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先生Side
「先生!外に出れましたよ!」
「ありがとうミドリちゃん。ここなら電波が届くから連絡が出来るね。」
大将と別れて全速力で工場の外に出れた。途中で追撃のロボット達とは会わなかったのは良かった。
でも銃撃の音は聞こえてたから誰かがロボットを引き付けてくれたのかな?ちょっと調べてお礼しなきゃね。
「はぁ、はぁ、ちょっと息を整えさせてくれないかな。」
「「さ、賛成⋯⋯。」」
モモイちゃんとミドリちゃんはそう言って座り込んだ。早く息を整えて連絡しなきゃ、まだ大将は戦ってると思うから。
ユズちゃんはそわそわしながらスマホで何かメッセージを送ってるね。アリスちゃんは心配そうに工場を見詰めていた。
「ねえ先生、大将っていつもこうなの?」
「こうって、ごめんね質問を質問で返すんだけど、自分を省みないで人を助けるところという意味かなモモイちゃん?」
本当は駄目だけど、モモイちゃんの質問に質問で答えると、モモイちゃんは泣きそうな顔で頷いた。
「そうだよ!人の心配なんか気にせずに戦って、私達より頑丈じゃないのに盾になって、大将は一体何を
焦ってる?モモイちゃんは何か感じたんだね。ミドリちゃんは首を傾げて疑問符を浮かべてるけど。
「自分がどうなってもいい、私達や先生が無事なら何も問題無い。そしていつか自分自身を犠牲にして居なくなる、そんな感じがする、ああもう!」
「お、お姉ちゃん落ち着いて。」
「一回ガツンと怒んないと!大将は平気でも私達は心配で心配でたまらない事を!ユウカがあんなに甘やかす理由が分かったよ、そりゃ、あんな自己犠牲見せられたら甘やかしたくもなるよ!」
これは、モモイちゃんも大将を慕うメンバーに入るのかな?
「よし、休憩終わり!さっさと連絡して助けを呼んで大将の所に行くよ!先生、休めた?」
「充分に休めたよモモイちゃん、じゃあ連絡するね。」
『ただの子供かと思いきや、中々的を得た事を言いますね?』
「「「「「誰っ!?」」」」」
いきなり声が空中から聞こえた、聞いたことあるこの声、まさか!?
『お久しぶりですね先生。』
「貴方は、ベアトリーチェ!」
ホログラムが立ち上がって、ベアトリーチェの姿が浮かび上がって来た。また何かしたの!?
「誰!?このオバサン!?」
「赤い皮膚、白い頭、気持ち悪い見た目なので、モンスターの亜種ですね!妖怪赤色クソババァという名前でしょうか?」
「「「「ぶふっ!」」」」
アリスちゃんの名前付けがおかしくて皆笑っちゃった。ベアトリーチェは、扇子がプルプル震えてるから怒ってるね。
『よくもまぁ、この私に向かってそんな口を聞けますね?何も知らないガキどもが。まあいいです、先生?一般男子はそこにいないのですか?』
「⋯⋯いないよ。」
『クスクス、そうでしょうね?大方、ガーディアン達を倒すために残ったみたいですね。計画通りに行って何よりです。』
計画通り?また何か仕掛けたの!?こいつが、また、そのせいで大将は!
