Blue Legend〜一般男子の物語〜   作:宗也

42 / 53
感想、お気に入り、ここすきありがとうございます!

今回でパヴァーヌ第1章完結です。次は日常回を挟んだ後、エデン条約編に入ります。

一般男子は1週間程気絶していたため、ゲーム開発部のミレニアム生徒会強襲イベント、アリスとネルの一騎打ちイベントはスキップしています。

生徒会強襲イベントはほぼ原作通りで、ネルとユズが会った場面では戦闘になり、ユズが時間稼ぎしてネルを引き止めてました。

アリスとネルの一騎打ちは、ネルが完勝しています。原作より強化されたネルにアリスは敵いませんでした。

アリスとネルの一騎打ちイベントの一部抜粋

「C&Cに一発食らわせてくれたらしいじゃねえか?ちっと面貸せや。」

「あ、アリス、このパターンは知ってます。『私にこんな事をしたのは、貴方が初めてよっ。』告白イベントですね!チビメイド様はアリスに惚れていると、スチル獲得です。」

「はぁ?あたしが惚れてんのは大将だ!そこんとこ間違えるんじゃねぇ!あと誰がチビメイド様だこの野郎!」

「あー、ネル先輩もかー、大将は罪な男の子だねぇ。」

「そういうお姉ちゃんも実は大将の事が「わー!わー!」耳元で叫ばないで!」

「は、話が、進まないね。」

「まあいいや、とにかくあたしはお前に興味が湧いたんだよ。と言うわけで戦え、あたしと戦って勝てたらこのまま大人しく引き下がってやる。お互いを理解するにはこれが一番手っ取り早いからな。」

「分かりました。一騎打ちのイベント戦闘みたいなものですね、理解しました。」

「そういうこった。」

「あの時は狭かったですし、『鏡』を持って帰るという使命がありましたが。今なら、魔力充電100%!」

「⋯⋯へぇ。おもしれぇ。」

「光よ!!」

「甘いんだよ!オラァ!」

「大将みたく跳ね返!?ひにゃあぁぁぁぁ!!」

「「「れ、レーザーを剣で跳ね返したぁぁぁぁ!?」」」

「うちのリーダーすっごーい!」


特別賞受賞記念パーティ

「そう言えば、俺が気絶してる間にミレニアムで何か動きとかあったかネル?というより俺は何日気絶してた?」

 

先生が帰った後、居間のソファーでくつろぎながらネルに尋ねる。『鏡』を取るためのミレニアム生徒会強襲とかのイベントは終わってんのかねぇ。

 

ナギサとヒフミとチナツは帰ったぞ。監禁は冗談だって言ってた、でも今後も無茶するならガチで監禁してもっと人数増やして襲うとも言ってた。

 

あの目はガチだった、目にハートマーク浮かべながら言ってくるって、現実で見るとめっちゃ怖かった!

 

「あん?大将は1週間程気絶してたぞ。お前死んでも復活するけど反動を考えろよな。イベントは、ゲーム開発部のガキンチョ共が生徒会を強襲したことくらいか。なぁユズ?」

 

「うっ、あれは、TSC2を作るのに必要、だったから。」

 

ネルがジト目でユズを睨み付けてるけど、ユズは申し訳なさそうな表情で顔を逸らす。あっ、ネルがユズに近付いて頬を引っ張ってる。

 

「そのせいであたしの仕事が増えたんだよなぁ?ユウカにも小言言われたしよぉ?」

 

「ご、ごへんなふぁ〜い!」

 

「おぉ、ユズのほっぺ伸びる伸びる。ミレニアムプライスはどうなったんだ?」

 

これで受賞出来ませんでしたは笑えないぞ。

 

「TSC2は特別賞を受賞していたぞ、あたしもプレイしてみたけど、面白かったからな。」

 

「なら、後で俺もダウンロードしてみるかな。ところでユズ、打ち上げとかってしたのか?」

 

「してないよ、でも大将の店で、打ち上げするなら、皆来ると思う。」

 

うし、そうと決まれば準備するか。モモトークでゲーム開発部メンバーに連絡してと。ユズとネルもモモトークでメッセージを送ってるから後は任せるか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後

 

「料理は一通り運んだぞ。皆飲み物は渡ってるか?音頭は俺が取っていいのか?」

 

料理を作って配膳している最中にゲーム開発部メンバーとユウカと生塩が来た。何でもユウカと生塩はお目付け役として来たんだとさ。

 

