今回でエデン条約編第3章終了です。それと、今回も先生Sideオンリーです。
大将を助ける為に集まってくれた皆が絶対に助けると言った表情で私を見てくる。本当に大将は慕われてるんだね。
「時間が無いから簡単に作戦を説明するね。大将から放たれてるオーラをなんとかして、大将になんとか近付いてナギサちゃん、ネルちゃん、チナツちゃんで大将の蝕んでる物を吸収する!以上!」
「いや簡単に説明し過ぎじゃねぇのか先生?」
ネルちゃんから呆れたような視線をされながら言われたけど、これだけ人数がいるなら緻密な作戦なんかしてもあんまり意味ないよ。
時間も圧倒的に足りないし、こういう時は生徒達の自主性に任せる!
「つまり、自由に戦ってきっ!?」
「あれは!?」
大将から放たれてるオーラが重なっている!これはビームを撃つきなんじゃ!?
「ミネさん!ハナエさん!」
ナギサちゃんが2人に声を掛けた瞬間に重なったオーラがビームが放たれたんだけど!?しかも結構大きい!
「行きますよハナエ!!」
「はいっ!ここは私達にお任せください!」
皆の前にミネちゃんとハナエちゃんが出て持っている盾でビームを受け止めた。
かなり苦しそうな表情をしてるからギリギリなんだね!だったら『シッテムの箱』の指揮機能を皆に適応すれば!
「大将の悲しい思いが伝わって来ます。苦しんでるんですね、でももう少しだけ頑張ってください!」
「大将も必死で抵抗している、なら私達が弱音を吐いていられない!」
「「はあああああああ!!」」
しばらく2人がビームを受け止めると、ビームの勢いが弱まってきて、消えていった。
「大丈夫!ミネちゃんハナエちゃん!?」
「私達は大丈夫です。ですが⋯⋯。」
ミネちゃんは息を整えながら大将の方を向く。大将の周りにはドス黒いオーラが一面に漂っていた。
あれは近付けさせない為にしてるんだね。相当な恐怖の量、相殺するには同じ量の神秘をぶつければいい感じかな。
今のメンバーであれだけの神秘を使えるのは⋯⋯。
「ミカちゃん、お願い出来る?相当な負荷を掛けるかもしれないけど。」
「いいよ先生。一番大変な事は私がやるよ。こうなった責任は取らないとね。」
ミカちゃんはニッコリと笑った後にミネちゃんの前に来て、立膝状態で両手を地面に付けた。
「皆が大将に近付く為の道は私が作ってあげる。だから!大将を助けてあげて!!」
ミカちゃんはそう叫んだ後、全身からピンク色の神秘を放出して、その神秘を大将の周りに漂っているオーラにぶつけた。
あれは神秘解放「ふつくしい、まさか直で見られるとは!感じられるとは!」マエストロうっさいよ!
「だが大将に近付けるようになったが、大将の体にはバリアが張られているぞ。それを剥がさないと助ける事は出来ない。」
「ならそのバリアを剥がせばいいんだろが!」
「ネルさんの言う通りです。行きますよ皆さん!」
ナギサちゃんはそう言って大将の元へ走って行く。それに続いてミカちゃん以外の皆もナギサちゃんに着いていった。
「!!!!」
むっ、近付いて来る事に気付いた大将がオーラを大量の小さな弾丸にして放って来た!?
「足を止めないでください!」
「ナギサの言う通りよ!当たる弾丸だけ対処して他は無視すればいいわ!セリカ!頼んだわよ!」
「任せなさいアル先輩!鍛錬の成果をここで見せてやるんだから!」
アルちゃんに言われてセリカは飛び出して、持っている盾で皆に迫って来る弾丸のみ弾き飛ばす。
縦横無尽に跳び回りながら弾丸を弾いてる、相当鍛錬したんだね。
「うへぇ〜、セリカちゃん強くなったんだね。おじさん感激しちゃうな〜。」
私の横でホシノちゃんが感動しながら私に当たる弾丸を盾で弾いてくれる。ホシノちゃんがいるなら安心して見れるね。
でも大将との距離が縮む程、弾丸の密度が濃くなって来ている。セリカちゃん一人で対処出来るの?
「しまっ!」
「ここからは私も参加するわ!」
「私も行きます!」
セリカちゃんが弾き損ねた弾丸がナギサちゃんに迫ったけど、アルちゃんがスナイパーライフルの弾丸を放って弾き飛ばした。
そこからアルちゃんとスズミちゃんも迫って来る弾丸を弾き始めた。
スズミちゃんはアサルトライフルで一つ一つの銃弾を弾き、アルちゃんは一発の弾丸で複数の弾丸を弾き飛ばしている。
あれは、跳弾!?跳弾で迫って来る弾丸を弾いてるの!?