『その表情、気付いたようですね先生?えぇ、あの一般男子を倒すためにそこの廃墟工場に少々細工をしまして。』
「何っ!?あの機械達はこのオバサンが仕掛けたって事!?」
『私にはベアトリーチェという名前があ「じゃあクソババァでいいよ。」この、クソガキがぁ!私を誰だと思ってるのですか!?』
「知らないよ!大将を傷付ける貴方はクソババァで充分だよ!」
ミドリちゃんやユズちゃん、アリスちゃんが怯える中で、モモイちゃんはベアトリーチェが怒鳴り声や睨み付ける表情を見ても怯まなかった。
怯まないどころか言い合いをしてる。勇気あるなぁモモイちゃん。ありがとう、少し冷静になれたよ。
『⋯⋯ふぅー、もういいです。子供と言い合いに来た訳ではありませんから。』
「あのレーザーを放ってきた機械や小型の機械は貴方が用意したって事でいいのかなベアトリーチェ?」
『ええそうですよ先生。ただ、私でも扱いが難しい機械なのであれだけしか用意出来ませんでしたけど。』
ベアトリーチェは扇子で口元を隠してニヤケ面を浮かべていた。こいつは、嫌いだ。
『まああれだけで一般男子を倒せるとは思っておりません。一般男子の死亡回数を増やすことが出来れば上出来、と言ったところですかね。』
「死亡回数を増やす?どういうことかなベアトリーチェ?」
『クスクス、じきに分かりますよ?ああそれと先生、以前に私が言った事を覚えていますか?』
以前に言った事、黒服との会話の後のあれか。
『覚えてるようでなにより。その中で
「覚えてるよ。でもそれは貴方の虚言という可能性もある。第一、生徒がそんなことするはずがない。」
『その浅はかな考え、やはり小娘ですね。でははっきり言いましょう、生徒の殺人をした人物は、先程まで先生も会っていましたよ?』
先程まで会っていた?先程まで会っててここにいない生徒、まさかまさかまさか!?
「⋯⋯いやそんなはずない!」
『否定したいのでしょう?ですが事実なのですよ先生?生徒の殺人を犯した人物、それは紛れもない一般男子なのですから!』
あんな生徒の為なら盾になれる優しい男の子が、そんなことない!
「ど、どういうこと?」
『子供達にも特別に教えて差し上げましょう。一般男子は、弱っている生徒を殺したのですよ?しかも一人や二人だけでなく、何十人もの生徒を。クスクス、立派な大量殺人犯ですね。』
「⋯⋯嘘だっ!大将が、そんなことする訳がない!」
『ですが事実ですよ才羽モモイ。先生?前に生徒達は皆いい子達と信じてると言っていましたね?その信頼を裏切られた気分はどうですか?』
何か、事情があるはず。大将が意味もなくそんなことしないよ!
『呆然としているようで結構。そんな先生に一つ提案があるのですよ?』
「⋯⋯大将なら追放もさせないし殺しもしないよ。」
『えぇ、そうでしょうね。なので、矯正局に入れるというのはどうでしょうか?』
矯正局?確か生徒が罪の重い事をした時に入る場所だった気がする。
『今すぐにと言うわけではありません。ですが、生徒を殺した一般男子をこのまま野放しにしてよろしいのですか?そこにいる生徒が一般男子に殺される可能性があるのですよ?先生がいい判断をしてくれる事を期待しますよ。』
ベアトリーチェがそう言った後、ホログラムが消えた。私は、どういう判断をすれば⋯⋯。
「先生、大将は、そんなこと、しないよ!あのクソババァが言ってる事は、嘘と、事実が、混ざってる気がする!」
「ユズもそう思うよね!?私もそう思う先生!だがら大将に話を聞きに行こう!」
「ありがとうユズちゃん、モモイちゃん。」
そうだよね、大将に話を聞かないと真偽は分からないもんね。
「じゃあ早速連「もう私が、したよ先生?ナギサさんや、カンナさん達が向かってるって。入り口で、待っていて欲しいって。」は、早いねユズちゃん。」
さっきメッセージを送ってたのはそういう事だったんだねユズちゃん。
「じゃあここで待とうか。」
一般男子Side
「神秘解放!!」
ヒフミがそう叫んだ瞬間、ヒフミの全身からオーラ?闘気?みたいなものが溢れ出した。あれ何?原作じゃ、あんなの無かったぞ!?
ガーディアン達がヒフミに突っ込んで剣や槍や大剣で攻撃するけど、ヒフミはそれらを全て躱していく。移動速度や回避力が上がってないか!?