ネルはC&Cの任務が入ったからそっちに行ってる。速攻で終わらせて参加するとは言ってたな。

 

リオは参加出来ないから、前にリオから渡された配達用のAMASに料理の入った容器を持たせてリオの所まで運ばせてる。半額弁当食べてるのが想像出来るからな。

 

「全然構わないよ!それよりも早くこの料理を食べたいんだけど!?」

 

「落ち着いてお姉ちゃん、料理は逃げないよ。」

 

「美味しさは逃げるじゃん!」

 

「それもそうだな才羽姉、じゃあTSC2特別賞受賞を祝して、乾杯!」

 

『乾杯!』

 

皆とコップを打ち付けあった後、ジュースを飲み干す。うん、キヴォトスにも俺の好きな銘柄のジュースがあって良かった。

 

才羽姉妹とアリスとユズは笑顔で料理を食べながら話し合ってる。TSC2のコメントとかレビューの事で盛り上がってる、TSC2は好評価だったからな、早くプレイしたい。

 

「あっ、大将。あのね、廃墟工場の時はありがとね。大将も居たからTSC2は作れたと思うんだ。」

 

「お姉ちゃんの言う通りです。本当にありがとうございました。」

 

「礼はいらないぞ才羽姉妹。廃墟工場の時は俺が付いて行きたくて勝手に付いて行っただけだし。」

 

才羽姉妹はペコリとお辞儀をしてお礼を言ってくる。ちょっと小っ恥ずかしい、褒められ慣れてないんだよ。

 

「大将は凄腕の料理人なのですね!アリスは、黒焦げの料理しか出来ません⋯⋯。」

 

「まあ最初はそんなもんだアリス。少しずつ覚えていけばいいさ、なんなら才羽妹にでも教えてもらえばいいんじゃないか?」

 

「ちょっと大将!私だって料理くらいは出来るんだよ!?」

 

「ホントカナァ?」

 

「むきーーー!!」

 

才羽姉は料理出来なさそうに見えるけどな、からかったら頬を膨らませて突撃してきたから、片手で頭を押さえつける。体得している技術を使えば才羽姉くらいは片手で押さえつけられるな。

 

「とにかく経験あるのみだ、ゲームのレベリングだってそうだろアリス?」

 

「分かりました!」

 

そう言ってアリスは料理をモキュモキュと食べ始める。ちょっと小動物みたいで可愛い、まあアリスだけじゃなくでゲーム開発部全員料理を食べてる姿は小動物っぽいんだけどな。

 

ユウカと生塩は少し離れた位置でゲーム開発部の様子を眺めながら料理を食べてる。あっ、生塩が俺の視線に気付いて手招きしてる。

 

「これは大将くんが作ったのですか?」

 

「まあな、普通の料理の味だろ。もっと美味しく出来たら良かったんだけどな。」

 

「充分美味しいわよ大将。でもちょっと女の子としての自信無くしちゃうかも。」

 

ユウカは料理をパクパク食べながらちょっとしょんぼりしてる、俺は別に気にしないんだけどな、流石に真っ黒焦げの料理とか出されたら困るけど。だからリオには料理させない。

 

「ユウカちゃんは大将くんの胃袋を掴みたいんですよね。大将くんは美味しければ何でも食べると思いますよ?」

 

「それは、そうだけど。折角食べてもらえるなら大将の記憶に残る料理を食べさせてあげたいじゃない。」

 

悩んでるユウカを見て生塩はニコニコしながら料理を食べ続ける。さて、皆に挨拶したし出来立ての料理を墓石の前に置いてお供えしようかな。

 

『塩焼き魚』と『スパイシー焼き肉』『ハートミルクスープ』をお盆に乗せた後、庭に出て墓石の前に持って行って、誰かいる!?

 

『あっ、貴方が最期に美味しい物を食べさせてくれる噂の人?』

 

「⋯⋯ああ。」

 

墓石の前で周囲に青緑色の炎を漂わせて体育座りしている生徒が居た。やっぱりアリウス生徒だったか、痩せこけていて片目の眼球が無い、また犠牲者が出たのかよちくしょう⋯⋯。

 

「嫌いな食べ物とかあるか?」

 

『パンとスープと砂糖しか食べた事ないから、食べれる物なら何でもいいの。貴方の持ってるお料理、とても美味しそう。』

 

「ならこれを食べてくれ。ちょうど箸も用意してたしな。」

 

