Blue Legend〜一般男子の物語〜   作:宗也

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今回は、ちょっと拙いかも。ノアの描写が意外と難しい⋯⋯。


人の目は思っている以上に広い

『た、大将ォォォォォォ!!』

 

目の前にはスーパーノヴァから放たれた弾丸、これをどうする!?避ける?いや避けれるけど、避けたらエンジニア部の部室が大惨事になる!

 

受け止める?無理無理!盾が壊れるだけで済めばいいけど、最悪俺も吹っ飛ばされて死ぬ姿をここにいるメンバーに見せることになるぞ!?

 

避けれない、受け止めれないなら、弾くしかねぇな!

 

「デェェェリャャャャャ!!」

 

『兵士の盾』を装備してスーパーノヴァから放たれた弾丸を弾き飛ばす。でもこれだとアリスに当たっちまう!

 

「アリスゥゥゥゥゥゥ!!その弾丸を全力で上に弾けぇぇぇぇぇ!!」

 

「QTEイベントですね!任せてください!ハアァァァァァ!」

 

アリスは跳ね返ってきた弾丸をスーパーノヴァで上に弾き飛ばした。弾かれた弾丸は天井に当たって轟音と衝撃波が放たれる。

 

しかし、こっちは全身全霊のガードジャストで何とか跳ね返せたのに、アリスは普通に弾いたな。やっぱ膂力が違うな。

 

「あああああっ!わ、私達の部室の天井がぁっ!?」

 

すまんな豊見、これが一番被害が少ないんだ。

 

「⋯⋯すごいです。アリス、この武器を装着します!」

 

「ほ、本当に使えるなんて、ですがそれだけは、その、諸々の問題で、出来れば他のでお願いしたく⋯⋯。」

 

「いや、構わないさ。持って行ってくれ。」

 

「ウタハ先輩、本当に良いんですか?」

 

才羽妹が申し訳なさそうに白石に聞いたな。猫塚はまだ呆然としている。

 

「ああ、どちらにせよ、この子以外には使えないだろうからね。持つだけなら大将も持てるんだけどね。」

 

「大将は一体何者なの⋯⋯。」

 

鍛錬すれば持てるようになるぞ才羽妹。聖園や小鳥遊といった各学園の最強格は持てそうだけど。

 

ネル?ネルも持てるけど、持ち運びにくい武器は性に合わないからいらないって言ってたぞ。

 

「ヒビキ、後でアリスが持ち運びやすいように、肩紐と取っ手の部分を作ってあげてくれ。」

 

「分かった。前向きに考えると、実戦データを取れるようになったのはありがたいかも。」

 

「うわっ!何だか物凄い武器を貰っちゃったね!ありがとう!」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

才羽姉とアリスは白石にお礼を言ったが、白石は待ったをかけた。

 

「いや、お礼はまだ早いさ。ヒビキ、以前に処分要請を受けたドローンとロボット、全機出してくれるかい。」

 

「⋯⋯うん。」

 

白石の指示を受けた猫塚は部室の奥に行ったな。処分要請を受けたドローンとロボットって、何を作ったんだか。

 

「えっと、ウタハ先輩?なんだか展開がおかしいような⋯⋯。」

 

「これって、もしかして『そう簡単に武器は持って行かせない!』みたいなパターンじゃない!?」

 

「その通りさ。その武器を本当に持って行きたいのなら⋯⋯。」

 

「私達を倒してからにしてください!」

 

「分かりました!光よっ!」

 

「ちょっと待てアリスゥゥゥゥゥゥ!」

 

アリスがスーパーノヴァをチャージしようとするのを全力で止める、気が早いって、豊見涙目じゃねえか!

 

「即断即決過ぎませんか!?大将、止めてくれて本当にありがとうございます!」

 

「アリス!理由を聞いてから戦おうね!?ウタハ先輩、どうしてですか!?」

 

危ない危ない、またガードジャストでスーパーノヴァの弾丸を弾かないといけないところだった。

 

ガードジャストした左腕が折れてる(・・・・)からもう弾けなかったからな。当たったら木っ端微塵になるなこれ。

 

「ぶ、武器一つの為にここまで⋯⋯?」

 

「他の武器なら、喜んで渡していただろうけど、その武器については確認が必要かなと思ってね。いや『資格』と呼んだ方が相応しいかな。」

 

「し、資格?それって⋯⋯。」

 

才羽妹がそこまで言った瞬間に部室の奥の方からドローンとロボットが現れた。

 

「前方に戦闘型ドローン及びロボットを検知、敵性反応を確認。来ます!」

 

「ああもう!」

 

才羽姉妹とアリスはそれぞれ銃を構えた後、ドローンとロボットの軍団に飛び込んで行った。ユズ?出遅れてオロオロしてるぞ。

 

「大将!見てないで手伝ってよ!」

 

