Blue Legend〜一般男子の物語〜   作:宗也

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もうすぐ夏季休暇が終わるので書ける内に書いて投稿します。


彼だって、まだ子供

一般男子の家の前

 

「ここの食事処は私の大切な癒しだったのですよ。それを貴方達は破壊した、さあ、ぶん殴られる覚悟はよろしいですかトリカス共?」

 

七神は某暗殺拳伝承者のように指をポキポキと鳴らしながらトリカス達に近付く。

 

説教で済ます七神が手を上げるって事は、相当怒ってるな。何か憤怒のオーラが漂ってるもん。

 

「いえ、これは、その、見間違いですよ代行様!」

 

「この寝ているゴmではなくゲヘナの風紀委員が大将の家に爆弾を仕掛けていたのを止めようとしたのですわ!けれど間に合わずに爆発してしまったのです!」

 

「ほう?つまり、貴方達は悪くないと?」

 

「そうですわ!だから「ふんっ!」ブルアァァァァァ!!」

 

トリカス達の言い訳を聞いていた七神だったけど、途中で聞くのを止めて喋っているトリカスの一人を右フックで殴り飛ばした。

 

腰の入ったいいフックなんだけど!?七神ってこんなに強いのか!?

 

「貴方達が大将の家に侵入して爆弾を仕掛けている様子の証拠をこちらは持っているのですよ。」

 

『!!!』

 

七神がそう言った瞬間、トリカス達の表情が青褪め始めた。

 

けど誰がトリカス達の様子を取ったんだ?モモカは取れないし、天神山はもう帰ってるし。

 

となると、黒服か。あいつならやりそうだ、俺と先生をストーカーしてるし。

 

「そ、そうだ!ミカ様から命令されたのです!クソ悪魔の大将の家を爆破しろって!ミカ様が言ってきたのです!」

 

「だから私は悪くない!ミカ様がやれって言ったのです!私は悪くない!」

 

そこで聖園に押し付けるのか、本当に性根が腐ってやがるな。

 

「⋯⋯もういいです。その口を今すぐ閉じなさい。反省する気ゼロの貴方達はぶっ飛ばしてヴァルキューレに連行しますので。」

 

「くっ!こうなったら代行から証拠を強奪して壊すしか!代行は銃を持っていない、なら行けますわね!」

 

開き直ったトリカス達は持っていた銃を七神に向けて構える、七神がどこまで強いのか分からないからヤバいか?

 

「こちらは銃を持っていますわ!代行はずっと連邦生徒会に引きこもってる!最初からこうすれば良かったのですわ!」

 

「クスクス、さあ、無様に這いつくばる姿を私に見せて「ハアァ!」ぐぶっ!?」

 

おおう、今度はトリカスの顔面に右ストレート、トリカスの顔面が潰れたけど、どんだけ力入れたんだ!?

 

「これだけ無知だと一周回って感心しますね。」

 

七神は手に付いた汚れをパンパンと叩いて払った後、眼鏡をクイッと上げた。ちょっとカッコよくないリンちゃん?

 

「連邦生徒会長はキヴォトスの生徒の代表、そして私は生徒会長の代行です。生徒達のトップに立つ私が、そこら辺の生徒より弱いと思いましたか?」

 

「書類仕事の捌く速度や外交だけで選ばれた訳ではありません。戦闘力だってトップクラスに立たないといけないのですよ。」

 

「っ!!貴方達弾幕を張りなさい!弾幕を張れば代行は近付けませんわ!」

 

七神の圧にビビったトリカスは銃弾を放つが、七神は体捌きだけで銃弾の弾幕を掻い潜って行き、当たる銃弾は手で弾き飛ばして行く。

 

いや、お前ヒール履いてるんだよね?なのに何でそんな機敏に動けるの?何で銃弾を手で弾けるの?

 

「ひぃ!来るな来るなうぶえっ!?」

 

「何で当たらないのよ!この、化けもぶっ!?」

 

トリカス達に近付いていき、射程距離に入った傍から七神はトリカス達を制圧して行く。

 

一撃でトリカスの意識を刈り取ってるし、あっ!

 

「捕まえましたわ!」

 

トリカスのリーダーが七神の後ろを取り、拘束しながら首に隠し持っていたナイフを当てて来やがった!

 

「フフフッ、こうやって拘束してしまえばいくら化け物でも抵抗出来ないわよね?さあ貴方達、今の内に撃ちなさい!」

 

「七神!!」

 

「ご心配なく大将、こういう時の対処方法も知っていますので。」

 

「強がっても無駄ですわ!これで代行を倒したら私が生徒会長にな「フンッ!」があっ!?」

 

⋯⋯少しも慌てずに七神はトリカスリーダーの顔面に左腕の肘をぶつけて怯ませ、ナイフを持っている腕を掴んで肩の関節を外した後、背負投げでトリカスリーダーを地面に叩き付けた。

 

まさかキヴォトスでその技を見れるとは思わなかったなぁ。いや確かにその技は女子高生が放った技だけどさ!

