この世界線のキヴォトスは超ハードモードです。もう一波乱あります。胸糞展開あり。
早く、早くギャグが書きたい!
救護騎士団本部 廊下
ハナエの折檻が終わったと同時にナギサとリエルが病室から出てきた。二人ともすっきりした顔をしてるな。
リエルは、ちゃんと服を着てる。これで裸で部屋から出てこられたらどうしようかと思ったよ。
「大将様、本当にありがとうございました。」
「私からもお礼を言いますね大将。ありがとうございます。」
二人揃って俺に頭を下げてくる。別にお礼を言われるほどでも無いさ、俺が放っておけなかっただけだし。
ハナエ?ハナエはさっき解放したからしょんぼりとした表情で鷲見の所に行ったぞ。ちょっとやり過ぎたか?
「気にすんな。それよりもこの先をどうするか考えよう。」
「そうですね、私はミカさんの様子でも見に行こうと思います。もしかしたら今回襲撃してきたアリウスの事について聞けるかもしれませんので。」
「そういえば、先生は何をしてるんだ?」
「生徒一人一人会いに行ってメンタルケアをしてくれています。」
そっか、銃弾を食らって入院はしてないから自由に動けるもんな。空崎のメンタルケアは済ませたんだろうか?
「では私は行きます。お二人共、言っても無駄な気がしますが、病み上がりなので無茶はしないように!」
ナギサは俺とリエルに指を差した後、玄関方面へ歩いて行った。
「大将様、私が引きこもっている間に大変な目に合ったとナギサ様から聞いております。大丈夫ですか?」
「大丈夫、とは言い難いな。家無くなったし、料理作れなくなったし。」
だから今はゼル伝の料理を作ることが出来ない。ポーチに入ってる料理の在庫はまだまだあるから少しの間は大丈夫だけど。
せめて『携帯料理鍋』が使えたらなぁ。だから料理を皆に振る舞って士気を上げることが出来ない。
「全然大丈夫じゃないではありませんか!?」
リエルはあわあわしている中で、ふとあり得ない事が思い付いてしまう。
トリカスは何で俺の家を破壊したんだ?俺を精神崩壊させる為に破壊したように見えた。
でも本当は別の狙いもあるんじゃないか?トリニティ全体の士気を上げないようにとか。まだ何か仕掛けてくるんじゃないか!?
気のせいだと思いたい、でも気のせいで無視していいような気がしない。
「⋯⋯⋯⋯。」
「大将様!?段々顔が青くなっていっていますよ!?まだ調子が戻っていないのでは!?」
エデン条約調印式の襲撃は原作には無いことがたくさん起きた。ここから先は原作通りに進む可能性は低い!
なら、次に起こることは何だ?考えろ、こういう状況で一番やられたらヤバい状況を!
ヒュオオオォォォォ!!
「⋯⋯!!」
微かにだけど聞こえた!風が鳴る音じゃない!エデン条約調印式中にも聞いたこの音は!
「リエル!」
「はい、大将様!」
リエルの名前を呼ぶと、リエルは廊下の窓を開けてくれた。間違いない!この聞き覚えのある音は、ミサイルの飛来音!
見えないって事はステルスミサイル!『ウルトラハンド』の使用待機状態にして飛来する方向を確認しねぇと!
飛来方向はここかよ!?ここは病院だぞ!?本気でトリニティを潰す気かあのクソババアは!?
「リエル!ミサイル方向に窓がある病室にいる患者の避難を頼む!俺はあのミサイルをブッ壊す!」
「無茶です!と言いたいですけど、時間が無いという事ですね。すぐに向かいます!死なないでください!」
リエルは一瞬俺を止めようとしたけど、そんな事している暇は無いと考えて、一瞬でいなくなった。
本当に申し訳ないな、鬱憤晴らしはクソババアにぶつけてくれ。
「何度もミサイルぶっ放してくんじゃねえよクソババア!」
ミサイルはあと数秒で救護騎士団本部に着弾するから、その前に窓から飛び降りて『騎士の弓』を装備して構える。
『集中モード』になった後に『バクダン花』を矢にスクラビルドした物をミサイルに向けて放ちまくる。
「うぐえっ!!」
放った矢が全てミサイルにぶつかり、救護騎士団本部に着弾する前に爆発した。
俺の近くでミサイルが爆発したから爆風を受けて地面に叩き付けられる。でも2階から飛び降りたから大したダメージは無い。
「これで問題『ドッカーーーーン!!』ハァ!?」
ミサイルをブッ壊したと思ったら迫撃砲が飛んできただと!?こんなの予想出来るか!?
