Blue Legend〜一般男子の物語〜   作:宗也

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EX5 聞かれたらマズイこと 再び

「クックック、大将、童貞卒業おめでとうございます。」

 

「お前開口一番その台詞でいいのかよ黒服?」

 

黒服からメッセージで話したい事があるって言うからカフェの個室でジュースを飲みながら待ってると黒服がやって来た。

 

それで黒服がコーヒーを頼んだ後に言われた台詞がこれだ。まさかその台詞を言うためにわざわざ呼んだのか?暇なのかお前?

 

「失礼、つい言葉が出てしまいました。しかし大将、初めてが複数人とは、何回くらいしました?」

 

「お前は思春期の男子かよ、十回は超えてるとだけ言っておく。」

 

「クックック、お疲れ様です。」

 

黒服はどこか楽しそうに注文したコーヒーを飲む。まあ、こういう男?同士の会話なんて柴大将か黒服くらいとしか話せないもんな。

 

先生?男の先生だったら話していたんだけどな。女の先生だぞ?しかも美人で黒髪セミロングでスタイルがいい先生だぞ?ちょっと萎縮して話せないな。

 

「まあいいや。んで、何で俺を呼んだんだ?最近何故かだるい(・・・・・・・・)原因とか教えてくれるのか?」

 

「ええ、そのために大将を呼びました。メッセージや電話だとハッキングで聞かれかねないので。自覚ありですか、思っていた以上に進行していますね。」

 

黒服は何か知ってるんだな、思ってた以上にヤバいのか。まあ夢で見た内容そのままならヤバいか。

 

「大将、心して聞いてください。貴方、余命数カ月ですよ?しかも死んで復活したらもっと縮まります。」

 

「⋯⋯治す方法は?」

 

「普通の治療では無理ですね。原因ですが、アリウス生徒に撃たれましたね大将?それの弾丸に含まれていた成分が原因と見ていいでしょう。ヘイローを持ってる生徒では無害ですが、ヘイローの無い大将ではかなり有害になる成分ですねあれは。」

 

そっか、じゃあ『ヒダマリ草』を使った料理を食っても回復しなかったのは必然か。延命は、難しいか。

 

「ですが、私は大将に死なれると困るので治す方法を探します。分かり次第連絡しますので。」

 

「分かった、確かにこれは誰にも聞かれてはいけない話だな。特にグループモモトークメンバーには。」

 

「えぇ、ところで大将?あの時の話の続きを聞きたいのですが?大丈夫ですよ、ここはカフェなので薬等は盛れませんし、私は(・・)会話の録音等もしていませんから。」

 

あの時って事は、ヴァルキューレの留置所で会話した内容か。まあカフェなら大丈夫そうかな。

 

「何でそんなに聞きたいんだ?お前にメリットでもあるのかよ?」

 

「クックック、メリットはありますとも。大将を慕っている生徒達に情報提供出来るので。

 

何か怪しい、でも話さないと解放とかしてくれなさそうだな。

 

「⋯⋯分かったよ。で、誰から話せばいいんだ?」

 

「ふむ、では阿慈谷ヒフミさんからで。風の噂で聞いておりますよ、ブラックマーケットでいつもデートしていると。」

 

「あれはデートなんかじゃねぇって。ヒフミか、もし同じ学校のクラスメイトとかだったら人気出そうだよな。可愛い見た目や声をしてるし、誰にでも丁寧で献身的で優しい。」

 

「笑顔も良い、あわあわしてる姿もいい。何だあの美少女は?でも行動力やいざという時の胆力は凄いよな、これがギャップというやつかな。」

 

「まあモモフレンズ絡みになるとちょっと暴走するのが玉にキズだけどな。でも一緒にいて楽しい生徒だよ。」

 

でも人間なんて短所があるもんだし、俺は気にしてない。暴走したヒフミに巻き込まれて、ハナエやエリに助けを求められることはあるけどな。

 

性格は、原作と変わってないな。ただ、ヒフミの前で死んで復活すると1日ヒフミにお世話される。食事や排泄や風呂や就寝、全てな。特に就寝時はヒフミが俺の顔を胸に抱き寄せて寝るからな、柔らかい感触と甘い匂いで俺は寝れる訳なかったけどな!ヒフミハオレノママダッタノカ?

