Blue Legend〜一般男子の物語〜   作:宗也

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鍛錬室にて

翌日の朝、ミレニアムに向かいエンジニア部の隣にある鍛錬室に入る。何かもう騒がしいんだけど?

 

「オラオラァ!逃げてばかりじゃ鍛錬になんねぇぞヒフミ!」

 

ネルがヒフミを追い掛けながら2丁のサブマシンガンをぶっ放していた。ネルの攻撃は結構正確なのにヒフミは悲鳴を上げながら避けてるな。

 

「ネルさんの攻撃が激し過ぎるんですよ!私はちょっと行動範囲の広い普通のトリニティ生徒なのにぃ!」

 

「テメェのようにあたしの攻撃を何度も躱す普通の生徒がいてたまるかってんだ!」

 

銃撃じゃあ攻撃が当たらないと判断したネルは接近戦に切り替えたな。サブマシンガンに付いてる鎖でヒフミの足を絡め取ろうとしたけど、ヒフミは前方に跳んで回避した。

 

「これも回避するか、ならこれを使うしかねぇな!」

 

ネルはサブマシンガンをしまって何か取り出したな?ってクローショット!?それも持ってたのかよネル!?

 

「オラよっと!捕まえたぜヒフミ!」

 

「あわわ!引っ張られるーー!」

 

⋯⋯それにしても、何で制服なんだろう?激しく動き回ってるからスカートの中見えてるんだが!?

 

「いやぁ、いいっすねハナエ!あたしの攻撃を防いでくれる人って姉御以外だと中々いなかったんだよね〜。」

 

「ギリギリなんですけど!?団長と同じくらいの力ってどういうことですか!?うわっ、危ない!」

 

別の所だとコノカが徒手空拳でハナエに攻撃していて、ハナエは持っているバリスティックシールドでコノカの拳や蹴りを防いだり受け流したりしていた。

 

それにしても、ハナエが元気になって良かったよ。涙目でこっちに助けを求めてるけど、助けたら鍛錬にならないから心苦しいけど無視だな。

 

「やるなチナツ。1年生なのに大した膂力だ。」

 

「褒めてるんですよねカンナさん?その割に涼しい顔で攻撃を受け止めいるんですから自信無くしますよ!」

 

「流石に負けられんさ。そら、今度はこっちから行くから防いでみろ。」

 

更に別の所だとカンナとチナツが足技の応酬で攻撃し合っていた。あっ、チナツの蹴り上げを避けたカンナの前蹴りが当たってチナツが吹っ飛んだ。

 

「ここのタイミング避ける!そして攻撃!ふふっ、大分コツが掴めてきたわ。」

 

ユウカは攻撃してくる案山子を相手に回避ジャストの練習をしている。大分様になってるな。

 

「えぇ、何よここ。皆化け物みたいな膂力を出してぶつかり合ってるじゃない⋯⋯。」

 

「フフッ、セリカさんもその内なれますよ。ではユズさん、行きますよ?」

 

入り口付近で呆然としているセリカを見たナギサが優しく微笑んだ後、レイピアを持ってあわあわしているユズに向かって突撃して行った。

 

「て、手加減して下さいナギサさん!」

 

「戦闘でそんなことを敵に言うつもりですかユズさん?敵は待ってくれないのですよ!」

 

ユズは泣き言を言いながらナギサが持っているレイピアから放たれる突きや切り払いを、持っている『ゾーラの槍』で防いでいた。

 

「えいっ!」

 

「っ!フフッ、私が高速の突きをする瞬間を見計らって槍でパリィするとは、ようやく動体視力と体が追い付いてきたみたいですね。」

 

「ま、まだ全然です。なのでもうちょっと優しくしてぎゅ!?」

 

ユズの持ってる槍、あれ本当に『ゾーラの槍』か?形状はそれなんだけど、赤い色だから分かんねぇな。エンジニア部に作ってもらったのか?

 

「おや、大将来ていたんだね。」

 

鍛錬室の扉を開けてひょこっと顔を出したのはエンジニア部所属の白石だった。エンジニア部には何度もお世話になってるから顔馴染みだぞ。

 

「まあな白石、ところでユズが持ってる槍って白石達が作ったのか?」

 

「勿論だとも。素材集めの為に色々探していた時に見付かった武器を参考に我々が作成したんだ。丁度いい機会だから見付けた武器を大将に見てほしいんだ。構わないか?」

 

「分かった、ナギサ!俺はちょっと鍛錬室から出るからな!」

 

ナギサに声を掛けて鍛錬室を出る。セリカはオロオロしてたけど、もうちょい待っててくれ。

 

「そう言えば白石、ネルが持っているクローショットとチェーンハンマー、あれも作成出来たんだな。」

 

「なんとかだけど作れたよ。チェーンハンマーの量産は重量の問題で扱える人が少ないからしないが、クローショットは量産している、現にアカネやカリンにも渡しているよ。」

 

機動力がプラスされたC&C部隊、相手にしたくないな。白石の後について行ってエンジニア部の部室に入る、あの机に置いてある武器は⋯⋯。

 

