Blue Legend〜一般男子の物語〜   作:宗也

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それでも、守りたいもの

「おっ、先生が戻って来たな。」

 

多分黒服との会話で小鳥遊の場所を聞いてきたっぽいが、何か表情が若干暗いな?

 

「そのままアビドス高校に行ってく「そこに居るんだよね大将?」えっ?」

 

先生から隠れてこっそり付いていこうとしたら先生が俺の隠れている場所に来た。音も気配も隠してるのに!?

 

「言っておくけど、シッテムの箱にいるアロナちゃんからは逃れられないよ。」

 

「⋯⋯⋯⋯。」

 

これ黙ってれば見過ごしてくれたりしないかな?

 

「出てきてくれないんだ。なら大将が隠しているエロ本の場所を公開し「早急に出るのでそれだけは止めてください。」いるなら出てきてほしいな。」

 

「ちなみになんですけど先生、場所に関してはハッタリですよね?」

 

先生にそう聞くと、先生はくすくす笑い出す。これガチで知ってるパターンじゃねえか!

 

「さあ〜?取り敢えずその話は置いておいてアビドス高校に行こう。」

 

「いや置かないでくださいよ先生。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アビドス高校の教室に先生と一緒に入ると、小鳥遊を除いたメンバーをこちらを向いてくる。

 

「おかえり、先生。そしてサーフィンの人もいらっしゃい。」

 

「砂狼の中で俺はサーフィンの人固定なのか。」

 

まあ良いけどさ。先生の姿を確認した十六夜と黒見と奥空は笑顔で先生の傍に駆け寄った。信頼関係が築けているようでなにより。

 

「おかえりなさい先生!」

 

「その顔を見るに何か掴んできたみたいね!ところで、何で大将がいるのよ?」

 

「先生の護衛として来たんだよ黒見。」

 

まあ、護衛というより脅されたんだけどな。俺のプライバシーはないのかよ。

 

「じゃあ、改めて⋯⋯。」

 

「うん!ホシノちゃんを助けに行こう!」

 

「ホシノ先輩を助けて、ここに連れ戻しましょう先生!」

 

「そうだねアヤネちゃん!助けて、その後は厳しく叱ってあげないと!」

 

うわぁ、先生笑顔で言ってるけど、顔に小鳥遊に言いたいことがたくさんありますって書かれてる。まあ頑張れ小鳥遊、先生の説教は長いぞ?

 

「うんうん!自分で言ったことを守れなかったんですから、お仕置きです!きちんと叱ってあげないと!」

 

「ノノミちゃんの言う通り、そして『おかえり』って言って『ただいま』って言わせようね!」

 

「うん⋯⋯えっ?何それ、恥ずかしい!青春っぽい!背筋がゾワッとする!」

 

「いいじゃねえか黒見。小鳥遊も多分そう感じると思うぞ?それもお仕置きに含めれば?」

 

「サーフィンの人の言う通り。私はする。」

 

砂狼が言った後に十六夜と奥空も賛同したな。恥ずかしいと思うけど言ったほうがいい。言えないまま永遠に別れる事もあるんだからさ。

 

「か、勝手にして!私は、そんな恥ずかしいこと絶対に言わないから!」

 

「と言いつつもいざその場面になったら真っ先に言う事が想像出来る黒見なのであ「うっさい大将!」たばえっ!?」

 

黒見をからかった瞬間に背中に蹴りを喰らった。意外といい蹴りしてんな黒見!

 

「あはは⋯⋯ではそれはそうとして、救出の為の準備をしないといけないですね。」

 

「でも今の私達だけじゃ勝てない。誰か協力者を呼ばないと。」

 

「このこのこの!」

「黒見痛い!何か仲良くなったら急に遠慮なさ過ぎだろ!」

「柴大将があんたに遠慮なんかしなくていいと言っていたからよ!」

「俺はか弱い一般男子なんだぞ!背中踏み付けるな!おっ、スパッツ履いてるのか、いいね!」

「くたばれアホ大将!」

「ギャーース!」

「⋯⋯仲いいね2人とも。」

 

「全く大将ったら「お話聞いてましたセリカちゃん?」聞いてたわよアヤネ。なら便利屋は?」

 

ふぅ、たまにこういうアホな事しないとやってられないからな。黒見はボケればいいツッコミをくれるから助かる。

 

「私達の事を助けてくれましたが、もう一度お願いしても良いのでしょうか?」

 

「大丈夫だって!またどこに行ったか知らないけど、ここまで散々迷惑掛けられてきたんだから、これくらいのお願いは聞いて貰わないと!」

 

「⋯⋯ねえ皆。私に考えがあるの。」

 

先生がそう言った瞬間、皆が先生の方を向く。

 

