Blue Legend〜一般男子の物語〜   作:宗也

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ニンジン作戦 奇行入り①

RABBIT小隊と飯を食った数日後、先生からまた様子を見に行くから来て欲しいと連絡があった。

 

試運転も兼ねて最近手に入れた『ペガサスの靴』を履いて子ウサギ公園にダッシュで向かっていると、いなり寿司のキッチンカーが空き地に停まっていた。

 

「いなり寿司か、折角見つけたしRABBIT小隊へのお土産にでもするか。」

 

キッチンカーに近付くと店員らしき生徒が手招きしてくる。ピンク髪で獣耳あってセーラー服、吉野ニコか。

 

「いらっしゃいませ!もしお食事がまだでしたら、こちらはいかがです?今日の出来は結構良いですよ♪」

 

「じゃ、いなり寿司二十個入りと十個入りを頼む。」

 

メニューを頼んでポーチにしまってある財布を取り出そうとした瞬間、一瞬だけ吉野は身構えた。

 

おいおい、財布取り出すだけで警戒してたら一般人に成り済ます事なんか出来ねぇぞ吉野。

 

「ほい、お金は丁度あるから確認してくれ。」

 

「毎度ありです!」

 

吉野からいなり寿司が入った袋を二つ受け取る。十個入りの方の袋からいなり寿司を取り出して一つ食べる。うっま!

 

「美味いな、このいなり寿司。流石はFOX小隊のお母さんと言ったところかな。」

 

「っ!またまた〜、他人の空似ですよ。私はただの一般アルバ「一般人は財布取り出す時に警戒なんかしないんだわ吉野。」あはは、バレちゃいましたか。」

 

はぐらかそうとした吉野だけど、警戒したことを指摘したら苦笑いを浮かべた。バレないと思ったのか?

 

「どうして分かったんですか?私は大将と面識は無いのですが。」

 

「オトギから容姿は聞いているからな。あとはさっきの警戒の件で吉野だと分かった。そんな事するのは特殊部隊の生徒だけだから。」

 

「流石大将ですね。」

 

いなり寿司を食べながら吉野と会話する。にしてもこのいなり寿司美味いな、どうやって作ってんだ?

 

「んで、何でこんな所でいなり寿司売ってんの?」

 

「秘密です♪あっ、オトギちゃんがお世話になってます♪オトギちゃんはこっそりいなくなって大将に会いに行っているんですよ。」

 

「七度にバレたら怒られるんじゃねぇの?単独行動してるし、七度が嫌いな俺に会いに行ってるし。」

 

「クルミちゃんは気付いてるけど、ユキノちゃんはそういうの疎いので大丈夫ですよ。大将の様々な奇行や行動の噂がSRTに流れていて、ユキノちゃんは食わず嫌いしているだけですよ。」

 

様々な奇行や行動の噂か。風倉から聞いたヘイロー無いのに特攻する狂人とかかねぇ?

 

「ちなみにですが大将、奇行の噂って本当なんですか?下着のみでアビドス砂漠でサーフィンしたり、変わったお面を着けて変わった踊りをしたり、お腹で地面を滑りながら高速移動したりとか。」

 

「膨張されているだけですよね?本当は「それ何にも膨張されてないぞ、全て事実!」えぇ⋯⋯。」

 

吉野は知りたくなかったという表情をしてるけど、聞いたの吉野だからな?

 

「さて、いなり寿司も食ったしそろそろ行くか。」

 

「また機会があれば会いましょうね大将。」

 

おっと、その前に。バレてない(・・・・・)とでも思って俺を監視している高倉がいる方向に手を振ってと。

 

吉野の方を見ると驚いた表情をしている。まあ余程の人じゃないとバレないくらいの隠密具合だから気にすることないぞ。

 

「どうして、隠れている子の方向が分かるんですか大将?」

 

「目で見えなくて音も聞き取れなくて気配を感じられないから隠密としてはかなりの物だぞ。けど残念、俺は匂いや味でも地形が分かるように、人の位置が分かるように鍛えてるからな。」