 

「外面的な話だけでなく、肉体的な話も言わないといけないんだよな?」

 

「その通りです、さぁ早く話してください!」

 

目から出てる煙の量増やすな、ガタッと椅子を引いて立ち上がるな、その気持ち悪い笑みをやめろよな。

 

「だから何でお前がテンション上がってんだよ。肉体的な話か、意外と身長高くてびっくりだよな。」

 

確か158cmだったっけ?ユウカよりも高いし、エリと同じ高さなんだよな。俺?俺は171cmだよ。

 

「髪型は、あの縛り方は何て言う名前か分からないけど、いつもあの髪型、でも二人きりの時とかはストレートになったりするんだよな。最初見た時は美少女過ぎてビビった。」

 

写真は撮ってるぞ。誰にも見せる気はないけど!

 

「桐藤ナギサさんの時みたく阿慈谷ヒフミさんの髪を触ったりしたことはあるのですか?」

 

「あるぞ。風呂上がりのドライヤーとかしてあげる時とか。何もなければヒフミは時々甘えてくるからな。」

 

不安そうな顔で上目遣いしてくる姿には耐えられんよ。ヒフミだけでなく皆そうだけどな。

 

「それとほっぺがモチモチしてる、ずっと触っていたい。ヒフミは意外といいスタイルしてるよな、胸も意外とあるし、ほどよく筋肉あるから柔らかいし、お尻も意外と大きい。」

 

「そして初めて会った時から成長している、という事はまだ成長期ということ!ナギサみたいなスタイルになるのかねぇ。」

 

ああいう子がスタイル抜群とか、ヤバすぎるな。外の世界にいたら勘違いする男子を量産しそうだなぁ。

 

「クックック、廃墟工場で告白されたヒフミさんと付き合うのですか?」

 

「それは俺が心配で神秘解放するために自分を鼓舞してただけじゃないのか?ヒフミの好きは友達としてだと思うし。」

 

ん?黒服が呆れたようにため息をついた。失礼な奴だな。

 

やはり襲われてもクソボケは直らないようですね。ふと気になったのですが、大将は花岡ユズさんとどうやって知り合ったのでしょうか?」

 

「ユズか、TSCの事で聞きに行ったのが始まりだな。ミレニアムで用事があったから、それが終わって家に帰る時に見掛けて話し掛けた。その時はTSCのデモ版が酷評次ぐ酷評でユズが精神的に参っていたから慰めたんだよな。」

 

夜にミレニアムのフリースペースで体育座りして蹲ってるユズと会った。俺が話し掛けた瞬間に何処かに隠れようとして、転びそうになったのを受け止めたんだっけ。

 

そこから料理を食べさせてあげて、話を聞いて、慰めて、その後も何回か会ったから同じように料理を食べさせて話を聞いた。メンタルケアが必要だと感じたからな。

 

「そこから少しずつ心が開いていって、一緒にゲーセンでゲームしたりして、懐かれた感じかな。」

 

ユズは昔はロッカーの中に居ることが多かったけど、今はロッカーの中に居ることは少なくなった。1人で考え事する時はロッカーの中に行くとは言ってたけど。

 

「見た目は小動物みたいで可愛い、頭を撫でるとプルプル震えて恥ずかしそうにしてる姿は庇護欲を掻き立てられる。」

 

「掃除や料理は昔は出来なかったけど、今は人並み以上に出来るようになったなぁ、ネルやナギサに指導されていたからかな。」

 

ナギサがユズの生活力を見て、青筋を浮かべてロッカーから引っ張り出してロールケーキをブチ込みながら説教していたなぁ。まあその時のユズはロッカーに引きこもって、ろくにご飯も食べずにお風呂にもあまり入らず、寝てもいなかったから妥当と言えば妥当か。

 

「あとは死んで復活した姿を初めて見せた時から腕とかに抱き着くようになった。」

 

確かゲーセンの帰りにヘルメット団に襲われて、勝った後に油断してスナイパーに胴体を撃ち抜かれた時だったか。たまたまユズが通り掛かって見ちゃったんだよな。

 

「肉体的な面は、ネルと同じように抱き締めた時にスッポリとハマるのが良い。俺から抱き締めるとぐるぐる目でアワアワするのが可愛い。」

 

「正直ユズは妹みたいな感じでしか見てなかったから、性欲とかはあまり感じてなかったんだけどなぁ。」

 

