今回は一般男子がナギサに変装しているため、途中までナギサのような口調になります。
黒幕と部下の会話
「ほんとナギちゃんの目撃情報が複数あるからどれが本物のナギちゃんかどうか分からないんだけど!?」
「部屋に立て籠もってるのがナギサでは?」
「昔のナギちゃんならね!でも今のナギちゃんなら普通に暴れたりもするしバイクに乗って爆速する姿も容易に想像出来ちゃうんだよ!あーもう絶対大将が作戦考えたでしょこれ!?」
「本当にどれが本物のナギちゃんなのーー!?」
「いらっしゃいませぇぇぇぇぇ!!」
『みぎゃあぁぁぁぁぁ!!』
セーフハウスの建物に次々と入って来るアリウス生徒を『騎士の大剣』で攻撃して吹き飛ばしていきながら玄関に向かって歩いて行く。
攻撃食らったアリウス生徒は大丈夫なのかって?峰打ちだから大丈夫!気絶とかした生徒は『ムチ』を使って安全な場所まで運んでるぞ。
「な、何なのよコイツ!これがトリニティの生徒会長の実力なの!?」
違います、ナギサに変装しているただの一般男子です。
「もっと弾幕を張って!」
「これ以上弾幕は張れないよ!張っても弾丸を躱したり手に持ってる大剣で防がれるんだもん!」
流石に弾丸に当たる訳にはいかないからな。室内で外より狭いし大剣を盾にすれば大体の弾丸は防げる。
「しかも弾幕の中、走ったりせずにゆっくり歩いて来るし!少し微笑みながら来るから威圧感も凄いんだけど!?」
「うわあぁぁぁぁぁん!!スバル先輩助けてぇぇぇぇぇ!!」
よく訓練されてるから強いんだろうけど、カイザーPMCの特殊部隊兵士と比べれば全然弱い。
弾幕も隙間が結構あるし、ガスマスクしてるけど敵意で何処に弾丸を放ってくるか丸分かりだし。
格闘で抑えようとしてくるけど、アリウス生徒は膂力が全然無いから強引に振りほどける。ゴリ押しばんざーい!
「さて、そろそろ外に行きたいので降参してくれるとありがたいのですが。」
「そんな事出来るわけないじゃない!任務は必ず成功させないといけないの!」
隊長格のアリウス生徒が半泣き状態で叫んでくる。無理もないか、さっきまでの応戦で室内に侵入してきたアリウス生徒の7割が行動不能になったもんな。
「こうなったら私が突っ込んで隙を作るから、皆は銃弾を放って!私に当てても問題無いから!」
『りょ、了解!』
破れかぶれといった感じで隊長格の生徒が俺に突っ込んで来て、まだ動ける生徒は銃を構えている。
けどどうやって隙を作る気だ?格闘なんかは通用しないのは分かって⋯⋯、そういうことかよ。
「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
隊長格の生徒は着ていた制服の上着を脱ぎ捨てた。そして見えてきたのは上半身に爆弾が数個巻かれている姿だった。
まさしく特攻ってやつかよ!しかも爆弾だからあれだよな、ヘイロー破壊爆弾の可能性もある!爆弾を起爆させちゃ絶対に駄目だ!
しかも起爆スイッチは隊長格の生徒の手にある。奪い取ろうにも後ろに控えてる生徒に撃ち抜かれる可能性が高い。かといって後ろに控えてる生徒をなんとかしようとした時には起爆スイッチを押される可能性が高い!
となると残されてるのは一つ、両方同時になんとかすればいい!そんな事が出来るアイテムは複数あるけど、今の状況ならこれしかない!
『た、隊長ぉぉぉぉぉぉ!!』
「(ごめんね皆、ヘイロー破壊爆弾で特攻、これしか方法はないの。私が犠牲になって任務が成功してくれればそれでいい、だからなんとしてでも!)」
後ろに控えてる生徒の叫びの様子から見るに、マジでヘイロー破壊爆弾を巻いてるのかよ!?なら尚更なんとかしないとな!
『騎士の大剣』をポーチにしまって『兵士の剣』を装備、そして剣を持ってない方の手に、前に買った魔法メダルを持ち、剣を思いっ切り上に掲げる!