 

「隠れてるのは多分高倉だろ?俺を監視するのは止めておけと伝えてくれ、じゃあな吉野。」

 

『ペガサスの靴』のダッシュでその場から去る。見られていても別に困りはしないけどさ。

 

「キッショ、何で分かるのよ大将。」

「匂いや味で分かったって大将は言ってましたよクルミちゃん。」

「何それ!?気持ち悪いんだけど!?」

 

おーい、聞こえてるぞ高倉。俺だって言われたら傷付く言葉はあるんだからなー?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子ウサギ公園

 

子ウサギ公園に来た瞬間に銃声が鳴った。先生が襲われた!?いや、確か月雪に近付こうとして威嚇射撃されたんだっけか?

 

RABBIT小隊がいる場所に向かうと月雪がサブマシンガンを構えていて、先生はちょっとションボリとしていた。

 

「そうじゃなくて!問題は私達の方だよ!」

 

「4日もシャワー浴びてないなら臭っててもおかしくないわな。どれ、この『魔法のつぼ』で臭いを吸い取って「ちちち近付くなバカ大将!」あべしっ!?」

 

『魔法のつぼ』を取り出そうとした瞬間に空井が空のマガジンを俺の顔面に投げ付けて来た。思ったより痛いから止めてくれー。

 

「シャワー浴びれないなら銭湯に行くとかは?」

 

「食料買うお金も無いのに、銭湯に行く余裕があると思うのか?」

 

「洗濯くらいでしたら、公園の水で何とかなるのですが。」

 

2リットルのペットボトルがあれば、簡易シャワー設備なんて作れるのに。それは習わなかったのかな?

 

こういう衛生面は俺が口を出すと拗れるから様子見様子見と。

 

「シャーレのシャワー室、使っても大丈夫だよ?」

 

先生がそう言った瞬間、子ウサギ公園内の空気が凍った。先生、もうちょっと言葉選びません?

 

「⋯⋯先生、それ本気で言ってます?」

 

「え?そうだけど、何か問題でもあったかな?」

 

うーん、ちょっとデリカシー欠けてない先生?でも俺が指摘するのは違うよなぁ。俺もデリカシー欠けてるし。

 

ほら、RABBIT小隊の先生の見る目、ゴミを見るような目をしてるぞ。仕方ない、俺が指摘す「そっか!シャワーが駄目なら大将の家のお風呂を使うのはどうかな?」アホなんですか先生?

 

「⋯⋯先生、ちょっとこっち来てください。」

 

「いいけど、急にどうし「せ〜ん〜せ〜い〜!」いはぁいいはぁい!」

 

近付いて来た先生の両頬を掴んでむにーっと伸ばす。生徒の助けになりたいという思いで発言してるのは分かるけど、もう少し考えてくれよ!

 

「RABBIT小隊はまだ俺や先生の事を信用し切れてないんですよ〜?それなのに信用し切れてない人の家やシャワー室に招くって、向こうは襲われるんじゃ!?とか考えたりすんですよ〜?」

 

「ごごご、ごめんなふぁ〜い!!」

 

少しの間、先生の両頬を引っ張った後、手を離す。先生は涙目になってるけど、慰めませんからね?

 

「大将、お前はそういう気遣い出来たんだな。」

 

「意外だねー!」

 

空井は意外そうに、風倉は笑いながら言ってくる。月雪はジト目で見てくるけど、何か言うなら言えよ。

 

「お前らは俺を何だと思ってんだよ。」

 

「信用出来ない人であり、変態。」

「変態であり、変質者。」

「燃えないゴミみたいな変態?」

「変態⋯⋯。」

 

「酷くね?変態は別にいいけどそれ以外酷くない?流石に俺泣くぞ?みっともなく泣き喚くぞ?」

 

「どうぞご勝手に。」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!さて、月雪達は風呂に入りたいんだよな?」

 

「うわぁ!急に落ち着くな大将!?」

 

