スズミとツルギの戦い(一部抜粋)
「くうっ!流石に百人程相手をした後、ツルギ先輩の相手はキツイですね!」
「私としてはスズミがここまで強くなってる事に軽く引いているんだが、どうしてそこまで急に強くなった?」
「⋯⋯大将の為です。あの人を繋ぎ止める為に強くならないといけないんですよ!」
「そうか、スズミも大将の為に強くなったのか。」
「何をしていらっしゃいますのツルギ委員長!トリニティの裏切り者の守月スズミを早く懲らしめなさい!」
「いい気味ですわ!頭から血を流してる姿、裏切り者にお似合いの姿ですわ!」
「悪魔の大将に加担するからこうなるのですわ!惨めに這いつくばりなさい!この恥さらしめ!」
「はぁ、⋯⋯キエェェェェェェイイィィィィィ!手が滑ったぁぁぁぁぁ!!」
「ちょ、こっちにショットガンを向けあぐあっ!!」
「ギャヒャヒャヒャヒャ!お前らこそがトリニティの恥さらしだ。スズミ、まだ戦えるな?あの恥さらし共をぶっ飛ばす。」
「はいっ!!」
「なっ!正義実現委員会委員長である貴方がティーパーティーの命令に背くのですか!?」
「ギヒッ、何でお前らが偉そうに言うんだ?それに、命令に背いたかどうかはお前らをぶっ飛ばして記憶を有耶無耶にすれば済む話だからなぁ!」
「逃げないでください大将!貴方は早急に救護されるべき人です!」
梯率いるアリウス部隊とパテル派のトリカス生徒達に囲まれながら蒼森のシールドバッシュを避けまくる。
つーか今俺は蒼森の攻撃食らったら一撃でお陀仏なんですけど!?そこんとこ分かってんのかな!?
「だからって今ここで救護する必要ないだろうが!状況を考えろ状況を!」
「考えてます!考えた結果、早急に救護するべきと判断しました!」
「判断が早い!ちょ、危なッ!?」
「⋯⋯この人達味方同士ですよね?どうして闘ってるのでしょうか?」
シールドバッシュじゃ当たらないと判断した蒼森がパンチやキックも追加してきた!本当に救護する気ありますかこの救護バーサーカー!?
梯はなんとも言えない表情でドン引きしながら観戦してる、でも付け入る隙を探してるな。
「あの悪魔の大将は救護騎士団団長に意識が向いておりますわ!今攻撃すればあの悪魔は消し去「させると思いますか?」るぶっ!?」
「このっ!ただの救護騎士団団員の1年が!私達に逆らったらどうなるか「そうやって権力だけ振りかざす人には負けません!」チェ、チェンソーはやめてぇぇぇぇぇ!!」
動けるようになったトリカス達が俺に向けて銃弾を放とうとするけど、その度にハナエが持っている盾を叩き付けたり、チェンソーで攻撃したりしてる。
チェンソーで攻撃って、よく見るとチェンソーに神秘を纏わせてるから威力調整はしてるんだろうけど、食らった側はトラウマもんだな、同情しないけど。
「どうしてそこまで救護を拒否するのですか!?」
「まだやるべき事があるんだよ蒼森!エデン条約が落ち着いたら救護でもなんでも受けてやるから、それまで待ってくれよ!」
「駄目です!そんなに待ってしまったら、余命僅かの大将は死んでしまいます!それだけは、避けたいのです!」
やっぱ蒼森にも俺の余命の件は話が行ってるか、けど誰がなんと言おうが俺は止まる気はない!
蒼森から繰り出される裏拳をバク転で躱して距離を取る。
「その表情、最早説得は無意味のようですね。」
「ナギサ達にも散々言われたからな、蒼森に言われたところで考えは変わらねぇよ。」
ため息をついた蒼森は改めて盾を構え直し、同時に俺も兵士の剣と兵士の盾を構え直す。
「隙ありです!」
横から梯の声が聞こえてきたからそっちを向くと銃弾が数発、俺に向けて迫って来ていた。
それを横っ跳びで回避したが、回避した方向に梯が突っ込んで来た。
「貴方なら避けると思ってましたよ。」
左右どっちに避けるか分からないのに避けた方向に正確に突っ込んで来たな梯、戦闘経験はアリウス生徒の中ではあるみたいだな。
「銃弾が避けられるなら、こうするまでです!」
近付いてきた梯は手に持ってるアサルトライフルを振り被り、俺の顔目掛けてぶん殴ろうとしてきた。
軌道は読めてるから兵士の盾で防御しようとした時、梯は計算通りと言わんばかりにニヤリと笑った。
「本命はこっちなんですよ!」
アサルトライフルで殴る軌道が急に変わって、俺の顔面ではなく脇腹目掛けてになった。なるほどね。
「けど俺に近付き過ぎたな梯!」
「ブッ!!?」
アサルトライフルが脇腹に当たる前に構えていた盾を梯の顔面に思いっ切りぶち当てる『盾アタック』を放ち、梯の攻撃を中断させる。
盾は防御だけじゃねぇんだよ、攻撃にも充分使える。
「かはっ、な、何が起こ「戦闘の場で止まったらどうぞ攻撃してくださいって言ってるようなもんだぞ梯ォ!」ひ、引き寄せられる!?」
剣と盾をしまった後に『フックショット』を左手に装備し、混乱している梯に向けて放ってこっちに引き寄せる。
引き寄せたと同時に右腕に『銀のグローブ』を装備し、腰に力を入れて右拳を回転させながら梯の胸元を思いっ切りぶん殴った。
「ガハッ!?」
ぶん殴られた梯は後ろに転がっていった後、その場で蹲って咳き込み始めた。
本当は鳩尾だったり顔面をぶん殴ろうとしたんだけど、梯は身長が大きいから胸元になったんだよな。決して胸は触ってないぞ?
