよ。」
「⋯⋯否定出来ないねぇ!」
「いや否定しなよ大将!?」
「ダッハハハハ!!」
「緊張感がまるで無いねぇ。」
合歓垣はそう言うけど、お前もお前で椅子に座ってドーナツ食ってる時点で言う資格無いぞ。
「⋯⋯まあ何とかなるかも。キリノちゃん、フブキちゃん、行こう!」
「はい!はいっ!?」
「じょ、冗談でしょ?相手はSRTだよ?」
声を掛けられた中務と合歓垣は驚いてる。カンナは何か言いたそうに口を開いたけど、すぐに閉じた。
「自信があるってことっすよね先生?でもキリノとフブキは生活安全局、警備局や公安局の生徒でも敵わなかった相手に2人だけで太刀打ち出来るとは思えないっすけど。結構な差がありますよ?」
「私からしたらみんな生徒に変わりはないのコノカちゃん。だから大丈夫!」
「⋯⋯ならお願いします。でもサポートはしますね、兄貴、何か注目を集める奇行とかないっすか?」
「それならここで全「裸や下着姿のみになった瞬間に即刻留置所送りにするぞ大将。」ダメなのか⋯⋯。」
それが一番注目を集められるのに。裸や下着姿と聞いて中務は顔を真っ赤にしてアワアワし始め、合歓垣はドン引きした顔で俺を見てくる。
「仕方ない。別の奇行にするか。コノカ、手伝ってくれ。」
「構わないっすよ。けど兄貴、一体何する気っすか?」
注目を集める必要がある。そして相手はRABBIT小隊、つまりあれだよあれ。
一般男子
カルバノグ第1章は戦闘なんてほぼないから死なないだろうと一瞬考えたが、パヴァーヌ第1章の件があるのでちょっと気を引き締めてる。
ちなみにミユから麻酔弾で十発くらい狙撃されてるが、全て避けている。アルや黒舘やパワーアップしたオトギの狙撃に比べたら大した事ないとのこと。
尾刃カンナ
ほぼ原作通りの行動をしているが、何回か自ら出て制圧しようとしたが局員達に止められているため実は少し機嫌が悪い。
志真コノカ
本来なら原作のカルバノグでは出番が無い。でもこの世界線では面白そうだからカンナに付いてきた。
局員達の強さを見てちょっと本格的に鍛えてあげないと駄目かなと思い始めている。
先生
ほぼ原作通りの行動。余程の問題行動をしている生徒じゃない限りは元気な生徒という感じの感想を言う。
Q.一体どんな奇行するの?
A.一般男子はダンスでも注目を集めます。そして相手はRABBIT小隊なので、あれです。
Q.一般男子はカルバノグ第1章では死なない?大怪我しない?
A.死にはしませんが、少なくとも1回は大怪我します。
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