迫撃砲は救護騎士団本部に降り注ぎ、大爆発を起こした。咄嗟に地面を転がって距離は取れたから俺自身に被害は無い!
「は、はは、ははは、どうなってんだよ。こんなの原作にないだろ、これも俺が物語に関わったから発生したのかよ⋯⋯。」
煙はすぐに晴れた、救護騎士団本部の建物は全壊はしなかったけど、半壊状態になっていた。
ゆっくり立ち上がって建物を見ながら呆然としていると、建物の中からリエルが出てきた。リエルは口から血が出ていたけど、まだ意識は失ってないみたいだ。
「大将様!!ご無事ですか!?」
「⋯⋯⋯⋯。」
「大将様!しっかりしてください大将様!反応が無い?まさか、いえこういう時はこうすれば!」
リエルの呼び掛けに反応しようとしたら、急に後頭部を掴まれてリエルの胸に顔を押し付けられる。
柔らかくて、暖かくて、良い匂い、じゃなくて!?
「リ、リエル!?」
「大丈夫です、大丈夫ですよ大将様。私がおりますから、ゆっくり深呼吸してください。」
「⋯⋯悪い、ちょっとの間こうさせてくれ。」
リエルの胸に顔を当てた状態でゆっくり深呼吸する。さっきは俺がリエルを慰めてたのに、逆になっちまった。情けない。
「情けなくなんかありません。大将様は責任を感じ過ぎなのです。」
「⋯⋯⋯⋯助かったリエル、お陰で落ち着けたよ。」
リエルにそう言ってから離れる。流石にこれ以上は元気になり過ぎる、別の意味も含めてな!
「もっと甘えてもよろしいのですが、それは後日に取っておきましょう。」
「建物の中の状態が知りた「それは私から教えましょう。」大丈夫だったかミネ!?」
リエルに状況を聞こうとしたらいつの間にかミネが近くまで来ていた。ミネは特に怪我はしていなさそう、持っている盾で瓦礫等を防いだのか。
「良い報告と悪い報告があります。どちらから聞きたいですか大将?」
「良い報告から頼むミネ。」
「わかりました。建物は半壊しましたが、集中治療室や救急患者がいる部分に関しましては無事です。患者もリエルさんが過半数避難させたので迫撃砲による怪我もありません。リエルさんとナギサさんは怪我をしてしまいましたが。」
「先生は無事「先生は私が庇ったので大丈夫です。」そうだな。」
よし、取り敢えず最悪の事態は免れたか。いや結構ヤバい状況なんだけどさ。
「悪い報告として、爆撃されたのは救護騎士団本部だけではなく、正義実現委員会本部、シスターフッドがいる大聖堂も爆撃されました。」
「⋯⋯マジかよ。」
「マジです。一体誰がこんな事を?こんな事して何のメリットがあるのでしょうか。」
本当だよ、これじゃトリニティを完全に敵に回してる。羽沼はこんな事はしないはずだ、リスクが大き過ぎるから。
聖園が命令した?それもない、関係無いトリニティ生徒を巻き込むのは聖園が許可しないはずだ。
アリウスが爆撃した?いやでもそんな事出来るのか?ミサイルを用意するのはとても大変なんだぞ?
「私は正義実現委員会本部や大聖堂に行ってきます。大将が軽傷で良かったです、大将が考えている間に怪我の処置は済ませましたので、では!」
ミネは俺に一礼した後、走り去って行った。ミネの言う通り怪我した部分にはいつの間にか包帯やガーゼが貼られていた。
なんて素早い救護なんだ、俺じゃなくても見逃しちゃうね。
「リエルいるか?リエル?」
あれ?リエルいない?って思ったらいきなり現れた。そのワープ移動便利だな!?
「はい、ここにおりますよ大将様。申し訳ありません、ちょっとある人にお話を聞きに行っていましたので。」
ある人?誰だ?
「スバル様です。ですが当てが外れました。スバル様は救護騎士団本部や正義実現委員会本部や大聖堂を爆撃する計画は聞いていないとのことです。」
「恐らくアリウススクワッドもそんな計画は知らないだろうとの事です。」
梯や錠前達でさえ知らない?それはおかしいだろ、アリウスでもないとなると、一体誰が⋯⋯。
「そう言えば移動中にヒフミ様が真剣な表情と怒りの表情を混ぜたような顔をしながら走っていたのを見掛けたのですが、大将様は知りませんか?」
ヒフミが何処かに向かっている?白洲との説得イベントか?
いやでもそれは夜の筈だ!今は昼前、となるとヒフミは誰かを追い掛けているのか!?
