Blue Legend〜一般男子の物語〜   作:宗也

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感想、お気に入りありがとうございます!

今回はシリアスでほんの少し生徒が曇る描写があるので注意!寝惚けながら書いたので拙いかもしれません。


覚悟を決めろ、誰かを助ける為に

一般男子の家

 

「おっはよう大将!あれ?大将がいない?」

 

「あらモモイじゃない、大将は家にいないわよ?何処に行ったか私も分からないけど。」

 

「珍しいねアル先輩がここにいるなんて。ん?テーブルの上にあんな厳重に鍵が掛かった箱なんてあったっけ?」

 

「それは大将の部屋を掃除していた時に発見したのよ。鍵が厳重に掛かってるから何が入ってるか分からないのだけれど。」

 

「もしかしてお金だったりして!?ちょっと開けてみよう!ふふん、鍵付きの宝箱をピッキングするゲームをやってたから開けれるはず!」

 

「ちょっとモモイ、勝手に開けるのは良くないと思うわ。」

 

「ちょっと見るだけだって!アル先輩も中身が気になるんでしょ!?」

 

「それはそうだけど、でも何があるのかしら?もしお金とかだったら元に戻すわよ。大将の保管してるお金を盗むのはアウトローらしくないわ。」

 

「分かってるってアル先輩!ここをこうして、開いた!どれどれ?何が入ってるか、な⋯⋯。」

 

「どうしたのかしらモモイ?箱を開けた瞬間に固まって、本当にお金だったのかし、ら?ノート?『遺書 ナギサへ』何よ、これ。」

 

「何ですかこれは、数十冊ありますから私の分だけでなく皆さんの分も多分ある、大将に問い詰めますよ!」

 

「ナギサ先輩!?いつ来たの!?」

 

「モモイさんが箱を開ける瞬間です。大将はトリニティの救護騎士団本部の病室にいるので、その箱を持って行きますよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

救護騎士団本部 病室

 

「⋯⋯多分知ってる天井だけど救護騎士団本部の病室で目覚めたことないから知らない天井だな。」

 

チナツと氷室のキス責めで気絶した後、目が覚めると救護騎士団本部の病室の天井が見えた。

 

結構耐えたのにチナツも氷室もどんどんキスが上手くなるから耐えられなかった。流石医療従事者と言ったところか?二度と経験したくないけど!

 

「さて、取り敢えず体を起こして今どういう状況なのか確認し、ない、と⋯⋯。」

 

『⋯⋯⋯⋯。』

 

体を起こして周りを見渡す。電気は付いていなくて日差しが入って来てるから昼かな?

 

それは良いんだけど、俺を慕ってくれている生徒の大半が俺が寝ていたベットを囲んで立ちながら見つめて来ていた。皆目のハイライトをオフにしてな!怖いわ!

 

「もしかして皆俺の余命の件について聞いた感じ?」

 

皆にそう尋ねると瞬きを一切せずに目を開けたまま頷いた。だから怖いって!ハイライト早く戻って来て!余命だけでこんな事になる!?他にも何かバレたのか!?

 

更に病室内の気温も心無しか低くなってる気がするし!こんなとこにいられるか!一旦時間を置いて皆冷静にさせないと!

 

「『トーレ』「逃げんなゴラ。モモイやっちまえ!」るぶぐっ!?」

 

『トーレルーフ』を発動して逃げようとしたらモモイが俺の胸に向かって飛び込んで来たから発動阻止された!

 

飛び込んで来たモモイが顔を上げて俺を見てくるけど、やっぱり目のハイライト無い!モモイみたいな元気っ子がハイライト無しで見つめて来るの想像以上に怖いんだけど!?

 

「ねぇ何で逃げるの大将?皆大将の事が心配で心配でたまらないんだよ?それなのに何で逃げるの?ひょっとして自分は居なくなっても問題無いとか思ってるの?ねぇ?答えてよ大将?」

 

や、病みモモイだと!?こんなの予想外過ぎるんだけど!?