だって泣き喚いたのは演技だし。

 

「そうだ!キャンプならドラム缶風呂とかあるよミヤコちゃん!」

 

「そう言えば、以前百鬼夜行連合学院で似たようなものを見た気がします。」

 

ドラム缶風呂か、あれ気持ち良いんだよな。でもちゃんとドラム缶の中に木の板とか入れないと足が火傷したりするんだよね。

 

「センスが古いけど、それくらいしか方法がないよな。」

 

空井が微妙そうな顔をしながらため息を付く。一応『ブループリント』を使えば浴槽みたいな物は作れるけど、ここは言わないでおくか。壊れたら俺しか修繕出来ないし。

 

おっ?月雪が何やら準備をし始めた。ドラム缶を探しに行くのか。

 

「モエ、資源管理システムに接続して、ドラム缶を使ってる現場を探してくれませんか?それが見付かったら、すぐに出動しましょう。」

 

「出動って、つまり?」

 

「衛生面は、部隊の存続に直結する重要な問題です。どんな手を使ってでも、出来るだけ早期に解決しなければなりません。」

 

モチベーションの維持に必要だったり、病気に掛からないようにするために衛生面はちゃんとしないといけないからな。サバイバルでは重要な事だ。

 

「では今から、浴槽の確保。『ニンジン作戦』を開始します!」

 

随分とまあ、可愛い作戦名だこと。でも何でニンジン作戦なんだ?

 

「よし、折角だから俺も参加するか。コードネームはどうすっかな?」

 

「⋯⋯変な事はしないでくださいね大将?」

 

「大将のコードネームか。RABBIT5は駄目だから、Pervert(パーヴァート)でいいだろ。お似合いだぞ!」

 

いやPervertって日本語だとなんて言うんだよ空井。




一般男子
FOX小隊についてはこっちが一方的に知っている。でも対面ではオトギとユキノとしか会ってない。いなり寿司はニンジン作戦前にRABBIT小隊に渡している。

衛生面の事に関してはアリウス関連が原因で結構常識的になる。


吉野ニコ
一度一般男子に会ってみようと思っていなり寿司屋に成り済まして一般男子に接触した。

一般男子の事は嫌ってはいない。


高倉クルミ
遠くから一般男子を監視していたがバレたことに驚いている。

一般男子の事は嫌いではないが、奇行の噂とかを聞いてるため少し苦手。


先生
ほぼ原作通りの言動をしている。原作でも思ったが臭いを確認するために近付くのはどうなのかと。

でもシロコやヒナの匂いを嗅いでいるからミヤコ達の匂いもそりゃ嗅ぐよなぁ。


ミヤコ、サキ、ミユ、モエ
一般男子に衛生面の配慮があるなんて、という感じでかなり驚いてる。

RABBIT小隊共通認識として、一般男子は変態という認識を持っている。


『ペガサスの靴』
いくつかのゼルダシリーズに出て来る装備。手に入れるとダッシュすることが出来て移動がかなり楽になる。


『魔法のつぼ』
いくつかのゼルダシリーズに出て来るアイテム。今回は不思議の帽子。物を吸い込んだり吸い寄せたり、空気砲を吐き出したりと中々応用性が高いアイテム。


Q.Pervertって日本語だとなんて言うの?
A.変態

イベントストーリーは何が見たい?(船上のバニーチェイサーは確定)

  • 桜花爛漫お祭り騒ぎ!
  • 不忍ノ心
  • キヴォトス晄輪大祭
  • 白亜の予告状
  • 龍武同舟
  • 聖堂のメリークリスマス
  • Say-Bing(ヴァルキューレ夏イベ)
  • Sheside outside
  • CODEBOX(ミレニアム周年イベ)
  • 陽ひらく彼女たちの小夜曲
  • 夏空のやくそく
  • 我らオカルト研究会!
  • 魔法少女ヘヴィキャリバー
  • アンケートに無いイベスト
  • そんなことよりメインを進めて!
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