「襲われた時に色気を感じでしまったと。」

 

不承不承ながら黒服の言葉に頷く。特に声がヤバかった、あの姿から想像出来ないような色っぽさの声で誘惑された。何処で学んだんだよ。

 

「でももう誘惑されないぞ!ある教本で鋼の意志で理性を保つ術を学んだからな!」

 

「やはり大将はアホですね。個室を使える時間もあまり残されていませんし、次でラストにしましょう。ヴァルキューレの尾形カンナさんはどうですか?最初に会ったのはやはり留置所ですか?」

 

「コノカじゃないんだから違ぇよ。キヴォトス探索中に不審者として通報されて、やって来たカンナと戦ったのが始まりだな。」

 

あの時はびっくりした、クローショットで移動出来るようになってハイテンションで移動してたら急にカンナが来て捕まえようとしてきたもんな。

 

それでカンナと戦ったけど、ボコボコにされました。あの時はガードジャストも回避ジャストも成功率低かったから、負けて当然だな。

 

「そこから不審者として通報される度にカンナがやって来て、取調室で雑談とかするようになって、料理屋を開くことになったらカンナがくたびれた様子で来たから愚痴の相手になって、いつの間にか親しくなった感じ。」

 

「尾形カンナさんは学生には見えませんね、私も屋台とか行った時に見かけます。」

 

「本人もそこは気にしてるから心の中に留めておいた方がいいぞ黒服。」

 

その件をカンナに話すとちょっとしょんぼりするぞ、たまたま聞いてたコノカが後ろで爆笑しててシメられてたけど。

 

「あとは依頼とかでたまに協力して捜査したりもする、潜入捜査で密着された時はヤバかったな。」

 

狭い場所で隠れようとした時だったか、その時は念仏を唱えて心を静めてたぞ。まあ隠れた場所から出る時にカンナは顔を真っ赤にして俺の股間を凝視してたから無駄だったけどな!

 

「ところで気になったのですが、大将が死んで復活した姿を一番見ている生徒はどなたでしょうか?」

 

「あー、多分ナギサだな。数十回くらい見てるんじゃないか?次はネルかヒフミかカンナだな。まあ死んだ回数なんて多過ぎて数えてられねぇよ。生徒を救う方が大事だし。」

 

「だから襲われるのですよ。ついでにもう一つ聞いてもよろしいですか?大将の事が嫌いな生徒は居るのでしょうか?」

 

「あー、多分いるぞ。ゲヘナに1人、レッドウィンターに1人、SRTに1人、ハイランダーに1人いる。まあ別に嫌っていようがどうでもいいんだけどさ。」

 

音瀬は盗聴で聴いた時の俺の出す音が嫌いなだけで、普通に会ったら話したりもするからな。普通に会う時は嫌いじゃないって本人も言ってたし。

 

トリニティにいるトリカス共?あれは別にカウントしなくていいだろ。数えるのも面倒くさいし。

 

「話が脱線したな、えっと何処まで話したっけ?カンナの水着姿がダイナマイトって話だっけ?筋肉が全身にしなやかに付いてるから柔らかいって話だっけ?身長高くて胸もあってヤバいって話だっけ?」

 

「尾形カンナさんは性的な目で見ることが多いのですか大将?」

 

「まあ、協力する時に密着したり、近くにいる時が多くてどうしても体を見ることが多いからな。こちとら思春期の男子なんだ、そりゃそんな目で見たりもするさ。本人には言わないけどな。」

 

ちなみにバニー姿を一度だけ見たことがある、大変、眼福でした!

 

「結局のところ、誰と付き合う気なのですか大将?」

 

「あのな黒服、前にも言ったけど俺は目的を達成するまで付き合う気はないっての。」

 

「その目的は何時頃達成出来そうなのでしょうか?ベアトリーチェをぶっ飛ばして終わりではありませんよね?」

 

「まあな、目的を達成する頃には、多分俺はキヴォトスから居なくなってると思うけど、もしくは皆卒業してんじゃないか?」

 

俺がそこまで言うと、壁に掛けられていた電話が鳴った。退室の時間かな。

 

「お話はこれくらいにしましょう。次は先生も交えて話してみたいものですね。」

 

「やめてくれ、意外と先生も乗り気になりそうだからやめてくれ。ってあれ?黒服?あいつまたワープで去っていったのか!?」

 

という事は、また誰かが入ってくるのか!?急いでカフェから出ないと!