ヒフミは百合園程でもないけど結構鋭い、爆撃した犯人を見付けたかもしれない!じゃないと怒りの表情なんか浮かべない筈だ!
「リエル!ヒフミを追いかけて来る!」
「あっ!お待ちください大将様!?」
『クローショット』と『フックショット』を使いながら建物と建物の間を飛び回りながらヒフミを探していると、遠くで衝撃音と共に煙が舞い上がった。
あれは爆発で出来た煙じゃない、道路や建物を壊した事によって発生した煙!
となると、あそこにヒフミがいる可能性が高い!
「くそっ!こんな時に『パラセール』があればひとっ飛びなのに!」
中々見付からないんだよ『パラセール』は。もしかして作らないと駄目なのか?
衝撃音は相変わらず発生している、しかも発生頻度が短い。一体誰と戦っているんだヒフミは!?
「もう少し、もう少しで着く!」
ヒフミの所まであと少しのところで、衝撃音が急に止まった。ヒフミが敵を倒したのか?
それとも、いやそれは無い。ヒフミは各学園の最強クラスでもないとこんな早くやられる筈がない。
「あそこだな!ヒフミ!大丈、夫、か、よ。」
おい、なんだよ、嘘だろ、ヒフミの他にトリニティ生徒がいて、ニチャアと笑ってるんだよ。
なんでなんでなんで!!
ヒフミが血溜まりの中で倒れていて、右腕と左脚が曲がらない方向に曲がってんだよ!?
しかもトリニティ生徒、そいつはヒフミの頭を踏み付けようとしてるんだよ!!
「離れろやクソが。」
「⋯⋯ん〜?誰か来たのかな〜?それにしてもボクに偉そうな言葉を吐く「ヒフミから離れろ。」えっ〜?何だって〜?」
「ヒフミから離れろって言ってんのが聞こえねぇのかこの三下ァ!!」
自分でも驚くくらいの声量が出たけど、トリカスはまるで気にもしてない。
「うるっさいな。はいはい、離れればいいんでしょ離れ「カスの行動なんか読んでんだよ。」わぁ、速いね〜!」
トリカスは離れるフリをしてヒフミのお腹を蹴飛ばそうとしたから、それよりも前にトリカスとの距離を詰める。
距離を詰めた勢いでトリカスの顔面を殴り付けるが、バックステップで避けられる。このトリカス、戦い慣れてる。
「危ない危ない、女の子であるボク相手に迷わず顔面狙いか。男として恥ずかしくないの〜?」
「テメェみたいなトリカス相手には何の良心も痛まねぇよ。テメェがヒフミを痛め付けたって事でいいんだな?」
トリカスにそう問い掛けると、トリカスは何故か笑い始めた。
「そうだよ〜?ちょ〜っと生意気だったから教育しちゃった♪」
「こんな風にね!」
っ!?いつの間に距離を詰められたんだ!?ヤバい、反応が遅れた!
トリカスはムカつく笑みを浮かべながら左手で俺の右目に指を突っ込みやがった!
「ちょ〜っと失礼するね〜?」
激痛が走ると同時に右半分の視界が暗くなった。トリカスは、このまま俺の右目を抉り出す気か。
「はい♪右目も〜ら「隙だらけなんだよ!」嘘っ!」
ポーチから『騎士の槍』を取り出して装備し、トリカスの腹に思いっ切り突き刺す。
けど咄嗟にトリカスは右腕でガードして距離を取りやがった。右目は、抉り出されて無くなったか。
「痛いな〜、それにしても目を抉られてる状態で反撃するなんてバカじゃないの?」
「舐めんな、こちとら痛みには慣れてんだよ。」
「流石大将、ゲヘナから追放されたあの人に教わった拷問方法に屈しないなんて!」
今こいつは何て言った?ゲヘナから追放されたあの人?
「自己紹介がまだだったね大将!ボクはパテル派No.2のトリニティ生徒だよ〜!ついでに言うと、救護騎士団本部、正義実現委員会本部、大聖堂爆撃をしたのはボクだよ〜!」
こいつがパテル派No.2、そう言えばこいつは先生が優しいトリニティ生徒と説明して顔写真を見せられた時の顔だ。
エデン条約編はこいつが暗躍していたのか!?
「⋯⋯テメェの目的は何だ?」
「目的?あの人がやっていたような支配、つまりトリニティを恐怖と暴力で支配することだね!」
「いやぁ、ボクはトリニティ生徒だから本来はゲヘナとなんか相容れないと思ったんだけどね〜。あの人がゲヘナを支配しているのを見て、そのやり方も聞いて、支配方法も見た時にこう感じたんだ〜。」
「あぁ、なんて素敵なんだろうって!」
コイツ!イカれてやがる!
