これにてアビドス編完結です。
「大将!無事でしょうか!?」
「ああ無事だナギサ。それよりフウカとハナエは?」
錠前が窓から去った後にナギサがやって来た。相当急いで来たのか息がかなり上がってるな。
「お二人は無事です。ですが、かなり厄介な敵が建物の外に出てきたのです!とにかく外に出ましょう!」
「分かった、入り口まで戻るのは面倒だな。窓が空いてるしそこから出るぞ!」
俺とナギサは窓から外に出る。3階から外に出たけど俺もナギサも受身を取って無傷で地面に着地する。
にしても、スカートで降りてくるから見えちゃうんだよなぁ。チラッとだけどさ、もしかしてわざ「くすくす、どうでしょうか?」これわざとだねぇ!?
「惚けてる場合じゃないですよ大将、早く行きましょう。」
「惚けさせたのはナギサだけどな!」
しばらく走り、皆が待っている入り口に走って向かうと、皆の前に上半身だけ地面から出ていて、体が骨だけの巨大な生物がいた。
「あいつは!!」
「大将知っているのですか!?」
あいつはト◯プリの砂漠ステージの処刑場で出てくるボス、確か『蘇生古代獣ハーラ・ジガント』だったはず!でも何でブルアカ世界にいるんだよお前!?
「兄貴!あいつ何なんっすか!?ナギサパイセンらがフウカとハナエを車の中に降ろした瞬間に地中から現れたんですよ!?」
「⋯⋯知らん。けど出てきたって事は敵だ。」
倒すにしても全員参加は無理だ。フウカとハナエを病院に連れて行かないと行けない、そしてブルアカ世界以外の敵だからヘイローがあっても大怪我するかもしれない。
やっぱりここは1人であのボスを倒すしかないか。
「皆、ワゴン車に乗ってフウカとハナエを病院に連れて行ってくれ。あいつは俺がた「おい大将、ちょっとこっち向け。」なんだよネルブッ!?」
ネルにこっち向けと言われたからネルの方を向いたら顔面にビンタされたんだが!?
「テメェはいつもそうだよな。何でも1人で抱えて勝手に突っ走って、そして大怪我、酷い時は死んでるんだよな?」
「けどそれが最善「うっせえよ!いいから黙って聞きやがれ!」ね、ネル?」
言葉を発している途中でネルに胸倉を掴まれる。下から見上げられて睨まれるのって中々怖いな!?
「あたしらをナメてんのか大将?テメェを慕っているあたしらはテメェに着いていけるように鍛錬してんだよ!ちったぁ頼りやがれ!」
「⋯⋯それでも俺は皆が「黙りやがれ!つべこべ言わずにいいから頼れ!返事は!?」ハイッ!スンマセン!」
「ならばよし!と言うわけであたしもここに残る。それとエリも残れ、遠距離からでも充分な威力や属性攻撃出来るエリがいれば大丈夫だろ。」
「勝手に決めないでくださいよネルさん!?まあ残るつもりでしたからいいんですけど!」
「ネルさん、エリさん、大将をお願いしますね。こちらは任せてください、ユズさん発進して下さい!」
俺とネルとエリ以外のメンバーはワゴン車に乗って病院がある方へ去っていった。にしてもここまでのやり取りしてる中でボスは何もして来なかったな?
『Jeunesse Fenomenal(青春最高ォォォォ)!!』
「何を言ってんだお前ェェェェェ!?」
お前ゲームじゃ喋らないだろうが!?しかも何語で叫んでんだよ!?せめて分かる言語で叫べよ!?
「マスター!?あの怪物が何を言ってるのか分かるんですか!?」
「いや分かんねえよエリ、けど少なくてもろくでもないことを言ってそうな気がする。」
「んなことどうでもいいだろうが!大将、あいつを知ってる雰囲気出してたけど、倒し方も知ってんだよな!?」
倒し方か、あれ?あいつは確か『スピナー』っていう歯車みたいな乗り物のアイテムが必須だったよな?
⋯⋯詰みか?いやでも弱点を攻撃すればいけるはず!
「多分だけど、あの怪物の地面から出ている背骨、あれを攻撃して破壊すれば倒せるはずだ。」
「何だ、意外と簡単じゃねえかよ。よし、あたしと大将であの怪物に突っ込むからエリは援護してくれよ!」
「分かりました!」
そう言った後、俺とネルでボスに突っ込む。俺達に気付いたボスは地中から建物の残骸を出現させて行く道を塞ごうとしてくる。
「はっ!んなもんであたしらが止まるわけねぇだろうが!」
まあビルの壁を走って登ったり降りたり出来るネルにとっては無いに等しいもんな。
「オラオラァ!こいつをタップリと喰らいな!」
俺よりも速くボスの懐に入ったネルは背骨に向けて2丁のサブマシンガンの銃弾を放った。
けど背骨にヒビが入ったくらいでたいしたダメージは与えられてない。やっぱスピナーが無いと駄目か!?