 

「あはは、大将は私をそんな目で見てたんですね。また襲っちゃいますね♪」

 

「大将は、私の声が良いんだ。嬉しい、なら、蕩けさせて、襲ってあげるね。」

 

「大将、私も性的な目で貴方を見ているのです。今まで抑えていましたが、もう我慢しませんので!」

 

「く、黒服ゥゥゥゥゥゥ!!」

 

個室の扉を開けたらヒフミとユズとカンナが目をハートマークにしながら立っていた。またあいつ何かやりやがったな!?

 

「あの黒い人は何もしてませんよ?大将の首に付いてるチョーカーで盗ちょ、様子を観察出来るのでそれで聞いただけです♪」

 

「カフェの店員から大将が黒い人と個室で話していると聞きましたので、念のため盗聴しました。」

 

「お前公安局長だろカンナ!堂々と犯罪すんじゃねえよ!」

 

「人聞きの悪い事を言わないでください。店員から許可も貰っています!」

 

んなもん許可すんな店員!いつから聞いてたんだ?まさか最初からか!?

 

「私と大将がブラックマーケットでデートしているという話からですよ。」

 

ならセーフ!いや全然セーフじゃねえわ!

 

「店員さんから、個室ならOKと、許可も、貰ってる。だから、失礼するね?」

 

「失礼すんじゃねえよユズ!店員、あんたからも何か言ってやってくれよ!」

 

カフェの店員に向かってそう叫ぶと、声が届いたのかマグカップを拭くのをやめてこっちを向いた。よし、注意してくれるんだな!

 

「YOU襲われちゃいなYO!」

 

「うん、止めてくれると期待した俺が間抜けだったな!取り敢えず個室に逃げる!」

 

息を荒くして近付いてくるヒフミから逃げるために個室に戻って扉を閉める。外からは押して開くタイプの扉だから物で押さえれば時間が稼げる!

 

外から扉を叩く音が聞こえてくる、もたもたしてたら扉を壊されて中に入られる。また黄色い太陽を見るのは勘弁してほしい!

 

「でも普通に置いても効果無い、ならこのテーブルを『ウルトラハンド』で引っ張って来て扉とくっつけてと。」

 

うし、俺が扉から離れてもテーブルが押さえてるからヒフミ達は扉を開けられないな。こんな事の為に使う力じゃないんだけどな⋯⋯。

 

「ん?体当たりで扉を破る気か?しんみりするのは後だ!窓から外に逃げないと!」

 

窓から外に逃げると同時に扉が破壊された音が聞こえてきた。黒服め!今度あったら『マモノケーキ』を食わせてやるからな!




一般男子
カフェの個室からは無事に逃げ切ったが、家に戻った後に襲われた。何とか1人ずつ抱き締めて落ち着かせた。


黒服
今回は何もしていない、だが後日会った一般男子に『マモノケーキ』を食べさせられ、1日中ベッドの上で寝込んだとのこと。


阿慈谷ヒフミ
一般男子の行ったカフェがたまたま通っていたカフェだったので店員から連絡が来た。それで会話内容を盗聴し、ユズとカンナを誘って突撃した。


花岡ユズ
ゲーセンでネルとアリスと遊んでたらヒフミから連絡が来たのでそっちに行った。


尾形カンナ
別のカフェで一服していたが、ヒフミから連絡が来たのでそっちに行った。ちなみに盗聴は一般男子が入ったカフェのカウンターで店員と一緒に聞いていた。


一般男子の目的
・ベアトリーチェを完璧にぶっ飛ばす。
・エデン条約編で先生がサオリに撃たれるのを防ぐ、もしくは代わりに受ける。
・エデン条約編でミカの私物を処分されるのを防ぐ。
・アリウス生徒の待遇を出来れば原作よりも良くする。
・最終編で◯◯◯◯◯◯◯◯◯の◯船の◯◯を代わりにやる。
・最終編で⋯⋯。


『マモノケーキ』
ブレワイとティアキンに出てくる料理。見た目はかなり毒々しい、美味しいのかは知らない。ちなみにティアキンでは間違えてマモノ料理を食べた一般人が寝込んでいる。
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