Blue Legend〜一般男子の物語〜   作:宗也

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感想、ここすき、お気に入りありがとうございます!

今回は釣り堀にて、ある生徒と会う話です。なのでいつもより短いです。

次回からエデン条約編に入ります。


EX8 釣り堀にて

「うーん、釣れんなぁ。」

 

天気の良い午後、ミレニアムの近くに新しく釣り堀が出来たみたいだから、そこに行って釣りをしている。釣りはのんびりしたい時や考え事をしたい時にうってつけだからな。

 

まあ、かれこれ1時間くらい経ってるけど、あんまり釣れてないんだよ、ここ本当に釣り堀か?

 

「ちょっとポイント変えるか。ここじゃ日が暮れても釣れないような気がするし。」

 

釣竿とクーラーボックスとアウトドア用の椅子を持って移動する、ボートに乗るタイプじゃなくて施設の中心に魚がいる湖みたいな部分があって、その周りから釣竿の糸を投げ入れる感じだぞ。

 

釣竿はルアー竿の素材はカーボンだ、グラフィックファイバーもあるけど俺はカーボンが好きだな。

 

「ここのポイントは良さそうだな。」

 

少し歩いてると良い場所を発見したから荷物を降ろして釣りを開始する。椅子に座って空を見上げると雲が少ない青空が広がっていた。風も気持ちいいし、今日はいい天気だな。

 

皆は忙しそうだったし、丁度1人で考えたい事もあったしな。

 

「次はエデン条約編か、トリニティの環境を変えたから原作通りとは行かなさそうだ。」

 

そもそも補習授業部は誕生するのか?あれってエデン条約に向けてナギサが厄介者を追い出す為に作った部だろ?この世界線のナギサは原作よりも疑り深くないし、どうなるんだ?

 

もし作られたとして退学なんていう事はしないだろう、強いて言うなら留年くらいか?

 

いやそもそも補習授業部が作られないと浦和がトリニティからいなくなるんだった。浦和とはあんまり関われなかったんだよな。

 

「行き当たりばったりで何とかするしかないか。どうにかして補習授業部に関わらないと。」

 

戦闘も多くなるし、エデン条約編終盤でやっっっっとクソババアをぶっ飛ばせるしな。今までやられた分の利子を付けて返してやる。

 

その前に聖園と錠前率いるアリウススクワッドも助けないとな。やること多いけど、ここが1つ目の正念場だからな。

 

「だから今の内に英気を養わないと。しかし、釣れない⋯⋯。」

 

おっかしいな?いつもなら釣れてもいい感じ、ん?目の前が真っ暗になった?

 

「ふふん、だーれだ?ヒントは狙撃手だよー?」

 

このちょっと気が緩んでる声、手の感触、そして後頭部に柔らかい感触が伝わらない、こういうイタズラしてくる明るい狙撃手は天神山だな。

 

「むっ、今失礼な事を考えたね?まあ大将は大きい胸の人が好みだもんねぇ?でも私知ってるんだよ?実は胸よりもお尻の方が好き「俺のプライバシー!」そんなもの、無いよ♪」

 

視界が明るくなると、目の前にはニシシと笑いながら釣竿を持っている天神山オトギがいた。

 

天神山はSRT特殊学園の3年生、FOX小隊というSRT3年生の4人で構成された小隊の狙撃手だ。店にもたまに来るし、外出先でこうしてばったり会うこともまあまあある。

 

一度タイマンで戦った事もある。あれは依頼達成後の帰り道だったか、いきなり狙撃されたから隠れ、天神山が遠くから狙撃して、俺はその狙撃を掻い潜りながら接近。

 

何とか天神山のいる位置まで来て倒したのはいいけど、その後に来たFOX小隊の隊長にボコボコにされたんだよな。狐坂よりは隙があったから何とか死なずに逃げ切れたけど。

 

ちなみに後日天神山と会ったから襲った理由を聞いた。何でも俺はSRT特殊学園では要注意人物なんだとさ、別に俺はSRT特殊学園の生徒には何もしてないんだけどね。

 

「ここは比較的新しく出来た施設だからね。今日は休日だし、一度行ってみたかったから。でもびっくりしたよ、中に入ったら大将がいるんだもん。」

 

「俺もびっくりだよ、まさかここで天神山と会うなんてな。けどいいのか俺に会って?七度ユキノに怒られるんじゃないか、あいつ俺の事嫌ってるし。」

 

七度ユキノはFOX小隊の隊長だ、何か知らんけど七度は俺の事嫌ってるんだよ。本当に何でかは知らんけど、他メンバー?他メンバーは普通だよ。

 

「バレなきゃいいんだよ。私は大将の事嫌いじゃないし、作ってくれる料理美味しいし、弄りがいあるし。」

 

天神山はちょっと恥ずかしそうに俺の隣に立って釣竿の糸を湖に投げ入れる。いや椅子持ってるならそれに座れよ。

 

今の俺の目の位置で天神山の方を向くと、太ももに視線が行くんだよ、しかも制服姿だからスパッツも見えてるし、わざとか?わざとなのか?わざとだな!

 

「ちょっとちょっと〜?目線がいやらしいよ大将?もしかして私のお尻を見たいのかな?」

 

「⋯⋯⋯⋯そんなことない。」

 

くっそ、ニヤニヤしている天神山の顔がムカつく!分かっててからかってるだろ!?

 

「言葉に詰まってる時点で白状してるようなもんだよ?でもいいよ、私は大将なら見られても構わないし、折角ならスパッツも脱いじゃう?」

 

「ブフッ!!」

 

あー、こいつはそういう奴だもんな!下ネタ好きだったの忘れてた、天神山は履いてるスパッツを捲り上げようとしたから吹いちまったよ!