「え?えっと、それはどういった?」

 

「ちょっと協力者の当てがあってね。取り敢えずホシノちゃん救出は明日、それまで皆は英気を養ったり、準備したりしててね。」

 

「なら、俺は引き続き先生の護衛をするか。」

 

この後といったら、あれがあるからな。是非この目に焼き付けないと。

 

「分かりました☆お二人ともお気を付けくださいね!」

 

十六夜に見送られて俺と先生はアビドス高校から出る。

 

「そういえば大将?入院していたんじゃ「脱走しました。」取り敢えず、落ち着いたら説教ね。」

 

「勘弁してください先生。」

 

「⋯⋯これからゲヘナ学園に向かうんだけど、その間に大将に聞きたい事があるの。」

 

「何ですか先生?」

 

「大将って、ベアトリーチェを知ってるの?」

 

何で今このタイミングで先生の口からベアトリーチェの名前が出てくるんだ!?

 

「その驚いている表情、知ってるんだね。どうして知ってるのかな?何か並々ならぬ因縁がありそうだったけど。」

 

「⋯⋯まあ色々あったんですよ。本当にあのクソババアとはね。」

 

黒服から聞いたか、ベアトリーチェが通信等で先生と接触したかのどっちかだな。

 

「丁度いいや。先生、前に俺が『達成しないといけない目的』について話しましたよね?」

 

「うん、覚えてるよ。もしかしてそれにベアトリーチェが関係しているの?」

 

「大いに関係していますよ先生。俺の目的の一つがベアトリーチェを完璧にぶっ飛ばすことですから。俺はあのクソババアの所業が許せない、どんなに傷付こうがどんなに死のうがあのクソババアをぶっ飛ばさないといけない。」

 

店の庭の墓石で眠っているアリウス生徒達にそう約束したからな。この約束は破れない。

 

「⋯⋯それが、大将を慕っている生徒の心に傷を付けてもなの?」

 

「それに関しては申し訳ないと思っています。でも心の傷は時間が癒してくれますから大丈夫です。」

 

「チナツちゃんやヒフミちゃんの好意には気付いているんだよね?どうしてあしらってるの?」

 

「今の俺に答える資格はありませんから。目的を全て達成したら答えますよ。」

 

けど段々強引に迫って来てるんだよなぁ。ベアトリーチェをぶっ飛ばす目的は皆に伝えているけど、真の目的(・・・・)は伝えていないはずなんだが⋯⋯。

 

「まあ幸い俺は死んでも生き返りますから。そのアドバンテージは存分に生かさ「ふざけないで大将!!」?」

 

び、びっくりした。いきなり先生が声を荒げてきた。何か変なこと言ったか俺?

 

「貴方は自分の行動で慕っているヒフミちゃんやアルちゃん達が傷付くのを知ってる上で無茶してるんだよね?そんなに皆を傷付けたいの!?」

 

「なら俺は安全な場所に閉じ籠もっていろと?目の前で助けを求めている人がいても自分はヘイローがないから無視しろと!?泣きながら耐えている生徒がいても自分の身可愛さに見捨てろとでも言うんですか!?」

 

「そ、それは⋯⋯。」

 

「先生、この世界は力こそが正義になっているんです。俺は先生みたいに導く力も無ければ生徒のようにヘイローや神秘も無い。だから誰かを助けるには無茶しないといけないんです。」

 

生徒にとどめを刺してしまった分以上に、誰かを救わないと。責任を取らないと、子供だから責任を取らなくていい?それは違う。

 

「先生、俺は何を言われても止まるつもりはありません。いやもう止まることが許されないんですよ。もし止めたければ俺が納得できる言い分を用意してください。」

 

「なんで大将は、そんなに大きな覚悟を決めてるの?何か知ってるんだよね?先生に教えてくれないの!?」

 

「教える事は出来ません。まだ時期尚早です、然るべきタイミングになったら教えますよ。」

 

今教えるとバットエンドルートに行くかもしれない。それだけは回避しないと!

 

「⋯⋯何かの責任を取ろうとしてるの?それは私じゃ負えないの?」

 

「負えません。これは俺が取らないといけない責任です。」

 

先生は優し過ぎるな。

 

「なんでも1人で抱え込まないで!心が壊れちゃうよ!」

 

「大丈夫ですよ先生。俺には自身を支えてくれる魔法の言葉がありますから。一つではなく複数ありますから。」

 

俺なんかの苦しみを経験してる人はたくさんいる。

男なら誰かの為に強くなれ!

だとしてもッ!