「ネル!一度下がって俺にま「あたしの武器がサブマシンガンだけだと思うんじゃねえぞ!」おいおいマジかよ!?」
ネルはサブマシンガンをしまうと同時に長い鎖で先端に鋼の大きい球体が付いている『チェーンハンマー』を取り出した。
いや何でお前持ってるんだよ!?あれか!エンジニア部が作ったのか!?
「ウタハ達に作らせたコイツを喰らいな!」
ネルは鎖の部分を持ってブンブン振り回した後、ボスの背骨に向けてチェーンハンマーを放った。
チェーンハンマーの大きな球体が背骨に当たった瞬間に背骨の一部が粉々に砕けた。
「意外といけるじゃねえかよこれ。あの怪物に効くみたいだし続けて畳み掛け⋯⋯ッチ!」
続けてネルはボスにチェーンハンマーをぶつけようとしたけど、ボスの右腕が薙ぎ払われるのを見て後ろに下がって距離を取ったな。
「チェーンハンマーが効くって事は、エリ!弓矢は装備してるか!?」
「準備万端ですマスター!『バクダン矢』を怪物の背骨に向けて放てばいいんですね!マスターに合わせますよ!」
「⋯⋯⋯⋯今だ!」
ボスの右腕の薙ぎ払い攻撃が終わった瞬間、『バクダン矢』を俺とエリでボスの背骨に向けて放つ。普通の矢とか銃弾とかは効きめが薄いんだろうけど、大きい衝撃を与えてやればぶっ壊せるよな!
『!!!』
よし、俺の予想通りバクダン矢を喰らったボスの背骨は全て粉々になったな。それに合わせて頭部以外の骨も粉々になって消えて行った。
これで終わりだったか?いやでもこいつは確か⋯⋯。
「にゅふふふ!マスターとの共同作業、もう一度やりたいですね!」
「もう終わりか?図体の割に大したことねぇな。拍子抜けだぜ。」
「いいじゃないですかネルさん。さあフウカさん達の所に戻「油断するなエリ!そいつはまだくたばってねぇぞ!」えっ?」
ボスに背を向けたエリの元に全速力で向かう。やっぱりな、こいつは頭部も粉々にしないと駄目だ!
ボスがエリの背中に体当たりしようとしていやがったから、エリの服の裾を掴んで横に放り投げる。それと同時に背中に凄まじい衝撃が走り、吹き飛ばされる。
そして吹き飛ばされる先にビルの残骸があり、猛スピードで俺はビルの残骸に体を叩き付けられた。
「マスター!マスター!!」
「クソったれ、エリ!泣くのは後にしやがれ!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
意識が朦朧とする中で怒号を飛ばすネルの声と泣いているエリの声が聞こえてくる。『妖精』は、俺の周りを回ってるな。
意識がブラックアウトしてなくて朦朧の状態でもハートが0になってる時がある。今回はそれだな、まぁその状態でも復活するんだけどさ。
「⋯⋯ふぅ。復活したか、早くネルとエリの所に行って安心させないとな。」
ビルの残骸から抜け出した後、エリを庇いながら戦っているネルの隣に立つ。
「っ!悪い大将、あたしが油断したばかりに!」
「ネルさんは悪くありません!私が悪いんです!ごめんなさいマスター!!
ネルは復活した俺を見た後、申し訳なさそうな表情をし、エリは泣きながら俺に抱き着いて来た。
いや時と場所を考えてくれエリ!今はそれどころじゃないから!
「大将また来るぞ!」
頭部だけになったボスが再び俺に向けて体当たりをしてくる。ははーん?体当たりなら俺を倒せると思ってんだな?
「2度は喰らわねぇよ!」
エリを引き剥がす暇が無いからその状態でミラーシールドを装備して、体当たりが直撃する瞬間に『ガードジャスト』で体当たりを相殺する。
一瞬ボスは怯んだが、続けて火の玉を口から吐き出して俺に向けて放ってくる。
「マスター!!」
「問題無い!連続で攻撃をしてくるならこうするだけだ!」
また盾を構える暇がないから体を横に一回転させ、その反動で再び『ガードジャスト』をして火の玉をボスの頭部に跳ね返す。
まさかの反撃を喰らったボスの頭部は地面に転がった。よしチャンスだ!
「へっ!こうなれば逃げられねぇよなぁ!オラオラオラオラオラァ!」
ネルはニヤリと笑った後、チェーンハンマーをブンブン振り回しながらボスの頭部に当てまくる。
「エリ、離れてくれ。ボスにとどめを刺してくるから。」
「ぐすっ、分かりました。」
エリは渋々といった雰囲気で俺から離れる。さて、一撃で決めないとまた体当たりや火の玉を放ってくるからな。
ネルが攻撃してる間に『チカラ薬レベル3』を飲み干す。後は、奥義を使うか!