 

「リーダー!?」

 

「残るは貴方達ですね、一気にぶっ飛ばしますか。」

 

『ぎゃああぁぁぁぁ!!』

 

七神は短く息を吐いた後、高速移動で動揺しているトリカスにアッパーカットを放って吹っ飛ばし、次のトリカスに向かって素早く近付き、左ジャブで怯ませ右の裏拳を放って意識を刈り取る。

 

間髪置かずに横にスライドして右ストレートを放って吹っ飛ばし、最後のトリカスに近付き銃を構えようとした手を掴んでチョップを当てて銃を落とさせ、最後に右の裏拳を思いっ切り放った。

 

ちなみに七神の攻撃は全て顔面に当たってる。え、えげつない。

 

「ふぅー、制圧完了ですね。気絶しているトリカスは、カンナさんとコノカさんに連絡して引き取ってもらいましょう。」

 

「七神?何でそんなに戦い慣れてんの?」

 

ようやく立てるようになったから立ち上がり、七神の近くに行く。チナツも無事に意識を取り戻して立ち上がったな。

 

チナツは特に驚いたりしていない、俺だけ知らなかったのか?

 

「会長に仕込まれていますので。これくらい出来ないと会長に着いていけません、大将を慕う生徒が使用している鍛錬室は私も使っていますから。」

 

「リンさんとはたまに一緒に鍛錬します。大将とはタイミングが中々合わなかったので見れなかったのだと。」

 

なるほど、俺は鍛錬室は原作が始まるまではそこまで使ってなかったからな。鍛錬はとある廃工場で無限湧きするロボットが出る所だったし。

 

七神はスマホでカンナとコノカにメッセージを送ってる。いつの間にか雨が降ってきたけど、燃えている家の消火は出来ないよなぁ。

 

「はぁ、思い出が詰まった家だったのになぁ。」

 

燃えている家を見ながら黄昏る。ほぼ焼け落ちてるから今から消火しても無駄だよなぁ。

 

「ごめんなさい大将、私がもう少し早く駆け付けていれば。」

 

「いや七神は悪くねぇよ。悪いのは私欲の為に大切な物を平気で踏み躙るトリカスだ。」

 

一体どういう教育を受ければこんな事出来んのかなぁ。おっと、怪我を治すために『妖精の力水』を飲んでと。

 

「取り敢えず、今の状況で分かった事がある。」

 

「何でしょうか大将?」

 

「ちび◯る子ちゃんの永◯君って、こんな気持ちだったんだなぁ。」

 

あれ?急に目から涙が、自分の予想以上に精神に来てるのか。色々あって辛さとか感じなくなってきたか。

 

「っ!大将!」

 

「急いで救護騎士団本部に戻ります!大将のメンタルケアを最優先に「俺は大丈夫だよチナツ、リン。」何処がですか!」

 

「私を名前呼びしている時点で限界でしょう!大将の家の事はこちらに任せて早く行ってください!」

 

フラフラと歩こうとした瞬間に後ろからチナツに抱き着かれ、無事だった車の助席に押し込まれて救護騎士団本部へ運ばれた。

 

俺は平気なのに、何でチナツはそんなに慌ててるんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

救護騎士団本部 病室

 

チナツに抱えられる形で救護騎士団本部に運ばれ、様子を見に来たハナエとミネがかなり慌てていた。

 

そんなに慌てることか?涙が止まらないだけなのに。特に悲しいとか辛いとかないぞ?

 

「⋯⋯⋯⋯。」

 

病室に叩き込まれたけど、寝る気になれないからベットの上で上体を起こして天井を見詰める。

 

「これからどうするか、取り敢えず服だよな!服を用意して貰わないと下着一丁で出歩く事になるじゃん!」

 

「その後はミネ達に怪我の具合を診てもらって、明日になって『マックス薬』を飲めば左腕は再生するよな!」

 

「そうと決まれば「大将⋯⋯。」おろ、どしたんナギサ?」

 

これからの予定を考えてるといつの間にかナギサが近くに来ていた、悲痛な表情を浮かべながら俺を見詰めてくる。

 

そして何も言わずにベットの上に乗っかって俺を抱き締めて来た。頬に暖かい水の感触が伝わるけど、もしかして泣いてるのかナギサ?

 

「何泣いてるんだよナギサ。まあ泣きたくもなるか、長い時間を掛けて進めてきたエデン条約が壊されたもんな。」

 

「違います⋯⋯。」

 

「けどナギサ一人が思い詰める事じゃねぇぞ?大事なのはこれからどうするかだ「違います!!」うん?」

 

更に悲しそうな表情になってるんだけどナギサ?

 

「自分に嘘を付かないでください。辛いのでしょう?大将の全身が震えてますよ。」

 

ナギサに言われて自分の体を改めて見てみると、携帯のバイブレーションのようにブルブル震えていた。

 

「おぉ、本当だ。人間ってこんなに震え「いい加減にしろよお前!」てぎゅう!?」

 

軽口を叩いていたら腹に衝撃が走った、オレンジ色の髪の毛で小柄な体格、突撃して来たのはネルかよ!?