 

「童貞を捨ててもその反応は変わらないんだねぇ。安心したよ、まだまだからかうことが出来そう♪」

 

「いやだから何で俺の個人的情報が漏れてるんだよちくしょう!」

 

おっと、釣りに集中しないと。釣り竿のリールを巻いたりしてルアーを泳がせないと。

 

「おっ、食い付いた食い付いた!」

 

落ち着いてリールを巻いて、魚の抵抗が激しい時はあえて泳がせて、魚のスタミナが切れたらまたリール巻いてと。

 

「おぉ、デカい、デカいぞ!」

 

「それは私のお尻がかな?そんな事言う大将にはこうだ、ふぅー。」

 

「うひっ!?ってああ!」

 

いきなり右耳にこそばゆい感覚が走ったから思わず釣竿を手放しちまった、湖の中に消えていったから魚にも逃げられた。

 

「オートーギー!!」

 

「そ、そんなに怒らなくても、頬をひっはらないへ!ごへんなふぁーい!!」

 

天神山の頬を両手でムニムニした後、横に引っ張る。折角の大物だったのに、このこのこの!

 

天神山は流石に悪いと思ったのかされるがままだった。でも許さないけどな!しばらく頬を弄ってやる!

 

「私の頬を弄ってたら釣竿が取れない位置まで沈んで行くよ?いいの!?」

 

「問題ねぇよ。」

 

一通り天神山の頬を弄ったから解放する。両頬が赤くなった天神山は左手で頬を擦りながら右手で湖の方を指差す。

 

釣竿は見える所にあるから『ウルトラハンド』で釣竿を掴んで俺の所まで引っ張る。何かこんな事に使って申し訳ないな。

 

「おぉ、新しい技?みたいなのが増えてるねぇ。タイマンだともう大将には勝てなさそうだね。」

 

「FOX小隊で来られると勝ち目無いけどな。さて、気を取り直して釣りを再開するか。」

 

「私も再開しよっと。一回リールを巻いて回収して、今度は勢いを付けて!」

 

「あっ、馬鹿!その位置でそんな後ろに釣竿を振りかぶったら!」

 

俺の忠告は遅く、天神山が振りかぶった釣竿の針が後ろで受付していた犬の店員の帽子を引っ掛け、取ってしまった。

 

「あれ?釣針に帽子がくっついてる。あー、やっちゃいました?」

 

「やっちゃったな。取り敢えずリール巻いて帽子回収して店員に謝りに行くぞ。」

 

ずぶ濡れになった帽子を持って店員の所に行って謝りながら渡した。店員は怒ってなかったから良かった。

 

ちなみにハゲてはいなかったぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

釣り堀近くのキッチンカー

 

「いやぁ、ごめんね大将。」

 

「気にすんな、俺も一度同じことやったし。」

 

釣りを楽しんだ後、天神山が迷惑掛けたから近くにあるキッチンカーの食べ物を奢ってくれた。ちなみにカレーだった。

 

「にしても、天神山は本当に色んな所にいるよな。」

 

「まあね、私はどんなチャンスでもあったら掴みたいから。ミスは取り返せるけど、一瞬のチャンスを逃したら永遠に取り戻せない。だから初めての施設や場所や食べ物や本、新しい事に出会ったら、ぶつかっていくようにしてるんだ。」

 

ベンチに座ってカレーを食べながら天神山と話す。辛口で頼んだけど辛さはイマイチだな、今度食う時は超辛口にするか。

 

「そういえば言うの忘れてたけど、大将チョーカー着けたんだね。似合ってるよ。」

 

「着けられたの間違いだけどな。自分で外すことも出来ないし。」

 

「それだけ大将が無茶したってことでしょ。ふぅ、美味しかった。」

 

空になった容器をごみ箱に入れてベンチから立ち上がる。そろそろ帰ろうかな。

 

「大将の元気そうな顔見れてよかったよ。しばらくは直接会えそうにないからね。」

 

「そうか、体調には気を付けろよ。まっ、何かあったら店に来い、料理をもてなして愚痴くらいは聞いてやるさ。」

 

「ありがとね、やっぱり大将ってシエラ-ホテルだなぁ。」

 

あ、音声コード使った。何か濁したな?

 

「シエラ-ホテルってどういう意味だ天神山?」

 

「あっ、え、えっと、その。もうこんな時間だー、私は帰るから、またね大将!」

 

天神山はあわあわしながら走り去っていった。いやまあ、意味は知ってるんだけどさ。

 

「さて、英気は養えたし。こっからは今まで以上に気を引き締めて行かないとな!」




一般男子
釣りは時間のある時や考え事をしたい時にしており、今回は釣り堀だが海釣りや川釣りもしている。

オトギとのタイマンでは辛勝している。


天神山オトギ
一般男子とは気兼ねなく話せる仲。一度タイマンで戦ってから、時間のある時に会うようにしている、一般男子をからかうのが楽しい。

一般男子に会ってることはユキノにはバレてないが、ニコにはバレており、微笑ましい目で見られてる。

グループモモトークには入らないつもりだが、何か大きなきっかけがあれば入るかもしれない。


『釣り堀』
時オカとトワプリにある施設。今回は時オカ版、トワプリ版はもっと広く、ボートに乗って釣りをする事も出来る。

やってみるとかなり面白く、魚の大きさによって景品もあるので1日中釣りしていた事もある。


『店員の帽子』
時オカでは釣竿の糸を投げる時に店員の近くで投げれば、店員が被っている帽子を取ることが出来る。

ちなみに店員は子供時代ではハゲていないが、大人時代ではハゲている。


『シエラ-ホテルの意味(参考程度に)』
最高にイカしてるという意味、オトギは直接伝えるのが恥ずかしかったので音声コードで誤魔化した。

一般男子は意味に気付いているが。
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