「動き出しやがった!大将!とどめを刺すんだろ、譲ってやるよ!」
「サンキューネル!これでとどめだハーラ・ジガント!」
ボスの頭部が浮かび上がる前にトアルの剣を装備、それを一度鞘にしまった後、片手で剣の柄を掴み、一回転しながら剣を鞘から抜いて斬り付ける。
剣を鞘にしまった状態で使える奥義の『居合い』、本来なら両手を使用するが片手でも使用出来るんだよな。
『!!!!!』
それを喰らったボスの頭部は少し浮び上がった後、力無く地面に落ち、粉々になった。
それを見た後、ト◯プリでボスを倒した後の剣のしまい方でトアルの剣を鞘に入れる。これ習得に2週間掛かったんだよな。
まあ1回死んだけど、なんとか倒せたか。おっ!『ハートの器』あるじゃん!『ハートの器』ゲットだぜ!
「大将、やったな!」
ネルが笑顔で、エリが泣きながら手を挙げてくるから二人とハイタッチをする。つーかエリは泣き過ぎだろ。
「モモトークでメッセージ来てるな。どうやら先生達の方も小鳥遊を無事に助け出せたみたいだ。」
「そっか、ならあたし達も引き上げるか。」
「そうですね、引き上げましょう!」
エリはようやく泣き止んだな。さて、か「おっと、忘れるところだった。」あの〜ネルさん?何で鎖で俺を縛るんです?
「大将は病院から脱走していたみたいだからな。いい加減に反省してほしいからヴァルキューレの留置所にぶち込んでくれって、病院のスタッフから連絡が来ていたから逃げないようにな。」
「いい雰囲気台無しじゃん!エピローグで縛られたくないんだけど!?これほど「大人しくして下さいマスター!予備の帽子で顔を塞いで黙らせてあげます!」むぐぐっ!?」
「よし、それじゃ行くぞー!」
待って本当にこんな格好でヴァルキューレまで行くの!?しまらないからこれぇ!!
アビドス編 完
一般男子
何かヤバい事があれば1人で抱えて解決しようとする。一応救出作戦は慕っているメンバーが増援に来なくても救出は出来る。
ただし死亡回数は数十回を超える。
あと前話で書き忘れていたが、実はサオリに向けて言った言葉は全てモモカに聞かれており、グループモモトークで皆に共有されている。
なので今後慕ってくれている生徒からのアプローチがより激しくなる。
美甘ネル
一般男子より年上なので一般男子が無茶しようとしたら叱る。そして他のメンバーにも悪いことしたら叱ってるため、もはやオカンになっている。
実は一般男子が戦闘面で一番頼りにしている生徒である。
白尾エリ
一般男子の傷付く姿はまだ見慣れておらず、目の前で重傷を負ったり死んだりすると途端に泣き始める。
予備の帽子を一般男子の顔面に被せたのは自分の匂いを一般男子の体に覚えさせる為、ちょっとした束縛心も入ってる。
先生
無事にホシノを助け出した。その後黒服からベアトリーチェの件の連絡が来たが、ちょっと送信内容がキモかったので既読スルーした。
黒服
先生のホシノ救出、一般男子のフウカとハナエ救出の様子をドローンで映して特大モニターで観賞していた。終始ニコニコしていたらしい。
先生に既読スルーされてちょっとへこんだ。
ベアトリーチェ
ボスを呼び寄せたのはこいつ。一般男子を完全に殺せなかったのでイライラしているが、切り替えて次の作戦に向けて動き出している。
『蘇生古代獣ハーラ・ジガント』
トワプリに出てくるボス。砂漠のステージなので砂漠繋がりで出てきた。他にもシリーズで砂漠ステージのボスがいるが、実はコイツが一番弱い。
砂漠ステージのダンジョンで一番強いボスはツインローバだと思う。いずれ出てくるかも。
『スピナー』
トワプリに出てくるアイテム。歯車みたいな乗り物でレールがあれば高速移動、はめ込む部分があればはめ込んでギミックを解くことが出来る。
『チェーンハンマー』
トワプリに出てくるアイテム。モーニングスターの鉄球部分を大きくしたアイテム。これを素の力でブンブン振り回すリンクはすごいと思う。
『チカラ薬』
ブレワイとティアキンに出てくる薬。名前の通り攻撃力を上げることが出来る。防具を攻撃力アップの防具で揃えると使われなくなる。
と言うわけでなんとかアビドス編完結しました!
こんな作品を見てくださった方々、感想、評価、お気に入り、ここすき、誤字報告をしてくれた方々には感謝しかありません!
本当にありがとうございます!
次は数話挟んだ後、パヴァーヌ第1章に入り、その後エデン条約編に入ります。
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