「元を絶たないとこっちのスタミナが切れるわね。」
「セリカさん、大丈夫ですか?」
「まだ大丈夫よ、でも長くは持たないかも。」
セリカちゃんが段々肩で息をするようになってきた。弾幕は更に濃くなって、3人で対処出来ない時はミネちゃんとハナエちゃんが弾丸を受け止めたり弾き飛ばしてる。
弾丸を放つ元があるはず、それを探さないと。
「アロナちゃん、お願い出来る?」
『スーパーアロナちゃんにお任せください先生!むむむっ、見付けました!大将の後ろの空間に浮いている大きいオーラの塊から放たれてます!』
「大将の後ろの空間、あれだね!」
アロナちゃんの言う通り、大きいオーラの塊が3つあって、そこから弾丸が放たれていた。あれを壊せばいいんだね!
「アルちゃん!大将の後ろの空間に大きいオーラの塊が浮いてる!それを破壊すれば弾丸は放たれなくなるよ!」
「ありがとう先生。」
「でもどうやって壊せばいいかわ「対象さえ見つかれば対処は容易よ!」ええっ⋯⋯。」
アルちゃんに伝えた後、どうやって破壊しようか考える前にアルちゃんがスナイパーライフルの速射で3つ全部撃ち抜いていた。
さっき見付けたばっかだよね!?それを走りながら対象を正確にスナイパーライフルで撃ち抜いた!?しかも3つとも速射、それに片手で!?
アルちゃん強すぎない?
「弾丸は対処したわ!あとは大将を守っているバリアだけ!でも本当にバリアが張られているか確かめる必要があるわ!」
「でしたら先陣は私が切ります!」
ヒフミちゃんが前に出て大将に向けてブーメランを投げ付けた。でもブーメランが大将に当たる少し前の空間で弾かれた。
本当にバリアがある、あれは弾丸も弾かれるよね。
『先生の言う通り生徒さんが放つ弾丸も弾かれます。逆に言うと大将に弾丸を放ってもバリアで弾かれるので大丈夫です!』
「ありがとアロナちゃん。皆!大将を守っているバリアは銃弾も弾くみたい!だから銃弾を放っても大丈夫!」
「大将に当たる心配はねぇって事か。なら思う存分ブッパなしてやるぜ!」
私の言葉を聞いたネルちゃんは跳び上がって二丁のサブマシンガンの銃口を大将に向け、大量の銃弾を放った。
「オラオラァ!!」
「私も行きます!はあああああ!!」
ネルちゃんが銃弾を放ってる最中にヒフミちゃんが刀身が白い短剣を取り出して大将に攻撃する。
どれも大将の前の空間で弾かれてるけど、ちょっとずつヒビが入って来てる。このまま押せそっ!?
「があああああああ!!」
『きゃああああ!!』
大将が全方位にレーザーを放った!?予測していなかったのかミカちゃん以外の全員もろに食らって地面に叩き付けられた!
レーザーが瓦礫に当たったら一瞬で瓦礫が粉々になったから相当な威力が出てる!皆無事!?
「負けるかよ、負けてたまるかよ!」
「このくらいの傷、私がすぐに治します!」
ネルちゃんとチナツちゃんがいち早く立ち上がって、チナツちゃんが薬品が入ってる注射器を皆に投げ飛ばして薬を注入した。
回復した皆はすぐに立ち上がって再び大将に攻撃する。さっきのレーザーの直撃で皆服がボロボロで下着姿だけど、気にしていない。
ネルちゃん、ヒフミちゃん、ナギサちゃんが正面、セリカちゃん、ハナエちゃん、ミネちゃん、スズミちゃんで左右から攻撃してる。
スズミちゃん、リエルちゃん、チナツちゃんで後方から、アルちゃんは少し離れた位置から攻撃。
「段々ヒビが大きくなってきてるよ皆!もう少しでバリアが剥がれるから頑張って!」
「聞きましたね皆さん!もう少しの辛抱です!」
ナギサちゃんが皆を鼓舞して更に攻撃の勢いが強まった。これなら「ぐがあああああ!!」これは!?
「押し返して!?ぐうぅぅぅぅ!!」
「ミカちゃん!?」
大将までの道に漂っていたオーラを抑えていたミカちゃんだけど、急に強くなったからミカちゃんの全身から血が吹き出した。
「ミカちゃん無理しないで!」
「それは、出来ないよ先生。目的の為なら大将は無茶してでも成し遂げてきた。なら、私もそれくらいの覚悟を持たないと大将を救えない!」
「こんな傷はどうってことはないんだから!だから、押し返せぇぇぇぇ!!」
ミカちゃんが更に神秘を解放して漂っていた大将のオーラを全て押し返した。
でもその代わりに皆で攻撃したバリアは修復されかかっていった。攻撃を1点に集中させないと駄目なのかな!?
「リエルさん、バリアの破壊をお願い出来ますか?」
「承知致しましたナギサ様。皆様は手を出さないでください、今からやる攻撃は一人の方がやりやすいので!」
リエルちゃんはそう言った後、両手にナイフを持って超高速移動で大将に接近し、ナイフで乱舞し始めた。
「はああああああ!!」
乱舞の速度は攻撃する度に上がっていく。そして急にリエルちゃんが消えたと思ったら大将の後ろに回っていて、そこからまた乱舞で攻撃していた。
バリアの修復速度はリエルちゃんの乱舞に追い付いていない!これならいける!