「でも支配するのにも今のままじゃ無理だと思ってね、一度ブッ壊す事にしたんだ〜。」
「ちゃんと爆撃されて満足満足〜、って感じで隠れ家に戻ろうとしたら、ヒフミちゃんに見付かってね〜、教育もとい拷問しちゃった♪」
「ああ大丈夫だよ大将!ちゃんと死なないように、かつ入院期間は延びるような拷問にしといたから!ヒフミちゃんは何かやり遂げようとしていたから「もういい喋るな。」ボクをブチのめすつもりかな〜?」
「でもざ〜んねん!大将とボクの距離はこんなにも離れてるんだよ?」
またか!トリカスNo.2から意識が一瞬でも離れたら見失って距離を取られる!厄介な神秘持ってんな!
「今日の所はこれで引いてあげる。じゃあね大将!君はボクが壊してあげるから!」
トリカスNo.2はそう言って何処かに消えて行った。アイツは、駄目だ、野放しにしていい存在じゃない。
「大将様!ここにいまし、ヒフミ様!?」
「来たかリエル、悪いけどヒフミをすぐに救護騎士団本部へ連れて行ってくれ。」
「大将様も怪我しています!大将様も来るべ「後で向かう、重傷具合はヒフミの方が上だ。頼む。」分かり、ました。」
リエルはテキパキとヒフミの怪我の応急処置をした後、おんぶしてワープで去っていった。
「⋯⋯いるんだろ?羽沼?」
「キキキッ!バレたか。ってふざけている場合ではないな、まさかトリニティにあいつの狂信者がいるとは思わなかったぞ。」
物陰に羽沼の気配がしたから呼んでみたら、あっさりと姿を現した。表情はもの凄い真剣だけど。
「大将、分かっているな?あれは不味い、何としてでも捕まえて矯正局にブチ込む。」
「分かってる、ゲヘナの恐怖政治時代に何があったかは調べている。あんな政治は二度とあってはいけない。手を貸してくれ羽沼!」
「もちろんだ。あんな時代は二度と来てはいけないからな!」
一般男子
メンタルが回復する暇が無く、どんどん悪化している。壊れそうになったがリエルのお陰で一旦持ち直した。
メンタルがやられている状態で痛覚、感覚麻痺している状態だったから反撃出来た。
今は料理が作れない状態なので、料理のストックが切れたらマジでヤバい。
桐藤ナギサ
病室でミカと話している時に爆撃された、まだ回復していないミカを庇った。
軽傷で済んでおり、ミネと一緒に爆撃された箇所の対応で走り回っている。
雪水リエル
一般男子のメンタルがやられそうになったので顔を抱き締めた。迫撃砲で爆撃されるまでの僅かな時間で、患者の過半数を避難させている。
また一般男子が怪我しているのでダメージは受けているが、黒幕ブッ飛ばすという思いに変換している。
阿慈谷ヒフミ
補習授業部のいる所に戻っている最中に後ろから爆撃音が聞こえ、救護騎士団本部へ戻った。
その時にパテル派No.2の生徒を発見しており、追跡した。
目的を聞いたヒフミは激怒してブッ飛ばそうとしたが、やられてしまった。
パテル派No.2のトリカス
このエデン条約編のもう一人の黒幕、三年生。ゲヘナのある人を崇拝しているガチでヤバいやつ。
普段は猫被りして大人しくしているが、エデン条約を好機と見て行動している。
頭も切れて、戦闘力もかなりある厄介な敵、そのため自分は最強だと思っている。目的の為なら平気で犯罪する。
先生に嘘の補習授業部の情報を教えたのもこの生徒。
羽沼マコト
ブチギレマコト、パテル派No.2の生徒を捕まえる為に一般男子と手を組む。
ベアトリーチェ
今回の救護騎士団本部、正義実現委員会本部、大聖堂爆撃については何も知らない。
聖園ミカ
一般男子が救護騎士団本部に戻って来た後、こっそり現れたパテル派No.2の生徒と会った。
ヒフミを再起不能にした事を自慢気に伝えられ、パテル派No.2は去っている。
はぁ、貴方はヒフミちゃんの事を舐め過ぎだよ。
Q.ハードモード過ぎない?
A.一般男子が物語に関わってしまったため、ハードモードになっています。
Q.もしかして、ブルアカ宣言無し?
A.こんな程度でくたばるヒフミじゃありません。ちゃんとありますよ。