「エーテル!!」
俺の叫びと共に上に掲げた剣に水色の光が集まり、そして全方位に向かって小さな丸の球体になって拡散した。
「何を!?ば、爆弾が凍ってる!?」
『どうして隊長が身体に巻き付けていた爆弾が急に凍って、って私達の銃や通信機器も凍ってる!?』
よしよし、上手くいったみたいだ。『エーテル』は自分の周りの物体を凍らせる魔法アイテム、流石に原作のように無差別だと生徒も凍らせてしまうから対象は選べるようになっている。
ヒフミが前に使っていた『シェイク』とは違う魔法メダルだ、あと1個あるけど今の状況での使用は適してないからな。爆弾が引火しても困るし。
「もう、おしまいだ。私達の任務は失敗、マダムに殺されるんだ⋯⋯。」
『う、ううっ⋯⋯。』
アリウス生徒達は絶望して膝から崩れ落ちたり、俯いたり、泣き始めたりしていた。こりゃ戦意喪失してる。
襲って来たのはそっちだからそんなの自業自得だから無視すればいいけど、んなことは出来ない。アリウス生徒の事を墓石に眠ってる生徒から託されたしな。
「お困りのようですね大将様。」
「急に現れないでもらえるか?それに今はナギサに変装してるから大将は止めてくれ。」
どうするか悩んでいたらいきなり隣にナギサの側近の生徒が現れた。お前も鷲見みたいな瞬間移動持ちかよ!?
「承知致しました。襲撃して来ましたアリウス生徒達はこの建物内で保護しましょう。この建物はナギサ様が所有している建物、来るのはフィリウス派の生徒のみなので問題無いかと。」
浦和と白洲にはバレてるけど、まあ問題無いか。
「分かりました、それでお願いしますね。ここにいる生徒以外にもいますので。」
「承知致しました。ナギサ様、ご武運を。大将様の女装姿、アリですね。」
ナギサの側近生徒は俺に一礼した後に動けないアリウス生徒を一人一人連れて行く。端から見たら瞬間移動で連れてってるからそういう神秘持ちだよなあの子。
一応後方を警戒しながら玄関の扉を開けて外に出ると、遠くで土煙が上がってたり銃撃の音や物がぶつかり合う音が聞こえてくる。
トリニティがドンパチ賑やかになってきたな!これが真夜中の大騒ぎってやつか。
「そこまでです、本物の桐藤ナギサ。」
兵士の剣をしまって少し歩いていると横から声を掛けられたからその方向を向くと、背が高くて黒色と紫色が混ざった短髪のアリウス生徒と、その後ろにガスマスクを着けたアリウス生徒達が居た。
先頭にいるのは、梯スバルか!?お前エデン条約編では出てこなかったじゃねえかよ!
「アリウス生徒ですね、しかし私が本物とはどういう事でしょうか?」
「偶然なのか意図的なのかは分かりませんが、桐藤ナギサの目撃情報が複数ありました。部屋に立て籠もってるという情報、トリニティの西側で暴れてる情報、バイクに乗りながら刀を振るって敵陣に斬り込んでいく情報。」
「ではどれが本物の桐藤ナギサだと考えた時、桐藤ナギサは用心深い性格であることを考え、二つ目と三つ目、特に三つ目の目撃情報の姿は桐藤ナギサではあり得ない行動をしていると判断し、一つ目の目撃情報が本物の桐藤ナギサであると判断しました。」
「よって、ここに来たのです。」
⋯⋯ごめんな梯、結構ドヤ顔で解説してるところ申し訳ないんだけど、俺は偽物。バイクに乗って刀を持って敵陣に突っ込んでるのが本物のナギサなんだ。
つーかベアトリーチェ、お前アグレッシブになったナギサ知らねぇだろ。だから妖怪赤色クソババアなんだよ。
「なるほど、ところで貴方は誰なのでしょうか?」
「教えたところで貴方は覚えられませんよ。何故ならここでくたばりますから!」
「!!!」
梯が叫ぶのと同時に殺気を感じたから咄嗟にしゃがむ、それと同時にさっきまでの顔の位置に弾丸が通った。
危な!しゃがんで無かったら銃弾が顔を貫通してヤバい状態になってたぞ!?
「結構距離が近かったのに、見もしないでそれを躱すのですか⋯⋯。」
梯が何だコイツ?って視線を向けて来るが無視して周りを見渡すと、いつの間にかトリニティ生徒に囲まれていた。
前は梯率いるアリウス生徒、後ろと左右がトリニティ生徒。恐らくパテル派だよな、勝ちを確信したような薄ら笑いを浮かべている。
にしてもさっきから爆発音が響いてるな?誰か豪快に爆弾でも使ってるのか?
「ようやくナギサ様を始末出来ますわね。」
「悪魔の大将と関わり、クソなゲヘナにも関わるナギサ様、遂にこの手で泣かす事が出来るのですね!」
「拘束して牢屋に入れた後、たっぷりと可愛がってあげますわ!」
ニタニタと邪悪な笑みも浮かべ始めたパテル派生徒だけど、俺偽物だぞ?コイツらも俺が本物のナギサだと信じてるのか、さては馬鹿だな?
「前後左右に敵、ですか。まさに四面楚歌ですね。」
「大人しく投降した方が身のためですよ?抵抗しても虚しいだけです。」
そう言って梯はアサルトライフルを構え、後ろに控えてるアリウス生徒やパテル派生徒も銃を構えた。絶体絶命だなこれ。
爆発音も段々近付いてきた。いや爆発音じゃねえなこれ、もしかして!?