 

だから頑張れる、戦える、立ち向かえるんだよ。

 

「っ!!」

 

「さて、そろそろゲヘナ学園に着きますよ先生。」

 

だから泣きそうな顔しないでください先生。俺の事よりもまずはアビドスの問題の解決ですよ。

 

「いつか絶対に話してもらうからね。」

 

先生は深呼吸を一つしてゲヘナ学園の正門に向かって歩いていく。俺はその少し後ろに着いていく。正門の前に銀鏡が立ってるな。

 

「こんにちはイオリちゃん。」

 

「先生か、何の用でゲヘナ学園に来たんだ?それと、うげっ、大将かよ。」

 

俺の顔を見た銀鏡は気まずそうな表情になった。気まずい顔したいのはこっちなんだよな。これから起こることに対して。

 

「ヒナちゃんに会いたいんだけど、今って居るのかな?」

 

「はぁ?風紀委員長に会いたい?ゲヘナの風紀委員長に、そんなに容易く会えると思ってるのか?」

 

来るぞ、先生はどんな事をしてくれるのか!

 

「そうだな、じゃあ土下座して私の足でも舐めたら⋯⋯。」

 

「分かった!」

 

先生は銀鏡が言った後すぐに土下座して銀鏡の右足に履いていたブーツと靴下を傍に置いて足を舐め始めた。待って、一連の流れ1秒も経ってないんだけど!?

 

「ジュルルルル!ペロ!ズプっ!ペロペロペロ!」

 

「ひゃぁん!?」

 

⋯⋯それ舐めるじゃなくて啜ってるじゃねえか先生!?色々とアカン音が聞こえてるんだけど!?

 

「ちょ!まだ話の途中⋯⋯んっ!?ちょっと!?うわっ!」

 

銀鏡が暴れようとしたけど、片足で立ってたからバランス崩した。尻餅を付こうとしてるけど、阻止した方がいいよな!

 

「急に暴れると危ないぞ銀鏡。」

 

「あ、ありが⋯⋯って何で大将が四つん這いになって私の尻の下にいるんだよ!?おかしいだろ!?」

 

銀鏡の言う通り、俺は四つん這いになって背中で尻餅を付こうとする銀鏡を受け止める。普通に支えたら先生の足舐めの邪魔になるじゃん。

 

なあに、ナギサの尻に比べればボリュームが無いから受け止める事は容易い容易い。

 

「この!んうっ!変態共が!大人としてのプライドとか、人としての迷いとかは無いのか!?」

 

「「そんなもの無い!!」」

 

「声を揃えて言うな!おかしい!ヘンタイ!歪んでる!スケベ!」

 

スケベは先生だろ。俺はただ銀鏡の心配をして椅子になっただけだ。

 

「こんなヘンタイ共に「何だか楽しそうね?」い、委員長?」

 

建物の玄関から空崎が歩いてくる。まあ、あんだけ銀鏡が騒げば来るよな。

 

「自分の望みの為に膝を付く人なら、これまで何度も見てきた。でも生徒の為に跪く先生を見たのは初めて。」

 

いや、何か感心してるところ悪いんだけど、これ跪いてる訳じゃないぞ空崎。

 

「顔を上げてちょうだい先生。言ってみて、私に何して欲しいの?」

 

「あっ、ひはひゃん!」

 

「空崎、先生は跪いてるんじゃなくて銀鏡の足を舐めてるだけだぞ?そして俺は椅子です。」

 

「???」

 

空崎は先生の姿をよーく見た後、銀鏡の下にいる俺の姿も見た。するとみるみる内に顔が赤くなっていった。

 

「!!!???」

 

「ひはひゃんはわひひね!」

 

おい先生、いつまで銀鏡の足を舐めてんだよ。




一般男子
入院中、お見舞いに来たセリカと話して仲良くなっている。先生の護衛を引き受けたのはイオリの足舐めをこの目で見るため。舐めるの次元を越えてしゃぶっていたのでかなり引いた。

一般男子の言う魔法の言葉、これがある限り折れない。けど、もし魔法の言葉全て無くなってしまったら⋯⋯。


先生
ホシノを救うため協力者を集める為にゲヘナ学園に向かった。道中で大将の目的、覚悟を聞き、一般男子を助けれない事に憤りを感じてる。

それはそれとして、イオリの足は舐めた、というかしゃぶった。


黒見セリカ
一般男子に心を開き始めた。一般男子がからかってくるのでツッコミを入れ始める。


銀鏡イオリ
やっぱり先生に足を舐められた。意外と満更でもなかったらしい。


空崎ヒナ
部下が変態プレイを先生と一般男子に強要している風に見えてしまったので顔を赤くした。


一般男子が達成しないといけない目的
・ベアトリーチェを完璧にぶっ飛ばす。
・エデン条約編で先生がサオリに撃たれるのを庇う。
・最終編でウトナピシュティムの本船の起動を先生の代わりにやる。

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