『クックック、驚いているようですね大将?』
「この声、黒服か。」
俺の近くにドローンが降りてくる。こいつ何処でも出現するな?
『あれは生徒が持っている神秘という力を想い、意志で解放した姿です。あれが出来るのは暁のホルスやそれに匹敵する神秘を持つ生徒だけかと思いましたが、いやはやなんとも素晴らしい!』
「ヒフミはそこまで神秘量が多くないのか?」
『えぇ、阿慈谷ヒフミさんの神秘量は、一般的な生徒と対して変わりません。ですが神秘解放が出来ている、これも大将と関わってきたからでしょうかね。』
黒服の話を聞きながらヒフミの様子を見る。ガーディアンの目玉部分にアサルトライフルの銃口を突き入れ、銃弾を発射して破壊。
後ろから剣を振り下ろして来るガーディアンに対しては、廻し蹴りで剣の側面を蹴ってパリィし、右ストレートでガーディアンをぶん殴って破壊、その間も片手で銃撃して別の所にいたガーディアンを破壊。
ヒフミってあんなに強かったか?
「それよりも、俺と関わったことで、何であんなに強くなれるんだ?」
『それは大将を支えたい、1人にさせない、といった想いの強さでしょう。恐怖以外の感情でここまでになるとは、素晴らしい!』
顔を見なくても黒服が興奮してるのが分かるな。あっ、ヒフミがドロップキックでガーディアン壊した、蹴り技はナギサから教えてもらったんだな多分。
いつの間にかガーディアンは残り5体になっていて、ヒフミは攻撃を喰らった様子は無い。攻撃全部回避したのかよ。
『おや、そろそろ阿慈谷ヒフミさんは限界のようですね、息が上がっていますが、最後に何かするつもりのようです。これは是非観測しなくては!』
ヒフミは周りを囲んで突撃してくるガーディアン達に目をくれずにアサルトライフルを上に掲げたな?
「はぁ、はぁ、全方位攻撃なら、エリちゃんから借りたこの魔法メダルで!」
ヒフミが掲げたアサルトライフルの銃口に段々とヒフミから溢れていたオーラが集まり出し、バチバチと電気が走り出した。
そしてヒフミはその場でジャンプし、アサルトライフルの銃口を地面に向けて突き刺そうとしていた。あれってまさか!
「シェイク!!」
ヒフミがアサルトライフルの銃口を地面に突き刺した瞬間、地震が起きるのと同時に周りに稲妻が走った。うわ危な!?これ無差別攻撃かよ!
『素晴らしい!やはり大将の周りを観測するのは止められません!』
「シェイクの稲妻に巻き込まれてドローンが壊れれば良かったのに。」
ガーディアン達は、地震と稲妻に巻き込まれて爆発した。これでガーディアンは全滅か、今の内にガーディアン達の装備を回収してっと。
それにしても、こりゃ鍛え直しだな。1対多の戦闘方法を磨いたり、全方位攻撃の種類を増やさないとな。
「大将、見ていてくれましたか?」
ヒフミはペタンと女の子座りをして息を整えていた。神秘解放は体力の消費が多いみたいだな。
「見ていたさ、助けに来てくれてありがとうなヒフミ。」
ヒフミの近くに行き、しゃがんだ後にヒフミの頭を撫でる。ちょっと恥ずかしそうな、でも嬉しそうな表情をヒフミはしていた。
ん?足音が段々と近付いてくる。先生の連絡を受けて駆け付けた生徒かな?
「この瓦礫の先に大将がいるな?」
「はい、ですのでこの瓦礫は吹き飛ばしてしまいましょう。カンナさん、合わせてください。」
「フッ、分かった。」
「この声はカンナとナギサァ!?」
二人の声が聞こえたと同時に道を塞いでいた瓦礫が全て吹き飛ばされた。咄嗟に姿勢を低くしたから当たらなかったけどさ!