「これで、最後っ!」
正面からナイフの斬りつけ、後方でも同じ斬りつけ、そして最後に全力でナイフを大将に斬りつけた。
ナイフの刀身がへし折れると同時にバリアも音を立てて崩れた!
「今ですナギサ様!」
暴れようとした大将の背後に回ったリエルちゃんは大将を羽交締めにして拘束した。ナギサちゃんお願い!
「うううううぅぅぅぅ!!」
「⋯⋯大将、今助けますね。」
リエルちゃんに羽交締めにされても暴れる大将に近付いたナギサちゃんは持っていた刀を放り投げて大将にキスをした。
え?へ?た、大将にキスぅ!?
「ん、じゅる、れろっ、じゅるるる。」
しかも深い方のキスだ!なんかエロい、ってそうじゃなくて!
「落ち着け先生、あれでいい。」
「なんでマエストロはそんなに落ち着いてるの!?キスで大将の恐怖を吸収なん、か⋯⋯。」
あれ?大将から放出されていたオーラが段々小さくなっていく。
「ぷはっ、ネルさん、お願いします。」
「おう!」
キスを止めたナギサちゃんは離れ、今度はネルちゃんが大将に近付いてキスし始めた。
ネルちゃんは背が低いから大将の胸倉を掴んで強引に引き寄せてキスしていた。
「れろっ、んむっ、れろれろ、ちゅう、れるれる。」
更に大将から放出されていたオーラが小さくなった。キスで助けるって、普通は逆だよね?
「ん、チナツ。最後は頼んだぜ。」
「お任せください。」
大将の口を離したネルちゃんはチナツちゃんに声を掛けた。そしてチナツちゃんも大将とキスをする。これで最後かな。
「じゅうぅっ、れろれろれろ、ずじゅう、じゅるるるる!ずじゅじゅ!れるれるれる!」
いや音エッッロ!隣にいるホシノちゃん顔真っ赤になってるよ!
「ふむ、大将の溢れていた恐怖が消えた。それにヘイローも消えている。ギリギリ間に合ったようだ。」
マエストロの言う通り大将から溢れていたオーラは完全に消え、ヘイローも同様に消えていた。
大将は、意識を失っている。今はチナツちゃんの胸の中で気絶してるね。
「大将の容態は?」
「命に別状はありませんが、これはしばらく目を覚まさないかもしれません。」
「まずは大将を救護騎士団本部に運びましょう。大将、ゆっくり休んでください。」
ナギサちゃんが大将の頭を撫でた後、大将を慕っているメンバーで救護騎士団本部へ向かっていった。
そして近くにいたマエストロもいつの間にか消えていた。ゲマトリアは神出鬼没だね。
「無事大将を助けたみたいね先生。」
「この声、ヒナちゃん!そっちは大丈夫だった!?」
「ええ、でもこの混乱に乗じてアリウススクワッドには逃げられたわ。」
心なしかヒナちゃんがしょんぼりしてる。後で抱き締めて慰めてあげないとね!
エデン条約編 第3章 完
NEXT エデン条約編第4章
「この奇跡に嘘は無い!!」
今回のメンバーの役割
指揮 ナギサ、アル
防御部隊 ミネ、ハナエ、セリカ
遊撃部隊 ネル、ヒフミ、スズミ、リエル
サポート部隊 ミカ、チナツ
後方待機 フウカ
先生
後方で皆の戦いを観察していた。自分に迫る流れ弾はホシノが弾いてくれていた。
大将を助け出せて一安心。でもまだまだやる事があり油断は出来ないなぁと思っている。
一般男子ラヴァーズ
一般男子を救う為に戦った。一番怪我したのはミカ、でも全然元気である。
ちなみに誰か一人でも欠けていたら一般男子を救えなくてバッドエンドになり、マエストロが一般男子のファンになってないとホシノに邪魔されて強制バッドエンドでした。
マエストロ
まさか神秘解放を見れるとは思わず、見れたことに凄い興奮していた。
ホシノとの約束は守るので、エデン条約のゴタゴタが落ち着いた後、ホシノに黒服を殴らせるよう仕組む予定。
Q.なんでミカ以外神秘解放しなかったの?
A.神秘解放してしまうと誤って一般男子を殺しかねなかったので、それに今回は救出だったから。
Q.もっとエッッな事をして助けると思ってたんだけど?
A.流石に外で襲うのは⋯⋯。それに風紀委員会や正義実現委員会の面々も見ているので。
Q.あれ?この後ってカルバノグ第1章じゃなかった?
A.本世界線では先にエデン条約編第4章が始まります。その後にカルバノグ第1章です。
Q.一般男子は助かったの?
A.助かりましたが、蘇生可能回数が0になりました。