 

しかもナギサと反対の方向からいつの間にか来ていたチナツが抱き締めて来るし!

 

「軽口を叩くんじゃねえよ!今のお前の姿は痛々しくて見てられねぇんだよ!」

 

「確かに!今の俺の見た目包帯だらけのミイラマンだ「おい、その軽口をキスで塞いでやろうか?あ?」止めてください。」

 

「あのな!辛いなら辛いと言えよ!苦しいなら溜め込まずに吐き出せよ!そんなにあたし達が頼りないのかよ!?」

 

ネルが涙目で俺を見上げながら訴えて来る。ネルやナギサの言いたいことは分かってんだよ。

 

けど、まだエデン条約編の真っ最中なんだよ。しかも大事な部分!ここで弱音を吐く訳にはいかないんだよ!

 

「心配してくれてありがとう、けど俺は大丈夫だからさ。そう、俺は大丈夫だ、俺は、大丈夫⋯⋯。」

 

「⋯⋯悪い、やっぱ辛ぇや。」

 

ナギサとチナツに頭を撫でられ、ネルに背中をポンポンとあやすように叩かれる。

 

そんな事された状態で人の温もりを感じたら、張り詰めた気が緩まるじゃねえか⋯⋯。

 

「言えたじゃねえか大将。お前がこの後も動くことは分かってんだよ。」

 

「なら、今だけは何も考えずに感情を吐き出してください。私達が受け止めますから。」

 

そんな事言われたら、もう、止められねぇよ。

 

「ああそうだよ!今まで住んでた家が燃やされたんだ!皆との思い出が詰まった大切な居場所が壊されたんだ!俺が一体何をしたっていうんだよ!何でそんなクソみたいな事が出来るんだよアイツらは!」

 

「俺だって普通に皆と学校生活を送って!普通に授業を受けて!友人と昼ご飯を食べながら談笑したり!放課後に買い物したり!家に集まって笑い合ったりとかしたかったさ!普通に恋愛とかもしたいさ!好きな人と手を繋いで散歩したり!何処かに出掛けて買い物したり、家でのんびりとした時間を過ごしたかったさ!」

 

「苦しいんだよ!辛いんだよ!死と隣り合わせの日常が辛すぎるんだよ!出来るなら安全な場所に引きこもって過ごしたいさ!けど出来ないんだよ!キヴォトスという世界を知っているから見て見ぬふりなんか出来ないんだよ!この世界は一歩選択を間違えるだけで破滅するから寝てもいられないんだよ!でも相談なんか出来ない!だから俺が抱えないと、ハッピーエンドを迎える為に抱えないと、それが俺の役目だから。生徒じゃない俺の役目だから。」

 

「でも、辛いよ。誰か、助けてくれよ⋯⋯。」

 

まだまだ言いたいことはあったけど、急に力が抜けてナギサに体重を預けるように倒れて視界が暗くなった。




一般男子
家を燃やされたのがかなり響き、精神崩壊寸前の状態。自分の感情が分からなくなるくらい追い込まれていた。

初期に慕ってくれたナギサ、ネル、チナツに思いをぶちまけて気絶した。

ちなみに、ナギサとネルとチナツ以外の一般男子を慕うメンバー+αは病室の外で思いの叫びを聞いている。


七神リン
ブチギレ状態でトリカス達を制圧、密かに鍛錬していたので相当強い。

というより、連邦生徒会長が超人と呼ばれているなら、代行しているリンもこれくらいは強くてもいいんじゃ?という感じで描写している、ブチギレてるし。

心配の比率は先生よりも一般男子の方が上、この後はカンナとコノカにトリカスを預け、消防局に連絡して家の消火を依頼し、一般男子の店を愛用していた犬獣人に会いに行っている。


ナギサ、ネル、チナツ
一般男子を落ち着かせるように抱き締めながら頭と背中を撫でて思いを全て受け止めた。

気絶した一般男子をベットに寝かせた後、それぞれ行動を開始しており、覚悟ガンギマリのバフ状態になっている。

ナギサとチナツは自分の怪我を神秘で速攻治した。


トリカスのミカに責任を押し付けた言い訳シーン
TOZの有名シーンが元ネタ、初めて見た時は衝撃的だった。ちなみに一周目と二周目でこのシーンの見方が変わる。


リンの戦闘シーン
龍が◯くの戦闘技を使用している、女子高生が酔っ払いを撃退する技とティッシュ配りの技が元ネタ。


一般男子のチビ◯る子ちゃん発言
某youtubeの極道漫画のシーンが元ネタ。流石に元ネタの次の台詞は入れられない。


Q.一般男子って今着れる服ってない?
A.無いです。全部燃えたので、一日経てば服は復活します。


Q.病室の外で聞いてた+αって誰?
A.オトギ、ミノリ、リン、スバル、マコト、柴大将、犬獣人


Q.黒服は聞いてないの?
A.もちろん聞いてます、ドローンで音声を拾って聞いてます。
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