 

「モモイちゃんの言う通りよ。心が限界なのにそれを周りに悟らせないように振る舞って、アホな事をしないと心が壊れそうになるんでしょ大将?どうして皆に打ち明けないのよ?」

 

「兄貴はあたし達には1人で抱え込むなって言うのに自分は抱え込んでいるっすよね?自分の事はおざなりにして、あたし達がどれだけ心配しているか分かっていますか?」

 

左を見れば椅子に座って心配そうな表情と怒りの表情が入り混じった顔をしているセリカ、右を見れば泣きそうな表情をしているコノカがいた。

 

やっぱりセリカもコノカも目のハイライト無いけどな!誰か描き足してくれ!

 

「大将、どうして貴方が皆に囲まれているか分かっていますか?余命の件だけではありませんよ?」

 

「あー、包帯ぐるぐる巻の左腕の事かナギサ?これはちょっと変態軌道をした代償で怪我しただけだから心配いらないぞ?」

 

俺の真正面にいるナギサにそう返すが、ナギサは首を横に振った。違ったか、アリウス生徒が眠ってる墓石の事か?でもそれは皆知ってるからそれでもないか。

 

あれ?ヒフミはいないのか。まあ補習授業部が今大変だから余計な事を教えない為に呼んでないのか。

 

「あくまでとぼける気ですね、では教えてあげます。大将、こちらのノートは何ですか?」

 

ナギサが持っていた鞄の中に手を入れた後、一冊の大学ノートを取り出した。ちょ!?何でそのノートをナギサが持ってるんだよ!?誰にもバレないように厳重に鍵を掛けて家の中の超分かりづらい所にしまっていたはずなのに!

 

「ノートの表紙には見間違いじゃなければ『遺書 ナギサへ』って書かれていますね。しかも同じような表紙のノートがあと数十冊も。」

 

PCのフォルダ内に保存だと電子機器に強い生徒に見られる可能性があるからわざわざノートに書いていたのに!誰だ発見した奴は!?

 

「これはアルが発見したんだよ。たまたま大将の部屋を掃除してる時に不自然な部分があって厳重に鍵が掛かってたけどな。」

 

「私は発見しただけよ?鍵は開けられそうになかったから邪魔にならない所に避けておいたら、モモイが鍵を開けたのよ。そして出てきたのがあのノート。大将、説明してくれるわよね?」

 

アルは若干ハイライトがオフの状態で俺に詰め寄って来る。これはもう逃げられないか。

 

「⋯⋯分かったよ。それは皆の予想通り俺がもしもの時の為に書いた遺書だよ。本当はPCに保存しておきたかったけど、ヴェリタスの生徒や黒崎に見付かる可能性があったからノートに書いていたんだよ。」

 

「コユキならやりかねないわね。それで、どうして遺書なんて書いたのかしら大将?」

 

ユウカは頭を抱えながらため息をついた後、俺に質問してきた。どうして書いたのかって?備えあれば憂いなしの気持ちで書いたんだよ。

 

「しかもこれは最近書き始めた物ではありませんよね大将くん?最初のページの字のインクの濃さから逆算すると、半年以上前からですね?」

 

「うっわ、何で分かるんだよノア?」

 

マジでビビった、インクの濃さでいつ書いたか分かるのと目が真っ黒なノアにな!

 

「半年前、私が大将を慕い始めた時ですね。まさかだと思いますが、私を助けた後から書き始めましたか?」

 

「それは違うぞ、たまたま時期が被った「ノアさん、大将は嘘を付いてますか?」ノアに聞くのは反則だろ!?」

 

「はい、大将くんは嘘を付いていますね。顔を逸らさないでくださいね?」

 

逸らしたくもなるっての!

 

「はぁ、そうだよ。ナギサをカイザーや前ティーパーティーの生徒から助けた後から書き始めたよ。俺は銃弾を食らったり爆発に巻き込まれたりしたら皆より耐久が無いからすぐ死ぬ。復活はするけど、もし復活しなかったらと考えちまって、遺書を残す事にしたんだ。」

 

「それって、大将がアビドスで錠前サオリと戦った時に言ってた『キヴォトスに来た時に何もかも失った』という事と関係してると見ていいんだね?」

 

「おまっ!?モモカ何でそれを知「あの時大将が言った言葉は皆に共有済だよ。」あっ⋯⋯。」

 

また更に病室の気温が下がった気が!?誰か助けてくれないかな!?