「そうしたいんだが、ここはユズに出番を譲ろう。行ってこい!」

 

「何で!?自分だけ楽しようとし「ユウカから呼び出しを受けたからな。ここにユウカが来てもいいなら手伝うが?」いや結構だから早くユウカの所に行ってあげて!」

 

素早い手のひら返しだな才羽姉。

 

「お姉ちゃん!ユズ!早く来て!」

 

「行ってら〜、さて、俺はユウカの所に行ってくるかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セミナーの部屋

 

「来たぞユウ、カ⋯⋯あっ。」

 

「あら、貴方は大将くん?」

 

ユウカに呼ばれてセミナーの部屋の扉を開けたら、そこに居たのはユウカじゃなくてセミナー書記の生塩でした。やべ、左腕の骨折治してないんだけど!?

 

エンジニア部の部室でユウカとゲーム開発部メンバーを会わせる訳にはいかないから急いで来たのが仇になった!?

 

「すいません部屋間違えました。」

 

部屋の扉を速攻で閉め「ふふ、大将くん。どうして逃げるんですか?」イテテ!?

 

「少し左腕を掴んだだけで痛がるなんて、また無茶したんですね?」

 

生塩に左腕を掴まれて部屋の中に引きずり込まれる。笑顔なのに怖いんだけど生塩!?

 

「ソ、ソンナコトナイヨー。」

 

「大将くんは嘘を付くときは片言になるか、ハイテンションになるかのどちらかなのは知っているんですよ?さっき片言になりましたよね?」

 

何で知ってんの!?生塩と対面で会うのはこれが初めてなんだけど!?

 

「⋯⋯そう言えばユウカはどうしたんだ生塩?」

 

「『10時35分15秒、大将くんが話のすり替えを行った。無茶したことは暗に認めている。』っと。」

 

「んなこと記録すんなって!ユウカに呼ばれたから来たんだけど何処に行ったんだ?」

 

映像越しで生塩とは何回か話したりはしたけどさ、ユウカ早く戻って来てくれ!

 

「コユキちゃんの所です。また反省部屋から脱走したのでユウカちゃんは捕まえに行ってますよ?」

 

「そっか、ならユウカが戻るまで俺は別の場所で待「うふふ、だーめでーす♪」近いんだけど生塩!?」

 

部屋に置いてあるソファーに座らされ、俺の隣に生塩が座った。部屋から出ていこうにも生塩の前を通らないといけないから逃げられねぇ!

 

「『10時36分32秒、私から逃げたい大将くんは部屋の扉に向かおうとしたが、左腕を掴まれてるため焦っている。』お見通しですよ?そんなに私と一緒に居るのが嫌でしょうか?」

 

「そういう訳じゃなくてだな、ったく分かった分かった。逃げないから左腕を掴むのを止めてくれ。」

 

俺がそう言うと生塩は満足そうな表情をして俺の左腕を掴んでいた手を離した。

 

「はーい、では大将くん。ユウカちゃんの何処が好きなんでしょうか?」

 

いきなり何の質問だよ生塩!?

 

「大将くんはお胸の大きい人が好みなのですよね?ユウカちゃんは普通くらいなので、他の部分でしょうか?でも、本当はお尻の方が好みですよね?」

 

「⋯⋯生塩さん?もしかして「はい♪私にも届いていますよ?連邦生徒会長からのメッセージが。」忘れてくれよぉ!」

 

くっそ、生塩は楽しそうにクスクス笑ってやがる。俺の性癖開示のメッセージが送信されて時間が経ってるんだからぶり返さないでくれよ!

 

「慌ててる大将くんは面白いですね。では大将くん、ユウカちゃんの好きな部分を教えてください♪」

 

「いや別にユウカと付き合ってる訳じゃな「教えてください♪」分かった分かった!」

 

有無を言わさぬ笑顔が怖いんだよ生塩。なんとかはぐらかさないと。

 

「⋯⋯いえ、大将くんは恐らくはぐらかすので、私の記録した内容が合っているか確認した方がいいですね。まず外面から、私の記録では「や、止めてくれ!」あら、残念。」

 

「もしかしてだけど生塩?ユウカに構ってもらえる時間が減った八つ当たりを俺にしてるのか?」

 

「ふふふっ、ご想像にお任せします。」

 

うん、これ絶対八つ当たりだな。生塩は笑顔だけど若干怒ってるもんな。

 

「ですが、ユウカちゃんはある日から急に大将くんの事を心配し始めたので、その理由を知りたいのです。」

 

「ユウカは何も言ってなかったのか生塩?」

 

「調べたい生徒がいるとしか。不安そうな顔で会長やネル先輩に話を聞きに行ったり、セミナーの業務とは関係ない事を調べ始めました。確か、その日はシャーレという連邦捜査部が発足した日でしたね。」

 

そこまで生塩が言うと、ズイッと顔を俺に近付けてくる。まだ戻ってこないのかユウカ!?