持っていたお盆をアリウス生徒の前に置く。するとアリウス生徒は箸を持って恐る恐るといった感じで料理を食べ始める。

 

『美味しい、これがお魚とお肉の味なんだ。このスープも、アリウスで食べていたスープとは全然違う、優しくて、暖かくて、安心する味だね。』

 

「おかわりはいるか?」

 

少しずつ料理を食べていくアリウス生徒を見守りながら『水の実』をコップの上で絞ってアリウス生徒に渡す。家の中に戻ったら誰かに勘付かれるからな、こうするしかないけど許してくれ。

 

『お水も美味しい、おかわりはいらない。あっ、でも砂糖以外の甘い物は食べてみたいな。』

 

「ならこれを食え。とても甘くて美味しいぞ。」

 

ポーチから『イチゴクレープ』を取り出してアリウス生徒に渡す。アリウス生徒はそれを食べた瞬間に目を輝かせ、涙を流し始めた。

 

『美味しい、美味しいよぉ。出来るなら、生きてる内にこれを食べたかったのに⋯⋯。』

 

「⋯⋯ごめんな。」

 

ポロポロ泣いてるアリウス生徒の頭を撫でてなだめる。本当ならカタコンベの謎を解いてアリウス自治区に行ってクソババアをぶっ飛ばしたい。

 

でもそれをしてしまうとキヴォトスが滅亡する可能性があるから出来ない。俺が人殺しか、クソババアの言う事も一理あるな。今後のストーリーの為に生徒を見殺しにしてるもんな。

 

『貴方は、悪くないよ。だから、そんなに思い詰めないで。こうして最期に美味しい物を食べれて、私は救われてるんだから。』

 

「けど!俺は!」

 

『だったら、一つ約束してほしいな。』

 

イチゴクレープを食べ終わったアリウス生徒の身体が段々薄くなっていく。そろそろ時間なのか。

 

『錠前サオリちゃんを、助けてあげてくれないかな。あの子が、一番苦しんでるの、私じゃ助けられなかった、でも貴方なら。』

 

「分かった、錠前は必ず助ける。だから安心して休んでほしい。」

 

『不思議だな、貴方が言うと本当にサオリちゃんを助けてくれそうな気がする。お願いね。』

 

アリウス生徒はそう言って手の平を前にかざす。すると青い光が手の平の前に集まっていって、何かの物をシルエットが浮かび上がって来た。

 

『私の神秘を貴方に渡すね。サオリちゃんやアリウス生徒を、よろしく、お願いします。』

 

「⋯⋯任せろ。」

 

アリウス生徒はそう言い微笑んだ後、消えていった。渡されたのは『ウルトラハンド』と『ホバーブーツ』の二つだな。

 

錠前を助けてあげて、か。それは先生の役目、でも約束したからには錠前を助けてあげないとな。

 

『ホバーブーツ』をポーチにしまってさっきのアリウス生徒の名前を墓石に刻む、これで15人目か。

 

「大将、さっきのはアリウス生徒の魂?で合ってるのかしら?」

 

ユウカの声がしたから後ろを振り向くと、悲しそうな表情をしているユウカと生塩、泣いてる才羽姉がいた。その様子を見るに、ほぼ最初から見ていたな?

 

「合ってるぞユウカ。なるべく人には見せたく無かったんだけどな。他の人達はどうしたんだ?」

 

「ミドリ達は途中から来たネル先輩と大将のテレビを借りてゲームしてるよ。私はノアに誘われたから着いてきたの。」

 

「大将くん、ちょっとこっちに来てください。」

 

「分かった、急にどうし「ノアと呼んでくださいね?」いや急過ぎるだろ生「ノアと呼んでくださいね?」分かった分かった!呼ぶから黒い笑みを浮かべながら近付いてくんなノア!」

 

ノアに近付かれる前にこっちから行くか。何されるんだか。

 

「ふふ、えいっ!」

 

「危なっ!」

 

ノアに近付いて目の前まで来た瞬間に、前からノア、後ろからユウカが抱き着いて来たから横っ跳びで避けた。二人とも避けられるのは想定してなかったのか、驚いた表情をしながら二人で抱き締め合ってる。

 

「ちょ!どうして避けるのよ大将!?」

 

「避けないと百合の間に挟まる男になるからだユウカ!百合の間に男は挟まってはいけない、古事記にもそう書かれてあるからな!」

 

「古事記にそんな事書かれてないわよ!けど甘いわね、モモイ!やっちゃいなさい!」

 

ユウカが叫んだ瞬間、いつの間にか背後にいた才羽姉がピョンとジャンプして背中に抱き着いてきた!?しかも何か首に着けられた!?