「丁度机の上に並べていたんだ。その顔を見るに知ってる武器だね?それらは解析済みだから持って行って構わないよ大将。」

 

「ありがとう、解析費用とか渡した方がいいか?」

 

ゾーラシリーズ一式が机の上に並べてあるな。剣、槍、大剣、弓、盾、全てをポーチに入れてっと。

 

「いや遠慮しておこう、それと頼まれていた武器で一つは出来上がったよ。」

 

「もう出来上がったのか、どれどれ。」

 

原作が始まる前に武器の製造を依頼していたんだよな。白石は短剣よりは少し大きい剣を持ってくる。

 

「これは『フェザーソード』だったね大将。中々見ないデザインだったから作成するのに少々時間が掛かったのは許して欲しいかな。」

 

「文句は言わねぇよ白石。この『フェザーソード』にあれ(・・)は付いてるんだよな?」

 

白石から受け取ったフェザーソードを鞘から抜いて試しに振るう。うん、文句無しの出来だな。

 

「勿論だとも!ちゃんと自爆機能は付けてあるさ!量産の目処も立ったからね!」

 

わぁ、いい笑顔だな白石。一見いらなさそうな自爆機能だけど、中々使えるんだよな。

 

「よし、費用は渡しておくよ白石。またお世話になる分の前投資も含めてな。」

 

「ありがたく受け取⋯⋯大将?渡すクレジットの桁を間違えてないかい?」

 

ポーチからクレジットを取り出して白石に渡し、受け取った白石は金額を見て震えていた。

 

まあ、100万ドルポンって渡したらビビるか。クレジット金額だと1億5000万だぞ。

 

「装備を6種類も貰うんだ、これくらいは出さねぇとな。というより出させてくれ、少しでも銀行の口座に入ってる残高を減らしたいんだ!」

 

久し振りに口座の残高を見たら10億になってたからな。なんだよ10億って、これ絶対ナギサのせいだろ!

 

「必死だね。分かった、大将がそこまで言うなら受け取っておく。コトリとヒビキが見たらびっくりするな。」

 

「ありがとう、じゃあ俺は鍛錬室に戻るから何かあったら連絡してくれ。」

 

白石に礼を言った後、エンジニア部の部室を出て鍛錬室に入る。出ていく前に戦っていた皆は汗をタオルで拭きながら水分を補給していた。

 

うん、女の子って何で汗の香りもいい匂いなんだろうな!?いや確かに汗臭さはちょっとあるよ?でもそれ以上にいい匂いが漂うんだよ。中々慣れないな。

 

「にしてもやるなヒフミ、クローショットで引っ張られた瞬間に弓矢を装備して矢を放ってくるなんてな。」

 

「あはは、上手くいって良かったです。ちょっと痛いですよネルさん!」

 

座りながら水分補給しているヒフミの肩をバシバシとネルは叩いているな。丁度いいからフェザーソードをネルに渡そう。

 

「よう大将、ウタハとの話は終わったみたいだな?んで、その武器はあたしにくれるのか?」

 

「勿論、ネルは剣よりも取り回しのいい短剣の方がいいと思ったからな。この武器なら威力もある、壊れたら白石に頼んでまた作ってもらってくれ。」

 

「サンキュー!おおっ、カッケーじゃん!」

 

フェザーソードをネルに渡した後、ネルはフェザーソードを鞘から抜いて刀身を見て目を輝かせてるな。

 

「さて、セリカはいるよな?」

 

「いるわよ大将、私は何をすればいいのかしら?」

 

「それを言う前に、セリカはどういう風に強くなりたいんだ?ネルのようなスピード系、コノカやカンナのようなパワー系、ナギサやキサキのようなテクニック系、ヒフミのような回避系、ハナエのような防御系、チナツのような回復系、ユズやアルのようなサポート系、リオやモモカのような後方支援系、どういう風になりたい?」

 

ユウカは、回避系かな?

 

「それについてはもう決めてあるわ。私はホシノ先輩みたいな盾持ちの防御系とネル先輩のようなスピード系を目指すわ。」

 

「分かった、盾はもう持ってるんだな。」

 

セリカの手に金属製の盾があった。小鳥遊が使ってる盾より一回り小さいな、まあその方が動けるから丁度いいや。

 

「ねえ大将、ここで銃弾を遠慮なく放ってるけど、大将に当たったらどうするのよ。」

 

「大丈夫だぞセリカ。ここで使う銃弾はリオ特製の鍛錬室用銃弾で俺に当たっても血が出たりはしないからな。」

 

まあ当たったら痛いから回避はするけどな!