 

「大将、どうして貴方はそんなに生き急いでいるのですか?一体何が大将をそこまで駆り立てるのですか!?」

 

「⋯⋯俺には成し遂げたい真の目的があるんだよ。それを達成する為なら喜んで自分の命は削ってもいいし、自分はどうなってもいいから皆を助けるつもりだ。」

 

「自分が無茶をする事で助かるならそれでいいじゃねえか。自分が無理する事で皆が笑顔になれるならそれでいいじゃねえか。」

 

そう言った瞬間、皆の顔が悲痛な表情になった。

 

このタイミングで遺書を発見してくれたのは良かったかもな、お陰で覚悟がついたよ。モモイとアルには礼を言っておかないといけないな。

 

それ(遺書)を発見してくれてありがとなアル、モモイ。最近覚悟が揺らいでたから気を引き締め直すことが出来た。もう迷わない。」

 

何かを変えるには、何かを犠牲にしないといけない。先生じゃない俺が生徒を救うには、自分を犠牲にしないと救えない。

 

今までもそうだったのに、慕ってくれる生徒が増えて甘やかされてたからすっかり忘れていた。

 

「「ち、違う。私は、そんなつもりで、それを発見した、わけじゃ、ない⋯⋯。」」

 

唖然とするモモイをどけてベットから降り、同じように唖然としているアルの横を通り過ぎる。そして病室から出ようとした時にネルが扉の前に立ち塞がった。

 

「何処行くんだよ大将?まさかその状態で動き回るつもりじゃねぇだろうな?あぁ?」

 

「凄んでも無駄だネル。残りの余命、ベットの上で過ごす事なんて出来ねぇんだよ。そこをどけ。」

 

お前が俺を心配してるのは分かってるさネル。けどもう止まれないんだよ、止まって何も出来ずに死んだら約束してきたアリウス生徒達に顔向け出来ねぇ。

 

俺がキヴォトスで生きた意味を残す為にも、最期まで誰かを助けたいんだよ。

 

「もう一度だけ言うぞネル。そこをどけ。」

 

「っ⋯⋯。」

 

唇を噛み締めながらネルは顔を俯けた。その隙をついて病室の扉を開けて廊下に出る。取り敢えず左腕を治す為に『マックス薬』を飲むか。

 

その後は、ブラックマーケットのあの店に行くか。色々アイテムを買わないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般男子が居なくなった後の病室

 

病室内は静まり返っていた。思いとどまってもらうつもりが逆に一般男子の覚悟を決めさせてしまった。皆黙ったまま、どうすればいいのか分からないでいた。

 

「⋯⋯ネルさん。」

 

「あぁ、分かってるよナギサ。このまま大将をほっとく訳にはいかねぇ!大将をほっとく奴っている?いねぇよなぁ!?」

 

「皆さん、なんとしても大将の余命を伸ばしますよ!このまま泣き寝入りなんかしていられない!してたまるもんですか!大将は私達を何度も助けてくれたのです!でも大将を助ける人は誰もいない!」

 

「ならあたし達が助けないとなぁ!拒絶されたって知ったこっちゃねえ!アイツは幸せにならねぇといけねぇんだ!なら行動するしかねぇだろ!」

 

「そうよ!その通りよ!泣いてる暇なんかないわ!大切な人が危機に瀕してる!それだけで行動する理由になるわ!」

 

ナギサ、ネル、セリカが自分を鼓舞するように大声で叫ぶ。それに釣られるように他の生徒達も顔を上げ始めた。

 

「持てるツテ全て使ってでも大将を助けますよ皆さん!ハッピーエンドは大将も含まれないといけない!だから大将、貴方を絶対に一人にはさせない!」




一般男子
慕ってくれる生徒が出来てから遺書を書き始めた。二度と何も残さないで消えたくないという思いもある。

コンディションは元に戻り、いつもの半分の状態になったが特に普段と変わらずに行動出来るようになった。ただ、意志の力で無理矢理動かしている状態であり、反動は考えていない。


病室にいたメンバー
絶対に一般男子を助けるというバフなのかデバフなのか分からない状態になっている。


病室にいないメンバー
ヒフミ、カンナ、リオ、フウカ、キサキ、エリ



遺書
一般男子を慕っている生徒宛のノート数十冊と、それ以外の人宛のノート数冊があり、慕ってくれてる期間が長い生徒程、内容も多くなっている。

それ以外の人宛は、先生、柴大将、◯◯◯、◯◯◯、◯◯◯、オトギである。

実はノート以外にも遺書を隠している。
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