女の子に鳩尾や顔面ぶん殴るって容赦無いと思ってる?容赦してたらこっちがやられるんだよ。
「ゲホッ!ゴホッ!ど、どうして、大将が私を簡単にあしらえるんですか!?」
「こちとら各学園の最強格と何度も戦ったり、カイザーの特殊部隊とも戦った事あんだよ。梯程度の実力なら全然あしらえるんだよ。」
確かに梯は強い。けどナギサやネル、聖園や狐坂に比べれば全然なんだよ、当たり前か。
学園最強格の生徒と渡り合えないと無所属でやっていけねぇし。
「⋯⋯ここまでの攻防で蒼森が何もしてこなかったな?何かトラブルでもッ!」
蹲ってる梯の近くにいきなり銀色の鎧を着て同じ色の兜を被り、大剣を持ってる謎の騎士が現れた。
そしてそいつは梯に向けて大剣を振り下ろそうとする、何処から現れたんだ!?
あいつ『タートナック』じゃねえか!何でキヴォトスにいるんだよ!?あれもクソババアが呼び出したのか!?
「させるかよ!」
梯とタートナックの間に割って入り、兵士の剣と兵士の盾をクロスさせて振り下ろされる騎士の大剣を防ぐ。
ヤベッ、受け止めた両腕の筋肉が断裂する音が聞こえた。なんとか受け止めれたけど、このタートナックの大剣が重すぎる!
「大将!」
後ろから蒼森の切羽詰まった声が聞こえたから一瞬だけ後ろを向くと、足が4本あって腕に剣と盾を装備してる魔獣が口を開け、こっちに向けて火球を放とうとしていた。
あっちは『白髪のライネル』かよ!?しかも火球攻撃だから梯の前で『ガードジャスト』しても跳ね返せないから、下手したら梯が死ぬ!
「ぐぬあァァァァァ!!」
痛みが走る両腕を無理矢理動かしてタートナックの大剣を横に滑らせた後、壊れかけの兵士の剣と盾をしまい、梯を持ち上げて右脇に抱えた後に火球の射線から飛び退く。
飛び退いたと同時に白髪ライネルの口から火球が放たれ、射線上にいたタートナックにぶつかって大爆発を起こした。
「ぐうぅぅぅ!!」
「ど、どうして私を庇うんですか!?」
あんまり距離が空けられなかったから梯を守る為に抱き寄せて背中で爆風を食らった。
背中全体がヒリヒリスースーする、爆風で背中側の服が弾け飛んで熱風を諸に浴びたから火傷したか。死なやす死なやす!
「大丈夫ですか大将!」
「これくらいなんともない。蒼森の方こそ大丈夫か!?盾を持ってない方の手、左手が怪我してるじゃねぇか!?」
「これくらい大丈夫です。」
いや左手から血がダラダラ流れてて、地面にポタポタ落ちてるじゃねえか。ヘイローあってそうなるのかよ、しかも耐久力のある蒼森だぞ!?
「あの魔獣の剣を盾で受け止めた後、盾で殴りかかってきましたので、左手で盾をぶん殴って迎撃しただけです。」
「無茶苦茶して「それよりも大将の方が大怪我してるじゃないですか!?」体力がギリギリ残ってるから平気だ。」
ハートは残り1個の二分の一だ。次何かの攻撃を食らえば確実に死ぬ。
「お、降ろしてください!」
「あっ、悪い悪い。」
抱き寄せた状態で梯が顔を赤くして暴れ始めたから地面に降ろす。梯から睨まれるけど気にしなーい。
「どうして、どうして私を庇ったんですか?大将と私は敵同士の筈ですよね?偽善者振りたかったんですか?」
「助けられるんだったら助ける一択だろ。しかも今回はあの大剣や火球を食らったらヘイローがあっても死ぬ可能性が全然あったんだよ。」
「見捨てる理由が無かったから助けた、文句あるか?」
腕の調子を確認しながら梯にそう言う。うん、なんとか筋肉の断裂は最小限で済んでるみたいだ。でも回復はしたいから『ハテノ牛乳』をポーチから出して飲み干してと。
これでハート1個になった。全回復しないのかって?『騎士の剣』の特性を使うにはハート1個以下じゃないといけないからな。
「もう誰も死んでほしくないんだよ。それに、あいつらと約束もしたからな。」
「っ!?(大将の後ろにアリウスの子達が!?まさか!)」
ん?梯は俺の後ろ側の空間を見て驚き固まってる。守護霊でも見えたのか?