 

「じゃあ早速、セリカに技を伝授だな。『盾アタック』と『ガードジャスト』を身に着けてもらう。鍛錬用の案山子は、チナツが用意してくれたみたいだな。」

 

「ガードジャストって、大将が盾で物を弾いて飛ばす技よね?盾アタックは分からないわ。」

 

「ならまずは盾アタックから見本を見せるか。まあぶっちゃけると盾アタックはキヴォトス人なら盾を持ってれば誰でも出来るぞ。」

 

さっき貰った『ゾーラの盾』を装備して構え、案山子に向けて盾を勢いよく突き出す。本当にこれだけの技なんだよな。

 

「この技は敵を怯ませる技、盾アタックで怯ませて出来た隙を突く感じだな。まあ慣れると敵を吹き飛ばす事も出来るようになるぞ。」

 

「これは出来そうね。それで、ガードジャストは見たことあるから分かるけど、コツとかあるの大将?」

 

「コツか、それは一つだな。ガードジャストを成功させるには⋯⋯。」

 

「ごくり⋯⋯。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ビビるな!以上!」

 

「いやもうちょっと分かりやすく説明しなさいよ!」

 

いや分かりやすくって言っても、これしかないし。

 

「ガードジャストはタイミングが大事なんだよ。遅ければ普通の盾の防御になるし、かと言って早すぎると空振って攻撃を喰らうんだ。だからビビるなって事だよ。」

 

「最初からそう言いなさいよ大将。とにかくタイミングね、これは練習するしかないか。」

 

「ちなみに俺以外だとナギサとハナエが使えるぞ。ハナエ、一緒に見てやってくれ。」

 

「分かりました!よろしくお願いしますねセリカさん!」

 

嬉しそうだなハナエ。同じ1年生だし、誰かに教えるのは初めてだからかな。

 

「うし!休憩終わり。じゃあナギサ、ガチタイマンバトルやろうぜ?」

 

「いいですよネルさん。今日は勝ちますからね。」

 

ネルとナギサは立ち上がって俺らから離れた所に歩いて行った後、ぶつかり合い始めた。今日は一段と激しいな。

 

「ネル先輩と同等の速度で戦える人が他校にいるなんて。それより速すぎて2人の姿が見えないんですけど!?」

 

「まだまだだなユウカ。あれくらいは見えるようにならないといけないぞ?」

 

ユウカとセリカ以外は皆見えてるからな。ネルの蹴りを喰らったナギサは吹っ飛んだけど、体勢を整えて壁に着地してまた突っ込んで行ったな。

 

「よし、俺も鍛錬しないとな。カンナとコノカ、久し振りに手合わせするか。」

 

「2人がかりでいいんすか大将?まああたしや姉御1人だと大将に勝てないっすからね。」

 

「足を引っ張るなよコノカ。」

 

『ゾーラの剣』と『ゾーラの盾』を装備してっと。んじゃ行くぜ二人とも!

 

「いや無理がありますよ大将!」

 

「大丈夫だチナツ、今日の占いの運勢は1位。なら今まで勝てなかったカンナとコノカのペアでも勝てるはず!だから問題ない!」

 

まあその後いいところまでいったけど負けました。1人ずつ相手なら勝てるのになぁ。




一般男子
エンジニア部には結構お世話になっている。アイテムや武器の製造も依頼することがある。自爆機能は入っても問題ないと思ってるので咎めるつもりはない。

慕っている生徒相手はタイマンだと結構勝てるが、ペアやトリオだと負ける事が多い。


白石ウタハ
一般男子はお得意様。ロマンあふれるアイテムや武器を持ってくるのでいい刺激になっており、自爆機能はいると言ってくれるのでとても喜んでいる。

クローショットはアスナにも渡したが、いらないと言われている。


早瀬ユウカ
防御系プラス回避系を目指しており、回避ジャストの練習をしている。成功率は今の所5割くらい。

鍛錬に参加するようになってからコユキを捕まえるのが楽になったとのこと。


花岡ユズ
動体視力は一般男子を慕っている生徒内でNo.1だか、それに体が追い付いてないので、追い付くように鍛錬している。


黒見セリカ
防御系プラススピード系を目指すことになった。なので前に出ながら攻撃を防ぎ、スピードで撹乱して攻撃するスタイルを目指す予定。

盾の扱い方はホシノから教えてもらってる最中であり、ホシノはちょっと喜んでいる。


ユズの武器について
ユズの中の人ネタ、決して槍を持ってカードに書かれた技名を宣言して投げたりはしない。


鍛錬室で使う銃弾
一般男子が当たっても血が出ないようにリオが作った弾丸。でもキヴォトス人が喰らっても痛みは感じる。


鍛錬室の案山子
攻撃を受ける用の案山子やこっちに攻撃してくる案山子の2種類あり、勿論リオが作った。

ある案山子は見られるとダンスをすることがあるらしい。


一般男子の口座
ナギサとヒフミがちょくちょくお金をこっそり入金しているので金額が膨れ上がっている。それと今回は全身が黒い人物もお金を入金したらしい。


『ゾーラシリーズ一式』
ブレワイとティアキンに出てくる装備。ブレワイは微妙な武器だったが、ティアキンではかなり使える武器になった。見た目は中々カッコいい。


『フェザーソード』
ムジュラで出てくる武器。初期装備の剣を鍛える事でこの武器になる。見た目はカッコいいが100回使うと元に戻るため使った人は少ないと思う。
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