「最後に何か言い残す事はありますか?」
「言い残す事、ですか。ありませんね、何故ならこれが最後ではありませんので!」
俺がそう叫ぶのと同時に誰かの走る足音が聞こえ、地面を蹴る音も
「「⋯⋯⋯⋯⋯ォォォォォォ。」」
「???、上から声が聞こえッ!?」
梯が上を見上げるのに合わせて俺も上を見ると、持っている盾を地面に叩き付けようとしているハナエと蒼森の姿があった。
って団長!?何やってんだよ団長!?百合園の護衛はどうしたんだよ!?
しかも二人で盾を地面に叩き付けたら俺まで被害受けるんだけど!?逃げる?躱す?あっ、どっちも無理ですねこれ。
「「救護ォォォォォォ!!」」
『ぎゃああああぁぁぁぁぁぁ!?』
ハナエと蒼森が地面に盾を叩き付けると同時に衝撃波が辺りに走り、梯やアリウス生徒、パテル派生徒はほぼ吹き飛ばされた。お前らはマップ兵器の攻撃でもしたのかよ!?
俺?俺は『兵士の大剣』を地面に突き刺して、それを杖代わりにして吹き飛ばされないように耐えたよ。
「救護騎士団団長蒼森ミネ、ただいま参上しました!」
おいコラ惨状の間違いだろうが!?
「蒼森ミネ!?何故ここに!?」
真っ先に立ち上がった梯が驚いてるな。にしてもたった一撃で戦況をひっくり返すなんて、恐ろしいわ!
「要救護者がこんなにも!ハナエ、迅速に救護しますよ!」
「待ってくださいミネさん、救護は優先度が高い人からしていってください。そこで倒れてる生「承知致しました!救護ォォ!!」とぉぉぉぉぉ!?」
蒼森に指示したら倒れてるアリウス生徒じゃなくて俺に向かって突っ込んできて盾を叩き付けて来たんだが!?
ギリギリ横っ跳びで回避したけどさ!?何で俺なの!?
「ミネさん!どうして私に盾を叩き付けようとするのですか!?」
「一番救護しなくてはならないのは貴方だからです大将!」
「私は大将ではなくナ「その茶色の短髪にヘイローが無い人は大将以外にいないでしょう!」げっ!」
蒼森に指摘されて頭を触ると被っていたウィッグが無くなっていた。衝撃波で吹き飛ばされたのかよ!しかもナギサのヘイローと羽を映す機能も故障したし!
「はっ?貴方は桐藤ナギサでは、ない?」
「女装姿も似合ってますよ大将!」
梯は俺の姿を見て唖然としてるし、ハナエは倒れてるアリウス生徒の治療をテキパキとしていた。
途中でパテル派生徒からハナエに向けて銃弾が飛んできてるけど、ハナエは『ガードジャスト』で全て跳ね返してる。成長してるなぁ、でも盾とチェンソーを持ちながら近付くのは止めといた方がいいぞ?
「何故ナギサさんの制服を着ているのかは後程聞きますので、大将、貴方を問答無用で救護しますッ!!」
「ハナエ!!団長を止めて「ごめんなさい無理です!」ですよね!」
何で蒼森と戦わないといけないんだよ!味方同士で戦ってどうすんだよコンチクショウ!
一般男子
アリウス生徒を大剣で吹っ飛ばしながら外に出た。その後スバル率いるアリウス生徒とパテル派生徒に囲まれて絶体絶命だったが、団長とハナエが救援に来てくれた。
でも団長が気絶させようとしてくるので全力で抵抗する。
梯スバル
本来の原作なら登場しないが、予備戦力として待機していた。ナギサだと思っていた人物が一般男子だったので混乱中。
朝顔ハナエ
夜中にこっそり鍛錬してたらミネが走ってるのを見掛けたので追い掛けて合流した。
今回はアサルトライフル、チェンソー、バリスティックシールドというフル武装で来ている。
蒼森ミネ
一般男子が危うい事を察知し、トリニティにやって来た。一度の攻撃でスバル率いる部隊の8割が戦闘不能になった。
一般男子に事情があるのは知ってるけど、救援最優先。盾の叩き付けを躱されちょっとプンプンしてる。
守月スズミ
トリニティの西側、中央図書館前辺りでサンクトゥム派生徒相手に暴れてる。騒ぎを聞き付けたツルギと交戦中。
桐藤ナギサ
黒幕がいる所に向けてバイクで爆速中。
先生
黒幕登場したので現在補習授業部メンバーを率いて黒幕と交戦中。
『エーテル』
神トラで出てくる魔法アイテム。中盤で手に入れる事が出来て、魔法で画面全体に氷属性の攻撃をする。敵を倒すのにも使えるし、ギミックを解くのにも使える。中々便利なアイテム。