「ハナエ、梯スバルの怪我の治療頼む。」
「ど、どうして私の名「分かりました大将!」な、何ですか急に!?」
ぬるっと現れたハナエが持っている肩掛け鞄から救急セットを取り出した。火球の爆風を完璧には庇えなかったから梯も所々火傷してる。
ふと周りを見ると梯が率いていたアリウス生徒とパテル派のトリカス生徒が居なくなってた。何処行った?
「大将、ナギサさんの側近の子から伝言です。『治療が完了したアリウス生徒はこちらで保護し、パテル派生徒は救護騎士団の本部にブチ込みました。』との事です。」
ナギサの側近の子優秀過ぎないか?それにハナエがアリウス生徒とパテル派生徒全員を救護したのか、本当に成長したな。
「大人しくしてくださいスバルさん!」
「私に救護なんか必要ありません!これくらいの傷は日常茶飯時ですので!敵を治療するなんて馬鹿げ「ナギサ直伝救護!」てぶっ!?」
梯が暴れて救護を拒否してるからポーチからロールケーキを取り出して梯の口にブチ込む。梯は大人しくなったな、ヨシッ!
ナギサ直伝の相手を黙らせる技だ。ナギサからロールケーキもらっておいて正解だった。
「むぐぐぐぐ!?」
涙目で梯が抗議してくるが、救護を拒否したお前が悪い。
「大人しく救護されてろ梯。医療従事者の言うことは聞くもんだぜ。」
「それを大将が言うのですか?医療従事者の言う事を全く聞かない大将が?」
「ききき記憶にごごございませんね〜?」
蒼森からジト目で見られてるけど無視無視。そろそろタートナックと白髪ライネルがこっちに来そうだ。
にしてもさっきの火球で地面が崩壊、噴水は大破してる。これ騒動終わった後、誰が修繕費を出すんだろうか。
多分まだまだ被害は大きくなるだろうし、聖園にぶん投げればいいか。オレシラネ。
「蒼森、魔獣の方を頼めるか?騎士の方は俺が手早く倒し、その後援護に向かう。魔獣の方はかなり強いが、引き留めてくれるか?」
「⋯⋯分かりました。ですが!この騒動が終わった後、必ず救護を受けてください!でなければ、
そう言って蒼森は白髪ライネルに突っ込んで行った。ってか最大級の救護って何だよ!?
まあ気にしてる暇は無い、さっさとタートナックを倒さないとな!
一般男子
アリウス生徒は敵だろうが助けるつもり。墓石で交わした約束を守る為に。
ロールケーキブチ込みは散々ナギサから食らったので身に付いた技。素早く相手の口にロールケーキをブチ込むのは意外と難しいとのこと。
蒼森ミネ
一般男子最優先で救護するつもりだったが、白髪ライネルが急に現れたからまずこいつから救護する方針に変えた。
白髪ライネルが只者ではないことに気付いたので手加減無しで戦う。周りの被害など知りませんね。
朝顔ハナエ
一般男子とミネ、一般男子とスバルが戦ってる間、アリウス生徒を救護し、攻撃してくるパテル派生徒全員を盾やチェンソーでブチのめしてる。
その後、ナギサの側近の子が現れたから生徒の移動は任している。ミカと戦った時よりも強くなってるので一人で対処出来た。
梯スバル
味方同士で戦ってる姿に引きながらも付け入る隙を探し、見付けたから隙を突いたが、一般男子に返り討ちにされた。
だがその後一般男子に助けられ、体を抱き寄せられたので内心ドキドキしっぱなしだった。
今は初めて食べるロールケーキに戸惑っており、色んな事が急に起きたのでベアトリーチェの洗脳が解けかかってる。
『騎士の武器シリーズの特性』
ハートが残り1個以下なら武器の攻撃力が倍増する効果がある。ティアキンは敵の攻撃が痛いのでハート1個以下で戦う事はほぼ無いからあまり使われない特性だと思う。
『タートナック』
いくつかのゼルダシリーズに出てくる敵。攻撃力も高く、鎧を着てるのでとても厄介。今回は風タク版のタートナック。一番強いのはトワプリだが、アグレッシブに動くのは風タクだと思う。
時オカはネールの愛があればゴリ押し可能なので一番弱いと思う。
ベアトリーチェが召喚している。
『白髪のライネル』
ブレワイとティアキンに出てくる敵。通常モンスターだが、ライネルなのでかなり強い。中途半端な防具で攻撃を食らうと一撃で倒される。
ドロップする武器は強力なので倒しておきたい敵ではある。
こいつもベアトリーチェが召喚している。
Q.スバルは何で一般男子の一撃で戦闘不能になったの?
A.その時の一般男子のぶん殴りの威力は、ミカが放つパンチとほぼ同じ威力だったから。
Q.そういえばティアキンの素材があるならアレを矢にスクラビルドすれば通常モンスターなら一撃じゃないの?
A.先生や生徒の前で使ったら超警戒されて、最悪キヴォトスから追放されかねないので。