 

「私を警戒しなかったのは甘いよ大将!私だって、ノア先輩やユウカ先輩と同じように平気で無茶をする大将が心配なんだよ!だから、ナギサ先輩から渡された青色のチョーカーを着けさせてもらったよ!」

 

「何才羽「モモイだよ!」モモイに渡してんだナギサァァァァァ!!」

 

あれか?避けずにノアとユウカに抱き締められていたらどっちかにチョーカー着けられてたってことか!?

 

「大将くんの思ってる通りですよ?あと予想出来てると思いますけど、私とモモイちゃんもグループモモトークに入りますからね?無茶し続ける大将くんがいけないんですよ?」

 

「ちなみにそのチョーカーは通信機能付き、GPS付き、録音機能付きだよ!」

 

こんなチョーカー着けてられねぇよ!何とかして外さな「無駄無駄!そのチョーカーは私達が許可しないと外せない仕様になってるんだよ!」呪いの装備じゃねえかァァァァァ!!

 

「じゃあそろそろ中に入りましょう。大将、気分の切り替えは出来ましたか?」

 

「お陰様でな!モモイ、家の中に入ったら対戦ゲームでボコボコにしてやるからな!」

 

時計じかけの花のパヴァーヌ第1章 完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NEXT エデン条約編 パテル派大暴走

 

ミカさん、ちょっとケンカ(仲直り)しましょうか?




一般男子
工場の後のストーリーに関われなかったので、せめて特別賞受賞したお祝いはしてあげたいと思ったので打ち上げを企画した。

アリウス生徒の件はああいう感じで成仏させてる。改めてガンギマリの覚悟の気持ちを入れ直してたのでユウカ達の企みに気付かなかった。


才羽モモイ
大将の料理をタダで食べれて満足していたが、ノアに誘われて庭に出てアリウス生徒の件をこっそり見ていた。

また1人で背負い込もうとしてる、我慢ならないといった感じでグループモモトークに入ることにした。一般男子にはお姉ちゃんムーブして甘やかそうと考えている。


生塩ノア
リオと一緒に廃墟工場の件は観察しており、もう我慢出来ないのでグループモモトークに入ることにした。

一般男子を守る為にどんな風に強くなろうかを考えている。


早瀬ユウカ
一般男子が外に出た事にいち早く気付いて追い掛けた。ノアがグループモモトークメンバー入りしたので、二人で一般男子をどう甘やかそうか話し合ってる。


調月リオ
打ち上げに参加したかったが、要塞都市エリドゥの進捗確認で行けなかった。でもこっそりAMASで打ち上げの様子は観察してる。

モモイが一般男子にチョーカーを着けた時は思わずサムズアップをした、隣にいたヒマリに変な人を見る目で見られたらしい。

ちなみにエリドゥの建設でセミナーの資金横領はしていない、緊急事態用の避難都市としてちゃんとお金も工面して、真っ当な方法で建設している。


アリウス生徒
サオリと仮面を着けてる薄紫色の髪の生徒を庇った事によって、ベアトリーチェのある実験台にされて死んでしまった。3年生なのでサオリの事をちゃん付けで呼んでいる。


チョーカーについて
一般男子の首輪という意味も込めている。一般男子のバイタルが危なくなった時やチョーカーが壊れた時はグループモモトークメンバーに通知が行くようになってる。


ホントカナァ?
某子供向け番組の相方のゴ◯リ君が言った台詞、あの発音は一度聞いたら耳に残り続けると思う。


『塩焼き魚』
ブレワイとティアキンに出てくる料理、魚系と岩塩で出来る。見た目は美味しそうだが、プレイ中には作らないと思う。


『スパイシー焼き肉』
ブレワイとティアキンに出てくる料理、肉系とポカポカの実で出来る。多分序盤くらいでしか作らないと思う。



『ウルトラハンド』
ティアキンに出てくる技能。物を掴んで持ち上げたり引っ張ったり、物と物をくっつける事も出来る。とてもお世話になる技能。


『ホバーブーツ』
時オカに出てくる装備。結構終盤で手に入る装備で、数秒程度空中で移動出来るようになる。ただし地上では滑りやすくなる、一般男子は滑りやすい特性を利用して悪用する。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。