「ご無事ですか大将!?」
「無事だよカンナとナギサ。二人だけなのか?」
「他のメンバーは工場内で湧き出たロボットを殲滅しています。それよりも大将?今回も無茶したようですね?よほどカヌレをブチ込まれたいようですね?」
あれ、ロールケーキでもマカロンでもなくなった!?ナギサが笑顔のまま青筋を何個も浮かべてるから相当怒ってる!?
「いやでも今回は無茶しないと先生やゲーム開発部が死ぬ可能性があったんだよ!だから俺が無茶するのが正解な「問答無用です!!」んぶぐっ!?」
結局ブチ込むのはロールケーキかよ!?
「んぐんぐ、あれ?何かいつの間にか縄で縛られてるんだけど!?」
ロールケーキを食べ終わった後、ふと体を見ると縄で縛られていた。これは、トリニティの救護騎士団が患者を逃がさないようにする為の縛り方、やったのはハナエか!?
「こうでもしなければ大将は逃げてしまいます!これから徹底的な救護をしなければならないので!」
「ハナエさんの言う通りです。大将、貴方は無茶をし過ぎです。周りの人達の心配を考えた事ありますか?貴方がどれだけ周りに心配を掛けてるか分かってもらう為に。」
「「「監禁します!!」」」
⋯⋯逃げろおォォォォォォ!!
「逃がすかよアホ大将!ついでにちょっと寝とけ!」
「うぐえっ!?か、監禁は、勘弁して⋯⋯。」
縄で縛られたからゴロゴロ転がって逃げようとしたら、いつの間にか来ていたネルが、ドスンと乗っかってきて当て身をしてきた。あかん、このままじゃ、監禁、される。
「大将を監禁する場所はどうすんだ?」
「大将の家にしましょう。ネルさん、シャーレにある『フロルの風』のポインターは消していただけましたか?」
「おう、エリに協力してもらって消しといたぞナギサ。」
「では大将を運びましょう。ヒフミさん、体力は回復しましたか?」
「大丈夫です!あとナギサ様、大将に首輪も付けときましょう!」
「大将が目覚めてからですよヒフミさん。」
一般男子
ヒフミの神秘解放に驚く。そしてその後、やってきた一般男子を慕う生徒達に縛られ、家に連行された。
今回は軟禁ではなく監禁の為、ガチの貞操危機である。両手両足縛られた状態だが、逃げる手段はある。
先生
一般男子を置いていった事に罪悪感を感じてる。その後のベアトリーチェとの会話で実は精神的に動揺していたが、モモイの様子を見て冷静になれた。
一般男子と面談する予定だが、面談の結果、もし一般男子を矯正局に送ってしまったら⋯⋯。
才羽モモイ
これまでの一般男子の様子を見て姉属性が溢れ出した。なのでベアトリーチェの威圧でモモイ以外は怯えていたが、モモイは一切怯まずに言い返している。
ミレニアムプライスが終わったら、一般男子を慕うメンバー入りする。
阿慈谷ヒフミ
残りのガーディアン達14体を倒した普通の生徒。神秘解放はこれで二度目、一度目はナギサが見ている中で神秘解放している。
魔法メダルの技は神秘解放時限定、それ以外は格闘での戦いが増える。
黒服
ヒフミの神秘解放を観察出来てニッコリ、一般男子がドナドナされていく様子を見てニッコリしている。
神秘解放について
生徒が持っている神秘量が多くない場合、体力の消費が激しい。しかも解除した場合は少しの間動けなくなる。
一般男子を慕うメンバーで神秘解放出来るのは今のところナギサ、ネル、カンナ、ヒフミの4人。
キサキは出来なくもないが、神秘解放してしまうと病の進行が早まるため使わない。
『シェイク』
神々のトライフォースで出てくるアイテム。魔法メダルというアイテムで使用時に魔力を消費するが、この世界線では神秘で代用。
原作ではあまり使用されない、強いて使うとすればあるダンジョンに入る際に使う。これ使うなら違う魔法メダルを使う事が多いと思う。
ヒフミとエリが使用可能。