 

「そしてその日はシャーレ奪還事件があった日、ユウカちゃんはその事件の当事者、そして大将くんもその日ユウカちゃんと会っている。」

 

「という事はつまり。大将くん、ユウカちゃんの目の前で何か無茶をしましたね?」

 

ヤバいヤバいヤバい!何とか誤魔化さないと!

 

「ちちち、ちょっと銃弾が掠って軽傷をおおお負ったくらいかなぁ?ゆゆゆユウカは心ぱぎゅ!?」

 

話している途中で生塩が俺の両頬を両手で掴んできた。意外と痛くなけど、誤魔化せてないなこれ!

 

「大将くん、嘘をついてはいけませんよ?もう一度だけ聞きます、ユウカちゃんの目の前で無茶をしましたね?」

 

あれ?生塩の目のハイライトが消えてるんだけど!?そりゃそうか、親友のユウカに心の傷を負わせたもんな。

 

「⋯⋯はい。ユウカの目の前で大怪我をしました。」

 

「ユウカちゃんの目の前だけじゃないですよね?アビドスでも相当無茶をしたようですね?」

 

「はい、無茶しました。なぁ、何でそんなに怒ってるんだ生塩?確かにユウカに心の傷を負わせたのは謝る。でも生塩はっ!?」

 

「私も大将くんが心配なんですよ。大怪我をする大将くんはもう見たくないんです。」

 

生塩は急に俺の胸に飛び込んで小声で呟いた。今なんて言った生塩?まさか!?

 

「大将くんは、怪我をしてる姿や死んでる姿を私に見せないように、私と会うのを避けていたのは知っています。でもごめんなさい、私は大将くんが無茶しているところは、以前から何度も見ているんです。」

 

「!!!!」

 

何時見られた!?そう言えばユウカがアビドスの件は映像で見たって言ってたな?まさかその時に生塩も映像を見てしまったのか!?

 

「アビドスの件の映像は見ていないですよ、なので大将くんが考えてることは外れです。」

 

「じゃあ何時「大将くんが廃墟に行ってロボット相手に技の練習をしてる時ですよ。」マジかよ⋯⋯。」

 

2ヶ月程前から見られてたのかよ!じゃあ生塩と俺が会わないようにしてほしいと話した時にネルとリオが苦虫を噛み潰したような表情をしてたのは、もう手遅れだったからかよ!?

 

「これからも無茶はするんですよね大将くん?」

 

「⋯⋯あぁ。」

 

俺がそう言った後、生塩は抱き着くのを止めて俺の目を真っ直ぐと見つめてくる。良かった、目のハイライトは元に戻ったな。

 

「では約束してください。目的を達成した後、無茶した分以上に、必ず幸せになることを。」

 

「それは、なるべく善処する。」

 

「善処じゃなくて必ず守ってください。もし破ってしまったら⋯⋯。」

 

生塩はそこまで言うと右手で俺の頬を撫でてくる。何か背中ゾクッとしたんだが!?

 

「私やユウカちゃんやナギサさん、そして大将くんを慕っている生徒皆で、一生監禁しますよ?」

 

「じょ、冗談だよな生「皆は本気みたいですよ?10割くらい。」せめて5割本気くらいにしてほしいかな!」

 

「さて、そろそろユウカちゃんが戻って来るみたいですし、お話はこの辺にしてあげます。」

 

た、助かった。あれ?生塩はグループモモトークに入ってないのに何でナギサや皆の事を知ってるんだ?

 

「大将くんの無茶した姿を見て、誰にも言えずに抱え込んでいた時に、たまたま会ったナギサさんが色々気に掛けてくれたんです。昔の自分を見ている感じで放っとけなかったと言っていました。」

 

マジかいな。生塩が病む前に助けてくれたナギサには感謝しないとな。

 

「大将くん、真の目的(・・・・)を皆に隠していることは知っています。理由があって隠してると思いますが、いつか言ってあげてくださいね?」




一般男子
ノアに無茶がバレないようにしていたが、とっくの昔にバレていた。廃墟での技の練習時は目の前の敵や技の完成に集中いていたためノアに気付かなかった。


生塩ノア
一般男子の事はくん付けて呼んでいる。慕っているというよりは、放っとけない弟という感じで接している。グループモモトークには入っていないが、一般男子を慕っている生徒と個人チャットでのやり取りはしている。

ユウカが一般男子に夢中なのでちょっと嫉妬している。

2ヶ月程前に一般男子が廃墟に入っていくのを見てしまい、好奇心でこっそり尾行したら、大怪我や死ぬ瞬間を見てしまった。

もし、もう一度一般男子の無茶する場面を見てしまったら、グループモモトークに入る可能性は高い。
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